レビ記
1 エホバはモーセを呼び,会見の天幕*の+中から話した。 2 「イスラエル人にこう告げなさい。『あなたたちのうちの誰かがエホバに家畜を捧げる場合,牛や羊を差し出すべきである+。
3 全焼の捧げ物として牛を捧げるのであれば,傷のない雄を差し出すべきである+。会見の天幕の入り口で,エホバの前に自分の意志で差し出す+。 4 そしてその全焼の捧げ物の頭に手を置く。そうすれば,それは受け入れられ,その人の贖罪がなされる。
5 その若い雄牛はエホバの前でほふられる*。祭司+であるアロンの子たちはその血を捧げ,会見の天幕の入り口にある祭壇の全側面に振り掛ける+。 6 その全焼の捧げ物は皮を剝がされ,各部分に切り分けられる+。 7 祭司であるアロンの子たちは祭壇に火を付け+,火の上にまきを並べる。 8 そして捧げ物の各部分+を,頭も脂肪*も,祭壇で燃えているまきの上に並べる。 9 腸とすねは水で洗う。祭司は全てを全焼の捧げ物として祭壇で焼いて煙にする。火による捧げ物であり,エホバにとって心地よい*香りとなる+。
10 全焼の捧げ物として若い羊+あるいはヤギを捧げるのであれば,傷のない雄を差し出すべきである+。 11 それはエホバの前で,祭壇の北側でほふられる。祭司であるアロンの子たちは,その血を祭壇の全側面に振り掛ける+。 12 捧げ物は頭や脂肪*など各部分に切り分けられ,祭司はそれらを祭壇で燃えているまきの上に並べる。 13 腸とすねは水で洗う。祭司は全てを捧げ,祭壇で焼いて煙にする。全焼の捧げ物,火による捧げ物であり,エホバにとって心地よい香りとなる。
14 もしエホバへの全焼の捧げ物として鳥を捧げるのであれば,ヤマバトか若いイエバトを差し出す+。 15 祭司はそれを祭壇の所に持っていき,首の部分を裂いて血を祭壇の側面に注いでから,祭壇で焼いて煙にする。 16 そのう*と羽根を取り除いて,祭壇の東側の脇,灰*捨て場に捨てる+。 17 翼の所を切り開くが,2つに切り離してはならない。祭司はその鳥を祭壇で燃えているまきの上で焼いて煙にする。全焼の捧げ物,火による捧げ物であり,エホバにとって心地よい香りとなる。
2 エホバに穀物の捧げ物+をする場合,それは上等の麦粉でなければならない。それに油を注いで乳香を添える+。 2 それを祭司であるアロンの子たちのもとに持っていく。祭司は上等の麦粉と油を乳香全部と共に一握り取って,覚えてもらうための分*として祭壇で焼いて煙にする+。火による捧げ物であり,エホバにとって心地よい香りとなる。 3 穀物の捧げ物の残りは,アロンとその子たちのものとなる+。それはエホバへの火による捧げ物のうち極めて聖なる部分である+。
4 穀物の捧げ物として,かまどで焼いた物を差し出すのであれば,それは上等の麦粉で作ったものであるべきである。油を混ぜ込んだ無酵母の輪型パンか,油を塗った無酵母の薄焼きパンである+。
5 穀物の捧げ物として,焼き皿で作った物を捧げるのであれば+,それは上等の麦粉に油を混ぜ込んだ無酵母のものであるべきである。 6 それを細かく分け,油を注ぐ+。これは穀物の捧げ物である。
7 穀物の捧げ物として,鍋で作った物を捧げるのであれば,それは上等の麦粉と油で作ったものであるべきである。 8 こうして作った穀物の捧げ物をエホバのもとに持っていく。それを祭司に差し出すと,祭司が祭壇の近くに持っていく。 9 祭司は穀物の捧げ物の幾らかを,覚えてもらうための分*として取り+,祭壇で焼いて煙にする。火による捧げ物であり,エホバにとって心地よい香りとなる+。 10 穀物の捧げ物の残りは,アロンとその子たちのものとなる。それはエホバへの火による捧げ物のうち極めて聖なる部分である+。
11 エホバに差し出す穀物の捧げ物は,パン種*が入っていてはならない+。酸味のあるパン生地や蜜をエホバへの火による捧げ物として焼いて煙にしてはならない。
12 酸味のあるパン生地や蜜は,初物の捧げ物としてエホバに差し出すことができる+。しかし,心地よい香りのために祭壇に載せてはならない。
13 どの穀物の捧げ物にも塩を加える。あなたの神の契約の塩が欠けてはならない。どの捧げ物も塩を付けて差し出す+。
14 穀物の捧げ物として初物をエホバに差し出すのであれば,新しい穀粒*を火で炒って粗く砕いたものを差し出すべきである+。 15 それに油を掛けて乳香を置く。これは穀物の捧げ物である。 16 祭司は,粗く砕いた穀粒と油の幾らかを乳香全部と共に,覚えてもらうための分*として焼いて煙にする+。エホバへの火による捧げ物である。
3 共食の犠牲*として+牛を捧げるのであれば,雄であれ雌であれ傷のないものをエホバの前に差し出すべきである。 2 そしてその捧げ物の頭に手を置く。それは会見の天幕の入り口でほふられ,祭司であるアロンの子たちがその血を祭壇の全側面に振り掛ける。 3 共食の犠牲の一部を,エホバへの火による捧げ物として差し出す+。すなわち,腸を覆っている脂肪+,腸に付いている全ての脂肪, 4 2つの腎臓とそれに付いている腰の辺りの脂肪である。肝臓の付属物も腎臓と一緒に取る+。 5 アロンの子たちは,祭壇で燃えているまきの上にある全焼の捧げ物と共にそれを焼いて煙にする+。火による捧げ物であり,エホバにとって心地よい香りとなる+。
6 エホバへの共食の犠牲として羊やヤギを捧げるのであれば,雄であれ雌であれ傷のないものを差し出す+。 7 若い雄羊を捧げ物として差し出すのであれば,それをエホバの前に連れていく。 8 そして捧げ物の頭に手を置く。それは会見の天幕の前でほふられ,アロンの子たちがその血を祭壇の全側面に振り掛ける。 9 共食の犠牲のうち,脂肪はエホバへの火による捧げ物として差し出す+。脂肪の多い尾を背骨の辺りから丸ごと取る。腸を覆っている脂肪,腸に付いている全ての脂肪, 10 2つの腎臓とそれに付いている腰の辺りの脂肪も取る。肝臓の付属物も腎臓と一緒に取る+。 11 祭司はそれを祭壇で焼いて煙にする。それは食物*,エホバへの火による捧げ物である+。
12 ヤギを捧げるのであれば,それをエホバの前に連れていく。 13 そしてその頭に手を置く。それは会見の天幕の前でほふられ,アロンの子たちがその血を祭壇の全側面に振り掛ける。 14 犠牲の一部を,エホバへの火による捧げ物として差し出す。腸を覆っている脂肪,腸に付いている全ての脂肪+, 15 2つの腎臓とそれに付いている腰の辺りの脂肪である。肝臓の付属物も腎臓と一緒に取る。 16 祭司はそれを祭壇で焼いて煙にする。それは食物*,火による捧げ物であり,心地よい香りとなる。脂肪は全てエホバのものである+。
17 脂肪と血は一切食べてはならない+。どこに住んでいても,この法令を代々ずっと守るべきである』」。
4 エホバは続けてモーセに言った。 2 「イスラエル人にこう告げなさい。『エホバに禁じられたことのいずれかを行い,意図せずに罪を犯した場合+,以下のようにすべきである。
3 選ばれた祭司*が+罪を犯し+,民にも罪があると見なされたのであれば,犯した罪のために,傷のない若い雄牛を罪の捧げ物としてエホバに差し出さなければならない+。 4 雄牛を会見の天幕の入り口に,エホバの前に連れていき+,その頭に手を置く。そしてエホバの前でほふる+。 5 選ばれた*祭司+は雄牛の血をいくらか取り,会見の天幕の中に持っていく。 6 その血に指を浸し+,エホバの前,聖なる場所の幕の前で7回血をはね飛ばす+。 7 また,会見の天幕の中にある,エホバの前の香り高い香の祭壇の角に血を付ける+。雄牛の血の残りは全部,会見の天幕の入り口にある全焼の捧げ物の祭壇の基部に注ぐ+。
8 罪の捧げ物の雄牛から脂肪を全て取る。腸を覆っている脂肪や,腸に付いている脂肪, 9 2つの腎臓とそれに付いている腰の辺りの脂肪である。肝臓の付属物も腎臓と一緒に取る+。 10 共食の犠牲の雄牛にするのと同じである+。祭司はそれを全焼の捧げ物の祭壇で焼いて煙にする。
11 しかし,雄牛の皮と全ての肉,頭とすねと腸とふん+, 12 つまり雄牛の残りの部分は全て,宿営の外れ,灰*を捨てる清い場所に運ばせ,火の中のまきの上で燃やす+。灰を捨てる場所で燃やすべきである。
13 もし,イスラエルの民全体が意図せずに罪を犯して+有罪であるにもかかわらず,エホバに禁じられたことを行ったことに会衆*が気付かず+, 14 後にその罪が知られるようになったのであれば,会衆は罪の捧げ物として若い雄牛を差し出し,会見の天幕の前に連れていかなければならない。 15 民の長老たちはエホバの前で雄牛の頭に手を置く。雄牛はエホバの前でほふられる。
16 選ばれた*祭司は,その雄牛の血の幾らかを会見の天幕の中に持っていく。 17 その血に指を浸し,エホバの前,幕+の前で7回血をはね飛ばす。 18 また,会見の天幕の中にある,エホバの前の祭壇+の角に血を付ける。残りの血は全部,会見の天幕の入り口にある全焼の捧げ物の祭壇の基部に注ぐ+。 19 雄牛の脂肪を全て取り,祭壇で焼いて煙にする+。 20 先ほどの罪の捧げ物の雄牛と同じことをする。このようにして祭司は民のために贖罪を行い+,民は許される。 21 雄牛を宿営の外れに運ばせ,先ほどの雄牛と同じように燃やす+。これは会衆のための罪の捧げ物である+。
22 長の1人+が意図せずに罪を犯し,エホバ神に禁じられていることを行ったとして有罪になったのであれば, 23 あるいは,おきてに違反して罪を犯したことに気付いたのであれば,その人は捧げ物として傷のない雄の子ヤギを連れていかなければならない。 24 そして子ヤギの頭に手を置き,エホバの前で全焼の捧げ物をほふる場所でそれをほふる+。これは罪の捧げ物である。 25 祭司は罪の捧げ物の血を指で取り,全焼の捧げ物の祭壇の角に付ける+。残りの血は全焼の捧げ物の祭壇の基部に注ぐ+。 26 共食の犠牲の脂肪と同じように,脂肪全てを祭壇で焼いて煙にする+。こうして祭司はその人の罪のために贖罪を行い,その人は許される。
27 民の誰かが意図せずに罪を犯し,エホバに禁じられていることを行ったとして有罪になったのであれば+, 28 あるいは,罪を犯したことに気付いたのであれば,その人は,犯した罪のための捧げ物として傷のない雌の子ヤギを連れていかなければならない。 29 そして罪の捧げ物の頭に手を置き,全焼の捧げ物と同じ場所でほふる+。 30 祭司はその血を指で取り,全焼の捧げ物の祭壇の角に付ける。残りの血は全部,祭壇の基部に注ぐ+。 31 共食の犠牲から脂肪を取るのと同じように+,脂肪を全て取る+。祭司はそれを祭壇で焼いて煙にする。それはエホバにとって心地よい香りとなる。こうして祭司はその人のために贖罪を行い,その人は許される。
32 もしその人が罪の捧げ物として子羊を捧げるのであれば,傷のない雌の子羊を連れていくべきである。 33 そして罪の捧げ物の頭に手を置き,全焼の捧げ物をほふる場所で罪の捧げ物としてほふる+。 34 祭司は罪の捧げ物の血を指で取り,全焼の捧げ物の祭壇の角に付ける+。残りの血は全部,祭壇の基部に注ぐ。 35 共食の犠牲の若い雄羊の脂肪を取るのと同じように,脂肪を全て取る。祭司は祭壇で,火によるエホバへの捧げ物と共にそれを焼いて煙にする+。こうして祭司はその人が犯した罪のために贖罪を行い,その人は許される+。
5 あることの証人であったりそれを見たり知ったりしている人が,証言を求める呼び掛け*を聞いたのに+,そのことについて報告しないなら,罪を犯しているのであり,その人は過ちの責任を負う。
2 また,汚れた野生動物の死骸,汚れた家畜の死骸,汚れた小さな生き物の死骸など,汚れたものに触れた人は+,そのことを自覚していないとしても,汚れていて有罪である。 3 あるいは,人間から生じる汚れ+(汚れをもたらす何らかのもの)に気付かずに触れて,そのことを後で知ったとしても,その人は有罪である。
4 また,良いことであれ悪いことであれ,何かを行うと性急に誓い,後で,性急に誓ったことを自覚したなら,その人は有罪である*+。
5 以上の事柄の1つについて有罪であるなら,どんな罪を犯したかを告白しなければならない+。 6 そして犯した罪のために,エホバへの有罪の捧げ物を持っていく+。雌の子羊か雌の子ヤギを罪の捧げ物とするのである。祭司はその人の罪のために贖罪を行う。
7 しかし羊を差し出す余裕がなければ,その罪のために,ヤマバト2羽か若いイエバト2羽+を有罪の捧げ物としてエホバのもとに持っていかなければならない。1羽は罪の捧げ物のため,1羽は全焼の捧げ物のためである+。 8 それらを祭司の所に持っていく。祭司はまず罪の捧げ物の方を捧げる。喉の部分を裂くが,頭を切り離してはならない。 9 罪の捧げ物の血の幾らかを祭壇の側面にはね掛ける。残りの血は祭壇の基部に注ぐ+。これは罪の捧げ物である。 10 次に全焼の捧げ物の方を決められた手順通りに扱う+。こうして祭司はその人が犯した罪のために贖罪を行い,その人は許される+。
11 もしヤマバト2羽か若いイエバト2羽を差し出す余裕がなければ,罪のために,上等の麦粉2.2リットル+を罪の捧げ物として持っていかなければならない。それに油を加えたり乳香を置いたりすべきではない。これは罪の捧げ物だからである。 12 それを祭司の所に持っていく。祭司は,覚えてもらうための分*としてそれを一握り取って,祭壇で,火によるエホバへの捧げ物と共に焼いて煙にする。これは罪の捧げ物である。 13 祭司は,前述のどの罪であれ,その人が犯した罪のために贖罪を行い,その人は許される+。捧げ物の残りは,穀物の捧げ物の場合と同じく+,祭司のものとなる+』」。
14 エホバは続けてモーセに言った。 15 「エホバの聖なるものに関して意図せずに罪を犯し,不忠実なことをした場合+,その人は有罪の捧げ物として,傷のない雄羊をエホバのもとに連れていく+。銀でその価値が定められ,銀は聖なる標準重り*で量られる+。 16 そして,聖なる場所に関して犯した罪の償いをする。その価値の5分の1を加えて祭司に渡す+。祭司は,有罪の捧げ物の雄羊によってその人のために贖罪を行い+,その人は許される+。
17 エホバに禁じられていることのいずれかを行って罪を犯した場合,それに気付いていないとしても,その人は有罪であり,過ちの責任を負う+。 18 算定された価値を基に,傷のない雄羊を有罪の捧げ物として祭司の所に連れていくべきである+。祭司は,その人が気付かずに犯した間違いのために贖罪を行い,その人は許される。 19 これは有罪の捧げ物である。その人はエホバに対して罪を犯して有罪になったのである」。
6 エホバは続けてモーセに言った。 2 「罪を犯してエホバに不忠実なことをして+,預かった物や託された物のことで隣人をだましたり+,隣人から奪い取ったり,だまし取ったり, 3 遺失物を見つけたのに知らないふりをしたりし,しかも何の罪も犯していないとうその誓いをした場合+,以下のようにすべきである。 4 罪を犯して有罪であるなら,盗んだ物,脅し取った物,だまし取った物,預かった物,見つけた遺失物を返さなければならない。 5 うその誓いをした物を返さなければならない。元通りに返すだけでなく+,その価値の5分の1を加える。有罪であることがはっきりした日に所有者に渡す。 6 そしてエホバへの有罪の捧げ物として,算定された価値を基に,傷のない雄羊を祭司の所に連れていく。これは有罪の捧げ物である+。 7 祭司はその人のためにエホバの前で贖罪を行い,その人は有罪となったどの行為についても許される+」。
