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正規開拓者として宣教を拡大する王国宣教 1984 | 7月
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6 時間の要求に達することを過度に心配するあまり,ある人々は開拓奉仕に入るのを思いとどまっています。しかし,クリスチャンの信仰は,そのような懸念から生じるものも含め,山のような種々の障害物を動かすことができます。(マタイ 17:20)神の言葉と霊は,エホバの組織から与えられる良い忠告と相まって,そのような信仰を築き上げる助けとなります。
積極的な行動が必要
7 祈りと調和した果断な段階を踏むことによってはじめて開拓奉仕に入ることができるでしょう。どんな段階を踏む必要がありますか。心からの願いが培われねばなりません。開拓奉仕を望まなければならないのです。今できる限り宣べ伝える活動を増し加え,既に開拓奉仕をしている人たちと共に働くため特別の努力を払ってください。その人々の歓びに注目してください。それは開拓者精神を培う助けになるでしょう。自分の事情の消極的な要素にこだわらないでください。(伝道 11:4)むしろ障害に直面する中でエルサレムの城壁を再建することに対してネヘミヤの示した,積極的な態度に倣ってください。ネヘミヤは言いました。「天の神こそ,わたしたちに功を奏させてくださる方ですから,その僕であるわたしたちは立ち上がり,わたしたちは必ず建てます」― ネヘミヤ 2:20。
8 開拓奉仕は,エホバを知り,エホバに仕えるよう他の人々を援助することから来る特別の喜びを経験するさらに多くの機会を開くでしょう。そして,正規開拓者として宣教を拡大することにより,あなたは箴言 11章25節で示唆されているさわやかさを見いだされるでしょう。それは,命の言葉で「他の者に惜しみなく水を注ぐ」ゆえに,あなたご自身も惜しみなく水を注がれるさわやかさなのです。
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質問箱王国宣教 1984 | 7月
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質問箱
● 会衆に決議を提出する際,どんな手順を踏むべきですか。
会衆の長老団は,会衆に影響を与える多くの事柄を決定します。決定を下す際に,それら責任を持つ兄弟たちは,聖書の原則と,協会の提案や指示を導きとします。しかし,会衆が加わり,決議を必要とする特定の決定もあります。そのような事柄には,より良い集会所を手に入れること,土地を購入すること,王国会館を改築あるいは建設すること,王国の関心事を促進するため協会に寄付を送ることなどが含まれます。通常の運営費は決議を必要としませんが,大きな,あるいは普通以上の経費はすべて決議の形で会衆が承認すべきです。
決議は,どのように準備され,そして提出されるべきでしょうか。長老団はその件を徹底的に討議し,何が会衆や王国の業の最善の益になるかを考慮します。長老たちが同意に達した後,一人の長老,恐らく会衆の奉仕委員の一人が,長老たちの推薦をはっきりと伝える決議文を準備します。奉仕会で,関係する諸事実と提出された決議を討議します。その件を扱う長老は,明白でない事柄について質問する機会を会衆の成員に与えます。大きな決定が関係している場合,長老たちは,表決する前にその件を考えるため1週間程の時間を会衆に与えるかもしれません。会衆がそれ以上話し合わなくても提出された決議を受け入れることを望むなら,司会者は,賛成する人たちに手を上げてもらい,次いで決議に賛成できない人に手を上げてもらいます。もし献身してバプテスマを受けた伝道者の大多数がその計画に賛成するなら,長老たちは,承認された事柄を実施することができます。採用された決議文は,責任を持つ長老たちによって署名と日付が付された後,会衆の記録類と共にファイルされるべきです。
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わたしたちの教える能力を改善する ― 研究生の心に達する王国宣教 1984 | 7月
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わたしたちの教える能力を改善する ― 研究生の心に達する
1 イエスは,自分が教え諭している人々の心に達するような仕方で教えられました。種まき人のたとえ話について説明なさった際,イエスは,『その言葉の意味を悟る』人たちだけが行動するよう促されることを示されました。(マタイ 13:18,23,51,52を読む。)それで,教える際にわたしたちは,研究生の心に達することを思いに留めていなければなりません。わたしたちは,エホバ,そのみ子,そしてクリスチャンの組織に対する認識を築きたいと思います。わたしたちは,教える際にイエスに見倣う必要があります。このことには,聖書研究を司会する時に,考慮している幾つかの点を熟考するよう研究生を助けるために必要とされる時間を割くことが含まれます。
2 使徒ペテロの教えは,西暦33年のペンテコステの日のその時にバプテスマを受けた3,000人の心に達しました。ペテロは,イエスの死と復活に関連した聖書の預言について推論するよう彼らを助けたので,彼らは,生じた出来事の中でエホバとイエス・キリストの演じた役割を認めることができました。(使徒 2:1-36)聖書には,信じた人たちは「心を刺され」,「彼の言葉を心から受け入れた」と記録されています。(使徒 2:37,41)今日わたしたちはどのように,人々の心に達するように教え,真理に対する同じような愛を築くように助けることができるでしょうか。
心に達するために時間を割く
3 わたしたちが聖書研究を司会している人たちは,聖書や世界の出来事についての単なる事実以上のものを捕らえなければなりません。彼らは,学んでいることについて何かを感じる必要があります。わたしたちは,彼らに学んでいることを推論させなければなりません。(使徒 17:2,3)エホバやイエスがどのような方か,そしてお二方がわたしたちのために何をしてくださったかを理解するよう助けなければなりません。彼らは,エホバが人の扱いすべてにおいてどのように愛や忍耐,憐れみを示してこられたかを知る必要があります。彼らは,エホバの力を理解してそれを重んじ,その義なる要求にこたえ応じなければなりません。イエスの払われた大きな犠牲の価値を理解し,イエスの歩まれた道の知恵を悟る必要があります。そのようにして彼らは,エホバやイエスとの温かい個人的な関係に導き入れられるのです。
4 『永遠に生きる』と「崇拝において結ばれる」の本は,わたしたちが研究生の心に達し,心の認識を築くのを助けるよう意図されています。『永遠に生きる』の本の10ページ,9,10節は,愛に富む神が,永遠に生きたいという願いを持つ人間を創造しておきながら,人間がその願いを満たせないままにしておくようなことはなかったという事実を推論する点でどのように研究生の助けになるかに注目してください。『永遠に生きる』の本の4章全体に,心の認識を築く数々の例があります。特に,5,12,13節の例に注目してください。
5 「崇拝において結ばれる」の本全体に,研究生の心に向けられた質問があることに気づきます。この点で際立った例は,32ページと33ページにあります。それらの質問は,研究生に考えさせ,心の動機を注意深く吟味させます。それらの質問は,エホバ,イエス,そして組織に対して感じていることを熟考するよう研究生を助けます。徐々に研究生は,エホバを喜ばせてその祝福を得るためにどのような道を歩むべきかを一層自覚するようになります。
十分に準備する
6 それで,聖書研究を司会する時には,十分に準備し,それから研究生と共に学んでいる資料について推論するために十分の時間を割きましょう。そのようにしてわたしたちは,研究生の心の中にエホバやイエス,そして組織に対する温かい感情を築くことになります。もしわたしたちが首尾よく研究生の心に達するなら,彼らは,西暦33年のペンテコステの日にバプテスマを受けた3,000人と同じ行動を取るよう動かされることでしょう。(使徒 2:41-46)彼らは,サタンの影響や,惑わそうとする努力にも耐えるよう助けられることでしょう。―マタイ 7:24-27。
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