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    ものみの塔(研究用)2022 | 9月
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      大勢を正しい道へと導く

      「大勢を正しい道へと導いている人たちは,星のようにいつまでも永遠に輝きます」。ダニエル 12:3

      151番の歌 神は呼んでくださる

      何を学ぶかa

      1. 千年統治の間にどんな素晴らしいことが起きますか。

      キリストの千年統治の間に,地上への復活が始まります。これは本当に素晴らしい時となります。私たちは皆,亡くなった愛する人たちに再び会いたいと心から願っています。エホバも同じ気持ちです。(ヨブ 14:15)喜ばしい再会が世界中で見られることでしょう。前の記事で学んだ通り,命の書に名前を記されている「正しい人」は,「命の復活」へと出てきます。(使徒 24:15。ヨハ 5:29)私たちの愛する人たちの多くは,早い段階で地上へ復活してくることでしょう。b そして,「正しくない人」,つまり死ぬ前にエホバを知ったりエホバへの忠実を示したりする機会が十分にはなかった人たちは,「裁きの復活」へと出てきます。

      2-3. (ア)イザヤ 11章9,10節から,史上最大規模の教育プログラムについて,どんなことが分かりますか。(イ)この記事ではどんなことを考えますか。

      2 復活してくる全ての人は,いろいろなことを教えてもらう必要があります。(イザ 26:9; 61:11)それで,史上最大規模の教育プログラムが行われることになります。(イザヤ 11:9,10を読む。)どんなことを学ぶ必要があるのでしょうか。復活してくる正しくない人は,イエス・キリスト,神の王国,贖い,エホバのお名前や宇宙主権に関する論争について教えてもらう必要があります。また,正しい人も最新の理解を学ぶ必要があります。エホバは,地球に関する目的を徐々に明らかにしているからです。また,聖書全体が完成するよりもずっと前に忠実を保って死んだ人もいます。ですから,正しくない人も正しい人も,学ぶべきことがたくさんあるのです。

      3 この記事では,次の点を考えます。この大規模な教育プログラムは,どのようにして行われていくのでしょうか。この教育にどう応じるかは,命の書にいわばインクで名前を記してもらうことと,どんな関係がありますか。私たちにとって,こうした点を考えることはとても重要なことです。そして,これから考える通り,ダニエル書と「啓示」の書の預言は,死者が復活する時にどんなことが起きるかをよく理解する上で助けとなります。ではまず,ダニエル 12章1,2節で起きると予告されている,わくわくするようなことについて考えていきましょう。

      「地面の中で眠っている多くの人が目を覚まします」

      4-5. ダニエル 12章1節から,終わりの時についてどんなことが分かりますか。

      4 ダニエル 12:1を読む。ダニエル書から,終わりの時に物事がどんな順番で生じるかが分かります。ダニエル 12章1節は,ミカエルつまりイエス・キリストが「[神]の民のために立っている」と述べています。預言のこの部分は,1914年にイエスが天の王国の王として任命された時,実現し始めました。

      5 またダニエルは,「国が始まってからその時まで生じたことがない苦難の時」にイエスが「行動を起こ」すとも告げられます。この「苦難の時」とは,マタイ 24章21節に出てくる「大患難」のことです。イエスは,苦難の時の終わり,つまりハルマゲドンの時に神の民を守るために行動を起こすのです。「啓示」の書はこの神の民のことを「大群衆」と呼び,「大患難から出てくる」と述べています。(啓 7:9,14)

      6. 大群衆が大患難を生き残った後,どんなことが生じますか。(この号に掲載されている,地上への復活に関する「読者からの質問」も参照。)

      6 ダニエル 12:2を読む。大群衆がこの苦難の時を生き残った後,次にどんなことが生じるでしょうか。以前は,ダニエル 12章2節は終わりの時代に生じる,神に仕える人たちの比喩的な復活について述べている,と理解していました。c しかしこの預言は,新しい世界で生じる文字通りの復活のことを指しています。どうしてそう言えるでしょうか。ここで「地面」と訳されている言葉は,ヨブ 17章16節では「土」と訳されています。文脈を見ると,それは「墓」を表していることが分かります。ですから,ダニエル 12章2節は文字通りの復活のことを述べているのです。その復活は,終わりの時代が終わった後,ハルマゲドンの戦いの後に生じます。

