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  • 学ぶ人の頭と心の中に真理を『鳴り響かせ』なさい
    ものみの塔 1969 | 6月15日
    • 23-25 (イ)イエスの「良きサマリヤ人」のたとえ話は,学び手が従順という岩塊の上に築きはじめるのを助けるための一方法をどのように示していますか。(ロ)今日のわたしたちがこれをどのように行なえるかを示しなさい。この方法はなぜ有益ですか。

      23 イエスの「良きサマリヤ人」のたとえ話は有名です。(ルカ 10:29-37)イエスのそのたとえ話は,自分の正しさを示そうとして,「わが隣とはたれなるか」と尋ねた人への答えとして語られたものです。イエスはそのたとえの中で,祭司,レビ人,サマリヤ人の3人が,強盗に襲われて傷を負った人を助ける機会を前にしてそれぞれどんな態度を取ったかを語られました。実際に助けたのはサマリヤ人だけです。イエスはこのたとえ話を次のような質問で結びました。「汝いかに思ふか,この三人のうち,いずれか強盗にあひし者の隣となりしぞ」。初めにイエスに質問した人は,「その人にあはれみを施したる者なり」と答えました。その時イエスは,「なんぢもゆきてそのごとくせよ」と言われたのです。

      24 イエスの質問に対する答えはだれにでもすぐわかるものではありませんでしたか。それでも,イエスは聞く人の心を一定の結論に導き,自らの動機を調べさせ,自分がこれからどう行動するかを判断させておられたのです。わたしたちの場合としては,「神の自由の子となってうける永遠の生命」という本の213,214ページを学んでいるものと仮定しましょう。この部分は,伝道活動をやめさせようとした当時の官憲の,圧迫のために,使徒たちが反対と手荒い処置とを受けたことを扱っています。ここでマタイ伝 24章14節を取り上げ,学び手にその節を読んでもらい,それが今日のわたしたちの行なうべき仕事であることを明示するとします。ここで一つのたとえを話せます。そうした神の国の良いたよりの伝道が公式には禁じられた国に3人の人がいます。3人のうちのひとりは,すぐに伝道をやめてしまいます。もう一人は捕えられ,その後伝道をやめることに同意します。第3番目の人も捕えられますが,やがて釈放ののち,可能なかぎりの手段をつくして伝道を継続します。たとえ話ののち,学び手にこう質問するのです。「さて,あなたは,使徒たちのように真のクリスチャンとして行動したのはどの人だと思いますか」。もとより,答えは3番目の人です。しかし,そうした答えを得たのち,「なぜそう答えられますか」と尋ねることができるでしょう。

      25 このたとえ話に基づく質問の答えはだれにでもわかります。しかしこれは,学び手に対し,この問題に関する自分の考えと心をさぐらせ,同じ境遇に立ったら自分はどのように行動しようかと考えさせることになるのです。実生活と結びついた問題を出すのは非常に有益です。それは,人々が聖書の原則を自分の生活にどのようにあてはめ,自分が今後どのように生活すべきかをまじめに考えるのを助けることになります。(詩 119:33-37)また人間の性質として,人に言われた結論より自分で出した結論のほうが従いやすいものです。

      26 学ぶ人の良心にどんな注意を払うべきですか。

      26 これと類似の問題は,学ぶ人の良心の訓育を助け,善悪という見地に立って物事をまじめに考えるように助けることです。わたしたちは,ともに学ぶ人が正しいことを愛し,正しくないことを憎むようになるのを助けたいと思います。(ヘブル 1:9。詩 119:101-104)イエスは,質問,とくにするどい質問を用いられました。それは人に善悪の見地に立って物を考えさせるものでした。しかし,人々の反応のにぶさに対して憤りを感じられ,「その[頭ではなく]心のかたくななるを憂(へ)」られた場合もあります。―マタイ 12:10-12。マルコ 3:1-5。

      27 (イ)「あなたのみことばはわたしの足のともしび」という本の108ページにある質問にはどんな意図がありますか。(ロ)聖書研究を司会する人はその質問に対する答えをどのように得ますか。

