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ソロモンの統治聖書に対する洞察,第1巻
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ソロモンの統治
ソロモン王の統治は,将来の情景をわずかながら預言的に展望させてくれます。ソロモンが王として支配した時代,イスラエルは富と栄光において頂点に達しました。ソロモンは賢明な王であると共に優れた組織者でもありました。ソロモンは,エホバのための壮麗な神殿,政府関係の種々の建物,王宮などを建てましたが,それは下の絵に描かれているとおりです。また,幾つかの行政区域を定め,それらの区域は交替で,どの季節にも変化に富んだ食物が王家に供給されるようにしました。
ソロモンの支配は真の平和と安全の時代でした。これは,「海から海に至るまで,川[ユーフラテス川]から地の果てに至るまで臣民を持つ」メシアの平和な統治を見事に予表しました。―詩 72:8。
地図: ソロモンの領土
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ユーフラテス聖書に対する洞察,第2巻
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イスラエルに割り当てられた領地の境界 神はアブラハムに対する言葉の中で,「エジプトの川から,かの大川,ユーフラテス川まで」の地をアブラハムの胤に与えるという契約をされました。(創 15:18)この約束はイスラエル国民にも繰り返して述べられました。(出 23:31; 申 1:7,8; 11:24; ヨシュ 1:4)歴代第一 5章9節は,ダビデの治世に先立つ時期に,ルベンの子孫のある人々が自分たちの住む所を「ユーフラテス川のほとりで荒野に入るところにまで」広げたと述べています。しかし,「ギレアデの東」を進んだ場合(代一 5:10),ユーフラテス川は約800㌔の遠方にありますから,これは単にルベン人が領地をギレアデの東,つまりシリア砂漠の端にまで広げたという意味なのかもしれません。その砂漠はユーフラテス川まで続いています。(改標は,「ユーフラテス[川]のこちら側の砂漠の入口まで」と読んでおり,エルサレム聖書は,「ユーフラテス川で終わる砂漠の始まる所まで」と読んでいます。)したがって,ダビデとソロモンの治世中にイスラエルの領土の境界がツォバのアラム人の王国を包含するまでに広がり,こうしてユーフラテスの,明らかにシリア北部を横断する部分の川岸に達した時,エホバの約束は初めて全面的に実現したと思われます。(サム二 8:3; 王一 4:21; 代一 18:3-8; 代二 9:26)この川はひときわ目立っているので,しばしば単に「川」と呼ばれました。―ヨシュ 24:2,15; 詩 72:8。
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