8 エホバは続けてモーセに言った。 9 「アロンとその子たちにこう命じなさい。『以下は全焼の捧げ物に関する律法である+。全焼の捧げ物は祭壇の炉に朝まで夜通し置かれ,祭壇では火がずっと燃やされる。 10 祭司は亜麻の職服を身に着け+,肌を覆う亜麻のもも引き*をはく+。祭壇の火が焼き尽くした全焼の捧げ物の灰*を取り+,祭壇の脇に置く。 11 それから別の服に着替え+,灰を宿営の外の清い場所に運ぶ+。 12 祭壇では火がずっと燃やされる。火を絶やしてはならない。祭司は毎朝,火にまきをくべて+全焼の捧げ物を並べ,共食の犠牲の脂肪を焼いて煙にする+。 13 祭壇では火が常に燃やされる。火を絶やしてはならない。
14 以下は穀物の捧げ物に関する律法である+。アロンの子たちが祭壇の前でエホバの前に差し出す。 15 そのうちの1人は,穀物の捧げ物の上等の麦粉と油を,その上に置かれた乳香全部と共に一握り取って,エホバに覚えてもらうための分*として祭壇で焼いて煙にする。それは心地よい香りとなる+。 16 残りの分はアロンとその子たちが食べる+。無酵母パンにし,聖なる場所,会見の天幕の庭で食べる+。 17 それは,パン種*を入れて焼いてはならない+。私はそれを,私への火による捧げ物の中から彼らの分として与えた+。それは,罪の捧げ物や有罪の捧げ物と同じく極めて聖なるものである+。 18 アロンの子である男性だけがそれを食べる+。それは,代々ずっと,エホバへの火による捧げ物の中から与えられる取り分である+。それ*に触れる物は全て聖なるものとして扱われる』」。
19 エホバはさらにモーセに言った。 20 「以下は,アロンが油を注がれる*日に+,アロンとその子たちがエホバに差し出す捧げ物である。通常の穀物の捧げ物として上等の麦粉+2.2リットル+を,半分は朝に,半分は夕方に捧げる。 21 それは,油を加え,焼き皿で作られる+。それに油をよく混ぜて持っていき,焼いた穀物の捧げ物として細かく分けて差し出す。それはエホバにとって心地よい香りとなる。 22 アロンの子たちのうちアロンの跡を継ぐ選ばれた*祭司+がそれを作る。それはエホバへの捧げ物として焼き尽くされて煙にされる。この規定を守り続けなければならない。 23 祭司のための穀物の捧げ物は皆,焼き尽くされるべきである。食べてはならない」。
24 エホバはさらにモーセに言った。 25 「アロンとその子たちにこう告げなさい。『以下は罪の捧げ物に関する律法である+。罪の捧げ物は,エホバの前,全焼の捧げ物がほふられる場所+でほふられる。それは極めて聖なるものである。 26 罪のためにそれを捧げる祭司がそれを食べる+。聖なる場所,会見の天幕の庭で食べる+。
27 その肉に触れる物は全て聖なるものとして扱われる。誰かがその血を服にはね掛けた場合,血が掛かった服を聖なる場所で洗う。 28 煮るのに使った土の器は砕く。銅の器で煮たのであれば,こすって水で洗わなければならない。
29 祭司である男性だけが捧げ物の肉を食べる+。それは極めて聖なるものである+。 30 しかし,聖なる場所で贖罪を行うために,血の幾らかを会見の天幕の中に持っていった場合,その罪の捧げ物は食べてはならない+。火で燃やすべきである。
7 以下は有罪の捧げ物に関する律法である+。それは極めて聖なるものである。 2 全焼の捧げ物をほふる場所で有罪の捧げ物をほふる。その血+は祭壇の全側面に振り掛けられる+。 3 脂肪は全て差し出す+。脂肪の多い尾や,腸を覆っている脂肪, 4 2つの腎臓とそれに付いている腰の辺りの脂肪である。肝臓の付属物も腎臓と一緒に取る+。 5 祭司は,エホバへの火による捧げ物として,それを祭壇で焼いて煙にする+。これは有罪の捧げ物である。 6 祭司である男性だけが捧げ物の肉を食べる+。聖なる場所で食べる。それは極めて聖なるものである+。 7 罪の捧げ物に関する律法は有罪の捧げ物にも当てはまるので,それは贖罪を行う祭司のものである+。
8 祭司が誰かのために全焼の捧げ物を捧げる場合は,差し出された全焼の捧げ物の皮+が祭司のものとなる。
9 穀物の捧げ物で,かまどで焼いた物と鍋や焼き皿+で作った物は全て,それを捧げる祭司のものである+。 10 一方,穀物の捧げ物で,油を混ぜた物+と乾いた物+は皆,アロンの子たち全員のものとなる。各人が同量を受け取る。
11 以下はエホバに捧げる共食の犠牲に関する律法である+。 12 感謝を表すために共食の犠牲を捧げるのであれば+,その感謝の犠牲に添えて,油を混ぜ込んだ無酵母の輪型パン,油を塗った無酵母の薄焼きパン,上等の麦粉に油をよく練り込んで作った輪型パンを差し出す。 13 それに加えて,パン種*入りの輪型パンも感謝の犠牲である共食の犠牲と一緒に差し出す。 14 各パンを1つずつ,エホバへの神聖な分として差し出す。それは共食の犠牲の血を振り掛ける祭司のものとなる+。 15 感謝の犠牲である共食の犠牲の肉は,捧げた日に食べる。どの部分も朝まで取っておいてはならない+。
16 捧げる犠牲が誓約の捧げ物+か自発的な捧げ物+であるなら,その犠牲を差し出した日にそれを食べるが,次の日も残っている物を食べてよい。 17 しかし,3日目まで残った犠牲の肉は火で燃やす+。 18 もし3日目に誰かが共食の犠牲の肉を食べたなら,捧げた人は神に受け入れられない。それは捧げ物とは見なされず,不快な物となり,食べた人は過ちの責任を負う+。 19 汚れたものに触れた肉は食べてはならない。火で燃やすべきである。清い人は皆,清い肉を食べてよい。
20 汚れている人がエホバのための共食の犠牲の肉を食べるなら,民の中から除かれ*なければならない+。 21 また,人間から生じる汚れ+,汚れた動物+,汚れた極めて不快な物+など,汚れたものに触れたのに,エホバのための共食の犠牲の肉を食べた人は,民の中から除かれなければならない』」。
22 エホバは続けてモーセに言った。 23 「イスラエル人にこう告げなさい。『雄牛や若い雄羊やヤギの脂肪は一切食べてはならない+。 24 死んでいた動物の脂肪や野生動物に殺された動物の脂肪は,何に使ってもよいが,決して食べてはならない+。 25 エホバへの火による捧げ物として差し出した動物の脂肪を食べた人は,民の中から除かれなければならない。
26 どこに住んでいても,鳥についても動物についても,血は一切食べてはならない+。 27 何らかの血を食べる人は,民の中から除かれなければならない+』」。
28 エホバは続けてモーセに言った。 29 「イスラエル人にこう告げなさい。『共食の犠牲をエホバに捧げる人は,その犠牲の一部をエホバへの捧げ物として持っていく+。 30 脂肪+と胸の部分をエホバへの火による捧げ物として持っていく。そしてそれを振揺の捧げ物としてエホバの前で揺り動かす+。 31 祭司は脂肪を祭壇で焼いて煙にする+。しかし胸はアロンとその子たちのものとなる+。
32 共食の犠牲のうち右の後ろ脚は神聖な分として祭司に与える+。 33 右の後ろ脚は,共食の犠牲の血と脂肪を捧げるアロンの子の分となる+。 34 私はイスラエル人の共食の犠牲から,振揺の捧げ物の胸と神聖な分の脚を取り,祭司アロンとその子たちに与える。イスラエル人はこの規定を守り続けなければならない+。
35 これが,エホバへの火による捧げ物のうち,祭司のために取り分ける分である。アロンとその子たちが祭司としてエホバに仕えるようになった日にそう定められた+。 36 彼らが油を注がれた*日に,エホバはその分を彼らに与えるようにと命じた+。これは代々ずっと守るべき法令である』」。
37 以上が,全焼の捧げ物+,穀物の捧げ物+,罪の捧げ物+,有罪の捧げ物+,任命の犠牲+,共食の犠牲+に関する律法であり, 38 エホバがシナイ山でモーセに命じた事柄である+。その日,イスラエル人はシナイの荒野でエホバに捧げ物を捧げるようにと命じられた+。
8 エホバは続けてモーセに言った。 2 「アロンとその子たちを連れてきて+,職服+,注ぎ油*+,罪の捧げ物の雄牛,2匹の雄羊,無酵母パンの籠を用意しなさい+。 3 会見の天幕の入り口に民全員を集合させなさい」。
4 モーセはエホバに命じられた通りにし,民は会見の天幕の入り口に集合した。 5 モーセは民に言った。「エホバはこうするようにと命じました」。 6 モーセはアロンとその子たちを近くに連れてきて,彼らの体を水で洗った+。 7 アロンに長い服+を着せ,飾り帯+を締め,袖なしの上着+とエフォド+を着せ,その上にエフォドの布帯*を+しっかり締めた。 8 胸掛け+を付け,その中にウリムとトンミム+を入れた。 9 頭にターバン+を巻き,ターバンの前面に,献じられたことの聖なる印*である輝く金の板+を付けた。エホバがモーセに命じた通りである。
10 モーセは注ぎ油を取り,幕屋とその中の全ての物に油を注ぎ+,それらを神聖なものとした。 11 祭壇に油を7回はね掛け,祭壇とその全ての器具,水盤とその台に油を注ぎ,それらを神聖なものとした。 12 注ぎ油をアロンの頭に注いで祭司とし*,アロンを神聖なものとした+。
13 モーセはアロンの子たちを近くに連れてきて,長い服を着せ,飾り帯を締め,頭覆いをかぶらせた*+。エホバがモーセに命じた通りである。
14 モーセは罪の捧げ物の雄牛を連れてきた。アロンとその子たちは雄牛の頭に手を置いた+。 15 モーセは雄牛をほふり,その血+を指で祭壇の四隅の角に付けて,祭壇を罪から清め,残りの血は祭壇の基部に注いだ。こうして祭壇を神聖なものとし,そこで贖罪を行えるようにした。 16 腸の周りの脂肪,肝臓の付属物,2つの腎臓とその脂肪を取り,祭壇で焼いて煙にした+。 17 雄牛の残りの部分,皮と肉とふんは宿営の外で火で燃やした+。エホバがモーセに命じた通りである。
18 モーセは全焼の捧げ物の雄羊を近くに連れてきた。アロンとその子たちは雄羊の頭に手を置いた+。 19 モーセは雄羊をほふり,その血を祭壇の全側面に振り掛けた。 20 雄羊を各部分に切り分け,頭と各部分と脂肪*を焼いて煙にした。 21 腸とすねを水で洗い,雄羊全体を祭壇で焼いて煙にした。それは全焼の捧げ物であり,心地よい香りとなった。エホバへの火による捧げ物だった。エホバがモーセに命じた通りである。
22 モーセは2匹目の雄羊,任命の雄羊を連れてきた+。アロンとその子たちは雄羊の頭に手を置いた+。 23 モーセは雄羊をほふり,その血を取って,アロンの右の耳たぶ,右手の親指,右足の親指に付けた。 24 モーセはアロンの子たちを前に連れてきて,その血を彼らの右の耳たぶ,右手の親指,右足の親指に付けた。残りの血は祭壇の全側面に振り掛けた+。
25 モーセは脂肪,すなわち脂肪の多い尾,腸の周りの全ての脂肪,肝臓の付属物,2つの腎臓とその脂肪,および右の後ろ脚を取った+。 26 エホバの前にあった無酵母パンの籠から,無酵母の輪型パンを1つ+,油を入れた輪型パンを1つ+,薄焼きパンを1つ取り,脂肪の部分と右の後ろ脚の上に置いた。 27 その全てをアロンとその子たちの手のひらに載せ,振揺の捧げ物としてエホバの前で揺り動かしていった。 28 モーセはそれを彼らの手から取り,祭壇で全焼の捧げ物と共に焼いて煙にした。それは任命の犠牲であり,心地よい香りとなった。エホバへの火による捧げ物だった。
29 モーセは胸の部分を取り,振揺の捧げ物としてエホバの前で揺り動かした+。任命の雄羊のうちそれがモーセの分となった。エホバがモーセに命じた通りである+。
30 モーセは注ぎ油+と祭壇にある血をいくらか取り,アロンとその服,アロンの子たちとその服にはね掛けた。こうしてアロンとその服,アロンの子たち+とその服を神聖なものとした+。
31 モーセはアロンとその子たちに言った。「その肉を会見の天幕の入り口で煮てください+。あなたたちはそこで,任命の籠にあるパンと一緒にその肉を食べます。『アロンとその子たちがそれを食べる+』と,私は命じられたのです。 32 残った肉とパンは火で燃やします+。 33 あなたたちは任命の期間が終わるまで,7日間,会見の天幕の入り口から離れてはいけません。祭司に任命する*のに7日かかるからです+。 34 今日行ったようにしてあなたたちの贖罪をするよう,エホバは命じました+。 35 あなたたちは7日間,会見の天幕の入り口に昼も夜もとどまって+エホバへの務めを果たします+。そうすれば死ぬことはありません。私はそう命じられました」。
36 アロンとその子たちは,エホバがモーセを通して命じたことを全て行った。
9 8日目に+,モーセはアロンとその子たちとイスラエルの長老たちを呼んだ。 2 モーセはアロンに言った。「自分のために,罪の捧げ物として子牛を+,全焼の捧げ物として雄羊を,どちらも傷のないものを用意し,エホバの前に捧げてください。 3 イスラエル人にはこう言うのです。『罪の捧げ物として雄ヤギを,全焼の捧げ物として子牛と若い雄羊,どちらも1歳で傷のないものを,持ってきてください。 4 また,共食の犠牲+としてエホバの前で犠牲にする雄牛と雄羊,そして油を混ぜた穀物の捧げ物+を持ってきてください。今日,エホバは皆さんに現れます+』」。
5 イスラエル人はモーセが命じたものを会見の天幕の前に持ってきた。民全体が来て,エホバの前に立った。 6 モーセは言った。「エホバはこうするようにと命じました。その通りにすれば,エホバの栄光が皆さんの前に現れます+」。 7 モーセはアロンに言った。「祭壇に近づいて,自分の罪の捧げ物+と全焼の捧げ物を捧げ,自分+と自分の家のために贖罪を行ってください。また,民の捧げ物を捧げ+,民のために贖罪を行ってください+。エホバが命じた通りにするのです」。
8 アロンはすぐに祭壇に近づき,自分のための罪の捧げ物である子牛をほふった+。 9 アロンの子たちがその血をアロンに差し出すと+,アロンはそれに指を浸して血を祭壇の角に付け,残りの血を祭壇の基部に注いだ+。 10 そして,罪の捧げ物から取った脂肪と腎臓と肝臓の付属物を祭壇で焼いて煙にした。エホバがモーセに命じた通りである+。 11 肉と皮は宿営の外で火で燃やした+。
12 アロンは全焼の捧げ物をほふった。アロンの子たちがその血をアロンに渡すと,アロンはそれを祭壇の全側面に振り掛けた+。 13 アロンの子たちが全焼の捧げ物の各部分を頭と共にアロンに渡すと,アロンはそれを祭壇で焼いて煙にした。 14 アロンは腸とすねを洗い,祭壇で全焼の捧げ物と共に焼いて煙にした。
15 アロンは次に民の捧げ物を捧げた。民のための罪の捧げ物であるヤギをほふり,先ほどの罪の捧げ物と同じようにしてそれを捧げた。 16 全焼の捧げ物も捧げた。決められた手順通りに扱った+。
17 アロンは穀物の捧げ物を捧げた+。その幾らかを手に取り,朝の全焼の捧げ物+とは別に,祭壇で焼いて煙にした。
