ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 宣 91/1 3–6ページ
  • 多くの祝福をもたらす,家族としての聖書研究

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 多くの祝福をもたらす,家族としての聖書研究
  • わたしたちの王国宣教 1991
  • 副見出し
  • 日ごとの崇拝
  • 家族研究
  • 夫の協力を得ながら,愛と巧みさをもって教える
わたしたちの王国宣教 1991
宣 91/1 3–6ページ

多くの祝福をもたらす,家族としての聖書研究

1 大半の親は家族研究が必要であることに同意し,そのための努力を払ってきました。しかし,いざそれに取り組んでみると,障害が多く,長続きしないという経験をすることがあります。家族によっては,エホバの証人になる以前,家族そろって何かを行なったり学んだりするという習慣があまりなかったかもしれません。どのような原因があるにせよ,最初から理想的な家族研究を成功させた親はそれ程多くはいませんでした。だからといってあきらめる必要はありません。定期的な家族研究がエホバから祝福を受けることを知っているわたしたちは,助けを求めてエホバに祈り続けることができます。

2 イエスは山上の垂訓の中で,信仰のうちに『求めつづける』ことの重要性を強調されました。また使徒パウロも「切に求める者」,すなわち信仰に基づいて徹底的に求め尽くす者が神によって報われるということを確信を込めて語りました。(マタイ 7:7。ヘブライ 11:6)これは,何と大きな励ましではありませんか。ひとたびエホバに祈ったなら,それに調和した行動を取らねばなりません。だれにでもできる事柄から始めてそれを習慣とすること,次に実行可能な別の目標を定めて皆が努力し,その計画にしっかりと付き従うこと,これこそ求め尽くす精神態度であり,エホバはそのような家族を祝福してくださいます。

3 献身したクリスチャンとして,わたしたちはエホバとそのみ言葉に喜びを見いだしており,聖書の研究や討議を重荷とは感じないようになりました。今では,あなたご自身,詩編作者と同じ思いを抱き,心を込めて次のように語りかけておられることでしょう。「わたしはどんなにあなたの律法を愛していることでしょう。それは一日じゅうわたしの思いとなっています。あなたのみことばはわたしの上あごに何と滑らかだったのでしょう。わたしの口に蜜にも勝って」。(詩編 119:97,103)では親の皆さん,あなたの聖書研究の計画に家族を含めるようにし,家族全体が霊的に養われるようにしてください。親が自分の個人研究に精を出しながら,子供たちが霊的に飢えているとしたら,それは健全なことではありません。親には,身体的にも霊的にも『家の者に必要なものを備える』義務があるからです。―テモテ第一 5:8。

日ごとの崇拝

4 まず,家族と共に食前にエホバに感謝の祈りをささげるクリスチャンの習わしに従ってください。また家族そろって食事のできるときに少しの時間を割いて,「日ごとに聖書を調べる」の小冊子からその日の聖句と注解を読むのは大変有益です。大人も子供も,生じる種々の問題や試練に首尾よく対処し忠誠を保つうえで,その日の討議した聖句が大きな助けとなることに気づくようになります。世界中のベテル家族は,日々の聖句の討議と祈りを「朝の崇拝」と呼んでいますが,エホバの証人のすべての家族がこの討議を日ごとの崇拝の一部として行なうよう勧められています。

家族研究

5 あなたの家族は聖書通読の良い習慣をお持ちですか。その際,協会の聖書朗読のカセットテープを活用することもできます。テープを愛用している家庭では,正しい発音・アクセント・声の調子・意味の強調,それに抑揚などについて多くのことを学びます。どのような方法であれ,聖書全巻の朗読を通して,聖書中の人物や劇的な出来事を比喩的な仕方で目撃したり,体験したり,聞いたりすることによって,聖書に親しむと共に,「見えない方を見ているように終始確固としていた」モーセの信仰を見倣うことができるようになります。(ヘブライ 11:27)そのようにして聖書を通読した後,家族皆で意見を述べ合い,最後に親が家族にとって必要と思える教訓を与えるなら,どんなにか充実した時間となることでしょう。努力するなら,どの家族でも短期間のうちにこうした習慣を定着させることができます。

6 もしかすると,これまで家族の各成員は集会の準備を自分一人で行なってきたかもしれません。では,ある晩か他の適当な時間を家族そろって行なう集会の準備に当ててみてはいかがですか。そうです,これも家族研究の一つなのです。3人の小学生の子供を持つ父親は,「ものみの塔」研究の予習のために二,三十分を当てています。まず,研究記事の主題と中心となる聖句,さらにその記事が書かれた目的を説明している最初の一,二節を簡単に説明します。次いで副見出しごとに,要点となる節を重点的に取り上げて聖句を調べ,学んでいる事柄が日常生活にどのように役立つかを強調しながら討議します。最後に囲み記事から理解を確かめたうえで子供たちが集会の際自分の言葉で注解してみるよう援助します。子供たちの年齢や能力を考慮した巧みな方法ではありませんか。家族がこうした予定に慣れ,関心が深まったなら,研究の時間を延ばしたり,必要に応じて他のプログラムを加えることができるでしょう。

