エフェソス人への手紙
1 神のご意志によって+キリスト・イエスの使徒+となったパウロから,[エフェソスに]*いる聖なる者たち,およびキリスト・イエスと結ばれた+忠実な者たち+へ:
2 わたしたちの父なる神と主イエス・キリストからの過分のご親切+と平和+があなた方にありますように。
3 わたしたちの主イエス・キリストの神また父がほめたたえられますように+。[神]はわたしたちを,キリストとの結びつきのもとに,天の場所+において,霊のあらゆる祝福をもって祝福してくださった+からです。4 それは,世の基が置かれる*前から+[キリスト]との結びつきにおいてわたしたちを選び+,わたしたちが愛のうちに+,そのみ前にあって神聖できずのない者となるように+してくださったとおりのことでした。5 [神]はそのご意志に*かなうところにしたがい+,わたしたちをイエス・キリストを通してご自身の養子+とするよう+あらかじめ定めてくださり+,こうして,6 [ご自分の]愛する者+によってわたしたちに親切に授けてくださった栄光ある過分のご親切+に対する賛美となるようにされたのです+。7 わたしたちはこの方により,その血+を通してなされた贖いによる釈放,そうです,[わたしたちの]罪過の許し+を,その過分のご親切の富+によって得ているのです。
8 [神]はそれを,あらゆる知恵と分別とにおいてわたしたちに満ちあふれさせてくださいました+。9 そのご意志の神聖な奥義+をわたしたちに知らせてくださったことにおいてです*。それは,10 定められた時+の満了したときにおける管理*+のためにご自身のうちに意図された意向によるものであり+,すなわちそれは,すべてのもの,天にあるもの+と地にあるもの+を,キリストにおいて+再び集める*+ことです。[そうです,キリスト]において,11 この方との結びつきにおいて,わたしたちはまた相続人+として選定されたのです。ご意志の計るところに応じてすべてのものを作用させる方+の目的のもとに,わたしたちがあらかじめ定められていたからであり,12 それは,キリストに望みを置く点で最初の者となったわたしたち+が*,その栄光+の賛美に仕えるためでした。13 しかしあなた方も,真理の言葉+,すなわちあなた方の救いについての良いたより+を聞いた後,この方に望みを置きました。そして信じた後,やはりこの方により*,約束の聖霊をもって+証印を押されたのです+。14 それは*わたしたちの相続財産+に関する事前の印*+であり,また,[神]ご自身の*所有物+を贖いによって釈放し+,その栄光ある賛美とすることを目的としています。
15 そのゆえにわたしも,あなた方が主イエスに対し,またすべての聖なる者たちについて抱く信仰について聞くにつけ+,16 あなた方のことを感謝してやみません。わたしは自分の祈りの中で引き続きあなた方のことを述べています+。17 わたしたちの主イエス・キリストの神,栄光の父が,ご自身についての正確な知識+という点で知恵+と啓示*の霊をあなた方に与えてくださるようにするため,18 [また,]あなた方の心の目+が啓発されて+,[神]があなた方を召してくださったその希望+は何か,聖なる者たち+のための相続財産として[神]が擁しておられる*栄光ある富+は何か,19 そして,わたしたち信じる者に対する[神]の力+の卓抜した偉大さがどんなものかを,あなた方が知るようになるためです。それは[神]の強大な力の働き+によるのであり,20 [神]はキリストの場合,その働きをもって彼を死人の中からよみがえらせ+,天の場所において+ご自分の右に座らせたのです+。21 すなわち,あらゆる政府と権威と力と主権+,またとなえられるあらゆる名のはるか上にであり+,単にこの事物の体制*+だけでなく,来たるべき[体制+]においてもです。22 [神]はまた,すべてのものを彼の足の下に服させ+,会衆に対して彼をすべてのものの頭とされました+。23 その[会衆]は彼の体であり+,すべてにあってすべてのものを満たす方+の満ちるところ+です。
