1 ユダの王ウジヤ+,ヨタム+,アハズ+,ヒゼキヤ+の時代に+,アモツの子イザヤがユダとエルサレムに関して見た幻+。
2 天よ,聞け。地よ,注意を払え+。
エホバが話した。
「私は子供たちを養い,育てた+。
しかし彼らは私に反抗した+。
3 牛は飼い主を,
ロバは持ち主の飼い葉おけをよく知っている。
しかしイスラエルは私を知らず+,
私の民は理解が欠けている」。
4 罪深い国民+,
重い過ちを負っている民,
悪を行う子孫,堕落した子たちには災いがある!
彼らはエホバを捨て+,
イスラエルの聖なる方を侮り,
その方に背を向けた。
5 あなたたちはもう全身を打たれているのに,なおも反逆するのか+。
頭はすっかり病んでおり,
心臓もすっかり弱っている+。
6 頭から足の裏まで,健全な所はない。
傷やあざやただれがあり,
それらは手当てされておらず,包帯も巻かれておらず,油を塗られてもいない+。
7 あなたたちの土地は荒廃し,
町々は火で焼かれた。
あなたたちの目の前で土地が外国人に食い荒らされ+,
外国人に滅ぼされた荒れ地のようになった+。
8 シオンは取り残された。ブドウ園の仮小屋のように,
キュウリ畑の掘っ立て小屋のように,
包囲された町のように+。
9 大軍を率いるエホバが少しの生存者を残してくださらなかったなら,
私たちはまさにソドムのようになり,
ゴモラと同じようになっていただろう+。
10 ソドム+の支配者たちよ,エホバの言葉を聞け。
ゴモラの民よ,私たちの神の律法に注意を払え+。
11 エホバはこう言う。
「あなたたちが多くの犠牲を捧げても,私にとって何の価値があるだろう+。
雄羊の全焼の捧げ物+や,肥えた動物の脂肪+はもうたくさんだ。
私は若い雄牛+や子羊やヤギ+の血+を喜ばない。
12 あなたたちは来て私の前に出るが+,
誰がこのことを求めたのか。
私の庭を踏み荒らすことを+。
13 無価値な穀物の捧げ物をこれ以上持ってきてはならない。
あなたたちの香は忌まわしい+。
あなたたちは新月+や安息日+を祝い,大会+を開くが,
特別な集まりで魔力+が使われることに私は耐えられない。
14 私はあなたたちの新月の祝いや祭りを憎んだ。
それらは私にとって重荷となり,
私は負うのに疲れた。
15 あなたたちが両手を広げて祈る時,私は目を覆う+。
あなたたちが多くの祈りを捧げても+,私は聞いていない+。
あなたたちの手は血にまみれている+。
16 体を洗い,自分を清めなさい+。
もう私の前で悪いことをしてはならない。
悪を行うのをやめなさい+。
17 善を行うことを学び,公正に裁き+,
虐げる人を正し,
父親のいない子供の権利を守り,
やもめの言い分を弁護しなさい+」。
18 エホバはこう言う。
「来なさい。私たちの間で物事を正そう+。
あなたたちの罪は緋のようだが,
雪のように白くされる+。
紅の布のように赤いが,
羊毛のようになる。
19 あなたたちは,進んで従うなら,
この土地の良い物を食べることになる+。
20 しかし,拒んで反逆するなら,
剣に食い尽くされることになる+。
エホバの口がこれを語ったのである」。
21 忠実な都市+が娼婦になってしまった+!