7 エホバがアブラハムをご自分の友と呼ばれた理由の一つは,アブラハムが家の者に義と公正の道を教えたからでした。(創世記 18:19)家族の頭には,家族全員がエホバの道を守り義と公正を行なうよう教えてゆくことが期待されています。例えば,自分を含め家族の者に不健全な傾向が観察されたり,悪い欲望が育ち始めるのに気づいたりしたなら,早いうちに事態を正さなければなりません。しかしこうした問題にどうすれば確信を持って取り組むことができるでしょうか。もし父親が,単に自分の経験や一般常識から話すだけなら,世の親が経験するように,さらに難問を抱えることになるでしょう。家族を「教え,戒め,物事を正し,義にそって訓育する」には,聖書そのものを導きとしなければならないのです。―テモテ第二 3:16。

8 幸いなことに,今ではどの家庭にも「ものみの塔出版物索引」が備えられていますので,家族の抱える特定の問題に関する聖書的な資料を容易に見いだすことができるようになりました。ある家族は,子供たちに義の道を歩ませるため,「若い人が尋ねる質問」の本や「ものみの塔」誌,「目ざめよ」誌の中の興味深い記事を子供たちに選ばせ,家族に簡単に報告させています。このようにするなら,子供たちは出版物を読んだり調べたりすることに慣れ,将来クリスチャンの忠節の試みに対処する方法を自分で調べるようになるでしょう。子供の年齢に応じて,「偉大な教え手」や「聖書物語」のテープを用いるのもたいへん効果的です。

9 また毎年地域大会で演じられる劇や協会が作製している聖書劇のテープを繰り返し聞いている家族は決して少なくありません。これも優れた家族研究の一つとなります。これまで,わたしたちは聖書時代の人物や出来事を扱った劇から,実に多くの教訓を学んできました。ノアとその家族が示した確固とした信仰と従順,飢きんの中でエホバがヨセフを通してイスラエルを養われた出来事の現代的な意味,人気のない音信をふれ告げたエレミヤの献身的な歩み,父なし子に対するエホバの憐れみ深い取り扱いなど,劇で演じられた各場面はわたしたちの脳裏に深く刻み込まれて容易には忘れ難いものとなりました。また若者,夫婦,それに家族全体に影響を及ぼす問題や野外奉仕,崇拝に関連した事柄を扱った現代劇は,どれ程多くの人々に勇気と感動を与え,忠節な歩みを続けるよう鼓舞してきたことでしょう。一つの劇を二,三回に分けて聞き,そこに含まれている数々の教訓を学び取り適用しようとするなら,家族として計り知れない益が得られるに違いありません。

10 もしあなたが親として,まだ家族研究を行なっていないようでしたら,ここで取り上げたもののうち,少なくとも一つをまず行なってみてください。そして週に一度は家族として聖書を中心に話し合う時間を持つことを習慣にしてください。家族が家族研究を心待ちにするようになるには,親子の意思の疎通を常に滑らかなものにする必要があります。質問をしたり,話させたりして,子供が大切な点を本当に理解しているかどうかを確かめ,さらに子供の気持ちや考え ― その本心 ― をあたかも深い井戸の底にある水のようにくみ上げてください。効果的な家族研究の行ない方に関しては,「ものみの塔」1986年11月1日号,24ページの囲み記事を是非参考にしてください。

夫の協力を得ながら,愛と巧みさをもって教える

11 夫が未信者である場合,信者である妻は,子供たちが父親に背を向けないように配慮しながらも,真理を教えるという聖書的責務を可能な限り果たさねばなりません。まず,賢明な母親は,学校の勉強や懲らしめなど,子供の訓練に関する主な責任は父親にあることを認めたうえで,子供の教育や将来についてしばしば夫と共に話し合い,夫が子供に何を望んでいるかを知ることに努めます。そして子供との聖書研究を通して,子供たちが自分の意志で神権的な活動に携わっていることを父親に証言できるように教えることを目標とします。

12 良い準備の下に行なわれる定期的な聖書研究こそ子供たちが真理を自分自身のものとする道を開くものとなります。聖書研究を行なう時間を親子で話し合って決めたなら,それを必ず実行してください。聖書に基づく教育は,たとえ世の子供たちが望んだとしても簡単には受けることができない特権であることを子供に悟らせると共に,母親は子供のために取っておいたこの貴重な時間を他の何ものにも妨げられないようにしなければなりません。不測の事態が生じ,予定していた時に聖書研究が行なえないなら,必ずその代わりの時間を見いだすようにしてください。