2 さらに,あなた方は自分の罪過と罪にあって死んでいましたが+,そのあなた方を[神は生かしてくださいました]。2 あなた方は,この世*の事物の体制*にしたがい,また空中の権威の支配者+,不従順の子ら+のうちにいま働いている霊+にしたがって,一時はそうした[罪]のうちを歩んでいました+。3 そうです,それら[不従順の子ら]の中にあって,わたしたちは皆,一時は自分の肉の欲望にしたがって生活し+,肉と考えとの欲するところを行なって+,ほかの人々と同じく生まれながらに憤りの子供でした+。4 しかし,神は憐れみに富んでおられ+,わたしたちを愛してくださったその大いなる愛のゆえに+,5 わたしたちが罪過にあって死んでいたその時にさえ+,キリストと共に生かし ― あなた方は過分のご親切によって救われているのです+ ― 6 また,キリスト・イエスとの結びつきにおいてわたしたちを共によみがえらせ+,天の場所に共に座らせてくださったのです+。7 それは,キリスト・イエスと結ばれた+わたしたちに対する慈しみのうちにあるその過分のご親切の卓抜した富+が,来たらんとする+事物の諸体制*において明らかに示されるためです。
8 まさにこの過分のご親切のもとに,あなた方は信仰によって救われているのです+。そして,これはあなた方によるのではなく+,神の賜物+なのです。9 そうです,それは業によるのではありません+。だれも誇ることのないためです+。10 わたしたちは[神]の業の所産であって+,キリスト・イエスと結ばれて+良い業のために+創造されたのです+。それは,わたしたちがそのうちを歩むようにと神が前もって+準備してくださったものです。
11 それゆえあなた方は,肉について言えば,自分たちが以前は諸国民の者であったことを覚えておきなさい+。あなた方は,手で肉になされた「割礼+」と呼ばれるものによって,「無割礼」と呼ばれていました ― 12 そのころあなた方はキリストを持たず+,イスラエルの国家から疎外され+,約束にかかわる[数々の]契約に対してはよそ者であり+,希望もなく+,世にあって*神を持たない者だったのです+。13 しかし,かつては遠く離れていたあなた方が,今やキリスト・イエスと結ばれ,キリストの血によって近い者となりました+。14 [キリスト]はわたしたちの平和であり+,二者+を*一つにし+,その間にあって隔てていた+壁*を取り壊した+方なのです。15 この方は自分の肉+によって敵意+を,すなわち[数々の]定めから成るおきての律法+を廃棄されました。それは,二つの民+をご自身との結びつきのもとに一人の新しい人に創造し+,平和を作り出すためでした。16 またそれは,両方の民を一つの体とし+,苦しみの+杭を通して神と十分に和解させるため+でした。彼は自分自身によって*その敵意を抹殺した+からです。17 そして彼は来て,遠く離れた者であったあなた方に平和の良いたより+を,また近い者たちにも平和を宣明したのです+。18 この方を通してわたしたち両方の民+は,一つの霊+のもとに*父に近づくこと+ができるからです。
19 それゆえ,あなた方はもはや決してよそ者+や外人居留者+ではありません。聖なる者たち+と同じ市民+であり,神の家族+の成員なのです。20 そしてあなた方は使徒+や預言者たち+の土台*+の上に築き上げられているのであり,キリスト・イエスご自身は土台の隅石+です。21 彼と結びあって建物全体は調和よく組み合わされ*+,エホバ*のための聖なる神殿*+に成長してゆきます。22 彼と結びあって+あなた方も共に築き上げられ,神が霊によって住まれる所となってゆくのです+。
3 このゆえに,あなた方諸国民のために+キリスト・イエスの囚人+となっている私パウロ ― 2 あなた方のためにわたしにゆだねられた,神の過分のご親切に関する家令職+について*あなた方がほんとうに聞いているのであれば,3 すなわち,さきに簡単に書いたとおり,神聖な奥義が啓示によってわたしに知らされたことについてですが+。4 その点を考えれば,あなた方はこれを読む際,キリストの神聖な奥義+についてわたしの把握しているところ+を悟れるはずです。5 ほかの世代において,この[奥義+]は,今その聖なる使徒や預言者たち+に霊によって啓示されているほどには,人の子らに知らされていませんでした+。6 すなわちそれは,諸国の人々が良いたよりを通してキリスト・イエスと結ばれて,共同の相続人,同じ体の成員+,わたしたちと共に約束+にあずかる者となる,ということです。7 わたしは,[神]の力の働きに応じて自分に与えられた,無償の賜物である神の過分のご親切にしたがい+,このことの奉仕者+となったのです。
