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  • パチャマンカ ― アンデスに伝わる昔の圧力がま
    目ざめよ! 1970 | 3月22日
    • の風味をそえます。その上に麻ぶくろをかぶせますが,これはこの圧力がまの密閉のためにかける土が食べ物に触れないようにするためです。一滴の水分も逃げません。その後のことは熱い石にまかせ,わたしたちは楽しい談笑にもどります。

      食事と食後

      パチャマンカの料理ができあがったかどうかはどうすればわかりますか。インカの王族でさえ腕時計などは持っていませんでした。それで料理人は経験によるかんで判断し,あるいは小さな穴をあけてにおいをかいでみるのです。“地なべ”に土をかぶせた時から約45分後,上の土を静かにかき分け,麻ぶくろを取り除きました。まあなんとおいしいにおいでしょう。

      さあ,食べる番です。まず初めにマメからです。それをつまんで食べ終わると,わたしたちの皿には,羊肉,うさぎの肉,じゃがいも,トウモロコシの菓子などが盛られます。ナイフやフォークはありません。この料理は指をよごして食べねばなりません。わたしたちは大喜びでほおばっていますが,煮えた料理を熱い石の中から取り出す人々は真剣であり,また慎重です。

      最後に,山合いに住むこれらそぼくな人々の喜びとして,“カイ”つまりギネア・ピッグが登場しました。でも間違えないでください,わたしたちの皿にのせられたものはチキンのもものように見えますが,そこには小さな腕がついており,その先には5本のゆびが丸まっています。わたしたちは自分の分をつまんでかんでみました。こんなにやわらかな肉はありません。味はチキンのようです。この独特な料理の最後を飾るものとしてなんとおいしいものでしょう。わたしたちは快い満腹感を感じています。

      雨雲の間から顔をのぞかせていた太陽が西の山かげに急ぎます。暗くなるのはもうすぐです。わたしたちはもどらねばなりません。親切な主人に感謝を述べ,車を止めた所まで歩きます。そぼくなインディオたちの親切さが思い出されます。他の土地から尋ねたわたしたちをなんと親しく,また暖かく迎えてくれたではありませんか。

      この伝統的な料理法を考案したのでなくても,大いに普及させたとされるインカの支配者たちはすでに過去の人々となっています。しかしその子孫がこのパチャマンカ料理を代々伝えてきたのはうれしいことではありませんか。この楽しい食事を経験したわたしたちは,もう一度行ってみたいようにも感じます。それはまた,そうするだけの価値があるのです。結局のところ,これほど地についた食事があるでしょうか。

  • 神のお名前を聞いた少女
    目ざめよ! 1970 | 3月22日
    • 神のお名前を聞いた少女

      ◆ クリスチャン奉仕者は,家から家に伝道しているとき,幼い子どもに出会うことがよくあります。ペルーの一婦人奉仕者が訪問したある家から出て来たのは小さな女の子でした。その少女によれば,母親は留守であり,家に居るのはその子だけです。そこで奉仕者は自分が聖書を教えている者であることを話し,「あなたは神さまのお名前を知っていますか」と尋ねました。少女は「いいえ」と,ていねいに答えました。奉仕者は聖書を開いてエホバという神の固有のお名前を教え,母親に見せるようにと,聖書に関するパンフレットを少女に渡して,次の家に向かいました。奉仕者は,先回その隣りの家を訪問した時,家の女主人が,ぶっきらぼうで,とげとげしく,戸をすぐにしめたことを思い出しました。しかし戸を叩いてみました。まさしくその婦人が玄関に出ました,ちょうど奉仕者が話そうとした時,突然に小さなかわいい声がして,「おばさま,神さまのお名前しってる?」と尋ねました。先ほどの小さな女の子が,自分の家から数歩のところにあるこの隣家まで歩いて来て,まっ先に話したのです。女主人は驚き,少女を見ながら言いました。「いいえ,知らないと思うわ。教えてちょうだい。神さまのお名前はなんていうの」。彼女が少女の答えを聞いたところから,奉仕者が話しはじめ,活発に話し合った末,1冊の書籍を配布しました。これはもともと,奉仕者が幼い少女にゆっくり証言したことによります。

      ― エホバの証人の1970年度年鑑から

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