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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1963
塔63 7/1 402–404ページ

エホバの証者が困難な状態下で働く国々からの報告

(1963年のエホバの証者の年鑑より)

世界中のエホバの証者は,御国の良いたよりが諸国民へのあかしとしてあらゆる場所で伝道されてから終りがくることを知っています。またイエスが,「わたしにはまた,この囲いにいない他の羊がある。わたしは彼らをも導かねばならない。彼らも,わたしの声に聞き従うであろう。そして,ついに一つの群れ,ひとりの羊飼となるであろう」と言われたことも知っています。(ヨハネ 10:16,新口)いま,何万,そうです何十万というそれらの「他の羊」が,エホバの証者の新世社会に集められています。この偉大な集めるわざは,人間のわざではなく,神がみ子キリスト・イエスを通して行なわれているわざです。聖書の述べるところによると,これらのことは,この悪い組織制度の終りの時代に成し遂げられます。御国の良いたよりの伝道は,宗教の自由がある国々ではむずかしいことではありませんが,鉄のカーテンの背後とか独裁政府の下では,クリスチャン活動はむずかしく,支配者と,その支配者のきげんをとる宗教制度は,御国の輝かしい音信の伝道をやめさせようと,あらゆる手をつくしています。

これは,真のクリスチャンとしての生活をしている人々にとっては,単なる想像ではありません。政治文書を出版する国家の出版機関がモスクワで出版したある本の中で,エホバの証者は非難されています。その本の名は「エホバ神の名によって活動する」です。この本の著者は次のように述べています。「エホバの証者の協会は,外国からはいってきた最も大きい反動的宗派の一つである。この宗派の組織の中心は,アメリカ,ニューヨーク市の郊外ブルックリンにある。この『協会』は,思うままになる一大宣伝装置と資力をもっているので,冷酷にそして着実に,ソ連内の信者たちの間にその影響力を拡大している。この宗派の教えは,極端に反動的で,反ソビエト的傾向をおびているために,わが国におけるこの宗派の活動は禁止されており,ソビエト当局はこの宗派を認めていない」。

共産主義者がその宗派を承認しないのは,ものみの塔聖書冊子協会にとっては致しかたありません。エホバの証者は,モスクワでこの組織を登録することを試みなかったわけではありません。ソ連の政府が,キリスト教の福音を伝道することを許さないのです。そして,エホバの証者がその福音を伝道するので,共産主義者はことごとにエホバの証者に戦いをしかけてきました。もしあなたがクリスチャンであるならどうしますか。聖書を捨ててしまいますか。ソ連の独裁的な支配者たちの言うなりになって,口をつぐみますか。それとも,「それゆえに,あなたがたは行って,すべての国民を弟子として,父と子と聖霊との名によって,彼らにバプテスマを施し,あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ」というイエス・キリストの言葉に従いますか。クリスチャンは生きている限り決して口を閉じません。クリスチャンには,神の御名を賛美する責任が与えられており,神に奉仕することに真の喜びをもっているからです。ネヘミヤ記(8:10)は,「エホバを喜ぶ事は汝らの力なるぞかし」と述べています。ですから,ソ連や,鉄のカーテン背後の他の国が何をしようと,エホバの証者の伝道をやめさせる方法は,殺す以外にありません。もちろん独裁者たちは,いく世紀にもわたってそのことしてきました。初期教会の時代のクリスチャンたちは,闘技場で刑柱にかけられて殺されました。第二次大戦中には,ドイツでヒトラーやゲシュタポに殺されました。彼らは,エホバ神のクリスチャン証者として,独裁者の教義に右へならえをしなかったために,ガス室にいれられ,責め殺されました。1962年の10月21日のニューヨーク・サンデー・ニュースの伝えるところによると,ソ連はエホバの証者の行なっていることに非常に悩まされています。それには次のような見出しがかかげられていました。「三本の赤い映画,宗教を攻撃。モスクワ,10月20日(UPI)― ロシアは3本の新しい無神論者の映画の封切りを行なったが,そのうちの一つは,エホバの証者を『アメリカの情報機関と関係をもつもの』として非難している。『告白』および『罪人』という二つの映画の主人公は,どちらも若いトラクターの運転手である。ひとりは『神学校がいかに偽善的で残酷で利己的であるかに気づき』そこをやめる。もうひとりは,新教徒の両親が決めた結婚から,集団農場で働く若い娘を救う。反証者の映画『ハルマゲドン』は,この宗派にはいったために『ひどい目』にあうという筋である」。

