20 ダニエルの，悪意のある敵たちはどうなりましたか。

²⁰ ダニエルが無事だったため，ダリウスは別の重要な仕事に注意を向けました。「王は命令を出し，人々はダニエルを訴えたそれらの強健な男たちを連れて来て，これをライオンの坑へ，その子らや妻たちもろとも投げ入れた。まだ坑の底に達しないうちにライオンはこれをとらえ，その骨をことごとく砕いた」d ― ダニエル 6:24。

21 悪行者の家族の扱いに関して，モーセの律法と古代の幾つかの文化圏の法律との間には，どのような対照が見られましたか。

²¹ 陰謀を企てた者たちだけでなく，その妻や子供たちまで死刑にするのは，厳しすぎる処置と思えるかもしれません。それとは対照的に，神が預言者モーセを通してお与えになった律法は，こう述べていました。「父は子供のゆえに死に処されるべきではなく，子供もまた父のゆえに死に処されるべきではない。各人は自分の罪のために死に処せられる」。（申命記 24:16）とはいえ，古代の幾つかの文化圏では，重大な犯罪がおかされたとき，悪行者と共にその家族が処刑されることは珍しくありませんでした。その背後には，後で家族の者が復しゅうを求めることができないようにする意図があったのでしょう。しかし，高臣と太守たちの家族に対するこの行動は，決してダニエルが取ったものではありませんでした。それら邪悪な人々が家族にもたらした災厄のことで，ダニエルは心を痛めたことでしょう。