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互いに助け合うことが必要!王国宣教 1979 | 10月
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より明確な取決めを書籍研究の群れで設けること。(2)毎月の第一日曜日を家から家の業に特別の努力を払う日とし,会衆の全員が参加するよう励ますこと。(3)信仰と霊性を築き上げるために,牧羊の業を強化し,教えの質を向上させること。これと関連して,すべての伝道者には,兄弟にも姉妹にも同じように,励ましと援助を与える多くの機会があります。このすべては,互いに助け合うことを意図したものです。
奉仕の友
5 もし,あなたが宣べ伝える業を始めたばかりの方であるなら,あるいは,戸口で効果的に話すのが少し難しいと思っておられるなら,または,少し気落ちして奉仕に手をゆるめておられるなら,経験を積んだ奉仕の友の援助を歓迎なさることでしょう。『互いのことをよく考えて愛とりっぱな業とを鼓舞し合い,ある人びとが習慣にしているように,集まり合うことをやめたりせず,むしろ互いに励まし合おう』ではないか,とパウロは勧めています。次いで将来を指し示して,彼は,「その日が近づくのを見てますますそうしようではありませんか」と付け加えています。(ヘブライ 10:24,25)その日は非常に近くなっています! 今はますます『愛とりっぱな業とを鼓舞し合う』必要があるのです。互いに助け合うためのより明確な取決めを設けるにあたって協力が必要なことを,エホバのしもべたちすべては理解するものとわたしたちは信じております。(3ページの記事はシリーズの最初のものとして,こうした取決めがどのように行なわれるか,その詳細を知らせています。)
奉仕のための第一日曜日
6 家から家の業に特別の努力を払うため,毎月の第一日曜日を取っておけばだれでもそれに合わせて計画することができます。(もちろん,今まで通りほかの日にも奉仕が行なわれます。)あなたは未信者の配偶者を持つ姉妹かもしれません。あなたが月に少なくとも一つの日曜日に,2時間かそれ以上を奉仕にささげることを,ご主人は許してくださるでしょうか。家族全員が喜んで協力してくれて,この事が可能になるかもしれません。ほかにも,毎週日曜日に出かけるのに妨げとなる,差し迫った別の事情にある人もいることでしょう。しかし,前もって準備すれば,毎月少なくとも一つの日曜日を野外奉仕に費やすことができるかもしれません。
信仰と霊性を築き上げる
7 イエスはペテロに言われました。「あなたの兄弟たちを強めなさい」。「わたしの子羊たちを養いなさい」。後にペテロは,「あなたがたにゆだねられた神の羊の群れを牧しなさい。強いられてではなく,自らすすんで行ない……群れの模範となりなさい」と長老たちに勧めました。(ルカ 22:32。ヨハネ 21:15。ペテロ第一 5:2,3)牧羊の業をよく行なっている長老たちは少なくありませんが,信仰や霊性を築き上げる面で,もっと的を絞った援助,エホバの言葉のもっと具体的な適用が必要です。これには,識別力と暖かい思いやりが必要です。長老や奉仕のしもべが集会の割当てを受ける時は,信仰を強める優れた機会です。どうぞ会衆に適用してください。熱意を示してください。励ましを与えてください。そして,自ら野外に出かけて伝道者たちと共に働き,口で語ることを実践してください。模範には常に言葉以上の力があるものです。
8 援助を受ける時,わたしたちは一層経験を積んだ効果的な者となることが期待できます。信仰とエホバに仕える決意の点で一層強くなるのです。それによってわたしたちはさらに他の人々を援助する立場に立つことができます。それゆえ,わたしたちは,互いに助け合うために設けられた取決めを全面的に支持し,エホバに忠実に仕え続けると共に,兄弟姉妹たちにも忠実に仕えるよう助けを与えてゆこうではありませんか。貴重な命が関係しているのです!
