重要な,そして喜びに満ちた業
1 それは,教える業です! それは,わたしたちが真のクリスチャンであることを実証するために行なうべき業です。イエスは,ご自分の弟子たちが宣べ伝える以上の者になるべきことを明らかにされました。イエスは,「行って,……すべての国の人々を弟子とし,……彼らにバプテスマを施し,……教えなさい」と命じられました。―マタイ 28:19,20。
2 もしかしたらあなたは,家から家の伝道を行なっている際に,“本売り”に間違えられたことがあるかもしれません。セールスの目的で家々を訪問する人々が非常に多いこの時代に,真に隣人を気遣って訪問していることを知ってもらうためには,教える業に参加することが必要です。(ヨハネ 21:15-17と比較)またあなたは,教える業を通して人々を援助し,キリストの弟子を生み出している兄弟姉妹をご存じのことでしょう。そしてそれら兄弟姉妹たちの喜びに満ちた経験を見聞きし,自分もその喜びを味わいたいと思ったことがあるに違いありません。どうすれば,この重要な,そして喜びに満ちた業にすべての人があずかれるでしょうか。
すべての人が参加できる
3 大切なことは,教える業に参加したい,家庭聖書研究を司会したいとのあなたの強い願いです。あなたは自分の家族以外の人との家庭聖書研究を司会していますか。もしまだ司会していないなら,そのような家庭聖書研究を少なくとも一つ司会したいと強く願っていますか。それにしてもそのような願いを持っていることをどのように示せるでしょうか。大抵の場合それはその人の祈りに表われます。ある正規開拓者の姉妹は次のように語りました。「1984奉仕年度の終わりに研究がほとんどなくなってしまいました。それで研究を与えてくださいと,厚かましいほど頻繁にエホバに祈り求めました。信じられないようなことですが,エホバは,1985奉仕年度に入ってまだ5か月もたたないうちに,7件の新しい家庭聖書研究を与えてくださったのです」。あなたもこのような経験をしたいと思いませんか。
4 わたしたちは強く祈り求めれば求めるほど,その祈りに調和した努力を払うものですし,実際そうすべきです。夫の転勤で新しい土地に移転した一人の正規開拓者の姉妹は,家庭聖書研究を見いだしたいと一生懸命祈り,再訪問を繰り返したものの,どうしても研究を見いだすことができませんでした。その姉妹は,『エホバが野外で訓練を与えてくださっているのではないか,再訪問における質の向上や熱心さを示すことを教えてくださっているのではないか』と考え,それまでの「王国宣教」をよく調べ,研究に結びつく再訪問の提案によく従うよう努力し,十分に準備して出かけるように心掛けました。しばらくの間そのような努力を続けた後に与えられた祝福について,その姉妹はこう述べています。「その月,一度に5件の研究を与えてくださいました。その翌月にはもっと増え,8件の研究を持っていたのです。それ以来常時7件の研究司会の特権をエホバは与えてくださっています」。あなたも祈りに調和した努力を払っていますか。
どのように取り決めるか
5 数年前に,限られた数の特別開拓者たちを対象にして行なったアンケートに,興味深い事柄が表われています。数多くの家庭聖書研究を司会している特別開拓者たちは,研究を取り決めるためにどんな点で努力しているのでしょうか。結果は次のような順位になりました。
1. 短い再訪問を数多く繰り返す。
2. 関心を示した人をすぐに再訪問する。
3. 家から家の訪問で関心を示す人に直接研究を勧める。
4. 家の人と親しい関係を築く。
