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会衆の集会 ― その7: 人々を集会へ導く王国宣教 1981 | 8月
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人々を連れて来るためにめんどうもいとわない人たちであることに気づいたかもしれません。それは明らかに他の人々に関心を持ち,互いに愛し合う人々でした。それは忘れられない印象を残しました。わたしたちは,新しい人たちにあいさつし,歓迎の気持ちを伝える点でもっと多くのことを行なえるでしょうか。
6 あなたは他の人々に車など交通の便を提供しますか。関心を持つ人々は大抵,わたしたちが彼らの家に毎週立ち寄って車に乗せていってあげるなら,一層集会に出席するようになります。夫と共に現在ベテルで奉仕しているある姉妹は,十代の初めのころ会衆の他の人たちが定期的に自分の家に寄っては集会へ車で乗せて行ってくれたと話しています。手を差し伸べてくれたこれら友のおかげで,姉妹は毎週会衆の書籍研究に,また他の集会にも出席するよう特に励まされたのです。今そのころを振り返って,姉妹は,他の人たちが自分に個人的な関心を示し,王国会館へ行くよう援助してくれたことを感謝しています。この点でわたしたち自身も,他の人々を援助するためにさらに努力できるでしょうか。
しもべたちはどのように援助できるか
7 長老や奉仕のしもべたちは,会衆の集会への関心を高め,会衆を支持するよう伝道者や家族を助ける点で多くのことを行なえます。励ましを与えるため,周期的に兄弟たちの家を訪問すべきです。(ペテロ第一 5:2)病気の人や身体の弱い人が集会に来るのを援助するために,もっと良い取決めを設けることができますか。霊的に弱い人や車などの交通手段を持たない人たちについてはどうですか。
8 会衆の『食欲をそそる』ことにより,関心が高められることが少なくありません。例えば,掲示板にこれからの公開講演のリストを掲示し,奉仕会で会衆の発表を行なう際,主題と講演者の名前を告げることができます。会衆の書籍研究の司会者は,先の集会のプログラム,特に準備を要する資料などを絶えず伝道者たちに知らせることができます。任命を受けたしもべのみなさんはこの点でできる限りのことをしておられますか。
9 それに加えて,プログラムを割り当てられたり,集会を司会したりする長老や奉仕のしもべたちが,徹底的に準備を行ない,教訓的で興味深いプログラムがいつも集会で提供されるようにするのは大切なことです。兄弟,姉妹たちに加えて,新しい方々も,そのような霊的備えに引き寄せられ,エホバから教えられる者となるでしょう。
10 わたしたちみなは,集会に来るよう他の人々を援助することに十分に参加したいと思います。そうすればさらに大勢の兄弟たちが強められ,励まされる結果になるでしょう。
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再訪問によって関心を育てる王国宣教 1981 | 8月
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再訪問によって関心を育てる
1 パウロはコリントの人々に対し,「わたしは植え,アポロは水を注ぎました。しかし,神がそれをずっと成長させてくださったのです」と書きました。(コリント第一 3:6)パウロは何のことを言っていたのでしょうか。
2 パウロはここで,わたしたちの宣べ伝える業を農業に例えているのです。新しくまかれた種や,育つ途中のか弱く若い苗にとって,正しく水を注ぐのは生存に不可欠であることをわたしたちは知っています。そのように水を注ぐことをしなければ,種が芽を出して生長することもなく,植物が花を咲かせたり実を結んだりすることもないでしょう。わたしたちが文字通りの種を植えるにしても,真理という比ゆ的な種を植えるにしても,確かにエホバだけが命を与え,物事を成長させることのできる方です。しかし,エホバはその驚くべき取決めの中で,王国の真理を人々の心と思いに植え,それに水を注ぐようにとわたしたちを招いてくださり,こうして今日くり広げられている霊的な収穫の業においてご自分と共に働くという栄誉をわたしたちに与えてくださっているのです。―コリント第一 3:9。