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奉仕監督 ― どのようにわたしたちを援助しますか王国宣教 1979 | 10月
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奉仕監督 ― どのようにわたしたちを援助しますか
1 最近,長老の取決めに調整が加えられた結果,奉仕監督が会衆の野外活動全般を調整するようになっています。これにはどういう意味がありますか。一つの点として,それは宣べ伝え,弟子を作る業の重要性を強調しています。加えて,わたしたちは,野外奉仕における指導および参加を改善する必要を認めています。
2 最近の巡回監督の訪問中に,一人の長老が奉仕監督の立場で奉仕するよう選ばれました。野外奉仕に熱心で,宣べ伝える業を愛し,弟子を作る業の面で他の人たちを援助することのできる兄弟を選ぶよう考慮が払われました。8月の終わりまでには,すべての会衆で奉仕監督が任命されたことでしょう。
3 保つべきたくさんの記録を扱うことはないので,奉仕監督は野外で自由に率先することができます。奉仕監督はすべての長老および奉仕のしもべたちからの協力を必要としており,また,協力を得るべきです。それらの兄弟たちも羊飼いが群れの先頭を行くように,野外奉仕において率先していることでしょう。
4 奉仕監督は,「組織」の本72-75ページに要約されている,野外の監督に割り当てられた基本的な責任を務め行ないます。(しかし,野外奉仕報告は書記が扱います。)彼は週中の野外奉仕の取決めに考慮を払い,長老団に対してどのような点の改善を推薦できるかを調べます。ある取決めが良く支持されていないなら,どうしてそうなっているのでしょうか。何らかの調整がなされるべきですか。もっと良い指導を必要としている群れがありますか。奉仕の面で助けを望んでいる人々に援助を与えるため,最大限の努力が払われていますか。区域はどのように網らされていますか。聖書研究を司会するようもっと多くの人を援助するために,何を行なえますか。
5 野外奉仕を強化する彼の働きの大半は,書籍研究の群れにあってなされるでしょう。長老たちの全部ではないにしても,多くの長老たちは書籍研究の司会者であり,長老団として必要とされる事が何か論じ合い,理解しているので,必要を満たしたり野外奉仕への支持を高めたりする面で,奉仕監督と一層容易に,また効果的に協力できるでしょう。
6 奉仕監督は普通,一つの書籍研究を司会しますが,月に一度,他の書籍研究の群れの一つを訪問し,その群れが宣べ伝える業の面でどのようにやっているか,特別の関心を払います。(彼のいない間は,その補佐が書籍研究を司会します。)訪問中,書籍研究は45分に短縮され,奉仕監督は最後の15分を用いて,他の人々に良いたよりを分かつ特権を認識するよう群れの全員を励まします。週中できる範囲で家から家に伝道者たちと共に働くことに加えて,一つかそれ以上の聖書研究にも行けるかもしれません。
7 奉仕監督は,事情で交替が必要となるまではずっと奉仕し続けます。変更が必要になった場合には,長老団は別の長老にその責任を割当て,会衆に発表します。巡回監督は次の訪問の際,協会への報告の中で現在どの長老がその立場で奉仕しているかを示します。奉仕監督は,会衆の交替の予定表に従って,自分の順番が来る時,主宰監督として奉仕できます。
8 会衆の奉仕監督によく協力し,みなさんの書籍研究の群れで設けられている野外奉仕の取決めを十分支持なさるようお勧めしたいと思います。
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第一部 ― 互いに助け合う ― 野外で王国宣教 1979 | 10月
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第一部 ― 互いに助け合う ― 野外で
1 エホバの民の現代史において,家から家に良いたよりを宣べ伝えることは明らかにエホバの祝福を得ました。これによって,イエスが弟子たちにお与えになった次の命令を遂行することが大いに促進されました。「それゆえ,行って,すべての国の人びとを弟子とし,……彼らにバプテスマを施し,わたしがあなたがたに命令した事がらすべてを守り行なうように教えなさい」― マタイ 28:19,20。
2 ご自分の弟子を訓練する面で,イエスは模範を残されました。王国や他の聖書の真理を教えるにとどまらず,他の人びとにこの良いたよりを伝道する最も効果的な方法をも教授されたのです。イエスは彼らを二人ずつにして遣わしました。(マルコ 6:7。ルカ 10:1)これは友情を築き励ましを与えるものであったに違いありませんが,天の王国が近づいたことを行って宣べ伝えるようにとの主人の招きに心から答え応じた彼らは,互い同士でも学び合ったに違いありません。
3 それに,共に働いて彼らは何という喜びを味わったのでしょう。ルカ 10章17節はこう告げています。「七十人の者は喜びながら帰って来て,こう言った。『主よ,あなたの名を使うと,悪霊たちまでがわたしたちに服するのです』」。しかし,イエスは彼らの考えを正してこう言われました。「このこと,つまり霊たちがあなたがたに服していることを喜ぶのではなく,むしろ,あなたがたの名が天に記されたことを喜びなさい」。(ルカ 10:20)そうです,宣べ伝えることは,目覚ましい偉業によってわたしたち自身に注意を集めるためではなく,わたしたち自身とわたしたちが伝道する人々の命を救うために行なわれるのです。―テモテ第一 4:16。