      7. (ア)復活したある人たちが「永遠の命」を得るとは,どういうことですか。(イ)その復活が「さらに勝った復活」と言えるのはなぜですか。

      7 では,ダニエル 12章2節で,復活したある人たちが「永遠の命」を得ると言われているのは,どういう意味でしょうか。復活してくる人たちは,千年統治の間にエホバとイエスを知り,あるいは知り続け,このお二方に従うなら,最終的に永遠の命を得ることができる,ということです。(ヨハ 17:3)この復活は,過去の復活よりも「さらに勝った復活」と言えます。(ヘブ 11:35)なぜなら,過去に復活した人たちは,やがて再び死んでしまったからです。

      8. 復活したある人たちが「とがめられて永久に嫌悪され」るとは,どういう意味ですか。

      8 とはいえ,復活してくる人たち全てがエホバの教育プログラムを受け入れようとするわけではありません。ダニエルの預言によれば,ある人たちは「とがめられて永久に嫌悪されます」。こうした反抗的な態度を取る人たちは,命の書に名前が記されることはなく,永遠の命を得ることもありません。「永久に嫌悪され」,滅ぼされることになります。ですから,ダニエル 12章2節は,復活してくる人たち全てが最終的にどうなるかについて述べている,ということです。それは,一人一人が復活した後にどんな行動をするかによって決まります。d (啓 20:12)永遠の命を得られるかどうかが決まるのです。

      「大勢を正しい道へと導いている」

      9-10. 大患難の後,さらにどんなことが生じますか。「天空のように明るく輝」くのは誰ですか。

      9 ダニエル 12:3を読む。この「苦難の時」の後,ほかにどんなことが生じるでしょうか。ダニエル 12章2節だけでなく3節からも,大患難の後にどんなことが生じるかを知ることができます。

      10 「天空のように明るく輝」くのは誰でしょうか。マタイ 13章43節にあるイエスの言葉がヒントになります。そこにはこうあります。「その時,正しい人たちは父の王国で太陽のように明るく輝きます」。この文脈でイエスは,「王国の子たち」のことを話していました。「王国の子たち」とは,天の王国でイエスと共に仕えるよう選ばれた人たちのことです。(マタ 13:38)ですから,ダニエル 12章3節は,天に行くよう選ばれた者たちと千年統治の間に彼らが行う事柄について述べているに違いありません。

      前の記事の挿絵の場面を別の角度から描いたもの。1人の兄弟が復活してきた人たちを教えているのを,イエスと14万4000人が天から見ている。兄弟は,ダニエル 2章に出てくるネブカドネザルの夢の像の意味を説明している。

      14万4000人は,イエス・キリストとよく協力して,千年統治の間に行われる教育プログラムを監督する。(11節を参照。)

      11-12. 14万4000人は千年統治の間にどんなことを行いますか。

      11 天に復活した者たちは,どのようにして「大勢を正しい道へと」導くのでしょうか。イエス・キリストとよく協力して,千年統治の間に地上で行われる教育プログラムを監督します。14万4000人は,王として治めるだけでなく,祭司としての役割も果たします。(啓 1:6; 5:10; 20:6)それで,「人々を癒やす」ことに加わります。不完全な人間が完全になるよう助けるのです。(啓 22:1,2。エゼ 47:12)こうした務めを果たすことは,本当に大きな喜びとなるに違いありません。

      12 正しい道へと導かれる「大勢」の人には,誰が含まれるのでしょうか。復活してくる人たち,ハルマゲドンを生き残る人たち,そして,新しい世界で生まれてくるであろう子供たちです。千年統治が終わる時までに,地上で生きている人たちは皆,完全になっています。では,それらの人たちの名前が命の書に“鉛筆”ではなく“インク”で記されるのはいつでしょうか。

      最後の試練

      13-14. 完全になった人たち全ては,永遠の命を得るためにどんなことをする必要がありますか。

      13 完全になれば,自動的に永遠の命を得られるのでしょうか。そうではありません。アダムとエバの例を考えてみましょう。2人は完全でしたが,永遠の命を得るためにはエホバ神への従順を示す必要がありました。そして残念なことに,2人はエホバに従いませんでした。(ロマ 5:12)