6 第一印象として,教える業の第1段階である再訪問の大切さが教訓として残ります。関心を示した人をすぐに再訪問し,初めから計画的に短い再訪問を何度も繰り返すことにより,それら特別開拓者たちは家庭聖書研究を取り決めることができたのです。ある特別開拓者の兄弟はこのように述べています。「10件の研究を報告できるようになった理由は,その4か月前から100件の再訪問をわたし自身の目標とし,考え得る限りの最善の努力を尽くしてきた結果,繰り返し再訪問を続けていた人々の中から新たに5人の方々が報告できるようになったことです」。わたしたちも,研究を取り決めることにそれほどの熱意を示しているでしょうか。
7 家庭聖書研究を取り決める分野として基本的に三つの分野を挙げることができます。それらは,(1)家から家の伝道に携わっているとき,(2)再訪問を行なうことにより,(3)非公式の証言を通して,です。
家から家の伝道に携わっているとき
8 あなたは家から家の伝道の際,直接研究を家の人に勧めて取り決めた経験をお持ちですか。20年以上にわたって正規開拓奉仕を続け,今でも平均7件の家庭聖書研究を常に司会している一人の姉妹はこのように答えています。家から家の「伝道で(直接的な方法で)研究になった方が3分の1ぐらいです。伝道は研究を目的として行なっていますので,少しでも話し合える方には,持っている小冊子(「見よ!」の場合が多い)をすぐ開きます」。この姉妹はなぜ最初に会った人とそれほど円滑に研究を始めることができるのでしょうか。彼女は家の人の話すことによく耳を傾けます。そして同意できることには心から同意していることを示し,家の人との共通の立場を確立し,親しい関係を築きます。彼女はよくこのように言います。「奥様のお話はほんとうですね」。そして,深くうなずき,「そのことがここに書かれているのですよ」と述べてから小冊子を出し,「一般の人々があまり考えていない事柄を奥様はよく考えておられますね」と言いながら巧みに家の人の注意を小冊子の特定な場所に向けていきます。
9 別の姉妹もこのように語っています。「研究を取り決めたりする点で成功している人と成功していない人との相違は,良い聴き手であるか否かに相当左右されるように感じています。ただ表面的に同意するのではなく,ほんとうに,心から聞いて差し上げ,心から助けになりたいと願って耳を傾けるなら,家の人も答えてくださいます。……ほんとうに助けになりたいとの願いをもって接するなら,そのことはわたしたちの態度,表情,言葉,声に表われてきます」。
10 また別の特別開拓者の兄弟が用いている方法にも注目してみましょう。この兄弟も最初の訪問の時から研究を取り決めるように心掛けています。訪問の目的は聖書に親しんでもらうことであり,そのための無料の教育活動が行なわれていることを話し,関心ある話題について話し合い,または関心を持ちそうな幾つかの疑問を提出した後にこのように言います。「このような点についてほんとうの答えを聖書から見つける方法をお伝えできます。毎週1時間家にいらっしゃることがありますか。午前と午後ではどちらが時間がありますか。何曜日の午後ならよろしいですか」。このようにして,できるだけ早い機会に第1回目の研究を行ないます。また,これまで何度も会ったことのある家の人には,文書を配布するよりも,何らかの出版物を用いて研究を勧めるほうが効果的であると述べる開拓者もいます。
11 『永遠に生きる』の本を用い,最初の訪問で研究を始めるための優れた提案が1984年8月号の「王国宣教」にありましたが,あなたはそれを試みてごらんになりましたか。その提案は次のようなものでした。
1. この本は単に読むことだけでなく,聖書を注意深く学ぶことをも意図して作られていることを述べる。
2. ページの下にある質問に注目させ,その役割を説明する。
3. 家の人が学ぶのを援助するため,無料の家庭聖書研究を勧めていることを伝える。
4. 少しの時間をいただければ,その話し合いをどのようにするのかをこの場で示したいと伝える。
5. 最初の章,あるいは家の人が特別に関心を示した部分など数節を,くつろいだ会話的な仕方で討議する。
