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火聖書に対する洞察,第2巻
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滅び 聖書時代に用いられた,滅びをもたらす最も徹底的な手段となったのは火でした。(ヨシュ 6:24; 申 13:16)それゆえにイエスは,邪悪な者の完全な滅びを表わすのにしばしば「火」という語を例証的な仕方で用いられました。(マタ 13:40-42,49,50。イザ 66:24; マタ 25:41と比較。)ある時,イエスはご自分の弟子たちに,自分の手や足,あるいは目によってつまずかされてゲヘナに投げ込まれることにならないよう警告されました。それから続けて,「だれもみな火で塩漬けされねばならない」と言われました。イエスが言おうとしておられたのは,避けるようにとご自分が警告なさったばかりのことをする人は「だれもみな」,ゲヘナつまりとこしえの滅びという「火」で塩漬けされる,ということだったに違いありません。―マル 9:43-49。「ゲヘナ」を参照。
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ゲヘナ聖書に対する洞察,第1巻
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完全な滅びの象徴 イエスは明らかに,神からの不利な裁きの結果としてもたらされる,したがって魂としての命への復活の見込みがない全き滅びを表わす言葉としてゲヘナを用いられました。(マタ 10:28; ルカ 12:4,5)邪悪な人々の級である書士やパリサイ人は,「ゲヘナに行くべき者」として糾弾されました。(マタ 23:13-15,33)そのような滅びを避けるため,イエスの追随者たちは霊的な面で人をつまずかせるものを何であれ取り除くべきで,『手足を切り離し』たり,『目をえぐり出し』たりするとは,彼らが罪に関してそのような肢体を死んだものとすることを比喩的に表わしていました。―マタ 18:9; マル 9:43-47; コロ 3:5。マタ 5:27-30と比較。
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