18 アロンは,民のための共食の犠牲である雄牛と雄羊をほふった。アロンの子たちがその血をアロンに渡すと,アロンはそれを祭壇の全側面に振り掛けた+。 19 雄牛の脂肪の部分+,雄羊の脂肪の多い尾,内臓を覆っている脂肪,腎臓,肝臓の付属物については+, 20 アロンの子たちが胸の部分の上に置き,アロンがそれらの脂肪を祭壇で焼いて煙にした+。 21 しかし胸と右の後ろ脚は,アロンが振揺の捧げ物としてエホバの前で揺り動かした。モーセが命じた通りである+。
22 アロンは民の方に両手を上げて民のために祝福を願った+。罪の捧げ物と全焼の捧げ物と共食の犠牲を捧げ終え,祭壇の所から下りた。 23 モーセとアロンは会見の天幕に入り,その後,出てきて民のために祝福を願った+。
するとエホバの栄光が皆の前に現れ+, 24 エホバのもとから火が出て+,祭壇の全焼の捧げ物と脂肪の部分を焼き尽くしていった。民は皆,これを見て叫び声を上げ,ひれ伏した+。
10 さて,アロンの子であるナダブとアビフ+は,それぞれ自分の香入れを取って炭火を入れ,香+を載せた。そして許可されていない火をエホバの前に捧げ始めた+。それは命じられていたことに反していた。 2 するとエホバのもとから火が出て2人をのみ込み+,2人はエホバの前で死んだ+。 3 モーセはアロンに言った。「エホバはこう言いました。『私は,私に近い者たちの間で神聖なものとされる+。私は,民全ての前でたたえられる』」。アロンは黙っていた。
4 モーセは,アロンの叔父ウジエル+の子のミシャエルとエルザパンを呼んで,言った。「こちらに来て,身内の者たちを聖なる場所の前から宿営の外に運び出してください」。 5 彼らは来て,モーセに言われた通り,長い服を着たままの2人を宿営の外に運び出した。
6 モーセは,アロンとその残りの息子であるエレアザルとイタマルに言った。「乱れた髪のままでいてはいけません。衣服を裂いてもいけません+。あなたたちが死ぬことのないため,また神が民全員に対して憤ることのないためです。イスラエルの民は皆,エホバが火によって除き去った2人について泣き悲しむでしょう。 7 あなたたちは会見の天幕の入り口から離れてはいけません。死ぬことのないためです。あなたたちにはエホバの注ぎ油*が掛けられているからです+」。彼らはモーセに言われた通りにした。
8 エホバはアロンに言った。 9 「あなたもあなたの子たちも,会見の天幕に入る時はぶどう酒などの酒を飲んではいけない+。死ぬことのないためである。これは代々ずっと守るべき法令である。 10 そうするのは,聖なるものと世俗のもの,汚れたものと清いものを区別するため+, 11 モーセを通してエホバが話した規定全てをイスラエル人に教えるためである+」。
12 モーセは,アロンと残った息子であるエレアザルとイタマルに言った。「エホバへの火による捧げ物の中から,穀物の捧げ物の残りを取り,無酵母パンにして祭壇の近くで食べてください+。それは極めて聖なるものだからです+。 13 それを聖なる場所で食べなければなりません+。それは,エホバへの火による捧げ物の中から与えられるあなたの取り分,あなたの子たちの取り分だからです。私はそう命じられました。 14 また,あなたも息子も娘も+,振揺の捧げ物の胸と神聖な分の脚+を清い場所で食べます。それらは,イスラエル人の共食の犠牲の中から与えられるあなたの取り分,あなたの子たちの取り分だからです。 15 振揺の捧げ物としてエホバの前で揺り動かすため,神聖な分の脚と振揺の捧げ物の胸が,火による捧げ物の脂肪部分と共に差し出されます。脚と胸は,あなたとあなたの子たちのためにずっと与えられる取り分です+。エホバが命じた通りです」。
16 モーセが罪の捧げ物のヤギ+を捜し回ると,それは焼かれてしまっていた。それでモーセは,アロンの残った息子であるエレアザルとイタマルに対して憤り,こう言った。 17 「どうして罪の捧げ物を聖なる場所で食べなかったのですか+。あれは極めて聖なるものであり,あなたたちが民の過ちの責任を負い,民のためにエホバの前で贖罪を行うようにと,あなたたちに与えられたものです。 18 いいですか。誰も捧げ物の血を聖なる場所の中に持っていきませんでした+。あなたたちは,捧げ物を聖なる場所で食べるべきだったのです。私はそう命じられました」。 19 アロンがモーセに答えた。「考えてみてください。今日,彼らは罪の捧げ物と全焼の捧げ物をエホバの前に捧げました+。けれども,私にこのようなことが起きました。今日私が罪の捧げ物を食べていたら,エホバは喜んでくださったのでしょうか」。 20 これを聞いて,モーセは状況を理解した。
11 エホバはモーセとアロンに言った。 2 「イスラエル人にこう告げなさい。『食べてよい地上の生き物*は次の通りである+。 3 ひづめが割れていて完全に分かれており,しかも反すうする動物は全て,食べてよい。
4 しかし,反すうしたりひづめが割れていたりしても,以下の動物は食べてはならない。ラクダ。これは反すうするがひづめが割れていない。それはあなたたちにとって汚れたものである+。 5 イワダヌキ+。これは反すうするがひづめが割れていない。それはあなたたちにとって汚れたものである。 6 野ウサギ。これは反すうするがひづめが割れていない。それはあなたたちにとって汚れたものである。 7 豚+。これはひづめが割れていて完全に分かれているが,反すうしない。それはあなたたちにとって汚れたものである。 8 これらの動物の肉を一切食べてはならず,その死骸に触れてもならない。これらはあなたたちにとって汚れたものである+。
9 水の中にいるあらゆるもののうち食べてよいものは次の通りである。海や川など水の中にいるひれとうろこがあるものは,食べてよい+。 10 しかし,水の中にいる無数の小さな生き物や他の全ての生き物のうち,海や川にいるひれとうろこがないものは,あなたたちにとって忌まわしいものである。 11 それらはあなたたちにとって忌まわしいものなのである。その身を一切食べてはならず+,その死骸も忌み嫌うべきである。 12 水の中にいるひれとうろこがないものは皆,あなたたちにとって忌まわしいものである。
13 以下は翼のある忌み嫌うべき生き物である。これらは忌まわしいものであり,食べてはならない。ワシ+,ミサゴ,クロハゲワシ+, 14 アカトビ,トビの類, 15 ワタリガラスの類, 16 ダチョウ,フクロウ,カモメ,ハヤブサの類, 17 コキンメフクロウ,鵜,トラフズク, 18 白鳥,ペリカン,ハゲワシ, 19 コウノトリ,サギの類,ヤツガシラ,コウモリ。 20 羽があって4本の足で歩く小さな生き物*は皆,あなたたちにとって忌まわしいものである。
21 羽があって4本の足で歩く小さな生き物のうち,折れ曲がった足がほかの足よりも上に突き出ていて,地面を跳びはねるものは食べてよい。 22 すなわち,さまざまな種類のバッタ+,コオロギ。 23 羽があって4本の足を持つ他の小さな生き物は全て,あなたたちにとって忌まわしいものである。 24 それらはあなたたちを汚すものである。その死骸に触れた人は夕方まで汚れた人となる+。 25 その死骸を運んだ人は服を洗うべきである+。その人は夕方まで汚れた人となる。
26 ひづめが割れていても完全には分かれておらず,反すうしない動物は,あなたたちにとって汚れたものである。それに触れた人は汚れた人となる+。 27 4本の足で歩く生き物のうち,ひづめのない生き物は皆,あなたたちにとって汚れたものである。その死骸に触れた人は夕方まで汚れた人となる。 28 その死骸を運んだ人は服を洗うべきである+。その人は夕方まで汚れた人となる+。それらはあなたたちにとって汚れたものである。
29 地上の小さな生き物のうち,以下はあなたたちにとって汚れたものである。モグラネズミ,ハツカネズミ+,トカゲの類, 30 ヤモリ,オオトカゲ,イモリ,カナヘビ,カメレオン。 31 これらの小さな生き物は,あなたたちにとって汚れたものである+。その死骸に触れた人は夕方まで汚れた人となる+。
32 これらの生き物が死んで,木の器,服,革,粗布などの上に落ちたなら,それは汚れたものとなる。使用する器は水に漬けるべきである。それは夕方までは汚れたものであり,その後は清いものとなる。 33 死骸が土の器の中に落ちたなら,それを打ち砕くべきであり,中にあった物は汚れたものとなる+。 34 そうした器の中の水が何かの食べ物に掛かるなら,それは汚れたものとなる。そうした器に入っていた飲み物は汚れたものとなる。 35 死骸が上に落ちた物は全て汚れたものとなる。かまども,こんろも,打ち砕くべきである。それらは汚れており,あなたたちにとってずっと汚れたものである。 36 泉と水ための場合は,そこに死骸が落ちても清いままであるが,その死骸に触れた人は汚れた人となる。 37 また,まく前の植物の種は,その上に死骸が落ちても,清い。 38 しかし,種に水が掛けられていて,その上に死骸の一部が落ちたのであれば,その種はあなたたちにとって汚れたものである。
39 食用にする動物が死んだ場合,その死骸に触れた人は夕方まで汚れた人となる+。 40 その死んだ動物の一部を食べた人は服を洗うべきであり,夕方まで汚れた人となる+。その死骸を運んだ人は服を洗うべきであり,夕方まで汚れた人となる。 41 地上の小さな生き物は忌まわしいものである+。食べてはならない。 42 腹ばいで動く生き物や4本の足で歩く生き物,足がたくさんある小さな生き物は,食べてはならない。それらは忌まわしいものだからである+。 43 小さな生き物を食べて忌まわしいものとなってはならない。それらによって自分を汚してはならない。汚れた人となってはならない+。 44 私はあなたたちの神エホバである+。あなたたちは自分を神聖なものとし,聖なる人とならなければならない+。私は聖なる者だからである+。地面を行く小さな生き物によって自分を汚してはならない。 45 私はエホバであり,あなたたちをエジプトから連れ出し,あなたたちの神であることを示している+。私は聖なる者なのだから+,あなたたちも聖なる人でなければならない+。
46 以上が,動物,飛ぶ生き物,水の中を動き回る生き物,地面を行く小さな生き物に関する律法であり, 47 汚れたものと清いもの,食べてよい生き物と食べてはならない生き物を区別するためのものである+』」。
12 エホバは続けてモーセに言った。 2 「イスラエル人にこう告げなさい。『女性が妊娠して男の子を産んだ場合,7日間,汚れた人となる。月経中の汚れの期間と同様である+。 3 8日目には,その子の包皮に割礼*を施す+。 4 さらに33日間,女性は自分を清める。血が流出したからである。聖なるものに一切触れてはならない。清めの期間が終わるまで聖なる場所に入ってはならない。
5 女の子を産んだ場合,女性は14日間,月経の時と同じように汚れた人となる。さらに66日間,自分を清める。血が流出したからである。 6 息子や娘についての清めの期間が終わったなら,女性は全焼の捧げ物として1歳未満の若い雄羊を+,また罪の捧げ物として若いイエバトかヤマバトを,会見の天幕の入り口,祭司の所に持っていく。 7 祭司はそれをエホバの前に差し出して,女性のために贖罪を行い,血の流出があった女性は清くなる。これが男の子あるいは女の子を産んだ女性に関する律法である。 8 もし羊を差し出す余裕がなければ,ヤマバト2羽か若いイエバト2羽を持っていかなければならない+。1羽は全焼の捧げ物のため,1羽は罪の捧げ物のためである。祭司は女性のために贖罪を行い,女性は清くなる』」。
13 エホバは続けてモーセとアロンに言った。 2 「人の皮膚に腫れ物やかさぶたや斑点ができ,重い皮膚病*かもしれない場合+,その人を祭司アロンか,祭司であるアロンの子たちの1人の所に連れていかなければならない+。 3 祭司は皮膚の患部を診る。患部の毛が白くなっていて,見た目からして皮膚の下まで及んでいるなら,重い皮膚病である。祭司は患部を診て,その人のことを汚れていると宣言する。 4 しかし,斑点が白く,見た目からして皮膚の下まで及んでおらず,毛が白くなっていないなら,祭司は患者を7日間隔離する+。 5 祭司は7日目にその患者を診る。患部が元のままで,広がっていないようなら,もう7日間隔離する。
6 祭司は7日目にまた診るべきである。もし患部が良くなってきていて,広がっていないなら,その人のことを清いと宣言する+。ただのかさぶただったのである。その人は服を洗い,清くなる。 7 祭司に診てもらった後,かさぶた*が明らかに広がっているなら,その人は祭司の所にもう一度行く。 8 祭司は患部を診る。かさぶたが広がっているなら,その人のことを汚れていると宣言する。重い皮膚病なのである+。
9 人が重い皮膚病にかかったなら,その人を祭司の所に連れていかなければならない。 10 祭司はその人を診る+。皮膚に白い腫れ物があり,そのために毛が白くなっていて,腫れた部分がただれていれば+, 11 慢性の重い皮膚病であり,その人のことを汚れていると宣言する。汚れているので,確認のために隔離する+必要はない。 12 もし,祭司が見る限り,重い皮膚病が皮膚全体を侵し,頭から足までを覆っていれば, 13 そして祭司がその人を診て,重い皮膚病が体の皮膚全体を覆っているのが分かれば,その患者のことを清い*と宣言する。患部全体が白いので,その人は清い。 14 しかし,患部にただれが生じることがあれば,汚れた人となる。 15 祭司はただれを確認し,その人のことを汚れていると宣言する+。ただれは汚れている。重い皮膚病である+。 16 とはいえ,ただれが再び白くなったなら,その人は祭司の所に行く。 17 祭司はその人を診て+,患部が白くなっていれば,その患者のことを清いと宣言する。その人は清い。
18 人の皮膚にできものができて,それが治り, 19 そのできものの場所に白い腫れ物か赤みがかった白い斑点ができた場合,祭司に見せなければならない。 20 祭司は患部を診る+。皮膚の下まで及んでいるようで,毛が白くなっていれば,その人のことを汚れていると宣言する。できものの場所に重い皮膚病が生じたのである。 21 しかし,祭司が患部を診て,白い毛がなく,皮膚の下まで及んでおらず,良くなってきているようであれば,その人を7日間隔離する+。 22 もし患部が明らかに広がっているなら,祭司はその人のことを汚れていると宣言する。病気なのである。 23 しかし,もし斑点がそのままで,広がっていないなら,できものの炎症にすぎない。祭司はその人のことを清いと宣言する+。
24 また,人がやけどをして肉が見えた所に,白い斑点か赤みがかった白い斑点ができた場合, 25 祭司は患部を診る。斑点の所の毛が白くなっていて,皮膚の下まで及んでいるようであれば,それはやけどした場所に生じた重い皮膚病である。祭司はその人のことを汚れていると宣言する。重い皮膚病なのである。 26 しかし,祭司が患部を診て,斑点の所に白い毛がなく,皮膚の下まで及んでおらず,良くなってきているのであれば,その人を7日間隔離する+。 27 祭司は7日目にその患者を診る。もし患部が明らかに広がっているなら,その人のことを汚れていると宣言する。重い皮膚病なのである。 28 しかし,もし斑点がそのままで,広がっておらず,良くなってきているなら,やけどによる腫れ物にすぎない。祭司はその人のことを清いと宣言する。やけどの炎症だからである。