159頁の「エホバ神の名によって活動する」という本を出し映画をつくり,また警官や鉄のカーテンの背後の国々全体にいる組織されたブロック・スパイなどを使っているにもかかわらず,共産主義者は,エホバの証者が神の御言葉を伝道するのを食い止めることができないでいます。

人はこうも真理を恐れるようになるのです! キリスト・イエスは,真理こそ人を自由にするものだと言われているのに。1962年10月11日付モスクワ発の電報は,次のように伝えています。「ロシア人を改宗させるために,神の言葉がマカロニの中に。エホバの証者の折り込み印刷物と宣伝。モスクワ,10月11日。(UP)― モスクワの新聞『トラッド』によると,エホバの証者の宗教的宣伝が,アメリカからソ連に密輸されているということである。その見出しによると,マカロニ,乾ぶどう,米などの袋の中に雑誌や折り込み印刷物が見つかるという。同紙のその記事の見出しは,『マカロニの中に神の言葉』となっていた」。

イエスは,『人はパンだけで生きるのではなく,神の御口から出るすべての言葉によって生きる』と言われました。ですからアメリカや他の国々にいる親切な友人たちは,ロシアにいる親類や友だちに食品を送るさいに,2種類の食物,つまり肉体のための食物と,永遠の生命を得るために欠くことのできない霊的食物を時折り送ります。しかし共産主義者はその霊的食物にがまんできないのです。それは彼らが,全世界のあらゆる人の心の中から神を追い出そうとしているからです。もちろん人々を殺せば,その活動分野から除外されるので,彼らが伝道することはもうありません。他の者たちを悩まし,ひどく迫害するなら,弱い人たちは御国の音信を伝道するのをやめるでしょう。そして真のクリスチャンは,ますます地下深く追いやられるので,鉄のカーテンの背後やそのほかの国々にいる真のクリスチャンからの報告を手に入れることは,年が経つと共にむずかしくなります。しかし正義を愛する人たちは,つぎのことを信じます。つまり,世界のどこであろうと,もしひとりでも真のクリスチャンがいるなら,その人は神の御国のたよりを伝道し,エホバに仕え,エホバに忠実を保つということです。

世界には非常に伝道のむずかしい国が12ありますが,それでも協会の代表者たちはそこで伝道を行なっています。これらの国々と通信をするのは時に非常にむずかしいことがあります。しかし毎年報告がもれてくるので,それによって兄弟たちが,忠実を保っていることがわかります。協会は,これら12の国における活動の大ざっぱな報告を受けているので,エホバの証者と一般の人々に,その状況をお知らせするつもりです。兄弟たちに対して激しい圧迫が加えられたために,これらの苦難の多い地域では,良いたよりを伝道する働き人が前年よりも少なくなっているというのを別に恥ずかしいとは思いません。表面はこのようにみえても,必ずしもそれが実状ではないのです。なぜかというと,鉄のカーテンの背後からくる報告の多くは完全でないからです。今日,エホバの証者を非常に圧迫している鉄のカーテンの背後やそのほかの国々 ― それぞれの国に正確に何人いるかについて発表することを協会は望みません ― には,御国の良いたよりを伝道している忠実なクリスチャンが10万2490人います。そして伝道と教えるわざに662万5189時間をささげました。それは,共産主義者の組織やほかの組織を動揺させ,また彼らをしてエホバの証者と戦わせ良いたよりの伝道をやめさせようとさせるには十分の時間でした。