4 今日,わたしたちの区域の事情は幾らか異なっているかもしれませんが,宣べ伝えるべき事柄,および反対に遭ってもふさわしい人々を捜し出す必要に関して, 基本的な指示は今なお当てはまります。また,イエスの時代と同じく,新しい弟子たちは今日でも宣べ伝え,弟子を作る業に効果的にあずかるため愛ある援助を必要としています。
5 あなたは良いたよりを宣べ伝えることに多くの経験を積んでおられ,助けを望む人を援助することができる立場にありますか。あるいは,経験を積んだ奉仕者が2,3週間の間あなたと共に働き,あなたの弟子を作る業を改善する実際的な方法を分かち合ってくれることを望まれますか。援助を与えることであっても,受けることであっても,喜んで参加したいというあなたの意志を書籍研究の司会者か奉仕監督に話すようお勧めしたいと思います。(こうした取決めが書籍研究の群れでどのように設けられるかについては11月号の「わたしたちの王国奉仕」に詳細が載るでしょう。)
6 奉仕の友と一緒に働き始めるにあたって,区域で会話のための話題として何が効果的に用いられるか,一緒に考えたいと思うかもしれません。練習を組み入れると助けになります。戸口での典型的な状況を想定することができます。これによって経験を得,話すべき点を明確に覚えることができます。よく練習すると,自分の話す能力に対する不安や,何を話せばよいか分からないという恐れを少なくするのに大いに役立ちます。こうして,命を救う業に参加しているのだという自覚をもって,自分の心にあるものを語りたいという強い願いに動かされるようになります。
7 戸口から戸口に一緒に行けば,学んだ事柄を実地に応用する機会となります。経験が積まれてゆきます。自信もできてきます。結果としてエホバの奉仕に喜びが生まれます。関心ある人が見つかれば,大きな喜びとなります。再び訪問して,それらの「羊」を養う取決めが設けられます。よく努力したにもかかわらず関心を示さない人がいたとしても,落胆することはありません。すべての人がイエスに聴き従ったわけではなく,しかもイエスの方法は完ぺきだったのです。(マタイ 13:58)ですから,耳を貸さない人がいても,ひどい言葉を浴びせる人が時にいたとしても,気持ちを乱す必要はありません。わたしたちは言われたことを受け流して,「羊」を捜すために次の戸口へと向かうのです。
8 そうです,野外において互いに助け合う必要があります。これこそクリスチャンの精神です。わたしたちはだれでも,仲間のエホバの賛美者に何らかの仕方で援助の手を貸すだけの賜物や素質を有しているのです。ペテロはこう述べています。「おのおのが受けた賜物に応じ,さまざまなしかたで表わされる神の過分のご親切を扱うりっぱな家令として,互いに対する奉仕にそれを用いなさい」― ペテロ第一 4:10。
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良いたよりを伝える ― 会話するための話題を用いて王国宣教 1979 | 10月
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良いたよりを伝える ― 会話するための話題を用いて
1 人類が最も必要としているものには何がありますか。有能で正しい政府はその筆頭に挙がるものではありませんか。そうです,わたしたちは神の支配を必要としています。今年の春,わたしたちは『神の王国こそ解決策』であることを指摘し,わたしたちの祈り求める王国が人々の問題を解決できる,現実の政府であることを示しました。これから何か月かの提案されている会話するための話題は,「神による政府に信頼を置きなさい」という詩篇 146篇に基づくものです。それで,その詩篇に精通するのは良いことです。そうすれば,家の人や状況に応じてその中からふさわしいと思うところを用いる備えができます。
2 家の人に自己紹介した後,こう言えるかもしれません。「みなさんに希望のたよりをお分かちしたいと思い,お訪ねしました。本当の平和と安全がある世界に住みたいと思われませんか。[家の人に意見を述べてもらう。] わたしたちもそれを望んでいますが,そのような安全を確実にもたらすには有能な政府がどうしても必要です。でも,人間の努力は,この事を実現するのに失敗してきたことをわたしたちは皆知っています。それで,賢明なことに聖書はこう助言しています。[詩 146:3を読む。] 中にはまじめな指導者たちもいて,ある程度の成果を収めているかもしれませんが,そうした人々に何が起きるでしょうか。4節に注目してください。[読む。] 人間に希望を置かないようにと神が忠告しておられる理由にお気付きですか。[『かれらに助けあることなし』,『かれがもろもろのくわだてはほろびん』などの言葉に注意を向けさせ,家の人の意見を促す。] わたしたちはもっと良いもの,もっと永続的なもの ― 過ぎゆくことのない有益な政府を持つ支配者が必要です」。