そこには公正が満ち+,
正しさが行き渡っていたのに+,
今は人殺しばかりだ+。
22 あなたの銀は浮きかすとなり+,
麦酒は水で薄められている。
23 あなたの高官たちは強情で,泥棒の仲間+。
皆,賄賂を愛し,贈り物を求める+。
父親のいない子供を公正に扱わず,
やもめの訴えを取り上げようとしない+。
24 そのため,真の主,大軍を率いるエホバ,
イスラエルの強力な方はこう宣言する。
「聞きなさい! 私は反対者たちを除き去り,
敵たちに復讐する+。
25 私はあなたを処罰し,
あなたの浮きかすを完全に分離させ,
不純物をことごとく取り除く+。
26 そして,初めの時と同じように,
再び裁判人や助言者がいるようにする+。
その後,あなたは『正義の都市』,『忠実な町』と呼ばれる+。
27 シオンは公正によって救われ+,
そこに帰る人たちは正しさによって救われる。
28 反逆者と罪人は一緒に打ち砕かれ+,
エホバを捨てる者たちは終わりを迎える+。
29 彼らはあなたたちが欲した大きな木々を恥じ+,
あなたたちは自分が選んだ庭園のために恥辱を受ける+。
30 あなたたちは葉のしおれた大木のようになり+,
水のない庭園のようになる。
31 強い人は麻くずとなり,
その人の行いは火花となる。
共に燃え上がり,
その炎を消す者はいない」。
2 アモツの子イザヤがユダとエルサレムに関して見た事柄+。
2 最後の日々に,
エホバの家の山は,
山々の頂より高くしっかりと据えられ+,
どの丘よりも高くそびえる。
全ての国の人々が流れのようにそこに向かう+。
3 多くの人々が行って,こう言う。
「さあ,エホバの山に登ろう。
ヤコブの神の家に行こう+。
神はご自分の道について教えてくださる。
私たちはその道を歩もう+」。
律法がシオンから,
エホバの言葉がエルサレムから出る+。
4 神は国々の中で裁きを下し,
多くの人々を正しい方向に導く。
彼らは剣をすきに,
やりを鎌に作り替える+。
国は国に向かって剣を振り上げず,
彼らはもはや戦いを学ばない+。
5 ヤコブの子孫よ,来なさい。
エホバの光の中を歩もう+。
6 あなたはご自分の民,ヤコブの子孫を見捨てました+。
彼らが東からのものをたくさん取り入れたからです。
フィリスティア人のように魔術を行い+,
外国人の子供が大勢います。
7 彼らの土地は銀や金で満ち,
財宝が限りなくあります。
その土地は馬で満ち,
兵車が限りなくあります+。
8 その土地は無価値な神々で満ちています+。
彼らは自分の手で作った物にひれ伏します。
自分の指で作った物に。
9 こうして人は自分を卑しめ,堕落します。
あなたが彼らを許すことはあり得ません。
10 あなたたちは岩の間に入り,
土の中に身を隠せ。
エホバの恐ろしさと荘厳な輝きのゆえに+。
11 傲慢な人は頭を垂れることになり,
高慢な人は卑しめられる。
その日にはエホバだけがたたえられる。
12 それは大軍を率いるエホバの日+。
全ての傲慢な人や高慢な人に,その日は来る。
身分が高い人にも低い人にも,皆に来る+。
13 高くそびえるレバノンの全ての杉と,
バシャンの全ての巨木にも,
14 全ての高大な山と,
全ての高い丘にも,
15 全ての高い塔と,
全ての強固な城壁にも,
16 タルシシュの全ての船+と,
全ての美しい小舟にも。
17 傲慢な人はさげすまれ,
高慢な人は卑しめられる。
その日にはエホバだけがたたえられる。
18 無価値な神々は完全に消え去る+。
19 神が立ち上がって地上を恐怖に震え上がらせる時,
人々は岩場の洞窟や地面の穴に入る+。
エホバの恐ろしさと荘厳な輝きのゆえに+。
20 その日,人々は,
拝むために作った銀や金の無価値な神々を,
トガリネズミやコウモリに向かって投げ捨てる+。
21 神が立ち上がって地上を恐怖に震え上がらせる時,
人々は岩場の穴や大岩の裂け目に入る。
エホバの恐ろしさと荘厳な輝きのゆえに。
22 単なる人間に頼るのをやめよ。それがあなたたちのためである。
人間は鼻を通る息にすぎない。
考慮に入れる価値があるだろうか。
3 真の主,大軍を率いるエホバは,
エルサレムとユダから,生活を支えるあらゆるものを取り除く。
すなわち,全てのパンと水+,
2 強い人と戦士,
裁判人と預言者+,占い師と長老,
3 五十人長+,要人,助言者,
熟練した魔術師や蛇使いを+。
4 私は少年たちを高官とする。
不安定な者が人々を支配するようになる。
5 民は虐げ合い,
おのおのが仲間を苦しめる+。
少年が老人を襲い,
軽んじられている人が敬われている人に逆らう+。
6 おのおのが父親の家にいる兄弟にすがり付き,こう言う。
「あなたはマントを持っている。われわれの指導者になって,
このがれきの山を何とかしてくれ」。
7 しかしその日,彼は異議を唱える。
「あなたたちの傷の手当てはしない。
私の家には食べ物も服もない。
私を指導者にしないでくれ」。
8 エルサレムはつまずき,
ユダは倒れた。
言葉と行いによってエホバに逆らったからだ。
栄光に輝くその方の前で,人々は反抗的に振る舞う+。
9 彼らの表情は彼らに不利な証言をしている。
彼らはソドムのように罪をさらけ出し+,隠そうとしない。
災いだ! 彼らは災難を身に招いている。
10 正しい人たちに伝えよ。物事がうまくいくと。
彼らの行いは報われる+。
11 邪悪な人には災いがある!
