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新世界訳聖書から論じる
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ある節が抜けていると考えられるのはなぜですか
幾つかの翻訳に見られるそれらの節は,利用できる最古の聖書写本にはありません。新英訳聖書やカトリックのエルサレム聖書など,現代の他の翻訳と比べてみると,他の翻訳者たちもやはり,問題の節が聖書の一部でないことを認めていることが分かります。問題の節が聖書の別の部分から取られて,書記によって書き写された句に付け加えられている場合もあります。
もし,こう言われたなら ―
『あなたが持っているのは独特の聖書です』
こう答えられます: 『あなたはどの訳の聖書をお持ちですか。それは……(自国語の幾つかの聖書を挙げる)ですか。ご存じのように,さまざまな翻訳があります』。それから,こう付け加えられます: 『どんな翻訳でもあなたのお好みのものを喜んで使用いたします。しかし,なぜ私が特に新世界訳を好んでいるかを知りたいと思っていらっしゃるかもしれません。それは分かりやすい現代の言葉で訳されており,翻訳者たちが聖書の原語の意味をたいへん忠実に伝えているからです』。
あるいは,こう言えます: 『お話からしますと,聖書をお持ちのようですが,どんな翻訳の聖書を使っておられますか。……よろしければ,それを持って来ていただけないでしょうか』。それから,こう付け加えられます: 『どんな翻訳を用いるかにかかわりなく,ヨハネ 17章3節でイエスは,私たちすべてが銘記すべき重要な事柄を強調されました。それはお宅の聖書のここにあります……』。
あるいは,こうも言えます: 『聖書の翻訳は数多くあります。私どもの協会は,種々の翻訳を比べて,聖書の本当の意味を把握するよう研究生を助けるために,さまざまな翻訳を用いることを勧めております。ご承知のように,聖書は元々ヘブライ語,アラム語およびギリシャ語で書き記されました。ですから,私たちは翻訳者たちが聖書を私たちの言語に訳すために行なった事を感謝しています。お宅ではどの訳の聖書を使っていらっしゃいますか』。
ほかの提案: 『聖書を愛していらっしゃるようですね。では,きっと,新世界訳と他の種々の翻訳との大きな相違点の一つは何かを知りたいと思っていらっしゃるに違いありません。それは聖書の中で言及されている最も重要な方の名に関する事柄です。その方がどなたかご存じでしょうか』。それから,こう付け加えられます: (1)『その方ご自身の名が,聖書の中では元のヘブライ語で他のどんな名よりも多く,およそ7,000回出ていることをご存じでしたか』。(2)『私たちが神ご自身の名を用いるかどうかは,どれほど重要な事でしょうか。あなたには名前の分からない本当に親しい友だちがだれかいらっしゃいますか。……もし私たちが神と個人的な関係を持ちたいと思うなら,まず初めにその方のみ名を知るのは重要な事です。イエスがヨハネ 17章3,6節で何と述べておられるかご覧ください。(詩編 83:18)』
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心霊術聖書から論じる
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心霊術
定義: 人間の霊の部分が肉体の死後も生き続けており,通常は霊媒を介して,生きている人と交信できるという信仰。すべての物体と自然現象には霊が宿っている,と信じる人もいます。呪術は,悪い霊に源を発するとされる力を利用する術です。聖書ではいかなる形態の心霊術も強く非とされています。
人間は,死んだ愛する人の「霊」と本当に交信できますか
伝道 9:5,6,10: 「生きている者は自分が死ぬことを知っている。しかし,死んだ者には何の意識もな(い)。……また,その愛も憎しみもねたみも既に滅びうせ,彼らは日の下で行なわれるどんなことにも,定めのない時に至るまでもはや何の分も持たない。あなたの手のなし得るすべてのことを力の限りを尽くして行なえ。シェオル[墓],すなわちあなたの行こうとしている場所には,業も企ても知識も知恵もないからである」。
エゼキエル 18:4,20: 「罪を犯している魂 ― それが死ぬのである」。(ですから,魂は,肉体の死後も生き続けたり,生きている人が交信したりできるようなものではありません。)
詩編 146:4: 「その霊は出て行き,彼は自分の地面に帰る。その日に彼の考えは滅びうせる」。(霊が体から『出て行く』と言われているのは,その時,生命力が活動をやめることを別の言い方で表現したにすぎません。ですから,人の死後,その霊が,何かを考えたり,計画を遂行したりする,肉体を離れた非物質的なものとして存在することはありません。それ
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