29 男性または女性の頭や顎に何らかの症状が現れる場合, 30 祭司は患部を診る+。もし皮膚の下まで及んでいるようで,そこの毛が黄色く,薄くなっていれば,その人のことを汚れていると宣言する。それは頭皮や顎ひげの病気,頭や顎の重い皮膚病である。 31 しかし,祭司が確認して,患部が皮膚の下まで及んでいないようで,そこに黒い毛がない場合,その患者を7日間隔離すべきである+。 32 祭司は7日目に患部を診る。もし患部が広がっておらず,そこに黄色い毛も生じておらず,見た目からして患部が皮膚の下まで及んでいなければ, 33 その人は毛をそってもらうべきである。ただし,患部の毛はそらない。祭司はその患者をさらに7日間隔離する。
34 祭司は7日目にまた患部を診る。もし頭皮や顎ひげの病気が広がっておらず,皮膚の下まで及んでいないようであれば,その人のことを清いと宣言しなければならない。その人は服を洗い,清くなる。 35 しかし,清いとされた後に患部が明らかに広がるなら, 36 祭司はその人を診る。患部が広がっているなら,黄色い毛を探す必要はない。その人は汚れている。 37 しかし,診察の結果,患部が広がっておらず,そこに黒い毛が生えているなら,病気は治っている。その人は清い。祭司はその人のことを清いと宣言する+。
38 男性または女性の皮膚に白い斑点ができた場合, 39 祭司はその人を診る+。皮膚の斑点が薄い白色であれば,それは皮膚に生じた害のない斑点である。その人は清い。
40 男性の髪の毛が抜けてはげてくる場合,その人は清い。 41 頭の前の方の毛が抜けてはげてくる場合,その人は清い。 42 しかし,はげた頭皮や額に赤みがかった白いただれができる場合,それは頭皮や額に生じた重い皮膚病である。 43 祭司はその人を診る。もし頭頂部や額のはげに赤みがかった白い腫れ物ができて,これまでに述べてきた重い皮膚病の症状に似ていれば, 44 その人は重い皮膚病である。その人は汚れている。祭司はその人のことを汚れていると宣言すべきである。頭に生じた病気のためである。 45 こうした重い皮膚病の人は,自分の衣服を裂き,頭を整えずにいるべきである。そして,口ひげを覆って,『汚れている,汚れている!』と叫ぶべきである。 46 その人はその病気の間ずっと汚れている。それで,ほかの人から離れて生活すべきであり,宿営の外に住む+。
47 服にカビ*が生じた場合で,羊毛の服でも亜麻の服でも, 48 亜麻あるいは羊毛の縦糸や横糸でも,革や革製のどんな物でも, 49 黄緑の染みや赤みがかった染みが,服,革,縦糸,横糸,また何らかの革製品にできた場合,それはカビによる汚染であり,祭司に見せるべきである。 50 祭司はカビを調べ,カビが生えた物を7日間隔離しなければならない+。 51 7日目にカビを調べて,それが服,縦糸,横糸,何らかの革製の物に広がっているのが分かれば,それは悪性のカビであり,その物品は汚れたものである+。 52 そのカビが生じた羊毛あるいは亜麻の服,縦糸,横糸,何らかの革製品は燃やすべきである。それは悪性のカビだからである。その物品を火で燃やす。
53 しかし,祭司が調べて,服,縦糸,横糸,何らかの革製品にカビが広がっていないなら, 54 祭司は汚染された物を洗うように命じ,それをもう7日間隔離する。 55 そして,そのしっかり洗った物を調べる。見た目からして汚染状態が変わっていないなら,カビが広がっていなくても,その物品は汚れたものである。あなたはそれを火で燃やすべきである。それは表か裏が侵されているからである。
56 一方,祭司が調べて,汚染された部分がしっかり洗われた後に薄くなっているなら,そこを服,革,縦糸,横糸から切り取る。 57 しかしカビが,服,縦糸,横糸,何らかの革製品の別の箇所にも現れるなら,それは広がる。汚染された物を火で燃やすべきである+。 58 洗った服,縦糸,横糸,何らかの革製品から汚染が消えたなら,もう一度洗うべきである。それは清くなる。
59 以上が,羊毛あるいは亜麻の服,縦糸,横糸,何らかの革製品に生えたカビに関する律法であり,清いか汚れているかを宣言するためのものである」。
14 エホバは続けてモーセに言った。 2 「以下は,重い皮膚病の人が清いと宣言される日に関する律法である。その人を祭司の所に連れていく+。 3 祭司は宿営の外に出て,その人を診る。重い皮膚病が治っているなら, 4 祭司は,清めのために,生きた清い鳥2羽,杉の枝,緋色の*布,ヒソプを持ってくるようその人に命じる+。 5 そして一方の鳥を,きれいな水が入った土器の上で殺すように命じる。 6 生きている方の鳥については,水の上で殺した鳥の血の中に,杉の枝と緋色の布とヒソプと一緒に浸す。 7 それから,重い皮膚病からの清めをしている人にその血を7回はね掛け,その人のことを清いと宣言し,生きている方の鳥を野原に放つ+。
8 清めをしている人は服を洗い,全ての毛をそり,水を浴びなければならない。その人は清くなる。その後は宿営に入ってよいが,7日間は自分の天幕の外に住む。 9 7日目に,頭と顎の毛と眉毛を全てそるべきである。全ての毛をそってから,服を洗い,水を浴びる。その人は清くなる。
10 8日目にその人は,傷のない若い雄羊2匹,傷のない1歳未満の雌の子羊1匹+,穀物の捧げ物+として油を混ぜた上等の麦粉6.6リットル,油0.3リットルを持っていく+。 11 その人のことを清いと宣言する祭司は,清めをしているその人と捧げ物を,会見の天幕の入り口でエホバの前に差し出す。 12 一方の若い雄羊を有罪の捧げ物+として油0.3リットルと一緒に捧げ,それらを振揺の捧げ物としてエホバの前で揺り動かす+。 13 そしてその若い雄羊を,罪の捧げ物や全焼の捧げ物をいつもほふる場所+,聖なる場所でほふる。有罪の捧げ物も罪の捧げ物と同じように祭司のものだからである+。それは極めて聖なるものである+。
14 祭司はその有罪の捧げ物の血をいくらか取り,清めをしている人の右の耳たぶ,右手の親指,右足の親指に付ける。 15 また,油0.3リットルの一部を取り+,自分の左の手のひらに注ぐ。 16 左の手のひらにある油に右手の指を浸し,指で油をエホバの前で7回はね飛ばす。 17 手のひらに残った油の一部を,清めをしている人の右の耳たぶ,右手の親指,右足の親指に付ける。有罪の捧げ物の血を付けた場所に付けるのである。 18 手のひらの残りの油は,清めをしている人の頭に付ける。こうして祭司はその人のためにエホバの前で贖罪を行う+。
19 祭司は罪の捧げ物を捧げ+,汚れからの清めをしている人のために贖罪を行う。その後,全焼の捧げ物をほふる。 20 祭司は祭壇で全焼の捧げ物と穀物の捧げ物を捧げる+。こうして祭司はその人のために贖罪を行い+,その人は清くなる+。
21 もし貧しくて資力がないのであれば,贖罪のために,以下の物を持っていく。振揺の捧げ物にする有罪の捧げ物として若い雄羊1匹,穀物の捧げ物として油を混ぜた上等の麦粉2.2リットル,油0.3リットル, 22 ヤマバト2羽か若いイエバト2羽。資力に応じて持っていくのである。ハトは1羽を罪の捧げ物,もう1羽を全焼の捧げ物とする+。 23 8日目に+,清いと宣言してもらうため,捧げ物を会見の天幕の入り口の祭司の所,エホバの前に持っていく+。
24 祭司は有罪の捧げ物の若い雄羊+と油0.3リットルを取り,振揺の捧げ物としてエホバの前で揺り動かす+。 25 それから有罪の捧げ物の若い雄羊をほふる。祭司はその血をいくらか取り,清めをしている人の右の耳たぶ,右手の親指,右足の親指に付ける+。 26 また,油の一部を自分の左の手のひらに注ぐ+。 27 左の手のひらにある油を右手の指でエホバの前で7回はね飛ばす。 28 手のひらにある油の幾らかを,清めをしている人の右の耳たぶ,右手の親指,右足の親指に付ける。有罪の捧げ物の血を付けたのと同じ場所に付ける。 29 手のひらの残りの油は,清めをしている人の頭に付ける。その人のためにエホバの前で贖罪を行うためである。
30 祭司は,その人が資力に応じて差し出したヤマバトか若いイエバトを捧げる+。 31 その人が差し出せた物の一方を罪の捧げ物,もう一方を全焼の捧げ物として+,穀物の捧げ物と一緒に捧げる。こうして祭司は清めをしている人のためにエホバの前で贖罪を行う+。
32 これは,重い皮膚病だった人に資力がない場合,清いと宣言してもらうための律法である」。
33 エホバはモーセとアロンに言った。 34 「私が所有地として与える+カナン地方にあなたたちが入り+,そこで私が家にカビ*を生じさせた場合+, 35 家の持ち主は祭司の所に行って,『家の中にカビのようなものが生じました』と言うべきである。 36 祭司は,入ってカビを調べる前に,家の中を片付けて空にするよう命じる。家にある全ての物が汚れていると宣言されてしまわないためである。その後,祭司は家を見るために入る。 37 祭司は汚染された箇所を調べる。家の壁に黄緑の染みや赤みがかった染みがあり,見た目からして壁の中にまで及んでいれば, 38 家の入り口から出て,家を7日間閉鎖する+。
39 祭司は7日目に戻って調べる。カビが家の壁に広がっていれば, 40 祭司が命令を出し,カビが生えた石を取り外して町の外の汚れた場所に捨てる。 41 また,家の内側全体を削り取り,取り除いたしっくいを町の外の汚れた場所に捨てる。 42 石を外した場所にほかの石をはめ込み,新しいしっくいを家に塗る。
43 石を取り外し,家の内側を削り取り,しっくいを塗り直した後に,家の中にカビが再び生じたなら, 44 祭司は中に入って調べる。カビが家の中に広がっているなら,悪性のカビである+。その家は汚れている。 45 その家を取り壊す。石も材木も全部のしっくいもである。それらを町の外の汚れた場所に運び出す+。 46 家の閉鎖期間中+にそこに入った人は,夕方まで汚れた人となる+。 47 その家で寝た人は服を洗うべきである。その家で食事をした人も服を洗うべきである。
48 一方,祭司が行って,家にしっくいを塗り直した後にカビが広がっていないことが分かったなら,その家のことを清いと宣言する。カビは消えたからである。 49 その家を汚れ*から清めるため,祭司は2羽の鳥,杉の枝,緋色の布,ヒソプを取る+。 50 一方の鳥を,きれいな水が入った土器の上で殺す。 51 杉の枝,ヒソプ,緋色の布,生きている方の鳥を取って,水の上で殺した鳥の血に浸す。その血を家に7回はね掛けなければならない+。 52 こうして,鳥の血,きれいな水,生きた鳥,杉の枝,ヒソプ,緋色の布によって,家を汚れ*から清める。 53 祭司は生きている方の鳥を町の外の野原に放ち,その家から汚れを取り除く*。それは清くなる。
54 以上が,あらゆる重い皮膚病とカビに関する律法である。頭皮や顎ひげの病気+, 55 服+や家のカビ+, 56 腫れ物,かさぶた,斑点+に関する律法であり, 57 どんな場合に汚れているか,どんな場合に清いかを判断するためのものである+。これが重い皮膚病とカビに関する律法である+」。
15 エホバは続けてモーセとアロンに言った。 2 「イスラエル人にこう告げなさい。『男性の生殖器*から流出物がある場合,その男性は汚れている+。 3 生殖器からの流出物が出続けていても詰まっていても,その男性は汚れている。
4 流出物がある人が横になった寝床は汚れたものとなり,その人が座った物も汚れたものとなる。 5 その人の寝床に触れた人は自分の服を洗って,水を浴びなければならず,夕方まで汚れた人とされる+。 6 流出物がある人が座った物に座る人も自分の服を洗って,水を浴びるべきであり,夕方まで汚れた人とされる。 7 流出物がある人の体に触れた人も自分の服を洗って,水を浴びるべきであり,夕方まで汚れた人とされる。 8 流出物がある人の唾が清い人に掛かったなら,その人は自分の服を洗って,水を浴びなければならず,夕方まで汚れた人とされる。 9 流出物がある人が乗ったくらは汚れたものとなる。 10 その人の下にあった物に触れた人は,夕方まで汚れた人となる。それを運んだ人は自分の服を洗って,水を浴び,夕方まで汚れた人となる。 11 流出物がある人+が手を洗わずに触れた人は,自分の服を洗って,水を浴びなければならず,夕方まで汚れた人とされる。 12 流出物がある人が触れた土の器は打ち砕き,木の器は水で洗うべきである+。
13 流出が止まって清くなったなら,その人は,清めのために7日が経過した後,自分の服を洗い,きれいな水を浴びなければならない。こうして清くなる+。 14 8日目にその人は,ヤマバト2羽か若いイエバト2羽を持って+,エホバの前,会見の天幕の入り口に来て,それを祭司に渡すべきである。 15 祭司は,1羽を罪の捧げ物として,もう1羽を全焼の捧げ物として捧げる。その人のために,流出に関してエホバの前で贖罪を行う。
16 男性が射精した場合,全身に水を浴びるべきであり,夕方まで汚れた人とされる+。 17 精液が付いた服や革製品は水で洗わなければならず,夕方まで汚れたものとなる。
18 男性が女性と寝て射精したなら,2人は水を浴びるべきであり,夕方まで汚れた人とされる+。
19 女性は月経のために血の流出がある場合,7日間汚れている+。その女性に触れた人は夕方まで汚れた人となる+。 20 月経期間中の女性が横になった物は汚れたものとなり,その人が座った物も汚れたものとなる+。 21 その女性の寝床に触れた人は自分の服を洗って,水を浴びるべきであり,夕方まで汚れた人とされる。 22 その女性が座った物に触れた人は自分の服を洗って,水を浴びるべきであり,夕方まで汚れた人とされる。 23 その女性が寝床や他の物に座ったなら,それに触れる人は夕方まで汚れた人となる+。 24 もし男性が女性と寝て月経による血が付いたなら+,その男性は7日間汚れた人となり,その人が横になる寝床も汚れたものとなる。
25 女性の血の流出が,月経期間ではないのに+何日もある場合+,あるいは普段の月経期間より長く続く場合,その人は流出がある間ずっと,月経の時と同じく,汚れた人となる。 26 血の流出がある間にその人が横になった寝床は,月経の時と同じように汚れたものとなる+。その人が座った物も,月経の時と同じように汚れたものとなる。 27 それらに触れた人は汚れた人となる。その人は自分の服を洗って,水を浴びなければならず,夕方まで汚れた人とされる+。
28 流出が止まって清くなったなら,その女性は7日が経過した後,清くなる+。 29 8日目にその人は,ヤマバト2羽か若いイエバト2羽を取って+,会見の天幕の入り口にいる祭司の所に持っていく+。 30 祭司は1羽を罪の捧げ物,もう1羽を全焼の捧げ物とする。その人のために,汚れた流出に関してエホバの前で贖罪を行う+。
31 こうしてイスラエル人を汚れから離しておかなければならない。民が自分たちの真ん中にある私の幕屋を汚して死ぬということのないためである+。
32 以上が,流出物がある男性,射精のために汚れている男性に関する律法であり+, 33 月経期間中の女性+,何らかの流出がある男性と女性+,汚れた女性と寝た男性に関する律法である』」。