3 あなたは再訪問活動にあずかっておられますか。最初の訪問で何らかの関心を示した人々を再び訪ねて,その関心を高める業にあずかることは喜びではありませんか。そのような訪問を重ね,関心が徐々に高められてゆくのを見るのは,あたかもまかれた種が芽を出して,生長してゆくのを見る喜びに似ています。まだこの活動にあずかっておられないなら,是非試してごらんになりませんか。
再訪問によって育て,水を注ぐ方法
4 効果的に育て,水を注ぐのに幾つもの異なった方法があるように,再訪問をするのにも様々な方法があります。再訪問をする際,わたしたちは知恵を働かせ,家の人の関心を成長させるような方法を用いたいと思います。以下の提案は,再訪問をするにあたってみなさんのお役に立つかもしれません。
5 多くの人は,(1)訪問を受ける相手の人への誠実な個人的関心と,(2)話し合うための心に訴える聖書の話題が再訪問を行なう際の助けになったと語っています。そのことを念頭に置いて,彼らは家の人との最初の会話を終える前に再訪問の土台を据えるように努めます。どのようにそれを行なえますか。次の幾つかの例を考慮してみてください。
6 新しい事物の体制を描写した後に,次のように言うこともできます。「それがわたしたちの時代のうちに本当に来ることをどのように確信できるでしょうか。たぶん二,三日のうちに,ご家族のほかの方々がいらっしゃる時にお寄りして,イエスがこの質問に与えた答えをお見せできると思います」。それから,再訪問した時,「真理」の本の94,95ページの情報を用いてもよいでしょう。あるいはこのように言えるかもしれません。「この時代に,自分の霊的な必要を自覚すればどうして幸福になれるのだろうか,と疑問に思われるかもしれません。たぶん今度お訪ねする時に,この質問に対する聖書の答えをお知らせできると思います」。「良いたより」の本の4章の情報を用いてもよいでしょう。お分かりのように,最初の訪問で話題を持ち出したり質問を起こしたりすれば,まかれた真理の種に答え応じる人たちに再訪問をするための下準備ができるでしょう。
7 言うまでもなく,家の人に持ち出した話題に従って話をするには,家から家の記録に再訪問の時話す予定にしている話題を書き留めておく必要があります。このことを習慣にすれば,見いだした関心を育ててゆくのにさらに良い備えができるでしょう。
8 再訪問をする点で困難があってもがっかりしないでください。活動のこの分野での経験は,時間がたつにつれて得られるものです。群れの書籍研究司会者に,この点に関する提案や援助を遠慮なく求めてみてください。また,この業においてよくやっている開拓者または伝道者と一緒に働きたいと思われるかもしれません。今月の「会話するための話題」は再訪問を行なう良い機会を提供してくれます。また,記念式に出席した人たちにも,「真理」の本の6章の要点を用いて訪問できるでしょう。記念式に出席した人たちの関心を鼓舞するため,この記事の6節にある提案の幾つかを試してみたいと思われるでしょう。
喜びに満ちた業
9 自分で植えたがゆえに収穫の際実が生み出されるのを見る喜びは満足のいくものです。人が真理に入って来るのを見ることはさらに大きな満足をもたらします。水を注ぎ育ててゆくにつれて植物が生長するさまを見守るのは心を魅了するものです。真理の種が,わたしたちのささやかな努力に助けられて人の心に根をおろし,成長するのを見守ることは,エホバと共に働く栄誉をいただいているという自覚のもとにわたしたちすべてが喜べる事柄です。再訪問を行なうわたしたちの努力をエホバが祝福してくださいますように。
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日本の野外奉仕報告: 5月王国宣教 1981 | 8月
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日本の野外奉仕報告: 5月
平均 平均 平均 平均
伝道者 時間 再訪問 研究 雑誌
特別開拓者 849 139.0 69.5 5.8 116.4
開拓者 10,069 89.3 37.1 3.5 51.3
補助開拓者 9,615 63.7 23.3 2.0 32.2
伝道者 41,279 15.7 5.9 0.7 10.4
合計 61,812 予約: 15,059
新しく献身しバプテスマを受けた人: 555
昨年の平均に対する伝道者の増加: 14%
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