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三位一体聖書から論じる
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私たちはキリストを信じております。この用語索引の「キリスト」の項のここに参照聖句の一つとしてマタイ 16章16節があります。(読む。)これが私の信じていることなのです』。
あるいは,こうも答えられます(相手の人が特にヨハネ 1章1節に注目する場合): 『その節のことはよく存じております。聖書の翻訳によっては,この句がイエスは「神(God)」であるとなっていますが,イエスは「神(a god)」であるとなっているものもあります。これはどうしてでしょうか』。(1)『それは,次の節がイエスは「神(God)と共に」おられたと述べているからでしょうか』。(2)『それはまた,このヨハネ 1章18節でこう述べられているからでしょうか』。(3)『イエスご自身だれか他の方を神として崇拝しておられるかどうかお考えになったことはありませんか。(ヨハネ 20:17)』
『あなたはキリストの神性を信じていますか』
こう答えられます: 『はい,信じております。しかし,あなたのおっしゃる「キリストの神性」と私の考えている神性とは同じではないように思います』。それから,こう付け加えられます: (1)『どうしてかと言いますと,イザヤ 9章6節でイエス・キリストのことが「力ある神」と言われていますが,聖書の中で全能の神と呼ばれているのはただみ父だけなのです』。(2)『また,イエスはヨハネ 17章3節でみ父のことを「唯一まことの神」と言っておられますね。ですから,イエスはいわばまことの神を反映している方と言えるでしょう』。(3)『神を喜ばせるにはわたしたちに何が求められているでしょうか。(ヨハネ 4:23,24)』
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死聖書から論じる
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死
定義: 生命のすべての働きが停止すること。呼吸,心臓の鼓動および脳の活動が止まった後,生命力はやがて体細胞の中で働きを停止します。死は命の反対です。
人間は神によって死ぬように造られたのですか
それどころか,エホバは,死をもたらす原因となる不従順に陥らないようアダムに警告なさいました。(創世 2:17)後に神は,時ならぬ死をさえもたらす原因となる行為を慎むようイスラエルに警告なさいました。(エゼキエル 18:31)やがて神はご自分のみ子をお遣わしになり,そのみ子は人類のために死なれましたが,それはこの備えに信仰を置く人たちが永遠の命を享受するようになるためでした。―ヨハネ 3:16,36。
詩編 90編10節は,普通の人間の寿命は70ないし80歳であると述べています。モーセがその言葉を書いた時,確かにそのとおりでしたが,最初からそうだったわけではありません。(創世記 5:3-32と比較。)ヘブライ 9章27節は,『人はただ一度かぎり死ぬことが定め置かれています』と述べています。この事もまた,それが書き記された当時はそのとおりでした。しかし,神が罪深いアダムに裁きを下す以前はそうではありませんでした。
わたしたちはなぜ年を取って死んでしまうのでしょうか
エホバは最初の人間夫婦を永遠に生きる見込みを持つ完全な者として創造し,自由意志を賦与されました。ふたりは神にしていただいたすべての事柄に対する感謝と愛の気持ちから創造者に従ったでしょうか。両人にはそうするだけの十分な能力がありました。神はアダムにこうお告げになりました。「善悪の知識の木については,あなたはそれから食べてはならない。それから食べる日にあなたは必ず死ぬからである」。サタンは1匹の蛇を代弁者として用いて,エホバの命令を破るようエバを誘惑しました。アダムは妻を戒めることをせず,かえって彼女と行動を共にし,その禁じられた実を食べました。エホバはご自分の言葉にたがわず,アダムに死の宣告を下しましたが,エホバはその罪深い夫婦に対して刑を執行する前に,憐れみ深くも,子供を産むことをそのふたりに許されました。―創世 2:17; 3:1-19; 5:3-5。申命記 32:4および啓示 12:9と比較。
ローマ 5:12,17,19: 「一人の人[アダム]を通して罪が世に入り,罪を通して死が入り,こうして死が,すべての人が罪をおかしたがゆえにすべての人に広が(りました)。……一人の人の罪過により……死が王として支配し(ました)。……一人の人の不従順を通して多くの者が罪人とされ(ました)」。