災難が降り掛かることになる。
自分がしたのと同じことをされるのである。
12 私の民は,仕事を割り当てる者たちに虐げられており,
女性たちに支配されている。
私の民よ,指導者たちはあなたをさまよわせており,
歩むべき方向を混乱させる+。
13 エホバは訴えるために用意し,
人々に刑を宣告するために立ち上がる。
14 エホバは民の長老と高官を断罪する。
「あなたたちはブドウ園を焼き払った。
あなたたちの家には貧しい人から盗んだ物がある+。
15 私の民を打ち砕き,貧しい人の顔を泥に押し付けるとは,何事か+」と,
主権者である主,大軍を率いるエホバは言う。
16 エホバはこう言う。
「シオンの娘たちは傲慢で,
顎を上げ,色目を使って,
軽やかな足取りで歩き,
足首の飾りでチリンチリンと音を立てる。そのため,
17 エホバはシオンの娘たちの頭をかさぶただらけにする。
エホバは彼女たちの額をむき出しにする+。
18 その日,エホバは美しい物を取り去る。
足輪,額飾り,三日月形の飾り+,
19 耳飾り,腕輪,ベール,
20 頭飾り,足首の飾り,飾り帯,
香料の入れ物,お守り,
21 指輪,鼻輪,
22 礼服,外衣,マント,財布,
23 手鏡+,亜麻布の服,
ターバン,ベールを取り去る。
24 バルサム油+の香りは悪臭に変わり,
帯は縄に,
美しい髪形はそった頭に+,
高価な服は粗布の服に+,
美しさは焼き印に変わる。
25 男性たちは剣によって倒れ,
強い人たちは戦いで倒れる+。
26 都市の入り口は嘆き悲しみ+,
彼女は寂しく地面に座る+」。
4 その日,7人の女性が1人の男性にすがって+言う。
「私たちは自分のパンを食べ,
自分の服を着ます。
ただ,あなたの名前を名乗らせてください。
私たちの恥を取り去るためです+」。
2 その日,エホバが芽生えさせるものは栄光に輝き,土地の実りは生き残ったイスラエル人にとって誇らしく美しいものとなる+。 3 シオンに残っている人とエルサレムに残された人,すなわちエルサレムで生きる者として書き記される人は皆+,聖なる者と呼ばれる。
4 エホバは処罰の力と焼き払う風によって+,シオンの住民の汚れを洗い流し+,エルサレムの中で流された血を洗い落とす。その時, 5 エホバはシオンの山全体と大会が行われる場所の上に,昼は雲と煙を,夜は明るく燃える火を生じさせる+。栄光に輝くもの全てが保護されるのである。 6 また,昼の暑さをしのぎ+,嵐や雨から避難するための仮小屋が建てられる+。
5 どうか,私の愛する方に向かって歌わせてほしい。
私の愛する方とブドウ園+に関する歌を。
私の愛する方は,肥沃な丘の斜面にブドウ園を持っていた。
2 土地を耕し,石を取り除き,
えり抜きの赤ブドウの木を植え,
中央に塔を建て,
ブドウ搾り場を造った+。
そして良いブドウが実るのを期待したが,
質の悪いブドウしか実らなかった+。
3 「さあ,エルサレムの住民とユダの人たち,
どうか,私とブドウ園の間の問題を裁いてほしい+。
4 私がブドウ園のためにすべきことで,
まだしていないことが何かあるか+。
良いブドウを期待していたのに,
なぜ質の悪いブドウしか実らなかったのか。
5 私が自分のブドウ園に何をするか,
どうかあなたたちに伝えさせてほしい。
私は柵を取り払い,
ブドウ園は焼き払われる+。
私は石垣を取り壊し,
ブドウ園は踏み荒らされる。
6 私はそこを荒れ地にする+。
枝は剪定されず,地面はくわで掘られず,
いばらと雑草が生い茂る+。
私は雲に命じてそこに雨を降らせないようにする+。
7 大軍を率いるエホバのブドウ園はイスラエル国民であり+,
神の大切な栽培地はユダの人たちなのである。
神は公正さを期待したが+,
不公正が見られた。
正しさを期待したが,
苦悩の叫びが聞こえた+」。
8 家に家を連ねる人たち+,
畑に畑を加える人たちには災いがある+!
