「わたしとわたしの家の者とはエホバに仕えます」
1 一致してエホバに仕える家族は本当に幸福です。箴言 23章24,25節は,神の僕として成長した子供を持つ家族が経験する幸福を次のように表現しています。「義なる者の父は必ず喜びに満ち,賢い者の父となる者もその子を歓ぶ。あなたの父と母は歓び,あなたを産んだ母は喜びに満ちる」。
2 聖書は,「終わりの日」に親への不従順や自然の情愛の欠如などが広く見られるようになると預言しています。(テモ二 3:1-5)荒れ狂う教育現場,性と暴力に取りつかれた社会,経済情勢の悪化など,様々な要素が複雑に絡み合い,家族一人一人に悪影響を及ぼしています。こうした困難な環境の中にあっても「わたしとわたしの家の者とはエホバに仕えます」と言えるよう多くの親や若者たちが精一杯努力していることをわたしたちはよく知っており,その努力は称賛に値します。―ヨシュ 24:15。
3 今は家族としてエホバに仕えるために奮闘すべき時です。だれが奮闘すべきですか。親と子供に加え,長老たち,そして会衆と交わるすべての人が奮闘すべきです。家族の取り決めの創始者であるエホバは,聖書の中で,どうすれば家族としてエホバに仕えることができるか,どうすれば家族を幸せな状態に保つことができるかについて教えてくださっています。あなたのご家族の置かれている状況がどのようなものであれ,今こそ家族の取り決めの創始者が家族の幸福のために備えた義の指針を自分と家族に当てはめ,家族としてエホバに仕えることに努力を傾けるべき時です。―テモ一 4:15,16。
4 あなたのご家族は,一致してエホバに仕えているゆえに幸福ですか。お子さんは霊的に順調に成長していますか。では,もう奮闘する必要はないのでしょうか。そうではありません。(マタ 24:13)あなたのご家族は難しい時期を経験していますか。お子さんは真理にこたえ応じず,反抗的な態度さえ示していますか。あるいは,神の組織との交わりから離れてしまったでしょうか。では,家族としてエホバに仕えるために奮闘することをあきらめるべきでしょうか。そうではありません。(ガラ 6:9)ある母親が述べた「ハルマゲドンまではわからない」という言葉は真実です。現状がどうであれ,今こそ,だれもが家族としてエホバに仕えるために「ハルマゲドンまで」奮闘することを決意すべきです。
5 この号以降,毎号の「王国宣教」でこの論題が取り上げられます。提供される聖書の教えと提案を,親と子供,そして長老たちと会衆の成員すべてが自分に当てはめるようお勧めします。そうする時,神の助けを得て次のように語る喜びを経験できるようになるでしょう。「わたしとわたしの家の者とはエホバに仕えます」― ヨシュ 24:15。