預言 4. 自然の情愛の欠如
「人々は……自分の家族に対する本来の愛情の欠けた者となります」。―テモテ第二 3:1-3,「ゴッズワード聖書」(英語)。
● 英国の北ウェールズの家庭内暴力被害者支援団体で働いているクリスという女性は,こう述べています。「ある女性が入って来たのですが,ひどく殴打されて変わり果てた姿になっていたため,以前に会った人とは思えませんでした。ほかの女性たちの中には,心に深い傷を負ったため,うつむいたまま顔を上げようとしない人もいます」。
事実は何を示していますか。アフリカのある国では,女性のほぼ3人に1人が子どものころに性的虐待を受けたことがあります。その国で行なわれた調査によれば,男性の3分の1余りが,自分の妻なら殴ってもかまわないと考えていました。とはいえ,家庭内暴力の被害者は女性だけではありません。例えばカナダでは,男性10人のうち3人までが,自分の配偶者もしくは同棲相手に殴られるか虐待されるかした経験を持っています。
どんな反論をよく耳にしますか。家庭内暴力は今に始まったことではない。注意を向けられることが,昔より多くなったにすぎない。
その反論は正しいでしょうか。確かに,ここ数十年,家庭内暴力に対する意識が高まってきました。しかし,その結果,家庭内暴力の件数は減ったでしょうか。いいえ,減っていません。自然の情愛の欠如はますます広く見られるようになっているのです。
あなたはどう思いますか。テモテ第二 3章1-3節が成就しているのではないでしょうか。家族に対する自然の情愛を欠いている人が多いのではありませんか。
あなたが成就を目にしている五つめの預言には,人間の住まいである地球が関係しています。そのことについて聖書が述べている事柄を考えてみてください。
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「社会において家庭内暴力は,通報されることの少ない犯罪の一つであることが認められている。女性は配偶者もしくは同棲相手から平均35回暴行を受けてようやく警察に届け出る」。―ウェールズ家庭内暴力電話相談サービスの広報担当者。