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  • 香港の新しい種類の繁栄
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1976
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  • 新しい種類の繁栄
  • 他の人を助けるための勤勉な努力
  • 若い人たちの貢献
  • すべての人に伝えるという挑戦
  • 中国に伝える
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1976
塔76 10/1 585–587ページ

香港の新しい種類の繁栄

香港は,安定成長や発展や物質面での繁栄を見ていると言われています。中国南岸に位置するこの英国植民地は,世界で最も重要な港の一つです。1842年当時,2万3,000人ほどの住民で細々と出発した香港は,人口約450万の忙しい商業中心地へと成長しました。

香港は世界でも非常に人口密度の高い地域であるため,そこの住民は狭い住居にひしめき合って住んでいます。とはいえ,年とともに生活水準もかなり改善されてきました。今日では,大きな公営アパートに住む人々でも,電話,冷蔵庫,テレビ,電気炊飯器など便利な物を幾らか持っています。そうです,香港は物質面で繁栄しています。

新しい種類の繁栄

しかしながら,1270年代の始まりと共に,香港では新しい種類の繁栄が,目立つようになってきました。それは霊的な繁栄です。そのころまでに,エホバの証人は,植民地内でおよそ20年にわたって神の王国の良いたよりを宣明し,忍耐強く宣べ伝える業を行なってきました。1973年7月には,271名がこの宣べ伝える業にあずかりました。当地でその月に行なわれた,「神の勝利」国際大会は,霊的繁栄が香港に訪れたことをはっきり示しました。大会が開かれた時,462名が出席しました。

1974年までに,香港は世界的な景気の後退の影響をまともに受けました。世界中の通貨切り下げのニュースは,多くの人々の心配の種となりました。物価は上がり,上昇を続けました。当地の人々で,物質的繁栄が確かなものではないことに気付き始めた人は少なくありません。その結果王国を宣べ伝える業は,一層やりやすくなりました。

他の人を助けるための勤勉な努力

1976年初頭には,500名を越える香港のエホバの証人は,七つの会衆と交わっていました。もちろん,植民地の人口からすれば,これら忠実なクリスチャンは確かに少数者です。興味深いことに,エホバの証人の業について尋ねられたある牧師は,次のように述べて彼らを軽くあしらいました。「彼らは,アリ塚の上の数匹のアリに過ぎない」。しかしながら,アリはその勤勉な働きで知られています。―箴 6:6-8。

中国の人々は,勤勉さと物事を成し遂げようとする決意とでよく知られています。香港の少数のエホバの証人が,自分たちの機会を活用して良いたよりを宣べ伝える際に,こうしたりっぱな資質が発揮されました。彼らがどんな事を成し遂げたか,少しの間考えてみてください。

他の人に王国の音信を宣明することに一層多くあずかるため,一度に少なくとも一か月間を,全時間伝道の業に用いる香港の証人は少なくありません。これら一時開拓者と呼ばれる人たちの中には,朝八時から午後五時まで工場で働いている人もいます。彼らは,一日の世俗の仕事を終えると,近くの露店の食べ物屋で軽く食事を済ませ,自分たちの伝道区域へ直行します。そこで,戸別訪問や,他の伝道活動に喜んで三時間ほどを費やします。それから,これら熱心な王国宣明者たちは,家に帰って夕食をとり,その日も他の人を霊的に助けることに努めたという満足を味わいながら,休息を楽しみます。毎日仕事に出かけているため普通なら王国の音信を聞けそうにないような人々の多くに,このようにして会えるのです。

何年も前に神のみ言葉の真理を受け入れた最初の中国人の男の人は,大勢のクリスチャンたちが,一週間に六日間工場で世俗の仕事をしたのち,王国の伝道活動に喜んで多くの時間を費やしていたことに大きな感銘を受けたと語りました。確かに,こうした勤勉さと,他の人の霊的福祉に対する関心は注目すべきものです。

若い人たちの貢献

ここ香港では真のキリスト教を受け入れる若い人たちが増加していますが,彼らも確かに勤勉さと,他の人への関心を表わしています。海外からの訪問者に,「この会衆には,若い人がとても多いですね」,と言われることは珍しくありません。確かに,人生の早い時期にエホバに仕えることを喜ぶ20代の人たちは少なくありません。―伝道 12:1。

ある事が原因となって,若い人たちの間に霊的繁栄が見られるようになりました。1960年代の終わりに香港はテレビ時代に入りましたが,それは大衆に著しい影響を及ぼしました。若い世代の人々は,世界の他の場所について,一層よく知ることができ,現在の苦悩の意味について考えるようになりました。若い人々は,比較的新しい考えを受け入れやすく,エホバの証人が,世界の苦難について聖書が述べている事柄を語る際に耳を傾けます。しかし,年配の世代はまだ,中国の伝統的な生き方に固執しています。

