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預言者聖書に対する洞察,第2巻
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イエスが後に偽預言者について警告なさったことは,モーセの警告と類似していました。偽預言者たちはイエスの名を用いて,「迷わそうとして,しるしや不思議」を行なっても,その実は彼らが「不法を働く者たち」であることを証明するものとなるでしょう。―マタ 7:15-23; マル 13:21-23。ペテ二 2:1-3; ヨハ一 4:1-3と比較。
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心霊術聖書に対する洞察,第1巻
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悪霊を追い出すことについてイエス・キリストが言われた事柄を,パリサイ人の「子ら」にせよ他のだれにせよ悪霊払いをしたと称する者はみな神に用いられている者である,という意味に解釈するべきではありません。イエスの指摘によれば,ある人たちは,「主よ,主よ,わたしたちはあなたの名において預言し,あなたの名において悪霊たちを追い出し,あなたの名において強力な業を数多く成し遂げなかったでしょうか」と言います。しかし,イエスは彼らに対して,「わたしは決してあなた方を知らない,不法を働く者たちよ,わたしから離れ去れ」と言われます。(マタ 7:22,23)不法を働くそのような人たちは,イエス・キリストの真の弟子ではないので,悪魔の子供であることになります。(ヨハ 8:44; ヨハ一 3:10と比較。)ですから,彼らが悪霊を追い出したと主張するとしても,それは神に用いられている者としてではなく,悪魔の手先としてのことなのです。サタンは人を悪魔払いの祈とう師として用いたとしても,それもイエスの名によって悪魔払いをしたとしても(使徒 19:13-16に記されている,スケワの7人の息子たちの行なったまねごとと比較),それがサタン自身の不利になるような分裂を招くことはありません。むしろ,悪霊に取りつかれた人をいやすという,善行のように見えるその業によって,サタンは自分自身を「光の使い」に変様させ,欺かれた人々に自分の力や影響力を行使してゆくのです。―コリ二 11:14。
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