-
ミラ聖書に対する洞察,第2巻
-
-
使徒 21章1節で,古代のテキストの中には「パタラ」の後に「およびミラ」を付け加えているものもあります。(エルサレム,新英,改標 脚注を参照。)このように付け加えても記述の他の部分と調和しなくなるわけではありませんが,このミラという名前が実際に原本に出ていたかどうかを確定するのに十分な証拠はありません。
-
-
パタラ聖書に対する洞察,第2巻
-
-
パタラ
(Patara)
ルキアの海港。西暦56年ごろ,使徒パウロとその仲間たちはここでフェニキアへ航海する船に乗り換えました。(使徒 21:1,2)パタラは今日では,小アジアの南西の山の多い沿岸にあるゲレミシュ村の古い遺跡と同定されており,クサントス(コカ)川の河口の東約10㌔の所にあります。パタラはイタリアやエジプト,シリア,その他の場所から来た船の寄港地となりましたし,クサントス川渓谷沿いの諸都市の主要な港でもありました。
使徒 21章1節で,幾つかの古代写本は,パタラの後に「そしてミラ」という句を付け加えています。もしこのように付け加えることが正しいのであれば,パウロがミレトスから乗った船はパタラを通り過ぎたか,その港に入港したのであって,実際に他の船に乗り換えたのはパタラではなくミラでのことだったということになります。
-