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目ざめよ! 2002
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医学上の驚異,倫理上の地雷原

「幹細胞に関する議論のゆえに,科学者もそうでない人も,我々は何者なのか,我々は何ゆえに人間なのか,といった深遠な事柄をじっくり考えるようになっている」。―全米科学アカデミー。

カレンはI型糖尿病を患っています。膵臓が損なわれ,もはやインシュリンを作りません。でも,カレンが医師のところに行き,損傷した膵臓の細胞の代わりとして,研究所で特別に培養された新しい細胞を移植してもらえるとしたらどうですか。新しい細胞が機能するにつれ,カレンは徐々にインシュリン療法から離れ,健康を取り戻します。

最近まで,そのような治療法の実現はSFの世界の話だと思えたことでしょう。しかし今では,実現可能だと考える研究者もいます。なぜそう考えるのでしょうか。1998年に,科学者はヒト幹細胞と呼ばれる細胞を大量に培養する方法を見いだしたからです。その幹細胞は成長して,膵臓の細胞を含め,人体を構成する200種類以上の細胞のほとんど何にでもなることができます。a

米国の国立衛生研究所が作成した報告によると,「幹細胞は,多くの破壊的な病気で失われた細胞を取り換えるかぎを握っているかもしれない」ということです。病名を少し挙げると,「パーキンソン病,糖尿病,慢性心疾患,末期の腎疾患,肝不全,がん」などがそうです。幹細胞は血液を産生することもでき,血液銀行を廃業に追い込むことさえあり得る,と言われています。実際,医師たちは長年,幹細胞を用いて特定の血液疾患を治療してきました。そのような治療には,たいてい骨髄移植が伴います。骨髄には造血幹細胞が多量に含まれているからです。しかし,医師たちは今,循環血液から幹細胞を採取するほうを好みます。幹細胞治療は,健康な新しい組織の再生をうたっているので,「再生医療」という一般的な名称の範疇に入れられています。

しかし,誕生して間もないこの科学は,幾つかの点をめぐる大論争を引き起こしています。科学者を含め多くの人は,ヒト幹細胞 ― 特に胎芽や胎児から取ったもの ― を利用するのは,人間の命の尊厳に対する不敬に当たると感じています。実のところ,この論議は白熱しているため,『倫理上ならびに政治上の地雷原』に例えられてきました。

幹細胞を支持する人は,多くの疾患が奇跡的に治ると予告しているので,続く記事では数種類の幹細胞についてさらに詳しく取り上げます。幹細胞はどのように採取されるのでしょうか。この問題が激しい論争の的となっているのはなぜでしょうか。

[脚注]

a 米国の別々の研究所が,2種類の幹細胞を培養しました。ヒト胚性幹細胞とヒト胚性生殖細胞です。

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