16 エホバは,アロンの2人の子がエホバに近づいて死んだ後,モーセに話した+。 2 エホバはモーセに言った。「あなたの兄アロンにこう告げなさい。幕の内側+の聖なる場所,箱のふたの前へ勝手に入ってはならない+。死ぬことのないためである+。私は雲と共に+ふたの上に現れるからである+。
3 アロンは聖なる場所に入る時には,罪の捧げ物のための若い雄牛+と全焼の捧げ物のための雄羊+を持っていくべきである。 4 聖なる亜麻の長い服+を身に着け,亜麻のもも引き*+で体*を覆い,亜麻の飾り帯+を締め,亜麻のターバン+を頭に巻くべきである。これらは聖なる服+であり,水を浴びてから+身に着ける。
5 イスラエル人の会衆+から,罪の捧げ物のために雄の子ヤギ2匹,全焼の捧げ物のために雄羊1匹を取るべきである。
6 アロンは,自分のための罪の捧げ物である雄牛を差し出さなければならず,自分と自分の家のために贖罪を行う+。
7 次にヤギ2匹を取り,エホバの前,会見の天幕の入り口に立たせる。 8 その2匹のヤギについてくじを引く。1つのくじはエホバのため,もう1つのくじはアザゼル*のためである。 9 アロンは,くじでエホバのためのものと決まったヤギを差し出し+,罪の捧げ物とする。 10 一方,くじでアザゼルのためのものと決まったヤギは,生きたままエホバの前に立たせるべきである。そして,その上で贖罪を行い,アザゼルのため荒野に送り出す+。
11 アロンは自分のための罪の捧げ物である雄牛を差し出し,自分と自分の家のために贖罪を行う。その後,自分のための罪の捧げ物である雄牛をほふる+。
12 エホバの前にある祭壇の燃える炭+を香入れ+に満たし,両手1杯分の香り高い香の粉末+と一緒に,幕の内側+に持っていく。 13 そして,エホバの前でその香を炭火の上に載せ+,香の煙が証し+の箱のふたを覆うようにする+。死ぬことのないためである。
14 雄牛の血をいくらか取って+,それを指でふたの東側,正面ではね飛ばす。ふたの前で血を指で7回はね飛ばすのである+。
15 次に,民のための罪の捧げ物であるヤギをほふり+,その血を幕の内側に持っていき+,雄牛の血+でしたのと同じことをする。ふたの方に向けて,ふたの前ではね飛ばすのである。
16 アロンは聖なる場所のために,イスラエル人の汚れた行為と違反と罪に関して,贖罪をしなければならない+。また,汚れた行為をする民の間にある会見の天幕のために,そのようにすべきである。
17 聖なる場所で贖罪をするためにアロンが入ってから出てくるまで,他の人は会見の天幕の中にいてはならない。アロンは自分のため,自分の家のため+,イスラエルの会衆全体のために贖罪を行う+。
18 次に,エホバの前にある祭壇+の所に出てきて,祭壇のために贖罪を行う。雄牛の血とヤギの血をいくらか取り,祭壇の四隅の角に付ける。 19 また,祭壇に血を指で7回はね掛け,イスラエル人の汚れた行為から清めて神聖なものとする。
20 聖なる場所と会見の天幕と祭壇のための+贖罪を終えたら+,生きている方のヤギを連れてくる+。 21 アロンはヤギの頭に両手を置き,イスラエル人の全ての過ちと違反と罪をその上に告白して,それら全てをヤギの頭に置き+,指定された人*がヤギを荒野に送り出す。 22 ヤギは民の全ての過ちを担って+砂漠の地に行く+。ヤギを荒野に送り出すのである+。
23 アロンは会見の天幕に入り,聖なる場所に入る時に身に着けた亜麻の服を脱ぎ,そこに置く。 24 聖なる場所で水を浴び+,職服を着なければならない+。そして,出てきて自分の全焼の捧げ物+と民の全焼の捧げ物を捧げて+,自分と民のために贖罪を行う+。 25 罪の捧げ物の脂肪を祭壇で焼いて煙にする。
26 アザゼルのためのヤギを送り出した人は+,自分の服を洗って,水を浴びるべきである。その後,宿営に入ってよい。
27 罪の捧げ物の雄牛と罪の捧げ物のヤギ(その血は贖罪を行うために聖なる場所に持っていった)は,宿営の外に持ち出し,皮と肉とふんを火で燃やす+。 28 それらを燃やした人は,自分の服を洗って,水を浴びるべきである。その後,宿営に入ってよい。
29 あなたたちは次の法令をずっと守るべきである。第7の月の10日に,自分を苦しめる*べきである。あなたたちも,あなたたちの間に住んでいる外国人も,どんな仕事もしてはならない+。 30 その日,あなたたちのことを清いと宣言するために,贖罪がなされる+。あなたたちはエホバの前で全ての罪から清くなる+。 31 その日はあなたたちにとって完全な休み,安息日であり,あなたたちは自分を苦しめるべきである+。これはずっと守るべき法令である。
32 油を注がれて*+父の代わりに+仕えるよう任命された*祭司が+,贖罪を行い,亜麻の服+,聖なる服+を身に着ける。 33 そして,至聖所+と会見の天幕+と祭壇+のために贖罪を行い,祭司たちと会衆の民全員のために贖罪を行う+。 34 これはあなたたちがずっと守るべき法令である+。イスラエル人のために,全ての罪に関して年に1度贖罪を行うためである+」。
アロンはエホバがモーセに命じた通りにした。
17 エホバは続けてモーセに言った。 2 「アロンとその子たちとイスラエル人全員に話しなさい。『エホバはこう命じた。
3 「イスラエルの民の誰かが,雄牛,若い雄羊,ヤギを宿営の中で,あるいは宿営の外でほふるなら, 4 エホバの幕屋の前でエホバへの捧げ物として差し出すためにそれを会見の天幕の入り口に持ってこないでそうするなら,その人は流血の罪があると見なされる。その人は血を流した。民の中から除かれなければならない。 5 それでイスラエル人は,今は野原でほふっている犠牲をエホバのもとに,会見の天幕の入り口の祭司の所に持ってくる。民はそれをエホバへの共食の犠牲として犠牲にする+。 6 祭司はその血を,会見の天幕の入り口にあるエホバの祭壇に振り掛け,脂肪を焼いて煙にする。それはエホバにとって心地よい香りとなる+。 7 民は,ヤギのような邪悪な天使たち*を崇拝するという不忠実なことをして*いるが+,もうそれらに犠牲を捧げてはならない+。この法令を代々ずっと守るべきである」』。
8 また,こう言いなさい。『イスラエルの民や,あなたたちの間に住んでいる外国人の誰かが,全焼の捧げ物や何らかの犠牲を捧げながら, 9 エホバに捧げるためにそれを会見の天幕の入り口に持ってこないなら,その人は民の中から除かれなければならない+。
10 イスラエルの民や,あなたたちの間に住んでいる外国人の誰かが,何らかの血を食べるなら+,私は血を食べているその人に必ず厳しい顔を向け,その人を民の中から除く。 11 生き物の命は血の内にあるからであり+,私がそれをあなたたちに与え,自分たちのために祭壇で贖罪を行えるようにした+。血が,その内にある命によって贖罪を行うからである+。 12 それで私はイスラエル人に言った。「あなたたちのうちの誰も血を食べてはならない。あなたたちの間に住んでいる外国人+も血を食べてはならない+」。
13 イスラエル人やあなたたちの間に住んでいる外国人が狩りをしていて,食べてよい野生動物や鳥を捕まえた場合,その血を注ぎ出して+土で覆わなければならない。 14 あらゆる生き物の命はその血であり,命が血の内にあるのである。そのため私はイスラエル人にこう言った。「どんな生き物の血も食べてはならない。あらゆる生き物の命はその血だからである。血を食べる人は皆,除かれる+」。 15 あなたたちでも外国人でも,死んでいた動物や野生動物に引き裂かれた動物を食べた場合は+,自分の服を洗い,水を浴びなければならず,夕方まで汚れた人とされる+。その後,清くなる。 16 しかし,服を洗わず,水を浴びないのであれば,その人は過ちの責任を負う+』」。
18 エホバは続けてモーセに言った。 2 「イスラエル人にこう話しなさい。『私はあなたたちの神エホバである+。 3 あなたたちが住んでいたエジプトの人たちのように行動してはならない。また,私があなたたちを連れていくカナン地方の人たちがすることをしてはならない+。彼らの法令に従ってはならない。 4 私の法規を実行し,私の法令を守り,それに従うべきである+。私はあなたたちの神エホバである。 5 私の法令と法規を守らなければならない。そうする人は,生きることができる+。私はエホバである。
6 あなたたちのうちの誰も,近い親族に近寄って性関係を持って*はならない+。私はエホバである。 7 父と性関係を持ってはならず,母と性関係を持ってはならない。彼女はあなたの母なので,性関係を持ってはならない。
8 父の妻と性関係を持ってはならない+。父に恥をかかせることになる*。
9 姉妹と性関係を持ってはならない。父の娘であれ母の娘であれ,同じ家で生まれていてもそうでなくてもである+。
10 息子の娘や娘の娘と性関係を持ってはならない。あなたの恥となる*からである。
11 父の妻の娘,父に生まれた子と性関係を持ってはならない。あなたの姉妹だからである。
12 父の姉妹と性関係を持ってはならない。彼女はあなたの父の肉親である+。
13 母の姉妹と性関係を持ってはならない。彼女はあなたの母の肉親だからである。
14 父の兄弟の妻と性関係を持って,父の兄弟に恥をかかせて*はならない。彼女はあなたのおばである+。
15 息子の嫁と性関係を持ってはならない+。彼女は息子の妻である。関係を持ってはならない。
16 兄弟の妻と性関係を持ってはならない+。兄弟に恥をかかせることになる*からである。
17 ある女性を妻にした場合,その女性の娘と性関係を持ってはならない+。女性の息子の娘や娘の娘を妻にして関係を持ってはならない。彼女たちは女性の肉親である。それはみだらな行為*である。
18 妻が生きている間に,妻の姉妹も妻にして性関係を持ってはならない。2人は張り合うことになる+。
19 月経で汚れた状態の女性に近づいて性関係を持ってはならない+。
20 仲間*の妻と性交をして,汚れた人となってはならない+。
21 あなたの子がモレクに捧げられる*ようなことを許してはならない+。あなたの神の名をそのようにして汚してはならない+。私はエホバである。
22 女性と寝るようにして男性と寝てはならない+。それは忌まわしい行為である。
23 男性は動物と性交をして,汚れた人となってはならない。女性も動物の所に行って性交をしてはならない+。それは自然に背くことである。
24 このうちのどれによっても自分を汚してはならない。私があなたたちの前から追い払う国民はこの全てによって自分を汚してきたのである+。 25 そのためにその地方は汚れており,私はその過ちのために処罰を加える。その地方は住民を追い出す+。 26 だが,あなたたちは私の法令と法規を守らなければならない+。あなたたちも,あなたたちの間に住んでいる外国人も,これら忌まわしいことはどれもしてはならない+。 27 あなたたちより前に住んでいた人々がこれら全ての忌まわしいことをしたために+,その地方は汚れている。 28 その地方はあなたたちより前にいた国民を追い出すが,あなたたちまでが,その地方を汚して追い出される必要はない。 29 これら忌まわしいことのどれかをする人がいるなら,誰であっても,民の中から除かれなければならない。 30 あなたたちは私の命令を守り,あなたたちより前に行われていた忌まわしい習慣のどれも行ってはならない+。自分を汚さないためである。私はあなたたちの神エホバである』」。
19 エホバはモーセにさらにこう話した。 2 「イスラエル人の民全体に告げなさい。『あなたたちは聖なる人であるべきである。あなたたちの神である私エホバは聖なる者だからである+。
3 各自,母と父を敬い*なさい+。また,私の安息日を守りなさい+。私はあなたたちの神エホバである。 4 無価値な神々をあがめたり+鋳物の神々を作ったりしてはならない+。私はあなたたちの神エホバである。
5 エホバに共食の犠牲を捧げる場合+,受け入れられるように正しい方法で犠牲としなさい+。 6 犠牲は捧げる日とその次の日に食べ,3日目まで残った物は火で燃やすべきである+。 7 もし3日目に犠牲を少しでも食べたなら,それは不快な物となり,受け入れられない。 8 食べた人は過ちの責任を負う。エホバの聖なるものを汚したからである。その人は民の中から除かれなければならない。
9 土地の作物を刈り取るとき,畑の端まで刈り尽くしてはならない。収穫の落ち穂*を拾ってはならない+。 10 ブドウ園の採り残しを集めてはならず,ブドウ園に散らばったブドウを拾ってもならない。貧しい*人や外国人居住者のために残しておくべきである+。私はあなたたちの神エホバである。
11 盗んではならず+,だましてはならず+,互いに不誠実に接してはならない。 12 私の名によって偽りの誓いをして+あなたの神の名を汚してはならない。私はエホバである。 13 仲間からだまし取ってはならず+,奪い取ってもならない+。雇った労働者の賃金を朝までずっと渡さずに持っていてはならない+。
14 耳が聞こえない人をののしったり*,目が見えない人の前に障害物を置いたりしてはならない+。あなたの神を畏れなければならない+。私はエホバである。
15 裁きの時に不公正であってはならない。貧しい人の肩を持ったり,裕福な人を優遇したりしてはならない+。仲間を公正に裁くべきである。
16 中傷しながら民の間を歩き回ってはならない+。仲間の命*を奪うような言動をしてはならない*+。私はエホバである。
17 心の中で兄弟を憎んではならない+。仲間と共に罪を負うことがないよう,仲間をぜひとも戒めなさい+。
18 隣人に復讐をしたり+,恨みを抱いたりしてはならない。仲間を自分自身のように愛さなければならない+。私はエホバである。
19 以下の私の法令を守るべきである。2種類の家畜を交配させてはならない。畑に2種類の種をまいてはならず+,2種類の糸を織り交ぜた服を着てはならない+。
20 男性が女性と寝て性交をし,その女性が別の男性に迎えられることになっていた奴隷である場合,代価が支払われておらず自由が与えられていなかったなら,処罰はなされるべきであるが,2人を死刑にすべきではない。女性はまだ自由にされていなかったからである。 21 男性はエホバへの有罪の捧げ物を会見の天幕の入り口に持ってくるべきである。有罪の捧げ物の雄羊である+。 22 祭司はその雄羊によって,その人のためにエホバの前で贖罪を行い,その人は犯した罪を許される。
23 私が与える土地に入って,食物のために木を植えた場合,その実を汚れたもの,禁じられたもの*と見なさなければならない。その木は3年間,禁じられたもの*である。実を食べてはならない。 24 しかし4年目に,全ての実は聖なるもの,エホバの前で喜ぶためのものとなる+。 25 5年目に,その実を食べてよい。収穫は増える。私はあなたたちの神エホバである。
吉凶を判断したり魔術を行ったりしてはならない+。
27 頭の横の毛をそって*はならず,顎ひげの端を切り落としてはならない+。
28 死んだ人*のために自分の体に切り傷を付けてはならない+。体に入れ墨*をしてはならない。私はエホバである。
29 娘を娼婦にして辱めてはならない+。土地が売春によって汚され,みだらな行いで満ちることのないためである+。
30 私の安息日を守らなければならない+。私の聖なる所に深い敬意を示さ*なければならない。私はエホバである。