      27 最近の出版物である「あなたのみことばはわたしの足のともしび」の中(108ページ)には,聖書研究を司会する人が学ぶ人を野外宣教にさそう以前に検討すべき10の質問があげられています。その中には次のようなものがあります。その人は,聖書が霊感を受けた神のみことばであることを信じていますか。(テモテ後 3:16)正直に関する聖書の教えを実生活にあてはめていますか。(エペソ 4:25,28)淫行および姦淫に関して聖書の述べていることを知り,聖書に一致した生活をしていますか。(ヘブル 13:4。マタイ 19:9)しかし,学ぶ人がこれらの質問に直接に答えるように求められているのではないことに注意してください。学んでいる人に関するこうした質問に答えるのは,その研究を司会し,その人を宣教奉仕に招待しようとしている人です。つまり,司会者が露骨な質問によって学ぶ人の私生活に立ち入ることは意図されていないのです。では司会者はどうすれば,こうした質問に満足のゆく答えを得ることができますか。学ぶ人にただ聖句を読ませ,理解したところを注解してもらうだけでも,その人が神のみことばの宣教に携わる者に要求される事柄を十分に会得しているかどうか判断できる場合が少なくありません。また,たとえ話とそれに基づく質問とによっても,学び手に要点を理解してもらうことができ,まともな質問によって相手を当惑させるようなことを避けられるでしょう。

      28 こうした教え方の採用にあたって,ほんとうの分別をどのように示せますか。

      28 もう一つ最後の質問として,イエスがマタイ伝 13章51節で言われた,「汝らこれらの事をみな悟りしか」という問いがあります。学ぶ人に対して雨あられのように質問をあびせることがわたしたちのねらいではありません。むしろ質問を賢明に用い,聖書の真理の大切な点を,学び手の頭と心の中に鳴りひびかせるのに最も役だつ所で質問を活用しようというのです。また,学ぶ人がある点で自分の考えを言い表わすのをいやがっているなら,無理に答えを求めようとしてはなりません。相手の人が質問にあまり答えず,あるいはたとえ話がその人にうまく合わない場合には,その時その場で無理に納得させようとするよりは,ただ,「これは考えるべき事柄ではありませんか」と言って,研究を進めてゆくのがよいでしょう。イエスも忍耐と寛容な態度とを示されました。―ヨハネ 16:12。

      29 象徴的な岩塊の上で建設の仕事をしなければならないのは結局はだれですか。しかし,聖書研究において真理を『鳴り響かせ』る際に,わたしたちはいつも何を忘れてはなりませんか。

      29 わたしたちにできるのは,ともに学ぶ人々がイエスの教えと手本について聞き,それを理解するのを助けることだけです。みことばを実際に行なう者となって土台を据え,その上に建てるわざを行なわねばならないのは学ぶ人自身です。質問,たとえ,その他どのような方法を用いるにしても,学ぶ人の心から目を離してはなりません。頭の中で知恵と自分に必要なものとを判断し,キリストの教えと手本に対する従順という岩塊の上に自らを建てることの大切さを理解しても,その人を動かして実際にそれを行なわせるのはその人の心だけだからです。イエス・キリストの父であるエホバ神は,「我が子よ……汝の心をさとりにむけ(よ)」と語っておられます。羊のような気質の人々がこのことばを聞くのを助けなさい。(箴言 2:1,2,新; 3:1-4)「自分と自分の教えとに絶えず注意を払いなさい。これらのことを行ない続けなさい。そうすることによって,あなたは自分と自分のことばを聞く者とを救うことになるからである」― テモテ前 4:16,新。

  • 全時間奉仕に応ずる人が1万名も増加
    ものみの塔 1969 | 6月15日
    • 全時間奉仕に応ずる人が1万名も増加

      エホバの証人が,1968年度中の自分たちの奉仕活動の結果である「1969年度年鑑」を読みはじめると,その心は喜びに満たされます。薄茶色の表紙にはさまれたページには,増加また増加を告げる熱意のこもった報告が載せられています。その目にはいるこれらの喜ばしい増加は,神エホバが,全世界にわたって神のお目的を知らせる彼らの努力を豊かに祝福しておられることのしるしです。

      昨年中彼らが作った,心暖まる,そして励みになる記録のひとつは,定期的にせよ,休暇の時だけにせよ,伝道活動に全時間をささげるように生活を調整した人の著しい増加です。考えてください。毎月平均6万3871人が,この拡大された奉仕に熱心に参加したのです。これは1967年の月平均を1万107名も上回る数です。この増加は,通常の増加率の単なる表われではありません。これまでの年ごとの全時間奉仕者の増加と比較するとそのことはよくわかります。確かにこの比較は,昨年の増加がいかに意義深いものであったかを物語ります。

      たとえば1964年のことを考えると,全時間奉仕者の数は,1963年のそれを3913名上回っていました。1965年には1964年より4915名増加しました。1967年には,1966年より

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