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お守り聖書に対する洞察,第1巻
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蛇使い いわゆる蛇使いと呼ばれるものは心霊術の一形態である場合もあり,古代の蛇崇拝者たちの儀式の名残です。蛇使いは蛇に,それも多くの場合,首の両側が広がるコブラにまじないをかけると考えられており,蛇はたいていフルートや笛の奏でる音楽に魅せられているかに見えます。へびはある人たちが考えているように,耳が聞こえないのでも耳が遠いのでもありません。詩編 58編4,5節が示唆しているとおり,へびは音楽も蛇使いの声も聞くことができます。これは動物や鳥を訓練する場合のように,へびを訓練して仕込んだ芸当にすぎないと考える人がいるかもしれません。すなわち,ふたの付いたかごにへびを入れ,静かな音楽を奏で,もしへびが逃げようとすると,直ちにふたを閉めるというやり方を繰り返しているうちに,ついにへびは逃げようとせず,音楽に合わせて首をまっすぐもたげるようになるというのです。そのようなこともあるかもしれませんが,蛇使いにはしばしば心霊術的な力が関係しているようです。
この心霊術的な慣行が聖書の中で指摘されていることは,これがいかに古いものであるかの証しです。―詩 58:4,5; 伝 10:11; イザ 3:3; エレ 8:17。
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コブラ聖書に対する洞察,第1巻
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コブラはどうして「蛇使いの声を聴く」ことができるのですか
聖書はコブラの耳に言及し,コブラが「蛇使いの声を聴く」能力を持っていることを示唆しています。(詩 58:4,5)へびには体の表面に耳孔が認められず,動物学者たちにはへびが音に無関心であるように見えたため,多くの人はこの爬虫類を耳の聞こえないものと考えました。これが誤りであることについて,新ブリタニカ百科事典(1987年,第27巻,159ページ)はこう述べています。「この考えは正しくない。へびはある種の空気伝送の音波に敏感であり,鼓膜の代わりをするある仕組みによってその音波を感受できる。……さらに,低音域の中間部に対する大方のへびの感度は他の形態の大抵の耳の感度より鈍いとはいえ,甚だしく鈍いというわけではない。しかし,へび類の中の少数のものの感度は,一般的形態の耳孔と中耳の機構を備えたとかげ類の大多数と同じほど鋭い」。
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