ついに余地がなくなり,
あなたたちは自分たちだけで土地に住んでいる。
9 私は,大軍を率いるエホバが誓うのを聞いた。
大きくて美しい多くの家が荒れ果てて誰も住まなくなり,
人々はそれを見て恐怖を感じる,と+。
10 4万平方メートルのブドウ園から22リットルのぶどう酒しかできず,
220リットルの種から22リットルの穀物しかできない+。
11 酒を飲むために朝早く起きる人たちには災いがある+!
彼らは夕方遅くまでだらだらと過ごし,ぶどう酒にのまれる。
12 彼らの宴会には,たて琴と弦楽器,
タンバリン,笛,ぶどう酒がある。
彼らはエホバの行いについて考えず,
その方の偉業を見ようともしない。
13 それで,私の民は捕囚の身となる。
知識が欠けているために+。
身分の高い人たちも飢え+,
皆の喉がからからに渇く。
14 墓は自らを広げ,
口を限りなく大きく開けた+。
都市の高貴な人たち,騒々しい群衆,浮かれ騒ぐ人たちは,
必ずそこに下る。
15 人は卑しめられ,さげすまれる。
傲慢な人は頭を垂れることになる。
16 大軍を率いるエホバは,公正さのゆえにたたえられる。
真の神,聖なる方は+,正しさによってご自分を神聖なものとする+。
17 子羊は牧草地にいるかのように草を食べ,
外国人居住者は荒れ果てた場所で食事を取る。
かつて肥えた動物がいた場所で。
18 欺きの縄で自分の過ちを引き,
荷車の綱で自分の罪を引く人たちには災いがある!
19 彼らは言う。「神に急いで行動していただこう。
われわれがそれを見ることができるように。
イスラエルの聖なる方に目的を実現していただこう。
われわれがそれを知ることができるように+」。
20 善を悪と言い,悪を善と言う人たち+,
闇を光とし,光を闇とする人たち,
苦いものを甘いとし,甘いものを苦いとする人たちには災いがある!
21 自分は賢いと思い込み,
思慮深いと自負している人たちには災いがある+!
22 酒豪として知られている人たち,
酒に香料を混ぜる名人とされている人たちには災いがある+!
23 賄賂を受け取って悪人を無罪とし+,
正しい人を公正に扱わない人たちにも+!
24 火がわらをのみ込み,
枯れ草が炎の中で燃え尽きるように,
彼らの根は腐り,
花は粉のように散らばる。
彼らが,大軍を率いるエホバの律法を退け,
イスラエルの聖なる方の言葉を軽んじたからだ+。
25 そのため,エホバはご自分の民に対して怒りに燃え,
手を伸ばして彼らを打つ+。
山々は震え,彼らの死体は通りのごみのようになる+。
民が背いたために,神の怒りは収まらず,
手は打つために伸ばされたままである。
26 神は遠くの国民に向かって旗印を掲げた+。
口笛を吹き,地の果てから彼らを呼び寄せた+。
彼らはとても素早くやって来る+。
27 その中には疲れている者も,よろめく者もいない。
誰もうとうとせず,眠らない。
彼らの腰のベルトは緩められておらず,
サンダルのひもは切れていない。
28 彼らの矢はどれも鋭く,
どの弓も引かれている。
馬のひづめは火打ち石のようで,
車輪は暴風のようだ+。
29 彼らはライオンのようにほえる。
若いライオンのようにうなり+,
獲物を捕まえて運び去る。
助け出す者はいない。
30 その日,彼らは獲物に向かってうなる。
まるで海鳴りのように+。
土地を見つめる人は皆,重苦しい暗闇を見る。
光も雲に遮られて暗くなった+。
6 ウジヤ王が死んだ年に+,私はエホバを見た。その方は高い所にある王座に座っており+,長い衣の裾が神殿いっぱいに広がっていた。 2 セラフたちがその方の上の方に立っていた。おのおの6つの翼を持ち,2つで顔を覆い,2つで足を覆い,2つで飛び回るのであった。
3 互いにこう言っていた。
「聖なる方,聖なる方,聖なる方,大軍を率いるエホバ+。
全世界にその方の栄光が満ちている」。
4 その大きな声で扉の軸が震え,神殿は煙で満たされた+。
5 私は言った。「災いだ!
