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ユダ,II聖書に対する洞察,第2巻
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ユダの選んだ歩みは,悪意,貪欲,誇り,偽善,たくらみなどが関係した意図的な歩みでした。彼はあとで罪悪感に悩まされて悔恨の情を感じました。それは故意に殺人を犯した人でもその犯罪の結果に悔恨の情を感じることがあるのと同じです。それでもユダは,「ゲヘナの裁き」を受ける自分たちに倍して改宗者たちをゲヘナに行くべきものとしているとイエスが言われた者たちと,自分の意志で取り引きをしたのです。(マタ 23:15,33)イエスご自身は,地上での生涯の最後の晩に,実際ユダについて,「その人にとっては,むしろ生まれてこなかったほうがよかったでしょう」と言われました。後にキリストはユダのことを「滅びの子」と呼ばれました。―マル 14:21; ヨハ 17:12; ヘブ 10:26-29。
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復活聖書に対する洞察,第2巻
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聖霊に対する罪 聖霊に対して罪をおかした者は,現在の事物の体制においても来たるべき体制においても許されない,とイエスは言われました。(マタ 12:31,32)ですから,現在の事物の体制において聖霊に対する罪をおかしたと神から裁かれた人は,復活による益にあずかりません。その人の罪は決して許されず,当人にとって復活は無益なものとなるからです。イエスはユダ・イスカリオテを「滅びの子」と呼んで,その者に対する裁きを宣告されました。贖いがユダに適用されることはなく,その滅びは司法上すでに確定された裁きなので,ユダが復活を受けることはありません。―ヨハ 17:12。
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