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アンデロニコ聖書に対する洞察,第1巻
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アンデロニコ
(Andronicus)[征服する人]
ローマの会衆の忠実なユダヤ人のクリスチャンで,パウロはこの人にあいさつを送りました。パウロはアンデロニコとユニアスを「わたしの同族」と呼んでいます。ここで使われているギリシャ語(シュンゲネース)は広義では「同国民」を意味する場合がありますが,第一義的には「同世代の血族の者」を意味しています。文脈からすると,アンデロニコとパウロはそのような関係にあったものと思われます。パウロと同様,アンデロニコも投獄を経験し,すでに使徒たちの間で「よく知られた人」となっており,パウロよりも前にクリスチャンとなっていました。―ロマ 16:7。
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使徒聖書に対する洞察,第1巻
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ローマ 16章7節は,アンデロニコとユニアスのことを「使徒たちの間でよく知られた人々」と述べていますが,それは彼らが使徒であったというのではなく,使徒たちから厚い信望を得ていたことを表わしています。また,ある者たちが「キリストの使徒」であるように見せかけたことを,コリント第二 11章5,13節,12章11,12節,および啓示 2章2節は明らかにしています。
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