8 すべての聖なる者たちの中で最も小さな者よりさらに小さな者であるわたし+にこの過分のご親切+が与えられ,こうしてわたしは,キリストの測りがたい富+に関する良いたよりを諸国民に宣明し+,9 定めのない過去から,すべてのものを創造された+神のうちに隠されてきた神聖な奥義+がどのように管理されるか*+を人々に示す*ことになりました。10 [これは,]天の場所にあるもろもろの政府と権威+に対して,きわめて多様な神の知恵+が,今や会衆を通して知らされるためであって+,11 それは,キリスト,すなわちわたしたちの主イエスに関連して[神]がお立てになったとこしえの目的にかなうところでした+。12 その[イエス]により,彼に対する信仰によって,わたしたちはこうしてはばかりのないことばで語ることができ,また確信を抱いて近づくことができます+。13 そのようなわけで,わたしは,あなた方のためのわたしのこれらの患難のゆえに,あなた方があきらめてしまわないようにと願います+。これらはあなた方にとって栄光となるのです*。
14 このゆえに,わたしは父+に対し,15 すなわち,天と地のあらゆる家族+がその名を負う方+に対してひざをかがめます+。16 その栄光の富にしたがい+,その霊による力をもって+,あなた方の内なる人+を強くしてくださり,17 [あなた方の]信仰により,あなた方の心の中に,愛をもって*キリストを住まわせてくださるようにするためです+。これは,あなた方がしっかり根ざして+土台の上に堅く立つため+,18 そうしてあなた方が,すべての聖なる者たちと共に,幅と長さと高さと深さ+がどれほどであるかを悟ること+も,19 知識を超越したキリストの愛+を知ることも十分できるようになり,こうしてあなた方が神の与えてくださる満ち満ちたさま+に*余すところなく満たされるためなのです。
20 では,わたしたちのうちに働かせておられる力+により,わたしたちが求めまた思うところのすべてをはるかに超えてなしうる方+に,21 その方に,栄光が,会衆により,またキリスト・イエスによって,すべての世代にわたり,限りなく永久にありますように+。アーメン。
4 それゆえ,主にあって囚人+となっているわたしが,あなた方に懇願します。あなた方の召された召し+にふさわしく歩み+,2 全くへりくだった思い+と温和さとをもち,また辛抱強さ+をもって愛のうちに互いに忍び+,3 結合のきずなである平和のうちに霊の一致を守るため真剣に励みなさい+。4 体は一つ+,霊は一つ+です。それは,あなた方が自分たちの召されたその一つの希望+のうちに召されたのと同じです。5 主は一つ+,信仰は一つ+,バプテスマは一つ+です。6 すべての者の神また父は一つ+であり,すべての上に,すべてを通し,すべての中におられるのです。
7 さて,キリストが無償の賜物+をどのように量り出してくださったかに応じて,わたしたち一人一人に過分のご親切+が与えられました。8 それゆえにこう言われます*。「高い所に上った時,彼はとりこを連れ去った。彼は人々[の]賜物を*与えた+」。9 さて,「彼は上った+」という表現ですが,これは,彼が下方の領域,つまり地にも下ったこと+以外の何を意味するでしょうか。10 下ったその方が,すべての天のはるか上に+上った方+でもあるのです。それは,彼がすべてのものを満ち満ちたもの+とするためでした*。