コリント第一 15:22: 「アダムにあってすべての人が死んでゆ(きます)」。
また,主要な見出し,「運命」の項も参照。
赤ちゃんが死ぬのはどうしてですか
詩編 51:5,エルサレム: 「あなたはわたしが罪過をもって産まれ,受胎の瞬間から罪人であったことをご存じです」。(また,ヨブ 14:4; 創世記 8:21も参照。)
ローマ 3:23; 6:23: 「すべての者は罪をおかしたので神の栄光に達しない(のです)。罪の報いは死です」。
神は,ある人々が聞かされてきたように,子供たちを親から“取る”ことはなさいません。地球は十分の食物を産出しますが,利己的な政治的,商業的要素のために,多くの場合,一番困っている人たちに食物を分配することが妨げられる結果,栄養失調のために人々は命を失っています。中には,大人と同様,事故で死ぬ子供たちもいます。しかし,わたしたちはすべて罪を受け継いでおり,みな不完全です。わたしたちは,善い人も悪い人もみなやがては死んでゆく一つの体制のもとに生まれました。(伝道 9:5)しかし,エホバは復活によって子供たちと親を再会させることを『慕い求め』ておられ,そうするための備えを愛をもって設けられました。―ヨハネ 5:28,29。ヨブ 14:14,15。エレミヤ 31:15,16; マルコ 5:40-42と比較。
死者はどこにいますか
創世 3:19: 「あなたは顔に汗してパンを食べ,ついには地面に帰る。あなたはそこから取られたからである。あなたは塵だから塵に帰る」。
伝道 9:10: 「あなたの手のなし得るすべてのことを力の限りを尽くして行なえ。シェオル[「墓」,欽定,ノックス; 「死者の世界」,今英],すなわちあなたの行こうとしている場所には,業も企ても知識も知恵もないからである」。
死者の状態はどのようなものですか
伝道 9:5: 「生きている者は自分が死ぬことを知っている。しかし,死んだ者には何の意識もな(い)」。
詩編 146:4: 「その霊は出て行き,彼は自分の地面に帰る。その日に彼の考え[「考え」,欽定,ドウェーは145:4; 「彼の考えることはすべて」,新英; 「計画」,改標,口語]は滅びうせる」。
ヨハネ 11:11-14: 「『わたしたちの友ラザロは休んでいますが,わたしは彼を眠りから覚ましにそこへ行きます』。……イエスは彼らにはっきり言われた,『ラザロは死んだのです』」。(また,詩編 13:3)。
人間には,体が死んでも生き続ける何かがありますか
エゼキエル 18:4: 「罪を犯している魂[「魂」,改標,新英,欽定,ドウェー,口語; 「人」,エルサレム; 「者」,今英,新改] ― それが死ぬのである」。
イザヤ 53:12: 「彼が自分の魂[「魂」,改標,欽定,口語; 「命」,今英; 「いのち」,新改; 「自分」,エルサレム,ノックス,バルバロ]を死に至るまでも注ぎ出した」。(マタイ 26:38と比較。)
死者は何らかの仕方で,生きている人々を助けたり,あるいは危害を加えたりすることができますか
伝道 9:6: 「その愛も憎しみもねたみも既に滅びうせ,彼らは日の下で行なわれるどんなことにも,定めのない時に至るまでもはや何の分も持たない」。
イザヤ 26:14: 「彼らは死んでおり,生きることはありません。死んで無力であり,起き上がることはありません」。
亡くなったと知らされたあとで生き返った人たちが語った,いわゆるあの世に関する報告についてはどうですか
普通,呼吸や心臓の鼓動が止まったのち数分たつと,体の細胞の中の生命力は徐々に働きを停止しはじめます。もしその遺体がひどい寒さにさらされると,その過程の進行は何時間も遅れる場合があります。このようなわけで,心肺蘇生器によって人を生き返らせることができる場合もあります。そのような人はいわゆる“臨床死”の状態にあったわけですが,その体の細胞は依然として生きていたのです。
多くの場合,“臨床死”の状態から生き返った人は何一つ覚えていません。中には,宙に浮いたような感覚を経験したと報告する人もいます。また,美しいものを見たと言う人もいれば,経験した事柄のためにぞっとさせられた人たちもいます。
そのような経験には医学的に説明できるものが何かありますか
アリゾナ・リパブリック紙の医学欄編集者は次のように書きました。「麻酔がかけられたり,病気やけがをしたりしたために,身体の能力が衰微の極みに達すると,それに応じて体の機能の自動的な制御能力も減少する。そのため,神経系統の神経ホルモンやカテコールアミンが放出され,無制限に注ぎ出される。結果として,他の様々な徴候の中でも特に,死の
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