あなたは教えていますか
1 わたしたちは「神権宣教学校案内書」の研究10，15の中で教える技術を開発するための多くのすぐれた提案を読むことができます。あなたはそれらの資料を研究しましたか。こうした点を自分自身の研究のわざに適用していますか。
2 日本の野外全体に見られるすばらしい増加は，多くの伝道者が教える技術をりっぱに培っていることを示しています。最近のある巡回大会でひとりの主婦の伝道者は1965年2月にバプテスマを受けたことを話しました。この姉妹は会衆のしもべである夫および伝道者であるふたりの子どもの愛ある協力によって1965年10月以来正規開拓者として名簿に載せられています。そして，開拓奉仕を始めて以来，22人を伝道者になるよう助けました。そのうち19人はバプテスマを受けており，他の3人も間もなくバプテスマを受けることを目ざしています。それら新しい伝道者のうち6人は過去1年の間に奉仕を始めました。現在この姉妹は13人が参加している10の聖書研究を司会しており，その全員が集会に出席しています。この姉妹は他の人々にも役だつと思われるいくつかの提案を述べています。
（1）開拓者の7つの研究の目標に達するため，祈りのうちに積極的な態度をもって，研究を直接勧める方法により，文書を配布したのちに研究の仕方を示して取り決めたり，すでに研究をしている人々からの紹介で研究を取り決めたりして努力します。
（2）最初の1，2回の訪問のさい，神の存在および聖書が神のみことばであることについて話し合い，研究のための良い土台をすえます。そのためには，「見よ！」の小冊子，「偽ることができない」や「進化」の本を用いることができます。その後，2，3回目の研究から「真理」の本の1章にはいります。
（3）最初の研究から予習するよう研究生に勧め，答えの部分に傍線を引く仕方を助けます。次の研究で考慮する資料のおもな点を3つ4つ紙片に書きしるし，さらに研究生が次の研究のために調べられるよう大切な聖句を書きしるします。できるだけ早い機会に自分個人の聖書を求めるよう，そしてマタイ伝 5–7章までを読むよう研究生に勧めます。研究が「真理」の本の5，6章に達するころまでに，たいていの研究生は自分で聖句を見つけられるようになります。
（4）集会に出席するよう，できるだけ早く研究生を招待します。研究生と同じような立場にある兄弟か姉妹，あるいは同じぐらい進歩している研究生をその研究に連れて行きます。そうした人たちと親しくなると，研究生は集会に出席するようにとの招待にもっと答え応じやすくなります。「真理」の本の5章か6章そしておそくとも10章に達するころまでにはほとんどの研究生は集会に定期的に出席しています。
3 「ともしび」の本の94ページに指摘されているとおり，研究をどのように司会すべきかについては別にきまった規定はありません。しかし非常な成功を収めている前述の開拓者の姉妹による上記の提案には，あなた自身が適用して益を得られるいくつかの点が含まれているのではないでしょうか。今，日本全国では25,000以上の家庭聖書研究が司会されていますが，わたしたちはそれらの研究を産出的なものにするため，ぜひ努力すべきです。家庭聖書研究において，目的をもってほんとうに教える者になりましょう。