11 そして彼は,ある者を使徒+,ある者を預言者+,ある者を福音宣明者*+,ある者を牧者また教える者+として与えました。12 それは,奉仕の業のため,またキリストの体を築き上げるために+聖なる者たちをさらに調整することを*目的としてであり+,13 ついにわたしたちは皆,信仰と神の子についての正確な知識との一致に達し,十分に成長した+大人,キリストの満ち満ちたさまに属する丈の高さに[達する]のです+。14 それは,わたしたちがもはやみどりごでなくなり,人間のたばかり+や誤らせようとたくらむ巧妙さによって,波によるように振り回されたり+,あらゆる教えの風にあちこちと運ばれたりすることのないためです+。15 そうです,わたしたちは真理を語りつつ*+,愛により,すべての事において,頭+であるキリストを目ざして成長してゆきましょう+。16 この[キリスト]をもととして,体の各部すべて+は,調和よく組み合わされることにより,また必要なものを与えるすべての関節を通して協働することにより*,それぞれの部分が定めの機能を果たすにつれて,愛のうちに自らを築き上げることを目ざした体の成長に資するのです+。
17 それゆえ,わたしは主にあってこのことを言い,また証しします。すなわち,あなた方はもはや,思いのむなしさのままに歩む+諸国民と同じように歩んではいません+。18 彼らは精神的な暗闇にあり+,神に属する命から疎外されています+。それは彼らのうちにある無知+のため,またその心の無感覚さ+のためです。19 彼らはいっさいの道徳感覚を通り越し+,貪欲にも+あらゆる汚れ*+を行なおうとして,身をみだらな行ない+に*ゆだねたのです。
20 しかしあなた方は,キリストがそのようであるとは学びませんでした+。21 本当にあなた方が,イエスのうちにある真理+のとおりにその[ことば]を聞き,彼によって教えられたのであればです+。22 [その教えとは,]あなた方の以前の生き方にかない,またその欺きの欲望+にしたがって腐敗してゆく+古い人格を捨て去るべきこと+,23 そして,あなた方の思いを活動させる力において*新たにされ+,24 神のご意志にそいつつ真の義+と忠節のうちに創造された+新しい人格+を着ける+べきことでした。
25 それゆえ,あなた方は偽りを捨て去ったのですから+,おのおの隣人に対して真実を語りなさい+。わたしたちは肢体として互いのものだからです+。26 憤っても*,罪を犯してはなりません+。あなた方が怒り立ったまま日が沈むことのないようにしなさい+。27 悪魔にすきを与えてもなりません+。28 盗む者はもう盗んではなりません+。むしろ,骨折って働き,自分の手で良い業を行ない+,窮乏している人に分け与えることができるようにしなさい+。29 腐ったことばをあなた方の口から出さないようにしなさい+。むしろ,必要に応じ,どんなことにせよ築き上げるのに良いことばを[出して],聞く人たちに恵みとなるようにしなさい+。30 また,神の聖霊を悲しませる*ことのないようにしなさい+。贖いによる釈放の日のために+,あなた方はそれをもって証印を押されたのです+。
31 すべて悪意のある苦々しさ+,怒り,憤り,わめき,ののしりのことば+を,あらゆる悪と共にあなた方から除き去りなさい+。32 そして,互いに親切にし+,優しい同情心を示し+,神がキリストによって惜しみなく許してくださったように,あなた方も互いに惜しみなく許し合いなさい+。
5 それゆえ,愛される子供として,神を見倣う者となりなさい+。2 そして,キリストがあなた方を愛し+,芳しい香り+となる神への捧げ物また犠牲としてご自身をあなた方のために引き渡されたように+,あなた方も愛のうちに歩んでゆきなさい+。
3 聖なる民にふさわしく+,あなた方の間では,淫行+やあらゆる汚れまた貪欲*+が口に上ることさえあってはなりません+。4 また,恥ずべき行ない+,愚かな話,卑わいな+冗談など,ふさわしくない事柄があってもなりません。むしろ感謝をささげなさい+。5 あなた方はこのことを知っており,自分でも認めているのです。すなわち,淫行の者+,汚れた者,貪欲な者+は ― これらはつまり偶像礼拝者ですが ― キリストの,そして神の*王国に何の相続財産もありません+。
