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目ざめよ! 2005
目05 4/22 24–25ページ

美しい花の咲く谷

ウクライナの「目ざめよ!」執筆員

カルパティア山脈に抱かれたこの小さな谷に春が訪れると,肥沃な土地が白い花のじゅうたんで覆われてゆきます。ここを訪れるのに絶好の時期は春の終わりごろです。高地の草原に漂う甘い香りに誘われて,思わず見とれてしまいます。

どこに行くと,そんな美しい景色を楽しめるのでしょうか。ウクライナ西部のフストに近い,“スイセンの谷”という自然保護区です。ここには野生のスイセンの咲く原野が広がっています。この谷に生えている植物は400種を超えますが,ひときわ目を引くのはスイセンです。

言うまでもなく,この保護区の名称はスイセンにちなんでおり,ここのスイセンは,ナルキッスス・アングスティフォリウスという種です。球根植物で,葉が細長く,ラッパ状の副花冠の周りに白か黄色の花弁をつけています。アルプスやバルカン地方にも自生しています。

詩人や音楽家はずっと昔からスイセンをめでてきました。“詩人のスイセン”を意味するナルキッスス・ポエティクスという種もあるぐらいです。しかし,この花の美しさに魅せられたのは詩人だけではありません。古代ローマの支配者たちは,勝利を収めた兵士たちを黄色のスイセンで迎えました。プロイセンでは,スイセンは愛と幸福の象徴でした。今日でも世界各地で毎年,この美しい花をたたえる祭りや祝いが行なわれています。

しかしスイセンは,きれいな花というだけではありません。スイセンを指すナルキッススという言葉は,「麻痺する」を意味するギリシャ語ナルカオーと結びついています。スイセンには実際にそのような作用があるのでしょうか。スイセンが満開の時にこの谷を訪れると,花の香りに圧倒され,少しくらくらすることもあります。

スイセンの香りに鎮静作用があることから,この花で病気が治るという考えが生まれました。アラブ人はスイセン油を脱毛症の治療に用い,フランス人は,てんかんやヒステリーの治療に用いました。今日,スイセン油は香水の原料にされ,純度の高いものはアロマセラピーに用いられます。

守れるか

ナルキッスス・アングスティフォリウスは高山植物とされています。たいてい標高1,000ないし2,000㍍の高地に生えています。しかし,“スイセンの谷”は標高200㍍で,この種類のスイセンが自生する最も低い谷です。

このすばらしい自然を守るため,“スイセンの谷”は1979年に保護区とされました。そのおよそ20年後,欧州評議会はナルキッスス・アングスティフォリウスを保護対象種に指定しました。

かつて“スイセンの谷”では,開花期の後に草を刈ることが禁止されていました。ところが,幾年もしないうちに花の数が減りました。なぜでしょう。草が伸び放題だと花芽の成長が妨げられてしまうということを,科学者たちは突き止めました。ひとたび草刈りの規制が解かれると,この谷は本来の均衡を取り戻しました。今では,春に美しい姿を見せ,冬の間はずっと家畜のための干し草を供給しています。

この花の谷の見事な美しさは,わたしたちの住まいである地球の潜在力を示すものです。実のところ,聖書を学んでいる多くの人は,神の王国の支配下で『荒野と水のない地域が歓喜し,砂漠平原が喜びに満ち,美しく花を咲かせる』時を心待ちにしています。(イザヤ 35:1)その時,“スイセンの谷”のような美しさが全地に広がり,地球は当初のエデンを思わせる楽園になるでしょう。―創世記 2:8-15。

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