私は死んだも同然だから。
私は唇が汚れている者で,
唇が汚れている民+の中に住んでいるのに,
大軍を率いる王エホバを見てしまった!」
6 すると,セラフの1人が私の所に飛んできた。手には,祭壇から火箸で取った+,赤く燃える炭を持っていた+。 7 それを私の口に触れさせて,言った。
「見なさい! これがあなたの唇に触れました。
あなたの過ちは除き去られ,
罪は贖われました」。
8 それから私はエホバの声を聞いた。「私は誰を遣わそうか。誰が私たちのために行くだろうか+」。そこで私は言った。「ここに私がおります! 私を遣わしてください+!」
9 すると神は言った。
「行って,この民に言いなさい。
『あなたたちは何度も聞くが,理解しない。
何度も見るが,何も知るようにはならない+』。
10 この民の心を鈍くし+,
耳をよく聞こえなくし+,
目を閉ざしなさい。
彼らは目で見ることも,
耳で聞くことも,
心で理解することもなく,
私のもとに帰らず,癒やされることはない+」。
11 私が「エホバ,いつまでですか」と尋ねると,神は言った。
「町々が廃虚と化して誰も住まなくなり,
家々に住人がいなくなり,
土地が荒れ果てるまで+。
12 エホバが人々を遠くに移し+,
土地が広い範囲にわたって荒廃するまで。
13 ただし,民の10分の1は残る。民は大木のように,巨木のようにまた燃やされるが,切り倒された後に切り株が残る。聖なる子孫がその切り株となる」。
7 ユダの王,ウジヤの子ヨタムの子アハズ+の時代に,シリアのレツィン王と,イスラエルの王でレマルヤの子ペカハ+が,エルサレムに戦いを仕掛けにやって来た。しかし,攻め取ることはできなかった+。 2 「シリアがエフライムと手を組んだ」という知らせがダビデの王家に伝えられた。
アハズの心と民の心は,風に揺すられる森の木々のように動揺した。
3 エホバはイザヤに言った。「どうか,アハズに会いに行ってほしい。あなたの子シェアル・ヤシュブ+と共に,洗濯人の野原に至る街道沿いにある,上の池の水道の+端に行きなさい。 4 アハズにこう言わなければならない。『冷静でいるようにしなさい。恐れてはいけない。これら2つのくすぶる丸太の端くれのために,シリアのレツィンとレマルヤの子+の燃える怒りのために,心を弱くしてはいけない。 5 シリアはエフライムとレマルヤの子と共に,あなたに危害を加えようとたくらみ,こう言っている。 6 「ユダに攻めていき,引き裂いて征服しよう。そして,タブエルの子をそこの王にしよう+」。
7 主権者である主エホバはこう言っている。
8 シリアの首都はダマスカス,
ダマスカスの王はレツィン。
わずか65年のうちに,
エフライムは粉々に砕かれ,民ではなくなる+。
9 エフライムの首都はサマリア+,
サマリアの王はレマルヤの子+。
しっかりとした信仰がなければ,
あなたたちがしっかりと立ち続けることはない」』」。
10 エホバはアハズにさらに話した。 11 「あなたの神エホバにしるしを求めなさい+。それは墓のように深いか,空のように高いかもしれない」。 12 しかしアハズは言った。「私は求めません。エホバを試すこともしません」。
13 イザヤは言った。「ダビデの王家の皆さん,どうか聞いてください。人をいら立たせるだけでは飽き足らず,神をもいら立たせるのですか+。 14 エホバは皆さんにしるしをお与えになります。乙女が妊娠して男の子を産み+,インマヌエルと名付けます+。 15 その子は,善悪を判断できるようになるまでに,バターと蜂蜜を食べます。 16 その男の子が善悪を判断できるようになる前に,あなたが恐れている2人の王の土地は完全に捨てられます+。 17 エホバはあなたと民とあなたの父の家族に,エフライムがユダから分かれて+以来味わったことがないような苦難を味わわせます。アッシリアの王に来させるのです+。
18 その日,エホバは口笛を吹き,エジプトのナイル川の遠い支流にいるハエと,アッシリアにいる蜜蜂を呼び寄せます。 19 それらは皆やって来て,険しい谷,岩の裂け目,全てのいばらの茂みや水場にとどまります。
20 その日,川の地方の雇われたかみそり,すなわちアッシリアの王により+,エホバはユダの頭と脚の毛をそり,顎ひげもそり落とします。
