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性質,自然聖書に対する洞察,第1巻
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神の性質 また,天にいる者たち,つまり神の霊の被造物に属する異なった性質もあります。使徒ペテロはイエス・キリストの霊的兄弟である仲間のクリスチャンに,「貴く,しかも極めて壮大な約束……,それによってあなた方(は),神の性質[フュセオース]にあずかる者となるようにされました」と述べています。(ペテ二 1:4)ペテロは,これが霊者として,栄光を受けたキリストと分け合うことであるという点を,その第一の手紙の中で次のように示しています。「神は……,イエス・キリストの死人の中からの復活を通して,生ける希望への新たな誕生をわたしたちに与えてくださった[アナゲンネーサス ヘーマース,「[希望へ]わたしたちを再び生み出してくださった」]のです。すなわち,朽ちず,汚れなく,あせることのない相続財産への誕生です。それはあなた方のために天に取って置かれているものです」。(ペテ一 1:3,4)「神の性質」にあずかるには,使徒パウロがコリント第一 15章で明確にしているように,死と復活を通して性質が変化しなければなりません。パウロは,クリスチャンが死に,異なった体で,つまり霊的な体で復活させられるべきことを説明しています。それには変化が必要です。―コリ一 15:36,38,44,49,51。
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復活聖書に対する洞察,第2巻
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ペテロはまた,そのような人たちが抱く希望について,それは「貴く,しかも極めて壮大な約束」であり,『それによってあなた方は神の性質にあずかる者となるようにされた』と描写しています。(ペテ二 1:4)彼らは,「神の」性質を得るために人間の性質を捨て,そのようにしてキリストの栄光をキリストと分け合う者となることにより,性質の変化を経験しなければなりません。彼らは,忠誠を保って人間の命を永久に断念することにより,キリストと同様な死を遂げなければなりません。それから,キリストが得たような不滅かつ不朽の体を復活によって受けるのです。(ロマ 6:3-5; コリ一 15:50-57; コリ二 5:1-3)使徒パウロは,復活させられるのは体ではないと説明し,むしろ,『神がご自分の喜びとなるとおりにそれに体を与えられる』という意味で,彼らの経験を,種を植えて芽を出させることに例えています。(コリ一 15:35-40)復活させられるのは魂つまり人であり,神は復活後の環境に適合した体をその人にお与えになります。
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