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最も偉大な人に従うよう他の人に勧める王国宣教 1994 | 12月
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最も偉大な人に従うよう他の人に勧める
1 マタイ 5章14節に記録されているとおり,イエスはご自分の弟子たちに「あなた方は世の光です」と語られました。イエスの追随者たちは,エホバの王国と,神がイエスを通して設けられた愛ある救いの備えについてあらゆる場所の人々に語ることになっていました。その務めを思いに留めつつ,わたしたちは12月中,「最も偉大な人」の本を提供するのを楽しみにしています。
2 自己紹介の後,自分の言葉で次のように言えるかもしれません:
■ 「毎年クリスマスの時期になると,多くの方は馬小屋で生まれたイエスを連想し,それを祝います。しかし,これほど有名な人であるにもかかわらず,大人になってからのイエスがどんなことを成し遂げたのか,どのような方だったのかはあまり知られていません。人は誕生の時よりも,生涯をかけて何を成し遂げたかにより,初めて人々から正しく評価され,理解されるのではないでしょうか」と述べます。その後,この「最も偉大な人」と題する本にはイエスの生涯と宣教の主立った点について,また実際にはどんな方だったかについて書かれていることを説明し,ぜひこの時期に読んでみるよう積極的に勧め,配布することができるでしょう。
3 若い人に証言する場合,こう言えます:
■ 「将来どのような人になればよいかについて深く考えている若い方によくお会いします。きっとあなたも図書館などで昔の有名な人の伝記を読んだことがあるのではないでしょうか。多くの人は偉人と言えば,エジソンとかナイチンゲールの名前を挙げますが,あなたはいかがですか」と尋ね,家の人の意見に耳を傾けます。その後,序文の4節冒頭の,「イエスはその力強い教えと,教えに調和した生き方とによって約2,000年間,人々の生活に大きな影響を与えてこられました」という一文を読み,イエスが現在でも人々に多大な影響を及ぼしていると述べます。若くして亡くなったイエスが何を成し遂げたのか,わたしたちの将来にどのような影響を及ぼし得るかについて,調べてみるよう勧めます。
4 次のように言えるかもしれません:
■ 「最近は,一昔前にくらべて社会秩序が乱れ道徳が低下したと嘆く人は少なくありません。『自分さえよければ』といった態度や『人の迷惑を顧みない』という考え方は広く見られているようです。[家の人の意見を聞く。] そのような中にあって,昔の賢人の教えから道徳について多くを学べますが,『隣人を自分のように愛しなさい』という言葉を耳にされたことがありますか。これは多くの道徳規準を確立した人として広く知られるイエス・キリストが語られた言葉です。このような公徳心が世の中に行き渡れば本当に住みやすくなりますね。この本の中には,こうしたイエスの味わい深い格言が数多く収められており,イエスの教えた高い道徳規準について知ることができます」と述べます。山上の垂訓や他のふさわしい箇所からさらに話し合うこともできます。
5 関心を示した人々や文書を配布できた人々の記録を忘れずに取りましょう。そうすれば,再訪問を行なって,それらの人々を引き続き助けることができます。まだ時間があるうちに,熱意をこめて心の正直な人々を探し出し,それらの人々がわたしたちの救い主,イエス・キリストの追随者になるよう助けてゆきましょう。―マタイ 16:24。
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イエスの追随者になるよう熱心に勧める王国宣教 1994 | 12月
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イエスの追随者になるよう熱心に勧める
1 パウロはコリント第一 3章6節で,「わたしは植え,アポロは水を注ぎました。しかし,神がそれをずっと成長させてくださったのです」と記しました。パウロは,兄弟たちがキリストの頭の権のもとで一致して働く必要性を理解できるように,この論議を用いました。またパウロは,大切な植える業と水を注ぐ業を行なう上で兄弟たちが果たしている重要な役割を認識するよう助けました。
2 命を救うその業は,まさにこの時代に終わろうとしています。わたしたちは献身したクリスチャンとして,他の人々がイエスの追随者になるのを助けるという重大な責任の一端を担っているのです。(使徒 13:48)あなたはどのようにして,「最も偉大な人」の本を用いて呼び起こすことのできた関心を高めてゆきますか。
3 本を受け取った人を再び訪問する場合,次のように言えるかもしれません:
■ 「前回は,イエス・キリストがどんな人物だったかについて話し合いましたね。『これまでに生存した最も偉大な人』の本をお渡しできてうれしく思いました。イエスの教えや人柄の中で,どんな点が一番印象的でしたか」。家の人に答えてもらい,113章を開いて謙遜さに関するイエスの卓越した模範について話し合います。その際,普通立場の高い人や権力のある人は往々にしてごう慢になりやすいものの,イエスの場合は反対であったことに注目できるでしょう。次いで,定期的な聖書の研究を通して,どのようにもっと多くのことが学べるかを説明できます。
4 次に挙げる紹介の言葉のほうを好まれるかもしれません:
■ 「前回は,イエスが地上におられた時にどのような事柄を行なわれたかについてこの書籍からお話し合いできましたね。しかしイエスも単に過去の偉人の一人に過ぎないと思われますか。それともわたしたちに今でも何らかの影響を及ぼすことがあると思われますか」。家の人に答えてもらい,133章を開いて話し合います。次のページのさし絵に注意を向け,キリストの統治する神の政府のもと,将来地上がどのような状態になるのかを説明します。さらに多くを学ぶことから得られる益を指摘します。
5 最初の訪問で本を提供できるほどの関心が示されなかったなら,次のような方法で話し合いを始められるかもしれません:
■ 「今日,多くの人は,自分が模範とする人に倣った生き方をしていますね。あなたもそう思われるのではないでしょうか。イエス・キリストはだれにとっても最善の模範と言うことができます。イエスの示された模範から私が学んだとても大切な教訓についてお伝えしたいと思います。[「最も偉大な人」の本の40章を開き,憐れみに関するイエスの思いやりある教訓に注意を向ける。] 私はこの話から,他の人にこの特質を示す必要がどれほど大きいか,本当に教えられました」。マタイ 5章7節を読み,その後,「最も偉大な人」の本か,『神は気遣っておられますか』のブロシュアーを提供します。
6 あるいは,次のような直接的な近づき方をしてみたいと思われるかもしれません:
■ 「前回お訪ねしたとき,イエスに関する知識を得る大切さについて話し合いましたね。ヨハネ 17章3節には,そうした知識を取り入れることは,『永遠の命を意味する』と記されています。どうしたら,そのようにできると思われますか」。家の人に答えてもらい,続けて,聖書研究の取り決めとそれを活用する方法を説明します。
7 パウロは,収穫に携わる働き人が『その労苦に応じて報いを受ける』ことを述べています。(コリント第一 3:8)他の人々がイエスの追随者になるよう援助することに精力的に励むなら,わたしたちの報いは確かに大きなものとなるでしょう。
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