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疾患と治療聖書に対する洞察,第1巻
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パウロはテモテに,胃のため,また度々かかる病気のため少しのぶどう酒を飲むように勧めました。(テモ一 5:23)ぶどう酒に薬効があることは今日の研究により確証されています。カリフォルニア大学医学部教授,サルバトーレ・P・ルシア博士は次のように述べました。「ぶどう酒は消化器系の疾患の治療に広く用いられている。……ぶどう酒はそのタンニン含有量と穏やかな殺菌性のゆえに,腸の疝痛,粘液性大腸炎,けいれん性便秘,下痢,および胃や腸管の多くの感染症の治療にとって貴重なものとなっている」。(「食品および薬品としてのぶどう酒」,1954年,58ページ)もちろん,パウロがテモテに勧めたのは多量のぶどう酒ではなく,『ぶどう酒を少し用いる』ことで,聖書は酩酊を非としています。―箴 23:20。「酔い,酩酊」を参照。
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いやし聖書に対する洞察,第1巻
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いやしの奇跡は神の後ろ盾を受けている「しるし」となるべきものでした。(使徒 4:22,29,30)このしるしを識別することも認めることもしない人は,霊的に盲目で耳の聞こえない人でした。(イザ 6:10; ヨハ 12:37-41)神によるいやしは未信者に対するしるしとなるべきものでしたから,普通は,既に霊によって生み出されたクリスチャンのために行なわれることはありませんでした。ですから,テモテが胃の病気にかかった時,パウロは奇跡的に治すことはせず,その病気のためにぶどう酒を少し飲むよう勧めただけでした。―テモ一 5:23。
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