ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目96 10/22 18–20ページ
  • 神はなぜ悪い事が起きるのを許されるのだろう

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 神はなぜ悪い事が起きるのを許されるのだろう
  • 目ざめよ! 1996
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 悪い事は神から来るのではない
  • 神は悪を許される
  • あなたにも関係した論争
  • エホバ ― 気遣ってくださる愛情深い神
  • 神が苦しみを許しているのはなぜですか
    永遠の命に導く知識
  • 悪がいまだに存在しているのはなぜか
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 2007
  • 悪 ― 神が許しておられるのはなぜか
    幸福 ― それを見いだす方法
  • つらいことや苦しいことが多いのはどうして?
    聖書が教えていること
もっと見る
目ざめよ! 1996
目96 10/22 18–20ページ

若い人は尋ねる…

神はなぜ悪い事が起きるのを許されるのだろう

リディヤがまだ十代の少女のころのことです。リディヤの生まれた国,つまり以前ユーゴスラビアとして知られていた国で戦争が勃発しました。その時のことを彼女はこう語ります。「何日間も,昼も夜も暗い防空壕の中で過ごしました。死を意味することではあっても,外に飛び出したいという衝動にしばしば駆られました。戦争が始まる前は,何でも手に入ったんです。それが今は,生きているだけでも幸せと思わなければなりません」。

戦争から生じるストレスや緊張は,すぐにリディヤの霊性に影響を及ぼすようになりました。リディヤは,「私たちは,何週間も伝道や集会に行けませんでした。エホバは私たちのことを顧みてくださらないのだ,と本気で思いました。『エホバはどうして,今私たちを助けてくださらないの?』と自分に問いかけました」と言っています。

戦争,犯罪,暴力,病気,災害,事故などのような悪い事柄は,若者にも臨むことがあります。そして,惨事が自分の身に降り懸かると,当然,『神はなぜこうした悪い事が起きるのを許されるのだろうか』という疑問を抱くことでしょう。

昔の時代の神の人は,そうした質問をしました。例えば,預言者ハバククは,神の民の間に卑しむべき事態が存在するのを見たとき,次のように嘆きました。「エホバよ,いつまでわたしは助けを叫び求めなければならないのですか。そしてあなたは聞いてくださらないのですか。いつまでわたしは暴虐からの救助を呼び求め,そしてあなたは救ってくださらないのですか。有害な事柄をわたしに見させ,あなたが難儀をただ見ておられるのはどうしてですか」。(ハバクク 1:2,3)今日のクリスチャンの若者の中にも,同じような心痛を経験する人がいます。

不慮の事故で父親を亡くした若い女性がどう感じたかを考えてみてください。こう語っています。「私は暴れ回り,窓から金切り声を上げて,エホバ神に向かって泣きわめきました。……あらゆることで神を責めました。どうしてこんなことが起きたの? 父は,本当にすばらしい父親で,愛情深い夫だったのに,こんなことが起きるなんて,エホバは気にかけてくださっていないの?」 こうした状況のもとで,幾らか当惑したり,傷ついたり,怒りさえ感じたりするのは至極普通のことです。忠実な預言者ハバククも,邪悪な事柄の存在が許されていたために苦しんだことを忘れないでください。とはいえ,苦々しい気持ちを抱き続けるなら危険です。「エホバご自身に向かって激怒する」場合があるからです。―箴言 19:3。

では,どうすれば激しい怒りや苦々しい気持ちを避けることができますか。まず,悪がどこからもたらされるのかを理解しなければなりません。

悪い事は神から来るのではない

わたしたちがこうした仕方で苦しむのを,神は決して意図しておられなかったことを,聖書は明らかにしています。神は最初の夫婦を,痛みや苦しみのない楽園<パラダイス>の住みかに置かれました。(創世記 1:28)あなたは,物事がどのように悪くなったのか,きっとよくご存じでしょう。悪魔,またサタンとして知られるようになった,目に見えない霊の被造物が,アダムとエバを誘惑して神に不従順にならせたのです。(創世記 3章。啓示 12:9)アダムはそうすることにより,罪とその破壊的な影響のもとに自分の子孫すべてを追いやったのです。―ローマ 5:12。

明らかに,人類に悪を持ち込んだのは神でなく人間自身です。(申命記 32:5。伝道の書 7:29)事実,今日人々が苦しんでいる悪い事柄 ― 病気,死,戦争,不公正 ― は,アダムが故意に不従順になった結果生じました。さらに,わたしたちはみな,聖書の言う「時と予見しえない出来事」の影響を受けています。(伝道の書 9:11)邪悪な者と義なる者の両方が恐ろしい事故や惨事を経験します。

神は悪を許される

神が悪の源ではないことを知るのは,慰めになりますが,それでも,『どうして神は悪が続くのを許しておられるのだろうか』と疑問に思うかもしれません。この点も,エデンで持ち上がった論争と関連があります。神はアダムに,もし不従順になるなら死ぬことになると言われました。(創世記 2:17)ところが,悪魔はエバに,禁じられた木の実を食べても,死ぬようなことはないと言ったのです。(創世記 3:1-5)サタンは,事実上,神をうそつき呼ばわりしました。さらに,サタンは,人間が神から指図されずに自分で決定を下すほうが幸福になれる,とほのめかしたのです。

