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歴史に予表されていたキリスト教世界の荒廃者ものみの塔 1971 | 3月1日
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を実際に代表するものでした。しかし,「神聖」とみなされ,かつ,エホバのお名前と崇拝が関係していた,問題の都を荒廃させるわざを直接遂行したゆえに,その「野営を張った軍隊」が,「荒廃をひき起こす,けん悪すべきもの」だったのです。彼らは,エホバの預言者たちの預言を成就していたとは言え,エホバからの恵みをなんら受けませんでした。彼らはやはり異邦の軍隊であり,兵士により神々として崇拝される,ローマ軍旗を携えていました。
25 今日のローマ軍隊が,「荒廃をひき起こす,けん悪すべきもの」かどうかに関しては何が言えますか。
25 20世紀の今日,ローマは依然,都市として存続しています。しかし,ローマの軍隊は,その全体にしろ一部にしろ,現代の「荒廃の忌まわしいもの」,あるいは,「荒廃をひき起こす,けん悪すべきもの」を構成していません。それは,ローマが,4世紀のコンスタンチヌス帝の時代から,「キリスト教」を奉じていると唱えてきたからではありません。ローマ帝国は遠い昔に終わりを告げ,第七世界強国である英米二重世界強国がそれに取って代わりました。
26 特にダニエル書 11章31節と12章1節との預言を考慮する際,第七世界強国に関してどんな質問が生じますか。
26 この第七世界強国は,キリスト教を奉ずると唱えていますが,この強国の軍隊が,現代の,「荒廃をひき起こす,けん悪すべきもの」なのですか。神の預言(ダニエル書 11章31節と12章11節)によると,「荒廃をひき起こすけん悪すべきもの」は,この20世紀において驚くべき役割を演じることになっていました。それはなんですか。それはまた,予告されていた,宗教的キリスト教世界を荒廃させる者となるでしょうか。わたしたちは,さらに検討を進めねばなりません。
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「けん悪すべきもの」によるキリスト教世界の荒廃ものみの塔 1971 | 3月1日
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「けん悪すべきもの」によるキリスト教世界の荒廃
1 どんな事柄を考えると,キリスト教世界の荒廃に関して疑問が生じますか。
キリスト教世界は,数百に上る宗派によって代表されており,その教会員は9億を上回ると記録されています。そのようなおびただしい数の人々を包含する強大な組織が荒廃し,破滅に帰する,ということがいったいありうるのでしょうか。ところが,それがありうるのです。
2 そのような,およそ信じがたいことを言い出したのはだれですか。どのようにしてですか。
2 しかし,そのような,およそ信じがたいことを言い出したのはだれですか。それは預言をするかたです。しかも,その預言は,今日に至るまで一つとして成就せずに終わったことがないのです。聖書の著者で,全能の神であられるエホバ神こそ,そのかたです。エホバ神は,ご自分の子イエス・キリストをも含め,幾人もの預言者によって,そのことを予告されました。キリスト教世界の崩壊の預言的な型は1,900年前に作り出されました。その預言的な型は,それ自体,真実の預言であることを,まもなく実証するでしょう。どうしてそう言えるのか,どのようにしてそうなるのか,と読者は不思議に思われるでしょう。
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