      14 千年統治の終わりまでに,地上にいる人たちは皆,完全になっています。では,全ての人がエホバの統治をいつまでも心から支持するでしょうか。それとも,アダムとエバのように,完全ではあってもエホバに不忠実になる人がいるでしょうか。こうした点が明らかにされなければなりません。どのようにして明らかになるのでしょうか。

      15-16. (ア)完全になった人たち全員がエホバへの忠実を試されるのはいつですか。(イ)最後の試練の結果,どうなりますか。

      15 サタンは1000年の間,閉じ込められることになります。その間は誰のことも惑わすことができません。しかし1000年が終わると,サタンは解放され,完全になった人たちを惑わそうとします。その時,完全になった人たち全ては,エホバのお名前を敬い,主権を支持するかどうかをはっきり示すことになります。(啓 20:7-10)そして,それに基づいて,命の書に名前が“インク”で記されるかどうかが決まります。

      16 数は明らかにされていませんが,一部の人たちはアダムとエバのようにエホバの統治を退けます。そうした人たちはどうなるでしょうか。啓示 20章15節には,「命の書に名前が書かれていない者は皆,火の湖に投げ込まれた」とあります。エホバに対して反抗的な態度を取る人たちは,完全に滅ぼされるのです。とはいえ,完全になった人たちの多くは最後の試練を通過するでしょう。その人たちの名前は,命の書に“インク”で記されることになります。

      「終わりの時」

      17. 天使はダニエルに,私たちの時代についてどんなことを伝えましたか。(ダニエル 12:4,8-10)

      17 これから起きることについて考えると,本当にわくわくします。とはいえ,ダニエルは天使から,私たちが生きている「終わりの時」に関する重要なメッセージも聞きました。(ダニエル 12:4,8-10を読む。テモ二 3:1-5)天使はダニエルに,「真の知識が満ちあふれます」と言いました。つまり,神に仕える人たちがダニエル書の預言をいっそうよく理解するようになるということです。そして天使は,終わりの時に「悪い人たちは悪いことを行い,誰一人として理解しません」とも言いました。

      18. 悪いことを行っている人たちは,間もなくどうなりますか。

      18 現代,悪いことを行っている人たちがうまくやりおおせているように思えることがあるかもしれません。(マラ 3:14,15)でもイエスは間もなく,ヤギのような悪い人たちを裁き,羊のような人たちから分けます。(マタ 25:31-33)悪い人たちが大患難を生き残ることはありません。復活して新しい世界で生きることもありません。そうした人たちの名前が,マラキ 3章16節で述べられている「記録の書」に記されることはないのです。

      19. 私たちは今どんなことを行うべきですか。なぜですか。(マラキ 3:16-18)

      19 今こそ,自分が悪い人ではないことを示すべき時です。(マラキ 3:16-18を読む。)エホバは,「特別な所有物」つまりご自分にとって宝のような人たちを集めています。私たちもぜひ,その1人になりたいと思います。

      預言者ダニエルと友人たちが,楽園で楽しく食事をしている。

      ダニエルや私たちの愛する人たちを含め,大勢の人が新しい世界で報いを受けるために「立ち上が」る。それは本当に素晴らしい時となる。(20節を参照。)

      20. ダニエルは最後にどんなことを約束されましたか。あなたがその約束の実現を楽しみにしているのはなぜですか。

      20 今は本当にわくわくするような時代です。でも,間もなくさらに素晴らしいことが生じます。全ての悪が除き去られるのを目撃することができるのです。そしてその後,ダニエルに対するエホバの約束が実現します。ダニエルはこう言われました。「あなたは……日々の終わりに,報いを受けるために立ち上がります」。(ダニ 12:13)あなたもダニエルやあなたの愛する人たちが「立ち上が」るのを心待ちにしていることでしょう。では,忠実を保つためにできる限りのことを行ってください。そうすれば,あなたの名前はエホバの命の書にいつまでも残ることでしょう。

  • 大勢を正しい道へと導く
    ものみの塔(研究用)2022 | 9月
    • a この記事では,ダニエル 12章2,3節に描かれている,大規模な教育プログラムについての理解の調整を取り上げます。それは,いつ誰によって行われるのでしょうか。地上で生きている人たちがキリストの千年統治が終わった時に生じる最後の試練に備える上で,どのように助けとなりますか。

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