31 霊媒師に頼ってはならず+,占い師に相談してはならない+。汚れることのないためである。私はあなたたちの神エホバである。
32 白髪の人の前では立ち上がりなさい+。年長者を敬い+,神を畏れなければならない+。私はエホバである。
33 あなたたちの土地に外国人が一緒に住んでいるなら,虐待してはならない+。 34 一緒に住んでいる外国人は,あなたたちイスラエル人と同じように見なされるべきである+。その人を自分自身のように愛さなければならない。あなたたちもエジプトで外国人居住者だったのである+。私はあなたたちの神エホバである。
35 長さや重さや量を測定するとき,不正をしてはならない+。 36 正確なはかり,正確な重り,正確な計量容器を使うべきである+。私は,あなたたちをエジプトから連れ出した神,エホバである。 37 あなたたちは,私の法令と法規を全て守り,それに従わなければならない+。私はエホバである』」。
20 エホバは続けてモーセに言った。 2 「イスラエル人にこう言いなさい。『イスラエル人やイスラエルに住む外国人で,自分の子をモレクに捧げる人は,必ず死刑にされるべきである+。民はその人を石打ちにすべきである。 3 私はその人に厳しい顔を向け,民の中から除く。その人は自分の子をモレクに捧げて,私の聖なる場所を汚し+,私の聖なる名を汚したからである。 4 その人が自分の子をモレクに捧げているのに,もし民があえて目をつぶって,死刑にしないなら+, 5 私はその人と家族に必ず厳しい顔を向け+,モレクを崇拝するという不忠実なことをした*その人と,それに加わった他の全ての人を民の中から除く。
6 霊媒師+や占い師+に頼って不忠実になる*人がいるなら,私はその人に必ず厳しい顔を向け,民の中から除く+。
7 あなたたちは自分を神聖なものとし,聖なる人とならなければならない+。私はあなたたちの神エホバだからである。 8 私の法令を守り,実行しなければならない+。私はエホバであり,あなたたちを神聖なものとしている+。
9 父や母をののしる*人がいるなら,その人は必ず死刑にされるべきである+。父や母をののしったのだから,死の責任はその人自身にある。
10 次は,人の妻と姦淫をする男性についてである。男性が仲間の妻と姦淫をするなら,姦淫をした男性も女性も,必ず死刑にされるべきである+。 11 父の妻と寝た男性は,父に恥をかかせた*+。2人とも必ず死刑にされるべきである。死の責任はその人たち自身にある。 12 男性が息子の嫁と寝るなら,2人とも必ず死刑にされるべきである。2人は自然に背くことをした。死の責任はその人たち自身にある+。
13 男性が女性と寝るようにして男性と寝るなら,2人とも忌まわしいことをしたのである+。2人は必ず死刑にされるべきである。死の責任はその人たち自身にある。
14 男性がある女性を妻にし,その女性の母とも関係を持つなら,それはみだらな行為*である+。その男性も女性たちも火で焼かれるべきである*+。みだらな行いがあなたたちの間で続くことのないためである。
15 男性が動物と性交をするなら,その人は必ず死刑にされるべきであり,動物も殺されるべきである+。 16 女性が動物に近づいて性交をするなら+,女性も動物も必ず殺されなければならない。死の責任はその人自身にある。
17 男性が,姉妹すなわち父の娘か母の娘と性関係を持ち,互いの裸を見るなら,それは恥ずべきことである+。2人は民の目の前で死刑にされなければならない。その男性は姉妹に恥をかかせた*。過ちの責任を負うべきである。
18 男性が月経中の女性と寝て性関係を持ったなら,2人は血の流出を覆い隠さなかったのである+。2人とも民の中から除かれなければならない。
19 母の姉妹や父の姉妹と性関係を持ってはならない。肉親に恥をかかせることになるからである+。その人たちは過ちの責任を負うべきである。 20 おじの妻と寝た男性は,おじに恥をかかせた*+。その人たちは罪の責任を負うべきである。子供がないまま死ぬべきである。 21 男性が兄弟の妻を自分の妻とするなら,それは汚らわしいことである+。男性は兄弟に恥をかかせた*。その人たちは子供がないまま死ぬべきである。
22 私の法令と法規を全て守り+,実行しなければならない+。私が連れていって住まわせる地方があなたたちを追い出すことのないためである+。 23 私があなたたちの前から追い払う国民の法令に従ってはならない+。彼らがその全てを行ったので,私は彼らを憎悪しているからである+。 24 そのため私はあなたたちに言った。「あなたたちは彼らの土地を取得し,私はそれをあなたたちに所有物として与える。非常に肥沃な土地*である+。私はあなたたちの神エホバであり,あなたたちをほかの民とは別にした+」。 25 あなたたちは,清い動物と汚れた動物,汚れた鳥と清い鳥とを区別しなければならない+。私が汚れたものとして別にした動物,鳥,地面を動くどんな生き物によっても,忌まわしいものとなってはならない+。 26 あなたたちは私にとって聖なる人とならなければならない。私エホバは聖なる者だからである+。私は,あなたたちをほかの民とは別にして私のものとならせている+。
27 霊媒師や占い師となる男性も女性も,必ず死刑にされるべきである+。民はその人を石打ちにすべきである。死の責任はその人自身にある』」。
21 エホバは続けてモーセに言った。「祭司たち,すなわちアロンの子たちに話しなさい。『民*の中の死んだ人のために自分を汚してはならない+。 2 ただし,肉親のため,すなわち母,父,息子,娘,兄弟のためには,そうしてもよい。 3 また,身近な姉妹が未婚の処女であるなら,その姉妹のためにも,そうしてよい。 4 民の1人と結婚している女性のために自分を汚し,神聖でないものとなってはならない。 5 祭司は頭をそったり+顎ひげの端をそったりすべきではない。体に切り傷を付けるべきでもない+。 6 神にとって聖なる人であるべきで+,神の名を汚してはならない+。エホバへの火による捧げ物,神のパン*を捧げるからである。聖なる人でなければならない+。 7 娼婦+,辱められた女性,夫から離婚された女性+と結婚してはならない。祭司は神にとって聖なる人だからである。 8 民は祭司を神聖なものとしなければならない+。神のパンを捧げる人だからである。祭司は聖なる人と見なされるべきである。あなたたちを神聖なものとしている私エホバは,聖なる者だからである+。
9 もし祭司の娘が売春をして自分を汚すなら,自分の父を汚している。その娘は火で焼かれるべきである+。
10 兄弟たちのうち大祭司として,注ぎ油*を頭に注がれ+,任命されて*祭司の服を着る人は+,乱れた髪のままでいたり衣服を裂いたりしてはならない+。 11 大祭司は,死んだ人*には誰にも近づくべきではない+。父や母のためにも自分を汚してはならない。 12 聖なる所から出てはならず,神の聖なる所を汚してはならない+。大祭司には,献じられたことの印,神の注ぎ油が掛けられているからである+。私はエホバである。
13 大祭司は処女を妻にしなければならない+。 14 やもめ,離婚された女性,辱められた女性,娼婦と結婚してはならない。民の中から処女を妻にすべきである。 15 民の中で自分の子孫を汚さないようにすべきである+。私はエホバであり,彼を神聖なものとしている』」。
16 エホバは続けてモーセに言った。 17 「アロンにこう告げなさい。『代々,あなたの子孫で体に障害がある人は誰も,神のパンを捧げるために近づいてはならない。 18 体に障害がある人がいるなら,その人は近づいてはならない。すなわち,目が見えない人,足が不自由な人,鼻が裂けた人,手足の一方が長過ぎる人, 19 足や手の骨が砕けている人, 20 背骨がひどく曲がっている人,背が極端に低い人*,目に障害がある人,湿疹や白癬がある人,睾丸が損なわれている人+。 21 祭司アロンの子孫で体に障害がある人は誰も,エホバへの火による捧げ物を捧げるために近づいてはならない。その人は障害があるので,神のパンを捧げるために近づいてはならない。 22 その人は,神のパン,すなわち聖なるもの+や極めて聖なるものを食べてもよい+。 23 しかし,幕+の近くに来ても祭壇+に近づいてもならない。体に障害があるからである。私の聖なる所+を汚してはならない。私はエホバであり,人々を神聖なものとしている+』」。
24 モーセはアロンとその子たちとイスラエル人全員に話した。
22 エホバはモーセにさらにこう話した。 2 「アロンとその子たちに,イスラエル人が神聖なものとして私に捧げている聖なるものを注意して扱い*+,私の聖なる名を汚さないように+,と告げなさい。私はエホバである。 3 また,こう言いなさい。『代々,あなたたちの子孫のうち,イスラエル人がエホバにとって神聖なものとする聖なるものに,汚れた状態で近づく人がいれば,その人は私の前から除かれなければならない+。私はエホバである。 4 アロンの子孫で,重い皮膚病+だったり流出物+があったりする人は誰も,清くなるまで+,聖なるものを食べてはならない。死体によって汚された人に触れたり+,射精したりした人もである+。 5 汚れた小さな生き物に触れた人や+,何らかの理由で汚れている人に触れた人も,同様である+。 6 そのようなものに触れた人は夕方まで汚れた人となる。聖なるものを食べてはならず,水を浴びるべきである+。 7 日が沈んだ時に清くなる。その後,聖なるものを食べてもよい。それはその人の食物だからである+。 8 また,死んでいた動物や野生動物に引き裂かれた物を食べて汚れた人となってはならない+。私はエホバである。
9 アロンの子孫は私の命令を守らなければならない。そうせずに罪を負い,その罪のせいで聖なるものを汚していたゆえに死ぬ,ということがないためである。私はエホバであり,彼らを神聖なものとしている。
10 許可されていない人*は聖なるものを食べてはならない+。祭司のもとに滞在している外国人や雇われた労働者も聖なるものを食べてはならない。 11 ただし,祭司が自分のお金で買った人であれば,その人も食べてよい。祭司の家で生まれた奴隷も,祭司の食物を食べてよい+。 12 祭司の娘は,祭司でない人と結婚したなら,聖なるものである寄進物を食べてはならない。 13 とはいえ,祭司の娘が子供を持たないうちにやもめになるか離婚されるかして,若い時にいた父の家に戻る場合,父の食物を食べてよい+。しかし,許可されていない人*は食べてはならない。
14 人が間違って聖なるものを食べたなら,その価値の5分の1を加えて,聖なる捧げ物をあらためて祭司に渡さなければならない+。 15 祭司は,イスラエル人がエホバに寄進する聖なるものを汚してはならない+。 16 すなわち,人々が聖なるものを食べて罪の処罰を受けるということがないようにすべきである。私はエホバであり,人々を神聖なものとしている』」。
17 エホバは続けてモーセに言った。 18 「アロンとその子たちとイスラエル人全員にこう話しなさい。『イスラエル人やイスラエルにいる外国人居住者が,誓約を果たしたり自発的な捧げ物をしたりするために+エホバへの全焼の捧げ物を差し出すときには+, 19 受け入れられるために,牛や若い羊やヤギの群れの中から,傷のない雄を差し出すべきである+。 20 欠陥があるものを捧げてはならない+。それによってあなたたちが神に受け入れられることはないからである。
21 人が,誓約を果たすため,あるいは自発的な捧げ物として,共食の犠牲をエホバに捧げる場合+,受け入れられるために,犠牲は傷のない牛か羊であるべきである。どんな欠陥があってもならない。 22 目が見えないものや骨が砕けているもの,切り傷,こぶ,かさぶた,白癬があるものであってはならない。そのようなものをエホバに差し出したりエホバのために祭壇で捧げ物としたりしてはならない。 23 脚の1本が長過ぎたり短過ぎたりする牛や羊は,自発的な捧げ物として差し出してよいが,誓約の捧げ物としては受け入れられない。 24 睾丸が損なわれたもの,砕かれたもの,抜き取られたもの,切り取られたものをエホバに差し出してはならない。あなたたちの土地でそのような動物を捧げるべきではない。 25 そのようなものを外国人から受け取ってあなたたちの神のパンとして捧げてはならない。傷や欠陥があるからである。それがあなたたちのために受け入れられることはない』」。
26 エホバはモーセにさらにこう話した。 27 「雄牛,若い雄羊,ヤギは,生まれてから7日間,母親のもとにいなければならない+。8日目以降は,エホバへの火による捧げ物として受け入れられる。 28 牛や羊は,親と子を同じ日にほふってはならない+。
29 エホバに感謝の犠牲を捧げる場合+,受け入れられるように正しい方法で犠牲としなさい。 30 その日のうちにそれを食べるべきである。どの部分も朝まで残しておいてはならない+。私はエホバである。
31 私のおきてを守り,実行しなければならない+。私はエホバである。 32 私の聖なる名を汚してはならない+。私はイスラエル人の中で神聖なものとされなければならない+。私はエホバであり,あなたたちを神聖なものとしている+。 33 あなたたちをエジプトから連れ出してあなたたちの神であることを示している+。私はエホバである」。
23 エホバは続けてモーセに言った。 2 「イスラエル人にこう告げなさい。『エホバの季節ごとの祭りは聖なる大会であり+,あなたたちはそれらを広く知らせるべきである+。それらは私の季節ごとの祭りである。
3 6日間仕事をしてよいが,7日目は完全な休み,安息日+,聖なる大会である。どんな仕事もしてはならない。どこに住んでいても,その日はエホバの安息日である+。
4 決められた時に広く知らせるべきエホバの季節ごとの祭り,聖なる大会は,以下の通りである。 5 第1の月の14日+,夕暮れ時*は,エホバの過ぎ越しである+。
6 この月の15日からエホバの無酵母パンの祭りが始まる+。7日間,無酵母パンを食べるべきである+。 7 初日に聖なる大会を開く+。どんな労働もしてはならない。 8 とはいえ7日間,エホバへの火による捧げ物を捧げる。7日目には聖なる大会がある。どんな労働もしてはならない』」。
9 エホバは続けてモーセに言った。 10 「イスラエル人にこう告げなさい。『私が与える土地にやがて入り,作物を刈り取ったなら,収穫の初物+の束を祭司の所に持ってこなければならない+。 11 祭司は,あなたたちが受け入れられるために,その束をエホバの前で揺り動かす。安息日の翌日に揺り動かすべきである。 12 あなたたちは,束が揺り動かされる日に,傷のない1歳未満の若い雄羊をエホバへの全焼の捧げ物として捧げなければならない。 13 それに伴う穀物の捧げ物は,油を混ぜた上等の麦粉4.4リットルで,エホバへの火による捧げ物であり,心地よい香りとなる。飲み物の捧げ物はぶどう酒0.9リットルである。 14 その日まで,すなわち神への捧げ物を持ってくる時までは,パンも,炒った穀物も,新しい穀物も食べてはならない。どこに住んでいても,この法令を代々ずっと守るべきである。
