質問をするとき識別力を働かせる―その1
1宣教において質問は強力な手段です。関心を高め,推論させ,要点を強調し,能動的に考えさせるために質問を用いることができます。イエスは他の人を教える際によく質問をしました。―マタ17:24-27;26:52-54。
2質問は大切ですが,洞察力も必要です。ろう者の中には,一般教育をあまり受けていない,または質問されることが少ない環境で育った人たちもいます。それで,こちらが質問すると不安になったり不快に感じたりするかもしれません。そうならないために何ができるでしょうか。
3くつろいだ雰囲気にする:質問をする時には親切な仕方でするべきです。試されているという印象を家の人に与えてはなりません。相手の答えを待ち,よく聞きます。(マタ22:42)相手の反応を親切に受け止め,批判的にならないようにします。ふさわしければ誠実に褒めます。(マル12:34)再び訪ねることを申し出る時は,聖書やその中の素晴らしい希望について楽しく互いに意見を交わすことが目的であると説明しましょう。―ロマ1:12。
4前もって準備する:再訪問や聖書研究に行く前に,相手のことを念頭に置き,とりわけ質問に注意を払いながら準備しましょう。研究生の中には,質問をビデオで見るより,あなたから直接質問されるほうが良い反応を示す人もいます。それで,節の質問の中のかぎとなる手話に注目し,話し合いの中でその手話を強調することができます。
5討議の際:新しい再訪問や聖書研究生の場合,要点の手話のところでビデオを止めるのがよいでしょう。そうするなら,研究生は節の中の答えを見つけられるでしょう。節を再生している間,要点のところで相手と目を合わせる,あるいはその通りだということや,これが大切な点だということを顔の表情や動きで示すとよいでしょう。研究の準備をどのようにするかを教えてください。節の中にある手話と似たものが質問の中に含まれていることが多いという点を伝えられます。
6効果的に質問できるよう技術を向上させるなら,卓越した教え手であるイエスに見倣っていることになります。今後の記事では,識別力を働かせて質問する他の方法を考えます。
[研究用の質問]
1.宣教において質問は強力な手段と言えるのはなぜですか。
2.質問をする時に洞察力が必要なのはなぜですか。
3.家の人に楽な気持ちで答えてもらうためどんなことが出来ますか。
4.再訪問や聖書研究に行く前に何をすべきですか。
5.研究生が出版物から十分学ぶためのどんな提案がありますか。
6.教える能力を向上させてゆくべきなのはなぜですか。