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  • 鑑14 119–127ページ
  • 1945-1990年 「多くの者を義に導」く ― ダニ 12:3(第4部)

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  • 1945-1990年 「多くの者を義に導」く ― ダニ 12:3(第4部)
  • 2014 エホバの証人の年鑑
  • 副見出し
  • 低い識字率に取り組む
  • 「石が叫ぶ」
  • 支部事務所を建てる
  • 増加に貢献した熱心な宣教者たち
2014 エホバの証人の年鑑
鑑14 119–127ページ

シエラレオネとギニア

1945-1990年 「多くの者を義に導」く ― ダニ 12:3(第4部)

低い識字率に取り組む

1963年の初め,ミルトン・ヘンシェルはシエラレオネの2度目の訪問の際に,支部がしばらく取り組んできた課題に目を向けます。低い識字率に対処するため,いっそう努力を払うよう勧めたのです。

すでに幾つかの会衆は英語の識字クラスを開いていました。しかしヘンシェル兄弟の訪問後,生徒たちの母語で読み書きを教えるようになります。クラスを2つや3つの言語で設けた会衆もあります。識字クラスは評判を呼び,国内の奉仕者の3分の1が参加しました。

1966年,リベリアの兄弟たちが,キシ語の読み方を教える挿絵付きの小冊子を作ります。リベリア政府の役人たちにその教本を見せると,役人は感銘を受け,無償で印刷して配布することにしました。教本はギニア,リベリア,シエラレオネで配られ,キシ語を話す大勢の人が読み書きを学ぶのに役立てました。後に,教本は他の言語グループのために応用され,多くの人がそれを使って読み書きができるようになりました。

シアは黒と赤のひもを使って伝道の記録を取っていた

識字クラスは読み書きを教えるだけでなく,霊的な進歩を助けました。バプテスマを受けていない伝道者だった50歳の女性シア・ンガラの例があります。シアは読み書きができず,黒と赤のひもを使って伝道の記録を取っていました。1時間伝道すると黒のひもに結び目を1つ作り,1件再訪問をすると赤のひもに結び目を1つ作るのです。しかし識字クラスに参加し,宣教の記録を正確に付けられるようになりました。進歩してバプテスマを受け,より効果的に伝道したり教えたりできるようになりました。

シエラレオネとギニアでは,現在でも多くの会衆で識字クラスが開かれています。シエラレオネのある政府高官は,支部事務所の兄弟たちにこう語りました。「皆さんは,聖書教育活動に加え,この社会の人々に読み書きを教えるという立派な活動を行なっておられます」。

「石が叫ぶ」

様々な民族の多くの人が字を読めるようになると,翻訳の必要が大きくなりました。大半の民族には,自分の言語で読める一般の出版物はなく,あってもごくわずかでした。教育を受けた人はシエラレオネでは英語,ギニアではフランス語を読めます。では,母語で書かれた聖書文書を提供するため,何ができるでしょうか。

1959年,二人のギレアデの宣教者がパンフレットと小冊子をメンデ語に翻訳しましたが,この2つは限られた数が配布されただけでした。10年後,「御国のこの良いたより」と「正義の新しい世を待ち望んで生活する」という小冊子がキシ語に翻訳されます。これらは約3万部配布され,聖書研究に用いられました。

1975年,支部は「ものみの塔」の研究記事をキシ語で発行し始めます。キシ族の奉仕者たちはとても喜びました。ある兄弟はこう書いています。「エホバはわたしたちのために驚くべきことを行なわれました。わたしたちは皆,学校に行ったことがありません。話すことのできない石のようでした。そんなわたしたちが今では,キシ語の『ものみの塔』を手にし,エホバの偉大な業について語れます」。(ルカ 19:40)ほかにも幾つかの出版物がキシ語に翻訳されました。

今でも,シエラレオネとギニアのほとんどの人は英語かフランス語で出版物を読んでおり,集会もそれらの言語で開かれています。しかし,地元の言語の出版物が大幅に増えています。聖書文書はいまや,ゲルゼ語,キシ語,クリオ語,マニンカカン語,メンデ語,プラール語,スス語で入手できます。「神の言われることを聞いて,いつまでも生きつづけてください」と「神の言われることを聞いてください」のブロシュアーは,これらすべての言語で入手可能です。こうした読みやすい手引き書のおかげで,読解力の限られた多くの人たちが聖書の素晴らしい音信を理解でき,感謝しています。