15 安息日の翌日,すなわち振揺の捧げ物の束を持ってくる日から,安息日を7回数える+。丸7週間である。 16 7回目の安息日の翌日まで50日を数える+。それから新しい穀物の捧げ物をエホバに捧げるべきである+。 17 家からパンを2つ,振揺の捧げ物として持ってくる。それは上等の麦粉4.4リットルで作り,パン種を入れて焼いたもので+,エホバへの初物とする+。 18 パンと共に,傷のない1歳の雄の子羊7匹と若い雄牛1頭と雄羊2匹を捧げるべきである+。それらをエホバへの全焼の捧げ物として,穀物の捧げ物と飲み物の捧げ物と共に捧げる。これは火による捧げ物であり,エホバにとって心地よい香りとなる。 19 また,罪の捧げ物として子ヤギ1匹+,共食の犠牲+として1歳の雄の子羊2匹を捧げなければならない。 20 祭司は,雄の子羊2匹を初物のパンと共に振揺の捧げ物としてエホバの前で揺り動かす。それらはエホバにとって聖なるもので,祭司のものとされるべきである+。 21 この日,聖なる大会があることを広く知らせる+。どんな労働もしてはならない。どこに住んでいても,この法令を代々ずっと守るべきである。
22 土地の作物を刈り取るとき,畑の端まで刈り尽くしてはならない。収穫の後に残った物を拾うべきではない+。貧しい*人+や外国人居住者+のために残しておくべきである。私はあなたたちの神エホバである』」。
23 エホバは続けてモーセに言った。 24 「イスラエル人にこう告げなさい。『第7の月の1日に,完全な休みを取るべきである。聖なる大会があることを忘れないようラッパによる合図がある+。 25 どんな労働もしてはならない。エホバへの火による捧げ物を捧げる』」。
26 エホバはモーセにさらにこう話した。 27 「さらに,この第7の月の10日は贖罪の日である+。聖なる大会を開きなさい。自分を苦しめ*+,エホバへの火による捧げ物を捧げなければならない。 28 この日にはどんな仕事もしてはならない。エホバ神の前であなたたちのために贖罪を行う+贖罪の日だからである。 29 この日に自分を苦しめない*人は民の中から除かれる+。 30 私は,この日に仕事をする人全てを民の中から滅ぼす。 31 どんな仕事もしてはならない。どこに住んでいても,この法令を代々ずっと守るべきである。 32 その日はあなたたちにとって完全な休み,安息日であり,あなたたちはこの月の9日の夕方に自分を苦しめる+。夕方から夕方まで安息日を守るべきである」。
33 エホバは続けてモーセに言った。 34 「イスラエル人にこう告げなさい。『この第7の月の15日からエホバのために7日間,仮小屋の祭りを行う+。 35 初日に聖なる大会がある。どんな労働もしてはならない。 36 7日間エホバへの火による捧げ物を捧げなければならない。8日目には聖なる大会を開き+,エホバへの火による捧げ物を捧げるべきである。それは特別な集まりである。どんな労働もしてはならない。
37 以上が,聖なる大会+として広く知らせるべきエホバの季節ごとの祭り+であり,エホバへの火による捧げ物を捧げる時である。全焼の捧げ物+,穀物の捧げ物+,飲み物の捧げ物+を毎日の予定に従って捧げる。 38 これは,エホバの安息日+に捧げられる物とは別であり,あなたたちの供え物+,誓約の捧げ物+,自発的な捧げ物+とも別である。それらはあなたたちがエホバに供えるべき物である。 39 さらに,土地の産物を収穫した時,第7の月の15日から7日間エホバの祭りを行いなさい+。初日は完全な休みであり,8日目も完全な休みである+。 40 初日に,見事な木の実,ヤシの木の葉+,茂った木の枝,谷*のポプラの枝を取り,エホバ神の前で7日間喜ぶ+。 41 年に7日,エホバの祭りとして祝う+。第7の月に祝うべきであり,これは代々ずっと守るべき法令である。 42 仮小屋に7日間住むべきである+。イスラエルに生まれた全ての人が仮小屋に住む。 43 これは,エジプトから連れ出した時に私がイスラエル人を仮小屋に住ませたことを+,あなたたちの後の世代が知るためである+。私はあなたたちの神エホバである』」。
44 モーセは,エホバの季節ごとの祭りについてイスラエル人に話した。
24 エホバは続けてモーセに言った。 2 「イスラエル人に命じて,明かりのために,オリーブをつぶして採った純粋な油を持ってこさせなさい。ランプをずっとともしておくためである+。 3 アロンは,会見の天幕の中,証しの幕の外側で,夕方から朝までエホバの前でランプをずっとともしたままにする。これは代々ずっと守るべき法令である。 4 エホバの前で,純金のランプ台+のランプをずっと整えておくべきである。
5 上等の麦粉を使って輪型パンを12個焼く。1つのパンに4.4リットル使う。 6 パンを6つずつ重ねて+2つの山にし,純金の食卓の上,エホバの前に置く+。 7 それぞれの山に純粋な乳香を添えなさい。それはパンの代わり,覚えてもらうための分*として+,エホバへの火による捧げ物となる。 8 安息日ごとに,いつもパンをエホバの前に並べるべきである+。これはイスラエル人とのずっと続く契約である。 9 パンはアロンとその子たちのものとなり+,それを聖なる場所で食べる+。エホバへの火による捧げ物のうち,祭司のための極めて聖なるものだからである。この規定を守り続けるべきである」。
10 さて民の中に,イスラエル人女性の息子で父親がエジプト人の人+がいた。宿営の中で,その人とあるイスラエル人男性とがけんかを始めた。 11 イスラエル人女性の息子が神の名をののしって冒瀆し*だしたので+,人々はその人をモーセの所に連れていった+。ところで,その人の母親はダン族のディブリの娘で,シェロミトといった。 12 人々は,エホバの決定が明らかになるまでその人を拘禁した+。
13 エホバはモーセに言った。 14 「ののしった人を宿営の外に連れ出しなさい。その言葉を聞いた人全員が手をその人の頭に置き,それから民全体はその人を石打ちにしなければならない+。 15 あなたはイスラエル人にこう告げなさい。『神を冒瀆する人がいるなら,その人は罪の責任を負う。 16 エホバの名をののしった人は必ず死刑にされるべきである+。民全体はその人を必ず石打ちにする。外国人居住者も,あなたたちと同じく,神の名をののしるなら死刑にされるべきである。
17 人が誰かの命を取る*なら,必ず死刑にされるべきである+。 18 家畜を打って殺した*人は,弁償をすべきである。命には命である。 19 人が仲間に傷を負わせた場合,その人にも同じことがなされるべきである+。 20 骨折には骨折,目には目,歯には歯である。負わせたのと同様の傷を負わされる+。 21 動物を打って殺した人は弁償をすべきであるが+,人を打って殺した人は死刑にされるべきである+。
22 イスラエル人にも外国人居住者にも,同じ法規が適用される+。私はあなたたちの神エホバだからである』」。
23 モーセはイスラエル人に話し,民は,冒瀆した人を宿営の外に連れ出して,石打ちにした+。イスラエル人はエホバがモーセに命じた通りにした。
25 エホバはシナイ山でモーセにさらにこう話した。 2 「イスラエル人に告げなさい。『私が与える土地にやがて入ったなら+,その土地を休ませてエホバの安息年を守らなければならない+。 3 6年間,畑に種をまき,ブドウ園の剪定をする。そして土地の産物を集める+。 4 しかし,7年目には,土地のために完全な休み,エホバの安息年が設けられるべきである。畑に種をまいたりブドウ園の剪定をしたりしてはならない。 5 収穫されずに残った穀物から自然に生えた物を刈り取ってはならず,剪定しなかった木のブドウを集めてもならない。土地のために完全な休みの年を設ける。 6 しかし,安息の期間に土地に生えた物は食べてよい。あなたも,男奴隷や女奴隷も,雇った労働者も,一緒に住んでいる外国人移住者も, 7 家畜や土地にいる野生動物もである。土地にできる物は何でも食べてよい。
8 安息年を7回数える。7年を7回で,その期間は49年になる。 9 そして第7の月の10日に,角笛を鳴り響かせる。贖罪の日に+,全土で角笛の音が聞こえるようにすべきである。 10 50年目を神聖なものとし,その地方の全住民に自由を広く知らせなければならない+。その年はあなたたちにとってヨベルとなる。それぞれ自分の所有地に帰る。それぞれ家族のもとに帰るべきである+。 11 その50年目はあなたたちにとってヨベルとなる。種をまいたり,採り残した穀物から自然に生えた物を刈り取ったりせず,剪定しなかった木のブドウも集めない+。 12 ヨベルだからである。その年はあなたたちにとって聖なるものであるべきである。ひとりでに土地にできる物だけは食べてよい+。
13 このヨベルの年に,それぞれ自分の所有地に帰るべきである+。 14 仲間に何かを売ったり仲間から何かを買ったりする場合,互いを不当に利用してはならない+。 15 あなたはヨベルから何年たっているかを考慮して仲間から買うべきであり,仲間は収穫できる残りの年数に従ってあなたに売るべきである+。 16 残りの年数が多ければ買い取り額を増やし,少なければ買い取り額を減らす。仲間が売っているのは収穫の回数だからである。 17 あなたたちのうちの誰も仲間を不当に利用してはならない+。神を畏れなければならない+。私はあなたたちの神エホバだからである+。 18 あなたたちは私の法令を実行し,私の法規を守ることにより,その土地に安心して住むことができる+。 19 土地には作物が実り+,あなたたちは満足するまで食べ,安心して住む+。
20 あなたたちは,「7年目に,種をまいたり収穫したりしてはならないのなら,何を食べるのか」と言うかもしれない+。 21 私は6年目にあなたたちのために祝福を与え,土地には3年分の作物が実る+。 22 あなたたちは8年目に種をまき,9年目まで古い収穫物を食べる。収穫できるようになるまで,古いものを食べる。
23 土地はずっと売り渡されたままであってはならない+。土地は私のものだからである+。あなたたちは私から見れば外国人居住者で移住者である+。 24 あなたたちが所有する地方全体で,土地を買い戻す権利を認めるべきである。
25 仲間が貧しくなって所有地を売った場合,買い戻す権利を持つ近親者が来て,兄弟が売ったものを買い戻さなければならない+。 26 買い戻してくれる人がいなくても,当人が裕福になって買い戻せるようになった場合, 27 土地を売ってからの年数分の金額を計算し,それを差し引いた額を,売った相手に返すべきである。こうして自分の所有地に帰ることができる+。
28 しかし,買い戻せるだけのお金がなければ,売ったものはヨベルの年まで,買った人のものである+。その土地はヨベルの時に本来の持ち主に返され,その人は自分の所有地に帰る+。
29 城壁に囲まれた町にある家を売る場合,売却の時から1年の終わりまでは買い戻すことができる。買い戻しの権利+は丸1年有効である。 30 しかし,丸1年が過ぎる前に買い戻されないなら,城壁に囲まれた町にある家は代々ずっと,買った人の所有となる。ヨベルの時に返還されるべきではない。 31 一方,周囲に城壁がない集落の家は田舎の畑の一部と見なされる。買い戻しの権利は保たれ,家はヨベルの時に返還されるべきである。
32 レビ族の町にある家については+,レビ族は買い戻しの権利を失わない。 33 レビ族の町で家が売られて買い戻されなかった場合,ヨベルの時に返還されなければならない+。レビ族の町の家はイスラエル人の中で彼らの所有物だからである+。 34 さらに,レビ族の町の周りの牧草地+は売ってはならない。それはずっと彼らの所有地なのである。
35 近所の仲間が貧しくなって生計を立てられないなら,外国人居住者や移住者を支えるように+その仲間を支えなければならない+。仲間があなたと共に生き続けるためである。 36 仲間を相手に利息を取ったりもうけたり*してはならない+。神を畏れなければならない+。仲間はあなたと共に生き続ける。 37 仲間に利息を付けてお金を貸したり+もうけのために食物を渡したりしてはならない。 38 私はあなたたちの神エホバ,あなたたちをエジプトから連れ出して+カナン地方を与え,あなたたちの神であることを示す者である+。
39 近所の仲間が貧しくなって自分をあなたに売るしかない場合+,奴隷のように働かせてはならない+。 40 仲間は,雇われた労働者や+,移住者のように見なされるべきである。ヨベルの年まであなたの所で働く。 41 それから仲間は,子供を連れてあなたの所を去り,家族のもとに帰る。自分の父祖たちの所有地に帰るべきである+。 42 イスラエル人は私がエジプトから連れ出した私の奴隷だからである+。イスラエル人は自分を奴隷のように売ってはならない。 43 あなたは仲間を残酷に扱ってはならない+。神を畏れなければならない+。 44 男奴隷や女奴隷になるのは周辺諸国の人である。その人たちを男奴隷や女奴隷として買ってよい。 45 また,一緒に住んでいる外国人移住者や+,あなたたちの土地で生まれた彼らの家族を,奴隷として買ってよい。その人たちはあなたたちの所有となる。 46 彼らを相続財産として子供たちに譲り渡し,所有物としてずっと相続させてよい。その人たちを労働者として使うのはよい。しかし,あなたたちの仲間であるイスラエル人を残酷に扱ってはならない+。
47 一方,イスラエルの中にいる外国人居住者や移住者が裕福になり,近所に住む仲間が貧しくなって,その外国人居住者や移住者,外国人居住者の家族に自分を売らなければならない場合, 48 自分を売った後も,買い戻しの権利がある。その人の兄弟が買い戻せる+。 49 あるいは,おじかおじの子が買い戻せる。さらに,近い親族*の誰か,家族の1人が買い戻せる。
また,その人自身が裕福になったなら,自分でも買い戻せる+。 50 自分を買った人と一緒に,自分を売った年からヨベルの年+までの期間を計算する。その年数に応じて金額が決まる+。その期間の労働は雇われた労働者の場合と同じように評価される+。 51 まだ何年もあるなら,残りの年数に応じて買い戻し額を支払うべきである。 52 しかし,ヨベルの年までの年数がわずかなら,自分で計算する。残っている年数に応じて買い戻し額を支払うべきである。 53 仕えている間は,雇われた労働者のように扱われるべきである。あなたは,その人が残酷な扱いを受けないように注意すべきである+。 54 しかし,以上のようにして自分を買い戻すことができなければ,ヨベルの年に自由になる+。子供も連れていく。
55 イスラエル人は私の奴隷なのである。私がエジプトから連れ出した奴隷である+。私はあなたたちの神エホバである。
26 無価値な神々を作ってはならない+。彫刻像+や聖柱*を立ててはならない。あなたたちの土地に石の彫り物+を置いて,それに向かってひれ伏してもならない+。私はあなたたちの神エホバである。 2 あなたたちは私の安息日*を守り,私の聖なる所に深い敬意を示す*べきである。私はエホバである。