6 あなた方は,無意味な言葉で人に欺かれることがないようにしなさい+。ここに述べたようなことのために*,神の憤りは不従順の子ら+に臨もうとしているのです。7 それゆえ,彼らにあずかる者となってはなりません+。8 あなた方はかつては闇でしたが+,今は主との関係で光+となっているのです。光の子供として歩んでゆきなさい。9 光の実はあらゆる善良さと義と真実さとから成っているのです+。10 何が主に受け入れられるのかを絶えず確かめなさい+。11 そして,実を結ばない闇の業+に[彼らと]共に組するのをやめ+,むしろ[それを]戒めることさえしなさい+。12 彼らによってひそかになされる事柄は,話すことさえ恥ずべきもの+だからです。13 さて,戒められている事柄+はみな光によって明らかにされているのです。明らかにされている事柄+はみな光だからです。14 それゆえにこう言われます*。「覚めよ+,眠っている者よ。死人の中から起き上がれ+。そうすれば,キリストがあなたを照らすであろう+」。
15 ですからあなた方は,自分の歩き方をしっかり見守って+,それが賢くない者ではなく賢い者の[歩き方]であるようにし,16 自分のために,よい時を買い取りなさい+。[今は]邪悪な時代だからです+。17 それゆえ,もはや道理をわきまえない者となってはなりません。むしろ,何がエホバの*ご意志+であるかを見分けてゆきなさい+。18 また,酒に酔ってはなりません+。そこに放とうがあるのです+。むしろ,いつも霊に満たされ+,19 詩+と神への賛美+と霊の歌とをもって自分に語り,心の調べ+に合わせてエホバ*に歌い+,20 わたしたちの主イエス・キリストの名により,常にすべての事に対してわたしたちの神*また父に感謝をささげなさい+。
21 キリストへの恐れをもって互いに服し合いなさい+。22 妻は主に対するように自分の夫に服しなさい+。23 夫は妻の頭だからです+。それは,キリストが会衆の頭であり+,[この]体の救い主であられるのと同じです。24 そうです,会衆がキリストに服しているように,妻もすべての事において夫に[服し]なさい+。25 夫たちよ,妻を愛し続けなさい+。キリストが会衆を愛し,そのためにご自分を引き渡された+のと同じようにです。26 それは,[会衆]を神聖なものとし+,み言葉による水の洗いをもってそれを清めるため+,27 そして,輝かしいばかりの会衆をご自身のもとに立たせ+,こうしてそれが,汚点やしわ,またそうしたものの何もない,神聖できずのないものとなるためでした+。
28 このように,夫は自分の体のように妻を愛すべきです。妻を愛する人は自分自身を愛しているのです。29 自分の身を憎んだ者はかつていないからです。むしろ人は,それを養い,また大切にします+。キリストが会衆に対してするのと同じです。30 わたしたちは彼の体の肢体であるからです+。31 「このゆえに,人はその父と母を離れて自分の妻に堅く付き,二人は一体となる+」とあります。32 この神聖な奥義+は偉大です。今わたしはキリストと会衆+とについて述べているのです。33 とはいえ,あなた方一人一人も,それぞれ自分を[愛する]ように妻を愛しなさい+。一方,妻は夫に対して深い敬意+を持つべきです。
6 子供たちよ,主と結ばれた*+あなた方の親に従順でありなさい*+。これは義にかなったことなのです+。2 「あなたの父と母を敬いなさい+」とあり,これは約束を伴った最初の命令です+。3 すなわち,「それはあなたにとって物事が良く運び,あなたが地上で生き永らえるためである+」。4 また,父たちよ,あなた方の子供をいら立たせる*ことなく+,エホバ*の懲らしめ+と精神の規整+とを*もって育ててゆきなさい+。
5 奴隷である人たちよ,肉的な意味で[あなた方の]主人である人たちに対して従順でありなさい+。あなた方の誠実な心のうちに恐れとおののきを抱いて+,キリストに対してするように[しなさい]。6 人を喜ばせようとする者のように目先だけの奉仕をするのではなく+,キリストの奴隷として,神のご意志を,魂をこめて行ないなさい+。7 気だての良い奴隷でありなさい。エホバ*に対するように+,そして人間に対するようにではありません。8 というのは,あなた方も知っているように,奴隷であれ自由人であれ+,人が何にせよ善いことを行なうなら,エホバ*からそれに報いていただくことになるからです+。9 そして,主人である人たちも,彼らに対してこれと同じことを行なってゆきなさい。脅しつけるようなことはやめなさい+。あなた方の知っているように,彼らにもあなた方にも主人である方*+が天におられるからであり,その方に不公平はないのです+。