支部事務所を建てる

1960年代の初め,フリータウンの兄弟たちは新しい支部事務所の建設用地を探していました。ついに1965年,ウィルキンソン・ロードに面した土地を取得します。海を見渡せる,都市の住宅地の中でも指折りの場所です。

そこに建てるのは,王国会館と宣教者ホームと事務所が一つになった立派な建物です。建設中,ウィルキンソン・ロードはよく渋滞になりました。車から現場を見ようとする人がたくさんいたからです。完成した建物は1967年8月19日に献堂されました。300人近くが献堂式に出席し,中には地元の名士たちや,1923年に“バイブル”・ブラウンからバプテスマを受けた長年の奉仕者たちもいました。

123ページの図版

フリータウンの支部事務所と宣教者ホーム(1965-1997年)

新しい支部の建物ができたことにより,エホバの証人の活動を多くの人が高く評価するようになりました。そして,エホバの証人はシエラレオネに居続けることはないだろう,と言った宗教批評家たちへの答えが出されました。新しい建物は,エホバの証人がそこにずっと居ることをはっきりと告げていたのです。

増加に貢献した熱心な宣教者たち

125ページの図版

野外奉仕で,ぬかるんだ田んぼの中を通る兄弟姉妹

1970年代半ばから,ギレアデで訓練を受けた宣教者たちが相次いでやって来て,シエラレオネとギニアでの活動を後押ししました。アフリカの別の国で奉仕した経験があり,すぐに順応した人もいれば,初めてアフリカに来た人もいました。この“白人の墓場”での生活にどのように慣れていったのでしょうか。何人かのコメントを見てみましょう。

「人々は謙遜で,霊的に飢えていました。そうした人たちが真理を知って生活を変えるのを見て,深い満足感を味わいました」。―ハンネロール・アルトミヤ。

「熱帯特有の気候と病気がたいへんでした。でも,エホバに仕えるよう心の正直な人たちを助ける喜びはそれとは比べものになりませんでした」。―シェリル・ファーガソン。

「辛抱強さを学びました。ある姉妹に,お客さんがいつ来るのかを尋ねると,『今日かもしれません。明日かもしれません。いや,あさってかもしれません』と言われました。わたしはけげんな表情をしたのでしょう。姉妹は『でも,必ず来ます』と言いました」。―クリスティン・ジョーンズ。

「民族も文化も違う14人の宣教者がフリータウンの宣教者ホームで一緒に暮らしました。2つのトイレ,1つのシャワー,1つの洗濯機,1つの台所を共同で使いました。食べ物は限られていて,質もよくありません。突然停電になって,何日か続くこともありました。ほとんどがマラリアなどの熱帯病にかかりました。悪い条件がそろっているかのようですが,わたしたちは一緒に生活して,許し合い,難しい時にはユーモアを示すことを学びました。伝道はとても楽しく,宣教者たちは友情の固い絆で結ばれました」。―ロバート・ランディスとポーリン・ランディス。

126ページの図版

聖書研究を司会するポーリン・ランディス

「わたしたちの人生の中でもシエラレオネでの日々は特に充実していました。何の後悔も不満もありません。本当に良い思い出です」。―ベンジャミン・マーティンとモニカ・マーティン。

「ある関心のある女性の家に泊めてもらった時,得体の知れない食べ物が出てきました。『これ,ヘビです。毒牙は取ってありますので,どうぞ』。失礼にならないように断わりましたが,それでも勧めてきました。こういう怖い経験もしましたが,温かなもてなしはとてもありがたく,そんな人々が大好きになりました」。―フレデリック・モリッシーとバーバラ・モリッシー。

「43年にわたる宣教者奉仕の間に,100人余りの宣教者と生活を共にしました。これほど大勢の人と知り合うことができたのは本当に大きな特権です。みな個性は違いますが,同じ目標を持って奉仕しているのです。神と共に働く者となり,人々が聖書の真理を受け入れるのを見ることができたのは,何という喜びでしょう」。―リネット・ピータース。

「神と共に働く者となり,人々が聖書の真理を受け入れるのを見ることができたのは,何という喜びでしょう」

1947年以来,シエラレオネでは154人,ギニアでは88人の宣教者が奉仕してきました。必要の大きな所で奉仕するためにやって来た他の証人たちもたくさんいます。現在,シエラレオネには44人,ギニアには31人の宣教者がいます。その粘り強い努力と献身的な奉仕は,大勢の人の生き方に感化を与えてきました。支部委員会で長年奉仕しているアルフレッド・ガンはこう言います。「彼らについて思う時,本当に温かな気持ちになります」。

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