7月と8月に宣教を拡大する
1 これまで何年エホバに仕えてきたとしても，わたしたちの願いは，エホバの裁きの日に汚点もきずもない者として見いだされることです。周囲の世が霊的な意味で深い眠りに陥っている今，どうすれば，目ざめた状態を保てるでしょうか。『敬虔な専心の行ないに励む』ことです。―ペテ二 3:11，12，14。
2 間もなく，学生の皆さんは夏休みに入ります。世俗の仕事に就いている兄弟姉妹の中には，休暇のある方もおられるでしょう。今年の夏には大会が開かれないため，少しの時間的なゆとりを持つ方もおられるでしょう。この時期をどのように用いるでしょうか。自分の楽しみを優先するなら，むなしさが残る経験をすることになるかもしれません。（伝道 2:11）一方，神権的な目標をもって励むなら，価値あることを成し遂げ，深い満足感と達成感を味わうことができるに違いありません。―ヨハ 4:34; 19:30。ガラ 6:7-9。
3 7月と8月，それぞれができる範囲で宣教を拡大することをお勧めいたします。若い皆さんは補助開拓奉仕を計画してみるのはいかがですか。親の皆さんはお子さんと一緒に神権的な活動を増し加えることができるでしょう。（申 6:7）親族を訪問する計画なら，貴重な真理を伝えることを目標にすることもできます。さらに事情を調整し，必要の大きな所で一時的に奉仕する割り当てを受けた方もおられるでしょう。
宣教における目標
4 「知識」の本を積極的に配布する: 7月と8月は，「知識」の本と「幸せな家庭」の本を提供します。特に「知識」の本をできる限り配布しましょう。伝道者は2冊，開拓者は5冊の配布を目標にしてはいかがでしょうか。奉仕監督と文書の僕は，十分な数の書籍を確保するため，早めに依頼なさってください。
5 関心を示す人を再訪問する: 出版物を受け取るすべての人を再訪問し，「満足のいく生活」のブロシュアーに結びつけて話し合いましょう。そうすれば，関心を示す人は，研究用の主要なテキストを二つ持つことになります。「満足のいく生活」を用いて研究を始めるなら，折に触れて，「知識」の本に言及し，移行を容易にすることができます。夏の時期，「必要の大きな所での一時的な奉仕」に出かける奉仕者も，この記事に提案されている目標を持ち，宣教を行なってください。
6 宣教で聖書を用いる: テロ事件，戦争，国際情勢の悪化，凶悪犯罪の増加，長引く不況などから，誠実な人々の関心は霊的な事柄に向けられています。亡くなった家族や友人のことを考えたり，自分の戦争体験を思い起こしたりする方もいることでしょう。今は，『霊的な必要を自覚し，義に飢え渇いている人』を探し，ふさわしい聖句を紹介するのに打ってつけの時期です。（マタ 5:3，6）エホバは，み言葉によって人々の心を揺り動かし，望ましいものが神の家に集められることを願っておられます。―ハガ 2:7。
7 6ページの「聖書を用いて話し合い，『知識』の本に結びつけるための提案」から一つの提案を選び，徹底的に練習してください。聖句をふさわしく説明し，出版物の特定の箇所に結びつけましょう。積極的な見方を持つことは肝要です。王国の種を広くまくなら，結果のいかんにかかわりなく王国の実を結びつづけ，キリストの真の弟子であることを実証することができます。（ヨハ 15:8。「ものみの塔」誌，2003年2月1日号，21ページを参照してください。）家の人の心が良い土なら，こたえ応じます。（伝道 11:6。詩 126:6。「ものみの塔」誌，2000年7月1日号，16ページ，10，11節と18ページ，17節を参照してください。）ほとんどの人が関心を示さなくても落胆せず，霊的な話題に関心を持つ人を，一度の奉仕で一人見つけることを目指すのはいかがですか。―「ものみの塔」誌，1999年11月15日号，29ページをご覧ください。
8 戦争や世界情勢の悪化などは適切な話題ですが，クリスチャンの中立の立場を保つように注意しましょう。家の人の意見に同意できない場合でも理解を示すことはできます。（「目ざめよ！」誌，1994年12月8日号，12ページを参照してください。）家の人に意見を尋ね，会話することをためらわないようにしましょう。すぐに答えられない場合，次のように述べることができます。「興味深い質問ですね。正直なところ，私も答えが分からないのですが，聖書はその点も扱っているはずです。聖書を調べるのは好きですので，ご質問について調べてから，改めてお訪ねしたいと思います」。
9 周囲の人々は，夏のレジャーの計画で夢中になっているかもしれません。世の型に決して押しこまれることがありませんように！（ロマ 12:2）霊的な目標を持ち，『主の業においてなすべき事をいっぱいに持つ』なら，個人，家族，会衆として豊かな霊的祝福を刈り取ることができるからです。―ガラ 6:7-10。