12 あなたは家から家の最初の訪問の際,研究を勧めるこのような方法があることをご存じなかったかもしれません。それでは,あなたの奉仕の友と共に,これらの方法を練習し,さっそく家から家の奉仕の際,試みてみるのはいかがですか。すぐに取り決まらないからといって,あきらめないでください。聖書にある程度の関心を示す人にはまず研究を提供するように努めてごらんください。
再訪問を行なうことにより
13 前述のアンケートに示されていた通り,いま司会されているほとんどの家庭聖書研究は短い再訪問を繰り返し重ねた結果始まったものです。あなたにとって再訪問という奉仕の分野は喜びに満ちたものですか。喜びや祝福があなたを待っています。人々に証言をし,また時には文書を提供し,さらには無料のパンフレットや招待ビラなどを置いて,わたしたちは真理の種をまいています。種のその後の成長を見守ることは喜びとなるのではありませんか。もちろんすべての種が芽を出して実るわけではありませんが,あるものはりっぱな土の上に落ちて成長します。しかしながら,種まき人が種をまくだけでその後の種の成長に関心を払わず,見守ることや世話を与えたりすることをしないなら,その喜びや祝福を決して経験しないのと同じように,わたしたちも真理の種をまいてもそれに続く世話をしないのであれば,いつまでたっても喜びを経験することはありません。―ルカ 8:4-8。
14 研究が取り決まるにしてもそうでないにしても,家から家の最初の訪問の時に次の訪問のことを考慮に入れておくのは良いことです。ある特別開拓者の姉妹は次のように述べています。「野外宣教の際に『見よ!』の小冊子を数冊携えておき,特に関心を示した方にすぐプレゼントしています。プレゼントをしたその場で,状況が許すようなら,表紙の裏の発行者の言葉を読みます。そして,次回の訪問までに1-4節に目を通しておいてくださいとお願いして帰ります」。これは,家から家の最初の訪問の時に,既に次の訪問のことを考慮していることを示す一つの優れた方法でしょう。この姉妹は次の段階としてどのようなことを行なうのでしょうか。姉妹はこう続けています。
15 「再訪問の時に,(最初の訪問で発行者の言葉を読めなかった場合には,まず発行者の言葉を読んでから)1-4節までを話し合います。最初は自分が朗読し,答えを述べます。そして途中で話し合いに加わるように促してみます。そして,次の訪問までにこの副見出しの部分に目を通しておいてくださいと言って帰ります。その際に,質問が用意されているので,それに対する答えに線を引いておいてくださるようにお願いしておきます」。この方法はこれまで幾年にもわたって,非常に大勢の奉仕者たちが数多くの家庭聖書研究を取り決めるために用いて成功してきた方法です。もしまだ試みていないようであれば,すぐにでも試みてみるのはいかがですか。
16 このような短い再訪問を繰り返すに当たって,「見よ!」の小冊子を一度に1節ずつ話し合っている人もいますし,『永遠に生きる』の本のある部分を一,二節討議している人もいます。また「地上での生活を永遠に楽しんでください」のブロシュアー,「王国ニュース」,「幸福」の本や「ことば」の本などを家の人に合わせて効果的に用いている人たちもいます。短い時間内に少ない資料を話し合い,徐々に関心を高めて定期的な家庭聖書研究に移行してゆくように工夫しているのです。
17 家から家の伝道で会う家の人の多くは子供を持つ主婦かもしれません。ある特別開拓者の姉妹はそのようなときに,「最初は家庭での子供の教育,金銭の問題,心身の健康,人間関係といった身近な話題を取り上げますが,できるだけ早くそれらの話題を王国の支配と楽園に結びつけ,楽園の地で永遠に生きるという見込みを前面に出します」。別の姉妹も,「再訪問の時,『家族生活』の10章から話し合い,聖書には生活に役立つ情報が収められているとの認識が持てるよう聖書の価値感を植えつけてゆきます。そして関心を高めるために,一,二の章の話し合いを行ない,残りは自分で学ぶように励まし,『永遠に生きる』の本の28,29章を学び,その後1章から研究を行なっています」。
