新しい家庭聖書研究を取り決める ―(1)
この号を始めとして,実際に研究の取り決めに成功した例を随時「王国宣教」に掲載します。以下の諸点に留意しつつ,参考例を分析し,野外でお用いください。(1)家の人の関心をさらに高める,あるいは興味を再び持たせるようにする。(2)話し合いが分かりやすく,しかも家の人の生活や将来に直接関係があることを印象づける。(3)研究への移行の妨げとなる,人々の不安な気持ちや障害を取り除く。
先祖崇拝を行なっている仏教徒を訪問する場合,次のように話し合いを切り出すことができます。「ご先祖を大切にしておられるようですね。わたしも以前は仏教徒の一人で,先祖を崇拝することについては深いかかわり合いを持っていました。ところで,____さんはわたしたちの最初の先祖はいったいだれを拝んでいたのだろうかと考えられたことはありませんか」。家の人の意見を聞いた後,「見よ!」のブロシュアーを取り出し,5ページ6節の7行目から次の一文を読みます。「これらの聖典のうち,聖書のように,6,000年にわたる人間の歴史を最後まで正確にたどれるものは一冊もありません」。次いで,「この聖書を調べると,わたしたち人間の最初の先祖は,この方を崇拝していたことが分かります」と述べ,8ページ12節の5行目の後半から読み,次回の訪問で13節から話し合うことを勧めます。