13 それぞれの子供との聖書研究が軌道に乗るようになったなら,次に母親は子供たち全員と一緒に何かを行なったり学んだりするための取り決めを設けるようにします。こうした機会に,他の若い奉仕者を招待するなら,和やかで楽しい雰囲気が醸し出され,無理なく家族研究が取り決められるようになります。一人の姉妹は,自分の経験を一部次のように述懐しています。「二人の子供の思いと心に神の律法を教え込むのに自分にできる限りのことをするのは,わたしの特権となっていました。それは必ずしも容易なことではありませんでした。子供たちは学校や宿題で疲れていたこともありますし,また外で遊ぶほうがよいという態度もはっきり表われていました。認識のない子供と勉強するのはこれが最後だと思ったことも度々あります。しかし,わたしはエホバの助けにより,聖書研究の時を小言の時間とすることなく,子供の注意と興味を引く努力を続けました」。この母親の努力と忍耐は,エホバによって豊かに報われました。わたしたちはこの経験から多くの教訓を学ぶことができます。

14 子供たちの抱える種々の問題に母親はどのように取り組むことができるでしょうか。ある母親は,子供が未信者の父親や学校の友達の影響を受け,聖書の原則からはずれそうになった時,その都度出版物から健全な見方を教え諭してきました。子供をりっぱに育て上げた姉妹たちは異口同音に,協会の出版物にある子供の教育に関する多岐にわたる情報を学び,適用したことが成功に結びついていると述べています。

15 例えば,成長するにつれ,学校や未信者の父親との間に次々と問題が生じ,クリスチャンとしてやってゆく自信が持てなくなった若者について考えてみてください。いじめられても仕返しもできず,部活に入って男を磨き合うこともできない軟弱な男と父親から言われます。息子は,これ以上学校や父親とトラブルを起こしたくないと考え,消極的な気持ちになります。母親はこのような息子をどのように励ますことができるでしょうか。

16 「お父さんはわたしたちのような信仰を持っていないから,そのような考え方をしても仕方がないわね。それに学校生活は人生のほんの一部に過ぎず,わたしたちの居場所はあくまでも霊的なパラダイスではないかしら。それに何よりもハルマゲドン後は,新しい世でお父さんも含めて永遠に生きる希望があるのよ。だからお母さんの意見ではなく,霊的な父であられるエホバのみ言葉を一緒に調べるのはどうかしら。……まず,先生方が部活を勧めるのはなぜなの?」息子は,非行防止が理由だと聞いていると答えます。母親は,「遅くまで部活をして体が疲れるようになれば,本当に非行に走らなくなると思う?」と尋ね,次いでこのように続けます。「有害な影響を及ぼす部活に入るよりも,お父さんと一緒に少しの時間,キャッチ・ボールなどをして遊んでみたらどうかしら。もし聖書の原則に反していないなら,お父さんからいろんな趣味やスポーツを学ぶことはいいことだと思わない?」息子は,これまで未信者の父親と何かを一緒にするということを考えたことがなかったので,さっそく父親に頼んでみると語ります。

17 次に,息子が学校の友達に受け入れられたいという欲求を抱いていることに気づいている母親は,エホバは人類全体を気遣っておられるが,息子に対しても個人的な関心を抱いておられるに違いないと話しかけます。その証拠に,息子が親を通して聖書を学ぶようになったのはエホバが引き寄せてくださったからだと述べ,「あなたの真の益や幸福を考えているのはだれかしら?」と尋ねます。息子は,両親・エホバ・イエス・会衆の兄弟たちであると答えます。母親は,自分や未信者の父親も息子を愛しているが,人間は皆不完全で,時には利己的になることさえあり,まして学校の友達が自分を犠牲にしてまで息子のことを気にかけてくれるだろうかと問いかけます。話し合いの最後に,詩編 27編10節のダビデの言葉に注目させ,安心できる仲間は本当に聖書に従った仲間であることを告げ,息子もその言葉に同意します。上記の話し合いは,息子が問題を抱えたときに母親がどのように推論しながら援助することができるかを示した一例に過ぎません。

18 エホバは子を持つ喜びを親に与えると共に,エホバの代理としての務めを果たしてゆくよう明確な責任を親にお与えになりました。親がその責任をりっぱに果たし,子供たちが従順に親に従うなら,次のような祝福を伴う約束が子供たちのものとなります。「それはあなたにとって物事が良く運び,あなたが地上で生き永らえるためである」。(エフェソス 6:1-3)そうです,定期的になされる家族研究は真の祝福を得る基礎となるのです。それは,現在の体制と新しい世における命のための確固とした基礎を,子供たちばかりでなく大人たちにも提供します。それで,多くの祝福をもたらす,家族としての聖書研究をご家族の習慣となさってください。

    日本語出版物(1954-2025)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする