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アーメン聖書に対する洞察,第1巻
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ヘブライ語のアーマンという言葉は,「忠実な神」としてエホバに適用されており(申 7:9; イザ 49:7),エホバの諭しや約束を『信頼できる』もの,「忠実な」ものとして描写しています。(詩 19:7; 89:28,37)クリスチャン・ギリシャ語聖書の中では,「アーメンなる者」という称号が「忠実で真実な証人」であるキリスト・イエスに適用されています。(啓 3:14)イエスは宣べ伝える業や教える業においてこの表現の特異な用い方をされました。事実や約束や預言を述べる際に前置きとして非常に頻繁に用い,それによって自分の言う事柄の絶対的な真実性と信頼性を強調されたのです。(マタ 5:18; 6:2,5,16; 24:34)そのような使い方の場合,そのギリシャ語(アメーン)は「真実に」(欽定,「まことに」)と訳され,ヨハネによる書の全体を通して見られるように,その語が二度繰り返されている場合には「きわめて真実に」と訳されています。(ヨハ 1:51)イエスの「アーメン」という言葉のこのような用い方は,神聖な文書の中で他に例がないと言われており,イエスが神から権威を与えられていたことと一致していました。―マタ 7:29。
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