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聖書の真理はどのようにして再発見されましたか今の時代にだれがエホバのご意志を行なっていますか
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第3課
聖書の真理はどのようにして再発見されましたか
聖書研究者,1870年代
「ものみの塔」の創刊号(英語),1879年
現在の「ものみの塔」誌
聖書は,キリストの死後に初期クリスチャンの間に偽教師たちが起こり聖書の真理を腐敗させる,ということを予告していました。(使徒 20:29,30)現にそうなりました。その人々はイエスの教えと異教の概念を混ぜ合わせ,結果として偽のキリスト教が出現しました。(テモテ第二 4:3,4)今日のエホバの証人が,実際に聖書が教えている事柄を正しく理解していると言えるのはなぜですか。
エホバが真理を明らかになさる時が来ました。エホバは,「終わりの時」に「真の知識が満ちあふれる」と予告なさいました。(ダニエル 12:4)1870年,真理を探究する少数の人から成るグループが,教会の教えの多くが聖書に反することを悟りました。そのため,聖書の本来の教えを理解するための探究を始めます。エホバはその人々に,霊的な事柄を洞察する力をお与えになりました。
誠実な人々が聖書を注意深く研究しました。それら誠実な聖書研究者は,現代のエホバの証人の先駆けとなった人々です。彼らは,今でもわたしたちが用いる方法で研究を進めました。聖書を論題別に調べ,理解しにくい記述にぶつかると,説明となる他の聖句を探します。聖書の他の部分と調和する結論に達したなら,それを書き留めます。こうして聖書によって聖書を解釈するという方法で,真理を再発見したのです。その真理には,神の名前や神の王国,人類と地球に対する神の目的,死者の状態,復活の希望に関連したものなどがありました。この探究を行なった結果,彼らは多くの偽りの教えや慣行から自由になりました。―ヨハネ 8:31,32。
1879年,聖書研究者は真理を広く知らせる時が来たことを見定めました。そのため,同じ年に「ものみの塔」誌の出版を始めました。その雑誌は,「エホバの王国を告げ知らせる ものみの塔」という名称で今も発行されています。現在エホバの証人は,聖書の真理を240の国や地域で,750ほどの言語で知らせています。真の知識はかつてなかったほどに満ちあふれているのです。
キリストの死後に,聖書の真理はどうなりましたか。
神の言葉の真理はどのようにして再発見されましたか。
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エホバの証人はなぜ「新世界訳聖書」を発行しましたか今の時代にだれがエホバのご意志を行なっていますか
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第4課
エホバの証人はなぜ「新世界訳聖書」を発行しましたか
コンゴ民主共和国
ルワンダ
シュンマコスによるギリシャ語訳。神の名前が出ている詩編 69編31節の部分。西暦3世紀ないし4世紀
エホバの証人は以前,さまざまな訳の聖書を使用し,印刷し,頒布していました。しかしやがて,新しい訳の聖書を発行する必要があることを見て取りました。神のご意志は,すべての人が「真理の正確な知識」を得ることであり,その助けとしてさらに良い訳が必要だったのです。(テモテ第一 2:3,4)そのため1950年以降,英語の現代語による「新世界訳」を分冊で発行しはじめました。それをもとに正確で忠実な翻訳が行なわれ,現在では130を超える言語で「新世界訳聖書」が出されています。
理解しやすい聖書が必要でした。言葉は時代と共に変化します。翻訳聖書の中には,意味のつかみにくい表現や廃れた表現が使用されているものも少なくありません。さらに,原文にもっと近い年代の,より正確な古代写本が発見され,聖書のヘブライ語やアラム語やギリシャ語の理解が増し加わりました。
神の言葉をそのとおりに伝える翻訳が必要でした。聖書の翻訳者たちは,神の霊感のもとに記された書物を改変するのではなく,原文の意味を忠実に伝える必要があります。しかし,ほとんどの翻訳聖書では,神のお名前エホバが用いられていません。
聖書の著者に誉れを帰する聖書が必要でした。(サムエル第二 23:2)下の写真にもあるように,エホバという名前は最古の部類に入る聖書写本に約7,000回出ており,もともと出ていたそれらの箇所で「新世界訳」はエホバの名を用いています。(詩編 83:18)多年にわたる勤勉な探究の結果であるこの聖書は,神の考えを明快に伝えており,読みやすいとお感じになるでしょう。ご自分の言語の「新世界訳」を持っている方もそうでない方も,エホバの言葉を毎日読むという良い習慣を持つことをお勧めします。―ヨシュア 1:8。詩編 1:2,3。
エホバの証人が,新しい翻訳聖書が必要だと考えたのはなぜですか。
神のご意志を学ぼうとする人は,毎日どんな習慣を持つと益を受けますか。
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