3 家の人が関心を示し,時間に迫られていないようであれば,話を続けることができます。「だれが人類の必要を満たすことができると思われますか」。家の人がどのように答えても,次いで聖書の答えを示している5,6節を読むことができます。その後,次のように強調できます。「創造者は,この有能な政府,神の王国をもたらすことができます。創造者こそ,それができる唯一の方です」。
4 考慮すべき次の点は,神の王国がその臣民に及ぼす影響です。「神の支配からどんな益を期待できるでしょうか」と尋ねることができます。家の人の意見を聴いた後,7-9節に注意を向けることができます。「この部分を読みますから,神の支配がもたらすことを約束している益に注目してください」。読んでから,家の人がそう望むなら考えを述べてもらいます。最後に,この詩篇の最後の節を用いて,神の政府のはるかに優れていることを強調します。その支配は永久に,「よろず代まで」続くのです。予約を提供するにあたって,家の人の興味を引くと思われる点を雑誌の中から示してください。
5 3,4節に提案されている話を進めてゆくには家の人があまりに忙しそうに思われるなら,ただ,こう言うことができます。「わたしたちはみなさんの心を晴れやかにする希望のたよりをお分かちするために訪問しています。人間の政府は人間の諸問題を解決できないということに同意なさるのではないでしょうか。この聖書の詩篇の3節で言われている要点はそのことです。[読む。] 人間の諸問題の恒久的な解決は,キリストによる神の王国政府によって初めて可能です。それが聖書の中心主題なのですが,そのことはこの『ものみの塔』誌の中ではっきりと説明されてきました。よろしければ1年間わずか1,300円のご寄付で購読していただけます」。
6 詩篇 146篇をよく知り,家から家の記録に,関心を持つ人とこの詩篇のどこまで話し合ったか書き留めておけば,再訪問の時,同じ詩篇の他の節を用いることができるでしょう。例えば,最初の訪問で7-9節を考慮する機会がなかったなら,再訪問でそこを使えるかもしれません。その後,小冊子や「良いたより」の本を考慮してもよいでしょう。
7 もちろん,政府のことや今日の諸問題,良い政府の必要について話す際,分別を働かせ少しでも誤った印象を与えたいとは思いません。中立を保ち,政治的な論争に巻き込まれてはなりません。わたしたちは神の王国のみを擁護する者であり,その王国は世のものではないのです。―ヨハネ 18:36。
8 わたしたちはマタイ 28章19,20節に調和して,弟子を作ることに関心を向けていることを記憶しておくのは良いことです。会話を聖書研究の方向に導く方法について考えるべきです。詩篇 146篇を知れば知るほど,その中の興味深い点から出版物のそれと符合する点へと移ることが容易になるでしょう。
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発表王国宣教 1979 | 10月
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発表
◆ 野外での提供 10月: 「ものみの塔」の1年の予約に,予約者には厚手の書籍1冊を添え,1,300円の寄付で提供する。半年の予約をポケット版の書籍と共に850円の寄付で提供してもよい。11月: 「聖書はほんとうに神のことばですか」の本に2冊の雑誌を添えて300円の寄付で提供する。12月: 「クリスチャン・ギリシャ語聖書 新世界訳」と「あなたの家族生活を幸福なものにする」を各1冊に雑誌2冊を添えて800円の寄付で提供する。これらの文書をすぐに注文なさってください。
◆ 各会衆と群れは11月中,四つの特別な公開講演を計画できます。これは「あなたの家族生活を幸福なものにする」の書籍に基づくもので,筋書きは9月中に送られます。巡回大会,巡回訪問,その他の予定があるなら別の機会にこの講演会を計画できますが,12月に野外でこの書籍を提供するので,その活動に合わせて講演を計画するのは良いことです。
◆ 10月10日の休日に会衆の特別活動を取り決めるようお勧めしたいと思います。
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会衆の書籍研究王国宣教 1979 | 10月
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会衆の書籍研究
「ことば」の本による会衆の書籍研究
10月 7日に始まる週 103-109ページ*
10月14日に始まる週 109-114ページ
10月21日に始まる週 115-120ページ
10月28日に始まる週 121-127ページ*
* 副見出しの前まで
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会話するための話題王国宣教 1979 | 10月
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会話するための話題
神による政府に信頼を置きなさい。
1. 死にゆく人間に平和と安全を当てにするのは賢明ではない。―詩 146:3,4。
2. なぜ神の政府に信頼を置くのか。―詩 146:5,6。
3. 神の政府の祝福。―詩 146:7-10。
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