10 終わりに,主にあって,またその力の強大さによって+強くなってゆきなさい+。11 悪魔の策略*+にしっかり立ち向かえるように,完全にそろった,神からの武具+を身に着けなさい。12 わたしたちのする格闘+は,血肉に対するものではなく,もろもろの政府+と権威+,またこの闇の世の支配者たち*+と,天の場所にある邪悪な霊+の勢力に対するものだからです。13 このゆえに,完全にそろった,神からの武具*を取りなさい+。あなた方が,邪悪な日にあって抵抗できるように,また,すべての事を徹底的に行なった後,しっかりと立てるようにするためです+。
14 それゆえ,真理+を帯として腰に巻き+,義の胸当てを着け+,15 平和の良いたより+の装備を*足+にはき,こうしてしっかりと立ちなさい。16 何よりも,信仰+の大盾を取りなさい。あなた方はそれをもって,邪悪な者の火矢をみな消すことができます+。17 また,救いのかぶと+,それに霊+の剣+,すなわち神の言葉+を受け取りなさい。18 それと共に,あらゆる祈り+と祈願をもって,すべての機会に霊によって祈りなさい+。そのために,決してたゆむことなく,またすべての聖なる者たちのために祈願をささげつつ,終始目ざめていなさい。19 そして,わたしのためにも[祈ってください]。わたしが口を開くときに話す能力+を与えられ,はばかりのないことば+で良いたよりの神聖な奥義を知らせることができるようにするためです+。20 その[良いたより]のために,わたしは鎖につながれた大使+となっています。わたしがそれについて,当然の大胆さをもって*語れるようにと[祈ってください+]。
21 さて,あなた方がわたしに関する事,つまりわたしがどのようにしているかについても知ることができるように,愛する兄弟で,主にあって忠実な奉仕者であるテキコ+が一切の事をあなた方に知らせるでしょう+。22 あなた方がわたしたちに関する事を知り,彼があなた方の心を慰めること,このためにわたしは彼をあなた方のところに遣わすのです+。
23 兄弟たちに,父なる神および主イエス・キリストから,平和と信仰に伴う愛とがありますように。24 わたしたちの主イエス・キリストを腐れのないさまで愛している人たちすべてに過分のご親切+がありますように。
「エフェソスに」,シナ写c,アレ写,バチ写c,ベザ写,ウル訳,シリ訳ヘ,ペ; パピ写46,シナ写*,バチ写*は省いている。
「基が置かれる」。字義,「[種を]下に投げること」。ギ語,カタボレース。
または,「わたしたちを選び,わたしたちがそのみ前にあって……とおりのことでした。[神]は愛のうちに,(5)そのご意志に」。
「くださったことにおいてです」。または,「くださいました」。
「管理」。字義,「家の管理; 家政の運営」。ギ語,オイコノミアン; ラ語,ディスペンサーティオーネム。ルカ 12:42の脚注参照。
「再び集める」。G・H・セヤーの「新約聖書希英辞典」,第4版(1901年),39ページによると,「ご自身のために再び一緒にする」。
または,「それは,あらかじめキリストに望みを置いたわたしたちが」。
または,「そして,この方を信じるようにもなった後」。
「それは」,パピ写46,アレ写,バチ写; シナ写,ベザ写,ウル訳,「その者は」。
または,「事前の保証金(手付け金)」。ギ語,アッラボーン; エ18,22(ヘ語),エーラーヴォーン。コリ二 1:22の脚注参照。
「[神]ご自身の」。字義,「その」(冠詞)。
「啓示」。字義,「覆いを外すこと; 打ち明けること」。ギ語,アポカリュプセオース。
または,「聖なる者たちの中で[神]が受け継がれる」。