3 あなたたちが私の法令に従い,私のおきてを守り続け,それらを実行するなら+, 4 私はふさわしい時に雨を十分に降らせ+,土地に作物が実り+,野の木に実がなる。 5 脱穀はブドウの収穫の時期まで続き,ブドウの収穫は種まきの時期まで続く。あなたたちは満足するまでパンを食べ,自分の土地に安心して住む+。 6 私はその土地に平和を与え+,あなたたちは誰にも脅かされずに横になる+。私はどう猛な野獣をその土地から除き去る。剣を持つ人があなたたちの土地を通っていくこともない。 7 あなたたちは必ず敵を追って剣で倒す。 8 あなたたちは,5人で100人を追い,100人で1万人を追い,敵を剣で倒す+。
9 私はあなたたちを祝福し,子孫がたくさん生まれて多くなるようにする+。あなたたちとの契約を守る+。 10 あなたたちは,前の年の古い物をまだ食べているうちに,新しい物の場所を作るために古い物を片付けることが必要になる。 11 私はあなたたちの中に私の幕屋を置き+,あなたたちを退けない。 12 私はあなたたちの中を歩き,あなたたちの神となる+。あなたたちも私の民となる+。 13 私はあなたたちの神エホバであり,あなたたちをエジプトから連れ出し,奴隷状態から自由にした。あなたたちを圧制から解放し*,あなたたちが頭を上げて歩けるようにした。
14 しかし,もしあなたたちが私の言うことを聞かず,全てのおきてを守らないなら+, 15 私の法令を退けるなら+,また,私の法規をひどく嫌って私の全てのおきてを守らず,私との契約を破るなら+, 16 私もあなたたちに次のようにする。あなたたちを苦悩によって,結核と熱病によって罰し,目を衰えさせ,力を失わせる。あなたたちが種をまいても報われない。敵が作物を食べるからである+。 17 私はあなたたちに厳しい顔を向け,あなたたちは敵に打ち破られる+。あなたたちを憎む者たちに踏みつけられ+,誰も追い掛けていないのに逃げる+。
18 それでもなお,私の言うことを聞かないなら,私はあなたたちの罪のためにより厳しく*懲らしめる。 19 あなたたちの傲慢さを砕き,天を鉄のように+,地を銅のようにする。 20 土地に作物は実らず,木には実がならないので+,あなたたちは無駄に体力を消耗する。
21 それでもあなたたちが私に逆らい続け,私の言うことを聞こうとしないなら,私は罪に応じてより厳しく*あなたたちを打つ。 22 私は野生動物をあなたたちの中に送る+。それはあなたたちの子供を襲い+,家畜を全滅させ,あなたたちは少なくなる。道路は荒れ果てる+。
23 こうしたことがあっても,私の矯正を受け入れず+,あくまで私に逆らうなら, 24 私もあなたたちに立ち向かう。あなたたちの罪のためにより厳しく*あなたたちを打つ。 25 私はあなたたちに剣で復讐する。あなたたちが私との契約+を破ったからである。あなたたちが自分たちの町に集まっても,私はあなたたちの間に病気を送り込み+,あなたたちを敵の手に渡す+。 26 私がパン*の供給*を断つと+,たった1つのかまどで10人の女性がパンを焼き,重さを量ってパンを分配する+。あなたたちは食べても満足することはない+。
27 それにもかかわらず私の言うことを聞かず,あくまで私に逆らうなら, 28 私もあなたたちに激しく立ち向かう+。あなたたちの罪のためにより厳しく*懲らしめる。 29 あなたたちは息子の肉を食べ,娘の肉を食べることになる+。 30 私はあなたたちの聖なる高い場所を一掃し+,香台を切り倒し,汚らわしい偶像*の死体の上にあなたたちの死体を積み上げる+。私はあなたたちのことを極めて不快に思い,目を背ける+。 31 あなたたちの町を剣で破壊し+,あなたたちの聖なる所を荒廃させる。あなたたちの犠牲の心地よい香りを嗅ぐことはない。 32 私はその土地を荒廃させる+。あなたたちの敵はそこに住み,驚いて見つめる+。 33 私はあなたたちを国々に散らし+,剣をさやから抜いてあなたたちを追う+。あなたたちの土地は荒廃し+,町は廃虚となる。
34 その時,荒廃している期間中ずっと,その土地は安息を取り戻す。あなたたちが敵の土地にいる間である。その時,土地は休み*,安息を取り返すことになる+。 35 荒廃している期間中ずっと休む。あなたたちがそこに住んでいた間,安息の時に土地を休ませなかったからである。
36 私は敵の土地で,生き残る人たち+の心を絶望で満たす。彼らは,吹き散らされる木の葉の音に追い立てられ,誰も追い掛けていないのに,剣から逃げる人のように逃げて倒れる+。 37 誰も追い掛けていないのに,剣から逃げる人のように互いにつまずく。敵に抵抗することができない+。 38 国々で死に+,敵の土地で息絶える。 39 あなたたちのうちの残る人たちも,自分の過ちのために敵の土地で朽ち果てる+。父たちの過ちのために+朽ち果てるのである。 40 彼らは,自分の過ち,および父たちの過ちと不忠実さを告白し+,次のことを認める。彼らが私に逆らって歩んで不忠実に行動し+, 41 それで私も彼らに立ち向かい+,敵の土地に連れていった,ということを+。
その時には,彼らは心がかたくな*ではなくなり,謙遜になるかもしれない+。また,自分の過ちを償うことになる。 42 私はヤコブとの契約+と,イサクとの契約+を思い起こす。アブラハムとの契約を思い起こし+,その土地のことを思い起こす。 43 その土地は,彼らに見捨てられている間,安息を取り戻し+,彼らがいないまま荒廃する。彼らは自分の過ちを償う。私の法規を退け,私の法令をひどく嫌ったからである+。 44 それでも,彼らが敵の土地にいる間,私は決して彼らを完全には退けず+,捨て去って根絶やしにすることもしない。彼らとの契約を破らないためである+。私は彼らの神エホバである。 45 私は彼らのために,彼らの先祖たちとの契約を思い起こす+。私は国々が見る前でその者たちをエジプトから連れ出した+。その者たちの神であることを示すためである。私はエホバである』」。
46 以上が,エホバがシナイ山でモーセを通してご自分とイスラエル人との間に設けた規定と法規と律法である+。
27 エホバは続けてモーセに言った。 2 「イスラエル人にこう告げなさい。『ある人を差し出すという特別な誓約をして+,その人の評価額をエホバに捧げる場合, 3 20歳以上60歳未満の男性の評価額は,聖なる標準重り*で銀570グラムである。 4 女性であれば,評価額は340グラムである。 5 5歳以上20歳未満の場合,男性の評価額は230グラム,女性は110グラムである。 6 生後1カ月以上5歳未満の場合,男性の評価額は銀57グラム,女性は銀34グラムである。
7 60歳以上の場合,評価額は男性が170グラム,女性は110グラムである。 8 しかし,貧しくて評価額を払えないのであれば+,差し出される人は祭司の前に立ち,祭司がその人の価を決める。祭司は,誓約した人が払える範囲で評価する+。
9 誓約して差し出すのが,エホバに捧げるのにふさわしい動物であれば,エホバに与えられる物は全て聖なるものとなる。 10 それを取り換えてはならない。悪いものを良いものと,また良いものを悪いものと交換してはならない。もし別の動物と交換するようなことがあれば,元の動物も交換した動物も聖なるものとなる。 11 エホバへの捧げ物としては差し出せない汚れた動物+の場合,その人はその動物を祭司の前に連れてくる。 12 祭司は,それが良いか悪いかに従ってその価を決める。祭司が評価した額が使われる。 13 もしそれを買い戻したければ,評価額にその5分の1を加えて納めなければならない+。
14 自分の家を神聖なものとし,エホバにとって聖なるものとして捧げる場合,祭司は,それが良いものか悪いものかに従ってその価を決める。祭司が決めた価がその価格となる+。 15 家を神聖なものとした人がそれを買い戻したければ,評価額にその5分の1を加えて納める。こうして家はその人のものとなる。
16 所有する畑の一部をエホバに犠牲として捧げる場合,評価額は畑にまくのに必要な種の量で決まる。大麦の種220リットルに対して銀570グラムである。 17 畑をヨベルの年から神聖なものとするのであれば+,評価額がそのまま使われる。 18 ヨベルの後に畑を神聖なものとするのであれば,祭司は,次のヨベルの年までの年数に応じてその価を計算する。評価額より低い額になる+。 19 もし畑を神聖なものとした人がそれを買い戻そうとするのであれば,評価額にその5分の1を加えて納めなければならない。そうすれば畑はその人のものである。 20 もしその人が畑を買い戻さずに他の人に売ったなら,もう買い戻すことはできない。 21 その畑がヨベルの時に手放される際,それはエホバにとって聖なるもの,完全に捧げられた畑となる。祭司の所有地となる+。
22 世襲所有地ではなく,買った畑をエホバに犠牲として捧げる場合+, 23 祭司が計算するヨベルの年までの評価額をその日に納める+。それはエホバにとって聖なるものである。 24 その畑はヨベルの年に,畑の売り手すなわち本来の所有者に返される+。
25 評価額は全て聖なる標準重りに基づき,標準重りは11.4グラムである。
26 動物の初子は,誰も神聖なものとしてはならない。それはエホバのための初子として生まれたからである+。牛であれ羊であれ,それは最初からエホバのものである+。 27 それが汚れた動物で,買い戻す場合,評価額にその5分の1を加えて納めるべきである+。買い戻されなければ,評価額に従って売られる。
28 また,完全に捧げられたもの,人が自分のものの中から無条件で*エホバに捧げたものは,人間でも動物でも所有する畑でも,売ったり買い戻したりしてはならない。完全に捧げられたものは全てエホバにとって極めて聖なるものである+。 29 滅びるよう定められた*人を買い戻してはならない+。その人は必ず死刑にされるべきである+。
30 土地の10分の1+は,畑の作物であれ木の実であれ,全てエホバのものである。それはエホバにとって聖なるものである。 31 10分の1の幾らかを買い戻したければ,その価に加えてその5分の1を納めるべきである。 32 牛や羊の10分の1,すなわち牧者のつえの下を通る動物は10匹目ごとに,全てエホバにとって聖なるものとなる。 33 それが良いものか悪いものかを調べてはならず,それを交換してもならない。もし交換しようとするなら,元の動物も交換した動物も,聖なるものとなる+。それを買い戻してはならない』」。
34 以上が,エホバがシナイ山でイスラエル人のためにモーセに与えたおきてである+。
用語集参照。
または,「殺される」。
または,「腎臓の辺りの脂肪」。
または,「安らぎの」。
または,「腎臓の辺りの脂肪」。
食べた物を一時的に蓄える器官。
犠牲にした動物の脂が染み込んだ灰のこと。
または,「代表する部分」。
または,「代表する部分」。
または,「酵母」。
または,「緑の穂」。
または,「代表する部分」。
または,「平和の捧げ物の犠牲」。
直訳,「パン」。共食の犠牲のうちの神の分ということ。
直訳,「パン」。共食の犠牲のうちの神の分ということ。
直訳,「油を注がれた祭司」。大祭司のこと。用語集の「油を注ぐ」参照。
直訳,「油を注がれた」。
犠牲にした動物の脂が染み込んだ灰のこと。
用語集参照。
直訳,「油を注がれた」。
または,「災いを求める声(誓いの声)」。恐らく,悪事が起きた時になされる知らせのことで,悪を行った人や,そのことについて証言しない人に対して,災いを求めることが含まれる。
誓いを守らなかった場合のことと思われる。
または,「代表する部分」。
または,「聖なる場所の標準重り」。
または,「下着」。
犠牲にした動物の脂が染み込んだ灰のこと。
または,「エホバへの,代表する部分」。
または,「酵母」。
または,「捧げ物」。
用語集の「油を注ぐ」参照。
直訳,「油を注がれた」。
または,「酵母」。
または,「死刑にされ」。
用語集の「油を注ぐ」参照。
用語集の「油を注ぐ」参照。
または,「腰帯」。
または,「聖なる冠」。
直訳,「油を注ぎ」。
または,「巻いた」。
または,「腎臓の辺りの脂肪」。
直訳,「あなたたちの手を満たす」。
用語集の「油を注ぐ」参照。
または,「陸生動物」。
または,「昆虫」。
用語集参照。
用語集参照。
または,「患部」。
または,「うつる心配がない」。
用語集の「重い皮膚病」参照。
または,「赤い」。
用語集の「重い皮膚病」参照。
直訳,「罪」。
直訳,「罪」。
直訳,「のために贖罪を行う」。
直訳,「肉体」。
または,「下着」。
または,「むき出しの肉体」。
意味はもしかすると,「いなくなるヤギ」。
または,「用意ができている人」。
「自分を苦しめる」とは,断食などの制限を自分に課すことだと一般に理解されている。
用語集の「油を注ぐ」参照。
直訳,「手を満たされた」。
直訳,「ヤギ」。
または,「と売春をして」。
直訳,「裸をあらわにして」。以下同様。
直訳,「それは父の裸である」。
直訳,「それらはあなたの裸である」。
直訳,「父の兄弟の裸をさらして」。
直訳,「それは兄弟の裸である」。
または,「恥ずべき行い」。
または,「隣人」。
または,「犠牲にされる」。
直訳,「恐れ」。
または,「後に残った物」。
または,「苦しんでいる」。
または,「に災いがあるようにと言ったり」。
直訳,「血」。
もしかすると,「仲間の命が危険にさらされた時に傍観していてはならない」。
直訳,「その包皮」。
直訳,「無割礼」。
または,「びんの毛を切って」。
ヘブライ語,ネフェシュ。用語集参照。ここでは,死んだ人を指す。
直訳,「入れ墨の印」。
直訳,「を畏れ」。
または,「モレクと売春をした」。
または,「他の神と売春をする」。
または,「に災いがあるようにと言う」。
直訳,「父の裸をさらした」。
または,「恥ずべき行い」。
両方の女性がこのみだらな行いを承知していた,ということかもしれない。
直訳,「姉妹の裸をさらした」。
直訳,「おじの裸をさらした」。
直訳,「兄弟の裸をさらした」。
直訳,「乳と蜜が流れる地」。
または,「一族」。
または,「食物」。犠牲のこと。
用語集の「油を注ぐ」参照。
直訳,「手を満たされて」。
ヘブライ語,ネフェシュ。用語集参照。ここでは,ネフェシュという語に,「死んだ」を意味する語が付いている。
もしかすると,「痩せ細った人」。
直訳,「から離れ」。
直訳,「よそ者」。アロンの子孫ではない人のこと。
直訳,「よそ者」。アロンの子孫ではない人のこと。
直訳,「2つの夕方の間」。
または,「苦しんでいる」。
「自分を苦しめる」とは,断食などの制限を自分に課すことだと一般に理解されている。
もしかすると,「断食をしない」。
または,「ワジ」。
または,「代表する部分」。
または,「それに災いがあるようにと言い」。
または,「を打って死なせる」。
または,「動物を打って死なせた」。
または,「高利を取ったり」。
または,「肉親」。
用語集参照。
または,「安息年」。
直訳,「を畏れる」。
直訳,「あなたたちのてんびん棒を折り」。
直訳,「7倍」。
直訳,「7倍」。
直訳,「7倍」。
または,「食物」。
直訳,「棒」。パンを掛けておくために使われた棒のことかもしれない。
直訳,「7倍」。
ヘブライ語で「ふん」を意味する言葉と関連があると考えられる,嫌悪を表す表現。
または,「安息を守り」。
直訳,「無割礼」。
または,「聖なる場所の標準重り」。
または,「滅びのために」。
または,「完全に捧げられた」。