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使徒聖書に対する洞察,第1巻
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会衆の使徒職 マッテヤは,他の11人の使徒と同様,単にエルサレム会衆の使徒であっただけではありません。彼の場合は,シリアのアンティオキア会衆の使徒となったレビ人のヨセフ・バルナバの場合とは違います。(使徒 13:1-4; 14:4,14; コリ一 9:4-6)他にも,「諸会衆の使徒」と呼ばれている人たちがいますが,それはある会衆を代表する者としてその会衆から遣わされた,という意味です。(コリ二 8:23)また,フィリピの人々に手紙を書いた時,パウロはエパフロデトのことを,「あなた方の使節[アポストロン],そしてわたしの必要に私的に仕えてくれる僕」であると語りました。(フィリ 2:25)これらの人の使徒職が使徒の継承によるものでないことは明らかであり,彼らはマッテヤの場合と異なり,「十二人」の一人となったわけでもありません。
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バルナバ聖書に対する洞察,第2巻
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バルナバはたいへん心の温かい寛大な人で,王国の権益促進のために自分の身も物質の所有物も差し出すことをいといませんでした。喜んで兄弟たちを『助けに来ました』し(使徒 9:27),関心を抱いたばかりの人々を前にして『歓び,また,心からの決意を抱いて引き続き主のうちにとどまるようにとみんなを励ましたりしました』。バルナバは「善良な人であり,聖霊と信仰とに満ち」(使徒 11:23,24),アンティオキアの預言者および教え手でした。(使徒 13:1)使徒たちはバルナバを,「わたしたちの主イエス・キリストの名のために自分の魂を引き渡した」「愛する」人たちの中に含めています。(使徒 15:25,26)バルナバは12使徒の一人ではありませんでしたが,実際のところ,「聖霊に送り出されて」いましたから,使徒と呼ばれている(使徒 14:14)のはふさわしいことです。―使徒 13:4,43。
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