神は,こうした非難を無視することはできませんでした。クラスメートが教師の権威に挑戦するのを見たことがありますか。もし,その教師がそれを見逃すなら,ほかの生徒もわがままな振る舞いをしはじめるでしょう。同様に,もしエホバがサタンの挑戦を真っ向から受けて立たなければ,宇宙的な混乱が生じたかもしれません。エホバは,サタンの方法で物事を行なうことを人間にお許しになることによって,そうなさいました。サタンが約束したように,人間は神が持っておられるような独立を楽しめるようになったでしょうか。いいえ,サタンの支配は,混乱や窮状をもたらし,サタンが大うそつきであることを明らかにしています。

神は悪が続くのを永久にお許しになるのでしょうか。いいえ,サタンが持ち出した論争を解決するため神は,まもなくすべての悪に終わりをもたらします。(詩編 37:10)しかし,その間,わたしたちはどのように対処したらよいのでしょうか。

あなたにも関係した論争

まず最初に,あなたも神とサタンとの間のこの論争に関係しているということを理解しましょう。どのように関係しているのでしょうか。義人ヨブの名が付けられた聖書の一つの書について考えてみましょう。神がヨブを指して,彼は忠実な崇拝者たちの手本であると言われたとき,サタンはこう答えました。「ヨブが,利益もないのに神を敬うでしょうか」。(ヨブ 1:9,新共同訳)実際,サタンは,圧力をかけることを許されるなら,どんな人間でも神に仕えるのをやめさせることができると主張したのです。―ヨブ 2:4,5。

ですから,サタンは神を恐れる人すべてを中傷したことになります。サタンは,あなたをも中傷したのです。しかし,箴言 27章11節は,「我が子よ,賢くあって,わたしの心を歓ばせよ。わたしを嘲弄している者にわたしが返答するためである」と述べています。そうです,つらい問題を抱えながらも神に仕えるなら,サタンがうそつきであることを実際に証明するのに一役買うことができるのです。

もちろん,悪い事柄に直面すると,関係している論争を思い出すのは容易なことではありません。ダイアンは,母親を亡くしたときたった10歳でしたが,こう言っています。「私は,自分の身に生じた苦難のために,かたくなになったり苦々しい気持ちを抱いてしまうのではないかと恐れていました」。しかし,神がなぜ悪を許されたのかを知ることによって,自分の問題に対して健全な見方ができるようになりました。ダイアンは今では,「生活の中で,うまく対処するのが難しい事柄もありますが,エホバのみ手はいつも私と共にあります」と言います。

ダイアンは,非常に大切な事実を気づかせてくれています。それは,エホバは,これらの圧力に自分一人で対処することを期待されてはいないということです。詩編 55編22節は,「あなたの重荷をエホバご自身にゆだねよ。そうすれば,神が自らあなたを支えてくださる。神は義なる者がよろめかされることを決してお許しにならない」と保証を与えています。琴世という若い女性は,それが真実であることを知りました。琴世は,1995年に日本の神戸を襲った地震で両親を失うという惨事に直面しました。自分や弟,妹の気持ちを次のように言い表わしています。「母がエホバに頼ることを教えてくれたので,耐えてゆけます」。

冒頭で触れた少女リディヤについてはどうですか。彼女はやがて,エホバは決して見捨てておられなかったと気づくようになりました。今ではリディヤは,「エホバはいつも私たちと共にいてくださり,私たちや私たちの歩みを導いてくださいました」と言っています。

エホバ ― 気遣ってくださる愛情深い神

自分の身に悪いことが降り懸かるとき,あなたも神からの助けを経験することができます。どうしてそう言えるのでしょうか。なぜなら,エホバはあなたのことを気遣っておられるからです。ですから,神は善良な人に悪い事柄が起こるのをお許しになるとはいえ,愛情深い慰めも与えてくださいます。(コリント第二 1:3,4)その一つの方法は,クリスチャン会衆を通してです。そこでは,危機に直面したときにあなたを力づけてくれる「兄弟より固く付く友人」を見つけることができます。(箴言 18:24)琴世は,こう述懐しています。「地震発生後,1日目ぐらいから,兄弟姉妹たちが一つの所に集まって,励ましてくれたり,また必要なものが得られるようにしてくれ,本当に安心しました。兄弟姉妹たちやエホバがいる限り,こんな状況でも耐えてゆけるのじゃないかなと思いました」。

エホバは,あなたを一個の人間として知っておられますから,悪いことが生じたときにあなたの必要を顧みてくださることもできます。ダニエルは,父親の死にどう対処したかを思い起こし,次のように言います。「エホバが父親になってくださいますし,神の組織には,見倣うことのできる霊的な男の人がいます。エホバは,普通父と話し合うような疑問に対する答えを,いつも与えてくださいます」。母親が亡くなって以来,ダイアンもエホバの気遣いを同じように経験しています。彼女は,「励ましや導き,助言を与える,霊的に円熟した年上の人たちを通して,神は私を導き,どんな落胆にも対処できるよう助けてくださいました」と語っています。

もちろん,悪い事を経験するのは決してうれしいことではありません。しかし,神がなぜそれらを許されているのか知るなら慰められます。神が間もなく問題を取り除かれるということを絶えず思い起こしましょう。何と,私たちが経験した悪い事柄の痕跡すべてが,いつかぬぐい去られるのです。(イザヤ 65:17。ヨハネ第一 3:8)立ち向かうのを助けるためにエホバが設けてくださる備えすべてを活用するなら,サタンがうそつきであることを証明するための自分の分を果たすことができます。やがて,『神はあなたの目からすべての涙をぬぐい去ってくださるでしょう』。―啓示 21:3,4。

[19ページの図版]

エホバは間もなく悪い事柄すべてに終わりをもたらされる

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする