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ヨハネ聖書に対する洞察,第2巻
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奇跡的な誕生 西暦前3年,アビヤの組が奉仕するよう割り当てられていた時期に,ゼカリヤが聖なる所で香をささげるまれな特権にあずかる番になりました。彼が香壇の前に立った時,み使いガブリエルが現われて,ゼカリヤに男の子が生まれること,その子をヨハネと呼ぶべきことを告げました。この子は,サムソンと同じように終生ナジル人として過ごすことになっていました。ヨハネはエホバのみ前で偉大な者となる,つまり「準備のできた民をエホバのみまえに整える」ためにエホバの前を行くのです。ヨハネが誕生するとすれば,それは神の奇跡によるものでしょう。ゼカリヤとエリサベツは二人とも高齢になっていたからです。―ルカ 1:7-17。
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祭司聖書に対する洞察,第1巻
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日々の奉仕の中で最も誉れ高いものとみなされたのは,恐らく金の祭壇で香をたくことだったでしょう。これは犠牲がささげられた後に行なわれました。香がたかれている間,民は聖なる所の外側で集まって祈りました。ラビの伝承によると,この奉仕のためにくじが引かれましたが,かつてこの奉仕を執り行なった人は,その場所にいる人全員が以前一通りその奉仕を経験したのでなければ,あずかることを許されませんでした。(「神殿」,135,137,138ページ)もしそうであるなら,祭司は通常,生涯に一度だけこの誉れを担ったことになります。み使いガブリエルがゼカリヤに現われ,彼とその妻エリサベツに息子ができることを発表した時,ゼカリヤが行なっていたのはこの奉仕でした。彼が聖なる所から出て来た時,集まっていた群衆はゼカリヤの外見やゼカリヤがものを言えないのを見て,彼が聖なる所で超自然の光景を見たことを察知できました。そのようにしてこの出来事は広く知れ渡るようになりました。―ルカ 1:8-23。
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