出版物を積極的に提供してください
1 「わたしたちの奉仕の務めを果たすための組織」の本の93ページには,聖書文書の使用について次のように述べられています。「あなたが良いたよりを他の人々に分かつ時には,『忠実で思慮深い奴隷』によって備えられ,ものみの塔聖書冊子協会によって発行された数多くの聖書研究の手引きを是非とも活用なさってください」。
2 最近の約1年間,わたしたちは特に家から家の伝道において人々に感情移入や思いやりを示す面で特別な努力を払ってきました。そして,その優れた成果が見られているとの報告が各地から寄せられています。しかしながら,このことは,出版物の提供を控えるようにということを意味しているわけではありません。それどころか,人々が置かれている霊的な窮状を真に思いやるからこそ,わたしたちは,ふさわしい時にはいつでも出版物を提供したいという気持ちになるのではないでしょうか。
3 良い印象を与えようとするあまり,伝道の目的を逸することがないようにしなければなりません。もしわたしたちが人々に良い印象を残すことだけを考えて文書の提供を常に差し控えようとしているなら,それは,相手が好まないという理由で,必要な薬を病人に与えようとせず,ただ「お大事に」と笑顔で言っているだけのようなものです。人々の命を救うために証言を行なっていることを忘れないでください。
4 果たすべき責務のために野外奉仕はほとんど日曜日に限られている一兄弟は,昨奉仕年度中毎月平均して6冊の書籍と45冊の雑誌を配布しました。その兄弟は戸口に立つ時,まず家の人と親しくなることを目指して,できる最善を尽くします。兄弟によると,『家の人のことを誠実に考えれば,親しくなろうと自然に努めますし,親しくなれば,いくらでも聖書を開いて証言できます』。兄弟はまた,自分も家の人も忙しいとなかなか会えないことがあるので,家の人の望む時に読めるものを残してくるように努めます。そして文書を紹介する際,内容を十分に説明します。
5 この兄弟は,関心を示したすべての人に再訪問をしますが,その時にも親しく会話することと出版物を残してくることに努力を集中します。今年の1月と2月の2か月間で,合計15冊の書籍を配布しましたが,そのうちの14冊は再訪問の時に配布したものです。今この兄弟は,配布した出版物を用いて,4人の人と家庭聖書研究を行なっています。
6 あなたも,人々に対する誠実な関心に動かされて出版物を積極的に提供してください。