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使徒聖書に対する洞察,第1巻
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12人のうち,ペテロ,ヤコブ,ヨハネがイエスと最も親密な関係を享受したようです。彼らだけがヤイロの娘の復活(マル 5:35-43)とイエスの変ぼう(マタ 17:1,2)を目撃しました。イエスが捕らえられた夜,彼らはイエスに付いて他の使徒たちよりもゲッセマネの園の奥の方まで行きました。(マル 14:32,33)イエスとヨハネの間には特別な親近感が存在していたようです。ヨハネは,「イエスが愛しておられた弟子」として言及されている人であることが認められています。―ヨハ 21:20-24; 13:23。
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懐の位置聖書に対する洞察,第2巻
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客は左わきを下にして横になり,まくらで左ひじを支えたので,右腕は自由になりました。普通は一つの寝いすを3人の人が使いましたが,多ければ5人で使うこともありました。各人の頭は後ろの人の胸のところ,あるいはその近く,つまりいわば懐の位置にありました。後ろにだれもいない人は一番地位の高い人,その前の人は二番目に誉れを受ける人とみなされました。客が互いに接近することから,友人同士が隣り合わせになるのが習慣でした。ですから,その気になれば内密の話も比較的容易にできました。宴会の時にある人の懐の位置にいるということは,まさにその人の好意を得た特別な場所を占めていることを意味しました。それで,イエスにこよなく愛された使徒ヨハネは,最後の過ぎ越しが祝われた時に『イエスの懐の前に横になり』,その位置から「イエスの胸もとにそり返って」個人的に質問をしました。―ヨハ 13:23,25; 21:20。
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