エホバの証者は問題を起こすために聖書を伝道しているのでもなければ,迫害されるのを求めているのでもありません。彼らはこの音信を伝道すべき責任を天の神から与えられているのです。そしてそれを平和に静かに妨害を受けずに行なうことを好みます。多くの政府は,エホバの証者が中立であることを知っています。エホバの証者は政治に手を出しません。戦争にも参加しません。彼らは,クリスチャンが1900年間,「御国がきますように……みこころが地にも行われますように」と祈り求めてきた御国を伝道しているのです。真のクリスチャンたちがこの祈りをし,伝道するというだけの理由で,鉄のカーテンの背後の独裁者は,彼らを抹殺しよう,滅ぼしてしまおうとやっきになっているのです。世界の他の部分にいるすべてのエホバの証者は,これらの国々で自分たちの忠実な兄弟たちがすばらしい証言を行なったことを非常に喜んでいます。私たちは,彼らがしっかりと立って,最後まで忠実を保つように彼らのために祈りつづけます。12の国にいる私たちの忠実なクリスチャンの兄弟姉妹は,「信仰を捨てて滅びる者ではなく,信仰に立って,いのちを得る者」です。彼らは,ソ連やこの世のどの独裁者が提供するものよりももっとよいもの,つまり神の御国に頼っているのです。こうしたむずかしい国々の兄弟たちが,勤勉に奉仕したことを確証するものとして,昨年中これらの国で4220人がバプテスマを受けてエホバ神への献身を表わしたと報告されています。記録によると,そのまえの年には,4690人が水のバプテスマを受けて献身を表わしています。

問題の多いこれらの国々の善意ある人々は,悪魔的な群衆が神の証者にこれほどの圧迫を加えているにもかかわらず,神の御心を行なうために,神の制度に集まっています。

ルーマニア

「北の王」の圧迫の手は,ルーマニアのエホバの民の上にのしかかっています。何百人という兄弟たちが,何年もの刑を言い渡されて,ルーマニアの刑務所内で苦労しています。そして時々新しい裁判が行なわれます。しかし兄弟たちは,エホバの力によって,この激しい迫害に耐えています。彼らは困難な状況の下で伝道をつづけており,それによって多くの善意ある人々が彼らに加わって弟子となっています。それは勇気のいることです。

250人余りの婦人ばかりの集まりで,神がいないということの証明について,多くの議論が生じました。たまたまエホバの証者がその集会に出席していました。彼女は発言の機会を求め,勇敢にも,多くの聖句を指摘して,神の存在を否定することは不可能である,と論じました。大部分の出席者は彼女に激しく反対しましたが,3人の婦人が彼女の意見に共鳴しました。いまその3人は,神の存在および神のすばらしい目的について学んでいます。

ひとりの若い姉妹は,結婚しているある婦人に真理のことを話しました。彼女は聖書の研究をはじめ,非常な興味を示して,どんどん進歩しました。ある日その婦人の夫が不意に帰ってきました。そして姉妹の訪問の目的を知ったとき非常に怒って,姉妹のことを警察に知らせました。姉妹は警察に呼び出されましたが,ちょっと尋問されただけですぐに釈放されました。婦人はその後も夫と一緒にいてよく夫につかえましたが,自分の良心と一致しない政治集会や娯楽に参加にすることをやめてしまいました。そのために夫は,離婚する決心をしたと宣言して,必要な手続きを取りました。ふたりが法廷に立って,夫が離婚の理由を申し立てたとき,彼はたいへん驚きました。というのは,首席判事が彼に向かって,多くの女が堕落しているこのごろ,そのような清い,誠実な,信仰深い婦人を離婚するなど,あなたはどうかしているのではないか,といったからです。夫は判事のその言葉に強く心を動かされ,離婚訴訟を取り消しました。そして家に帰って,私もお前の宗教を研究してみたいと言いました。そこで,彼によって警察に訴えられた姉妹は,そのふたりと研究を始めました。どちらもよい進歩を見せており,エホバに献身することを考えています。このことは,よい行いをすること,また,原則にかんする問題においては妥協しないことが,結果として祝福をもたらすことを物語っています。

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