ですから,ここの若い人たちは,エホバに仕えるために問題を克服しなければなりませんでした。例えば,ある16歳の少女は,友人から聖書の真理について聞き,エホバの証人の宣教者の一人と聖書研究を始めました。ほどなくして,少女はクリスチャンの集会に出席するようになりました。最初のころ,母親が鉄の門にかぎをかけたため,少女は集会から帰った時に家に入ることができませんでした。彼女は母親が中に入れてくれるまで,暗がりの階段に辛抱強く腰かけていました。時には,夜中の二時になることもありました。それでも少女は,忍耐して真の崇拝を追い求めました。そして,ある夜,彼女が集会から家に帰ると,うれしいことに,母親が熱いお茶を出してくれたのです。それは思いも寄らないことでした! 最近彼女は母親に,エホバ神への献身の象徴としてバプテスマを受けるつもりでいることを話しました。母親は実際に賛成したわけではありませんが,その後反対はありませんでした。エホバの祝福に感謝するこの若い少女は,今では良いたよりを広める業にあずかり,この分野での霊的繁栄に貢献しています。

また,教師であった青年の経験も考慮してみましょう。彼は両親に,自分は世俗の仕事を辞めて,開拓奉仕として知られている全時間の伝道活動に携わるつもりだと言いました。両親は賛成しませんでしたが,二か月後に青年が実際に全時間の伝道の業を始めるまでは,それ以上何も言いませんでした。ところがその時になって父親は息子に激しく反対し,持ち物を全部持って家を出るように命じました。そこで,青年は家を出て,親しい友人の所に仮住まいをすることにしました。彼は確信を抱いて堅く立ち,開拓の業を始めました。ところが,わずか一日後に,母親は息子が家から離れていることに耐えられず,父親と言い争いを始めました。その結果,息子は家に帰って来るようにと言われました。彼は,願っていた仕事を追い求める完全な自由を得て家に帰りました。

すべての人に伝えるという挑戦

老若を問わず,香港のエホバの証人は,『主の業においてなすべき事をいっぱいに』持っています。(コリント第一 15:58)王国の伝道という命を救う活動は,今や新開地として知られている田舎の,小さな町や村々にまで及んでいます。拡大している元朗という町に熱心な宣教者の夫婦が任命されましたが,それはその町に立ち寄った証人たちが伝道を行ない,その結果呼び起こされた聖書の真理に対する関心を育むためでした。間もなく会衆が設立され,一年以内に,24名の良いたよりの宣明者がこの会衆と交わるようになりました。こうした業の結果,中国との国境付近にある村々や,部落の人たちもエホバの約束された新秩序についての良いたよりを聞いています。

香港の沿岸沖には,人の住むかなり大きな島が幾つかあります。大抵の家々には人が住んでおらず,わずか数人の文盲の老人が,それらの家の世話をしているにすぎません。家族の他の者たちは,香港に出稼ぎに行っているか,一度に数日間は留守をする漁に出ているのです。畑仕事で忙しい人々もいます。こうした人々には,どのようにして良いたよりを告げることができるでしょうか。

では,特別な祭の日や祝日はどうですか。それらの祭日は,こうした島の人たちに伝える良い機会となります。中国の正月の元旦である1976年1月31日に,エホバの証人の香港会衆は,チェウン・チャウ島を訪問するよう取り決めました。95人の王国宣明者は出かけて行き,島のすべての家を訪問しました。聖書から数多くの優れた話し合いができ,その上,95人の証人は2,000冊近い「ものみの塔」と「目ざめよ!」誌を島の人たちに配布し,書籍を120冊も配布しました。

中国に伝える

最近,中国の正月の祝いの際に,幾千人もの人々が親戚や友人を訪問するため,中国本土に大挙して戻りました。エホバの証人の中にもこうした機会を利用し,親族を訪問した人たちがいます。国境で税関吏が徹底的に検査をするため,聖書文書を本土に持ち込むことはできません。しかし,静かな家の中で親族と共にいる時,クリスチャンは世界の苦悩の理由を示すために,自分の聖書の知識を用いることができます。報告によれば,そこでの生活の仕方は非常に厳格で,統制されており,大衆は,わずかに必需品を持っているに過ぎないということです。

中国にいる親族を訪問する機会を得た一人の証人は,なぜこれほどまでに生活が圧迫されるのか,彼らは理解できないでいると述べています。彼女が,創造者である生ける神が存在し,その神が人類とこの地球を顧みられることを話すと,彼らは耳を傾けて聞きました。彼女は,不幸な状態が世界中に見られるけれども,それは,エホバ神が間もなく行動し,変化をもたらされる確かなしるしであることを話しました。この証人は,これらの人々や,同じような立場にいる人の多くが,聞く機会が与えられるならば,聖書の真理を受け入れるだろうと感じています。そうです,エホバの証人は,中国へ行っても王国の希望について話しています。その土地において真のキリスト教に関して何が起きるかは,時が来なければ分かりません。

また,香港の霊的繁栄がどの程度まで達するかをも時は明らかにしてくれるでしょう。一人の宣教者は,長年にわたって,幾多の熱心な努力が払われてきたことを述べました。人々を訪問するために実に多くの時間が費やされ,多数の聖書文書が配布されました。この宣教者は,こうした骨が折れ根気のいる業を,辛抱強く『貴重な地の実を待ちつづける』,勤勉な農夫の仕事になぞらえました。(ヤコブ 5:7)同様に,エホバの証人もこの畑で楽しく働き,神が物事を成長させ,一層の霊的繁栄を与えてくださるのを,辛抱強く待ちます。―コリント第一 3:5-9。

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