18 再訪問をする際にも,良い聴き手になることにより家の人への真の気遣いを示すことは大切です。次の姉妹の語ることに耳を傾けてみましょう。「最初の訪問で家の人が示した関心の程度や状況に応じて訪問の目的を分類します。研究を取り決めるという目的に分類した人の場合,1週間以内に訪問を計画します。その際,最初の数回の訪問は,家の人の幾つかの関心事,背景,考え方を知るためにひときわ良い聴き手であるよう努めています。そして,その方の心に触れそうな聖句を一,二開き,聖書が実際的で優れた導きを与えていることを本気で語ります。またその人に本当に聞いてもらいたい,そして心から助けたいという気持ちで話します」。もう一人の姉妹の語ることも聴いてください。「家の人の話を聞き,感情移入して,いちばん益となり,喜びとなる聖句を読みます。そして,その方の持っている良い資質をほめるものとなる聖句を引き,自分が帰ってからさわやかさと喜びが残るようにだいたい15分ほどで『またお目にかかれるのを楽しみにしています』と言って去ります」。
19 この姉妹は次のようにも述べています。「自分の判断で『あの方はうるさがっていたようだ』などと思わないようにしています。とにかく行って良い結果になった例がたくさんあるのです。以前自分と研究した人で,いま開拓者として熱心に働いている姉妹たちとの最初の出会いを思い出し,家の人が姉妹と呼ばれる日のことを考えます」。また6節で述べた,100件の再訪問を目標とすることにより研究の増加を図った特別開拓者の兄弟もこのように述べています。「少しでも関心を示す人は,すべて徹底的に訪問するようにしました。どんなお年寄りでも,子供でも,わずかな関心を示した人でも,全く関心がないことが確信できるまで繰り返し再訪問したということです。わたしにとってこのことはかなりの挑戦となりました。それで,常に自分自身に『この業は命に至る重大な業である』と言い聞かせ,またエホバ神に『もう一度行く勇気をお与えください,もし家の人が羊ならぜひ心が開かれますように』と家の前で祈って再訪問を続けてきました。このようにして再訪問を繰り返していくうちに次のことが分かってきました。『そんなに来てもらわなくても結構です』と言っていても,必ずしも真理に関心がないわけではなく,宗教団体に加入させられるのではないかという恐れや,近隣の人々に対する恐れ,繰り返し訪問する奉仕者への気がね,たまたま時間の都合が悪かったことなどが主な理由だということです」。この兄弟は以前迷惑そうに思えた人々との研究を楽しむことができました。
20 このような経験はあなたの交わる会衆においても耳にすることができるに違いありません。どうぞ,開拓者をはじめ経験ある奉仕者たちに積極的に近づき,その人の再訪問に連れて行ってもらったり,あなたの再訪問に共に来てもらったりしてください。奉仕の時間の一部を必ず再訪問に当てるようにし,奉仕の友と連れ立って再訪問に出かけて行く良い習慣を身に着けましょう。
21 再訪問のために以下の事柄が提案されています。
22 家から家で
● 関心のある人を探し求める。
● 家の人と親しい関係を築く。
● 後日の話し合いに備えて興味深い事柄を伝えておく。
● できれば次の訪問を約束する。
● その人を十分に思い起こせるような情報を記録にとどめる。
● その家を必ず見つけるための正確な記録をとる。
23 準備として
● 再び訪問する目的を考える。聖書の知識をさらに与えるためか? 研究の方法を示してその場で研究を始めるためか? 関心を高めるために,何かの出版物を提供するためか? 家の人と一層親しく知り合うため,また友好的な関係と信頼を築き上げるためか?