または,「事物の秩序」。ギ語,アイオーニ; ラ語,サエクロー; エ17,18,22(ヘ語),バーオーラーム ハッゼ,「この事物の秩序において」。
「世」。ギ語,コスムー; エ17,18,22(ヘ語),ハーオーラーム,「世; 世界」。
または,「事物の秩序」。ギ語,アイオーナ; ラ語,サエクルム; エ17(ヘ語),ドール,「期間; 時代; 世代」; エ18(ヘ語),ケミンハグ,「習慣にしたがって」。
または,「事物の諸秩序」。ギ語,アイオーシン; ラ語,サエクリース。
「世にあって」。ギ語,エン トーイ コスモーイ; エ17,22(ヘ語),バーオーラーム。
または,「二つの物を」。
「その間にあっ(た)……壁」。字義,「中間の壁」。神殿境内にあったもので,神聖なものとはされていない異邦人の崇拝者たちを隔てて,神聖なものとされていたユダヤ人の崇拝者だけに開かれていた奥の中庭に入ることを阻んでいた壁を指す。ミシュナ(ダンビーの訳,1950年,592ページ)によると,その石の障壁は「ソーレグ」と呼ばれた。この壁は高さ1.3㍍であったと言われている。付録9ヘ参照。「助け」(英文)の本,「神殿」の項,副見出し,「異邦人の中庭」も参照。
または,「彼はそれによって」。
または,「一つの霊のうちに」。
「土台」。ギ語,テメリオーイ; ラ語,フンダーメントゥム。
字義,「建物全体は組み合わされ」。
付録1ニ参照。
「神殿」。または,「神の住まい(住居)」。ギ語,ナオン; ラ語,テンプルム; エ22(ヘ語),ヘーカル,「宮殿; 神殿」。
または,「過分のご親切を管理することについて」。1:10,「管理」の脚注参照。
字義,「秘義(神聖な奥義)に関する家の管理は何か」。
または,「管理されるかを明らかにする」。
または,「これはあなた方にとって栄光となるのです」。字義,「それはあなた方の栄光なのです」。
または,「愛のうちに」。
または,「満ち満ちたさまにまで」。
または,「それゆえに,それはこう言います」。
または,「人々から成る賜物を」,マソ本(詩 68:18)および七十訳(詩 67:19)と一致させて。字義,「人々に賜物を」。
または,「すべてのものを成就するためでした」。
または,「宣教者」。ギ語,エウアンゲリスタス; ラ語,エーウァンゲリスタース。
または,「聖なる者たちを正しく配列することを」。
または,「真実を保ちつつ」。
「協働することにより」。字義,「一緒に行かされることにより」。
ガラ 5:19,「汚れ」の脚注参照。
「みだらな行ないに」。ギ語,テーイ アセルゲイアーイ。ガラ 5:19,「行ない」の脚注参照。
字義,「あなた方の思いの霊において」。
字義,「あなた方は憤らされていよ」。
または,「憂えさせる」。
または,「強欲」。字義,「より多く持つこと」,すなわち,より多く持ちたいという欲望; 飽くことを知らない欲の深さ。ギ語,プレオネクシア。
付録6ホ参照。
または,「これらのことのために」。
または,「それゆえに,それはこう言います」。
「エホバの」,エ7,8; シナ写,ベザ写(ギ語),トゥー キュリウー; アレ写,ウル訳ク,シリ訳ペ,「神の」; バチ写,「わたしたちの主の」; パピ写46,「キリストの」。付録1ニ参照。
付録1ニ参照。
「わたしたちの神」。字義,「神」(冠詞を伴っている)。
「主と結ばれた」,パピ写46,シナ写,アレ写,ベザ写c,ウル訳,シリ訳ヘ,ペ,アル訳; バチ写,ベザ写*は省いている。
字義,「従っていなさい」。
字義,「憤らせている」。
付録1ニ参照。
「精神の規整とを」。字義,「(エホバの)思いを入れることとを」。
付録1ニ参照。
付録1ニ参照。
「主人である方」。または,「主」。
「策略」。または,「ずる賢い行為」。ギ語,メトディアス; ラ語,インシディアース。
字義,「世の力ある者たち」。ギ語,コスモクラトラス。
「完全にそろった……武具」。字義,「武具一式」。ギ語,テーン パノプリアン; ラ語,アルマートゥーラム。
「の装備を」。字義,「を用意して; を準備して」。
または,「当然のはばかりのないことばで」。