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  • アベル
    聖書に対する洞察,第1巻
    • イエスは,アベルが最初の殉教者であり,不寛容な兄カインによる宗教上の迫害の対象となったことを示しておられます。イエスはその点を示すに当たり,アベルのことを『世の基が置かれた』時に生きていた人として語っておられます。(ルカ 11:48-51)ギリシャ語で「世」を意味する言葉はコスモスで,この聖句の中では,人類世界を指しています。『基を置く』という語は,ギリシャ語カタボレーの訳であり,字義通りには「[種を]下に投げること」を意味します。(ヘブ 11:11,行間)イエスは『世の基が置かれた』という表現により,明らかに,アダムとエバから子供が生まれ,それによって人類世界が生み出されたことを述べておられました。パウロはアベルを,キリスト教時代以前の「雲のような証人たち」の中に含めています。―ヘブ 11:4; 12:1。

  • バラキヤ
    聖書に対する洞察,第2巻
    • バラキヤ

      (Barachiah)[エホバは祝福してくださった]

      「聖なる所と祭壇の間」で殺害されたゼカリヤの父。―マタ 23:35; ルカ 11:50,51。

      「バラキヤの子」という言葉について言えば,これはルカの記述の中にはなく,シナイ写本(元の写本)のマタイの記述でも省かれています。殺害されたゼカリヤなる人物の父親であるエホヤダには二つの名前があったのではないか,と言われてきました。聖書中の人物に関してはそのような例がほかにもあります。―マタ 9:9およびマル 2:14,またマタ 10:2,3と比較。

      イエスはその箇所で,「祭司エホヤダの子」であるゼカリヤのことを述べておられた,と一般に理解されています。(代二 24:20-22)そのように結論するのは,論理的に極めて当を得ています。なぜなら,伝統的なユダヤ人の正典では歴代誌が一番最後に置かれているため,殺害された義人としてヘブライ語聖書に最初に記録されているのがアベルで,最後に記録されているのがゼカリヤ,ということになるからです。歴代第二 24章21節によれば,ゼカリヤは「エホバの家の中庭で」殺害されました。焼燔の捧げ物の祭壇は奥の中庭に,すなわち聖なる所の入口の外,その正面にありました。このことはイエスが殺害の起きた場所を「聖なる所と祭壇の間」としておられることと調和します。

      アベルに関してもゼカリヤに関しても,その血が流されたことに対する清算のなされることが予告されました。(創 4:10; 代二 24:22)また,エホヤダの子ゼカリヤの時代の状況や出来事と,イエスがこの言葉を語られた当時の世代の場合とには,著しい類似点があります。ゼカリヤは死にひんして,「エホバがこれをご覧になり,代償を求められるように」と言いました。その預言の言葉はすぐに成就しはじめました。シリアの小人数の軍勢が攻め上って来て,エホバはユダの大軍をシリア軍の手に渡されたのです。ユダの君たちははなはだしい滅びを被り,略奪に遭いました。シリア人はエホアシュに裁きを執行し,多くの疾患のあったエホアシュを捨てました。その後エホアシュは自分の僕たちに殺されました。(代二 24:23-25)イエスはご自分が話しておられた人々の血の罪がどのようなものであるかを述べた後,「これらのことすべてはこの世代に臨むでしょう」と言われました。(マタ 23:36)イエスの預言は西暦70-73年にエルサレムとユダヤに成就しました。

  • 予知,あらかじめ定める
    聖書に対する洞察,第2巻
    • 神の犠牲の子羊であるキリストは,「世[コスムー]の基が置かれる[ギリシャ語カタボレーの変化形]前から予知されて」いたと使徒ペテロは述べましたが,この言葉は予定説の信奉者によると,神がそのような予知力を人間の創造前から行使されていたという意味に解釈されています。(ペテ一 1:19,20)「基が置かれる」と訳されているギリシャ語のカタボレーという言葉は,字義通りには,「下に投げること」を意味しており,ヘブライ 11章11節のように「胤を宿す」ことを指す場合もあります。ヘブライ 4章3,4節が示しているとおり,神が最初の人間の夫婦を創造された時に,人類の世の『基は置かれ』ましたが,その夫婦は後に神の子供としての立場を失いました。(創 3:22-24; ロマ 5:12)しかし,神の過分のご親切により,二人は胤を宿して子供を産むことを許されました。その子供のうちの一人は神の恵みを得て,請け戻しと救いを受けられる立場に立ったことが聖書に特記されています。それはつまりアベルのことです。(創 4:1,2; ヘブ 11:4)イエスがルカ 11章49-51節で,「世の基が置かれて以来流されたすべての預言者の血」に言及し,その対句として,「アベルの血から……ゼカリヤの血に至るまで」という言葉を使っておられるのは注目に値することです。したがって,イエスはアベルを「世の基が置かれる」ことと結び付けておられるのです。

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