● 聖書の知識をさらに与えるためなら,示したいと思う聖句あるいは記事または記事の中の文章を用意する。
● 研究の方法を示すためなら,用いたい章,また節を準備する。研究の方法を示せない場合に何をすべきか考えておく。
● 出版物の提供を考えているなら,雑誌経路により関心を高めることができるかもしれない。その証言を準備しておく。
● 自分の特に好んで使う再訪問の話があれば,それを家の人に合わせるよう準備する。
● 準備したものを練習する。
● 再訪問のための日時を明確に決める。
● 必要なら,奉仕の友や長老の援助を求める。
24 再訪問において
● できれば家の人の名前を用いてあいさつをし,あなたの名前を思い出させる。
● ふさわしければ,家の中に招かれるようにする。
● 訪問の目的を家の人に告げる。
● 自分の聖書を用いるよう家の人に勧める。
● 目的に応じ,準備した証言を行なう。
● 研究の取り決めについて家の人に告げ,研究の仕方を示したいと申し出る。あるいは,その手順を踏むことなくこちらのペースで研究の仕方を示す。
● どのような証言にしても,学んだ事柄の要点を復習し,家の人の思いに銘記させる。
● 訪問をごく短い簡潔なものにする。
● 次の訪問への期待を高める興味深い事柄を告げる。
● 再び訪問する取り決めを作る。
● 礼儀正しい親切な態度を保つ。
● 訪問後,効果的な再訪問だったかどうか分析する。
25 効果的な再訪問のための提案
● 1回目の再訪問をできるだけ早く行なう。
● 家の人の質問を歓迎する。
● 家の人に対して辛抱強くあり,思いやりを示す。
● 費用がかからないことを知らせて安心させることもできる。
● できるだけ早い機会に研究の仕方を実際に示す。
● 長居をしないようにする。聖書から価値のある一つの点を知るよう助けたのであれば,訪問は成功したと言える。
● 次の訪問では別の話題について話し合うようにする。
● 援助の取り決めを活用する。
● どの段階においてもエホバの祝福を祈り求める。
非公式の証言を通して
26 すべてのクリスチャンは,「常に賛美の犠牲を神にささげましょう」と勧められているのですから,非公式の証言を通して家庭聖書研究を増加させる機会をも毎日持っていると言えます。―ヘブライ 13:15。
27 まだバプテスマを受けていない小学校6年生の伝道者はこのように語っています。「わたしは現在3件の研究を司会しています。一人の人は,巡回訪問の講演に招待したことがきっかけとなって研究が始まりました。その講演にクラスの友だちをぜひ招待したいと思いましたが,なかなか見つかりませんでした。とうとう下校時間となり,がっかりしていたところ,前の学年で同じクラスだった人に会ったので最後に声を掛けてみました。そしたら,行ってもいいよと言われ,一緒に集会に行くことができました。その帰りに研究を勧めたところ,すぐ応じてくださいました。二人目の人は,ある姉妹の紹介で始まったものです。三人目の人は通学分団で隣に並んでいた人です。通学の途中で伝道のことや集会に行くことを話したのが,研究の始まりになりました。その人は喜んで毎週わたしの家へ来てくださっています」。
28 また研究を始めたばかりの人が行なった非公式の証言により大勢の人々が真理に入ったという経験もあります。ある姉妹は団地の中に住む一人の主婦と研究を始めました。その姉妹は研究生に学んだ事柄を他の人に伝えるよう提案し,提案に応じた研究生は同じ団地に住む別の主婦に話し,自分の研究に招待しました。研究に参加したその主婦は,聖書の差し伸べる希望に感銘を受け,その場で研究の取り決めに応じました。この二人目の主婦は,団地のすべての人々に証言をし,結果としてさらに8人の人が定期的な家庭聖書研究を始めるようになりました。今ではその団地には書籍研究の群れがあり,大勢の人々が集まっています。
29 会衆内の姉妹たちの主人を非公式に訪問し,それにより多くの研究を始めた長老たちもいます。そのような7件の研究を司会している一長老は次のように語りました。「わたしは最初の訪問の時に,できれば研究司会を申し出るようにしています。1982年10月号『王国宣教』に『まず司会したいと願っていることを言い表わす』ことの大切さが強調されていましたが,……最初の訪問の時に,何曜日のいつごろの時間は空いていますかと尋ねるようにしています」。別の人たちは,友好的な訪問を繰り返し行ない,研究に結びつけています。
30 あなたはこれまで考慮したさまざまな方法により家庭聖書研究を増やすことができますか。
一人が一つの研究を増やす
31 1984年12月には,14万1,800件の家庭聖書研究がここ日本において司会されました。そして伝道者の合計数は9万5,278人になりました。この重要な,そして喜びに満ちた業により,さらに大勢の人々を命の道へと助けることができるでしょうか。もしわたしたちが,一人一つの研究を増やすことができるなら,どれほど多くの人々を助けることになるか考えてください。「自分自身と自分の教えとに絶えず注意を払いなさい。これらのことをずっと続けなさい。そうすることによって,あなたは,自分と自分のことばを聴く人たちとを救うことになるのです」― テモテ第一 4:16。