21 その日,人は群れの若い雌牛1頭と羊2匹を生かしておくことになります。 22 ミルクがたくさんあるので,人はバターを食べます。土地に残っている人は皆,バターと蜂蜜を食べるのです。
23 その日,かつて銀1000枚に値する1000本のブドウの木があった場所はどこも,いばらと雑草に覆われます。 24 人は弓矢を持ってそこに行きます。土地全体がいばらと雑草だらけになるからです。 25 以前はくわで切り開かれていた山々に,あなたは近寄らなくなります。いばらや雑草を恐れるからです。そこは牛が草をはみ,羊が踏み荒らす場所になります」。
8 エホバは私に言った。「大きな書き板+に,ごく普通の筆記具で『マヘル・シャラル・ハシュ・バズ』と書きなさい。 2 そして,2人の忠実な証人,祭司ウリヤ+と,エベレクヤの子ゼカリヤに,それが本物であることを書面によって保証してもらおう」。
3 私は女預言者と関係を持ち,彼女は妊娠して,やがて男の子を産んだ+。するとエホバは私に言った。「その子をマヘル・シャラル・ハシュ・バズと名付けなさい。 4 その子が『お父さん!』『お母さん!』と呼べるようになる前に,ダマスカスの資産とサマリアからの戦利品がアッシリアの王の前に運び去られる+」。
5 エホバはさらに私に話した。
6 「この民が,穏やかに流れるシロアハの水を退け+,
レツィンとレマルヤの子+のことで喜ぶので,
7 エホバは川の力強い大量の水を,
アッシリアの王+とその全勢力を,
彼らに襲い掛からせる。
彼は全ての川床を満たし,
全ての岸にあふれ出,
8 勢いよく流れてユダを通る。
洪水となって通っていき,首にまで達する+。
インマヌエル+よ,彼が広げた翼は,
あなたの土地を完全に覆う」。
9 人々よ,害を及ぼすがいい。だが,粉々に砕かれることになる。
遠い土地から来た全ての者よ,聞け!
戦いの用意をするがいい。だが,粉々に砕かれることになる+!
戦いの用意をするがいい。だが,粉々に砕かれることになる!
10 戦略を立てるがいい。だが,失敗に終わる!
何でも言うがいい。だが,成功することはない!
神が私たちと共におられるからだ+!
11 神の強い力が私に働いた。エホバは民に倣わないように警告し,こう言った。
12 「この民が陰謀と呼ぶものを陰謀と呼んではいけない!
彼らが恐れるものを恐れてはいけない。
恐怖に震えてはいけない。
13 大軍を率いるエホバだけを神聖なものとし+,
この神だけを畏れ,
この神の前で震えるべきである+」。
14 この方は聖なる所となる。
しかし,イスラエルの2つの王国にとっては,
つまずきの石,妨げの岩となり+,
エルサレムの住民にとっては,
仕掛け,またわなとなる。
15 彼らの多くはつまずいて倒れ,打ち砕かれ,
わなに掛かって捕らわれる。
16 保証の書面を巻き,
私の弟子たちの中で律法に封印をせよ!
17 私は,ヤコブの子孫から顔を隠している+エホバを待ち続け+,希望を抱いてこの方に頼る。
18 私と,エホバが与えてくださった子供たちとは+,イスラエルの中のしるし+また奇跡である。シオンの山に住んでいる,大軍を率いるエホバからのしるしまた奇跡なのである。
19 人々があなたたちに,「ささやいたりつぶやいたりする霊媒師や占い師に尋ねなさい」と言うかもしれない。民は自分たちの神に尋ねるべきではないか。生きている人たちのために死者に尋ねることがあってよいだろうか+。 20 律法と,保証の書面を確かめるべきである!
この言葉に従って語らないなら,彼らに光はない+。 21 おのおのが苦しみ,飢えて,土地を歩き回る+。飢えて憤っているので,天を見上げて自分の王と神を冒瀆する。 22 そして地に目を向けるが,見えるのは苦難と闇,暗がりと困難,光のない陰鬱さだけである。
9 しかし,陰鬱さは,土地が苦難に見舞われた時のようではなくなる。かつてゼブルンの土地とナフタリの土地が辱められた時のようではなくなる+。後に神は,海沿いの道,ヨルダン地方,異国の人々のガリラヤがたたえられるようにする。
2 闇の中を歩んでいた民は,
大きな光を見た。
深い陰の地に住んでいた人たちの上に,
光が輝いた+。
3 あなたはその国民を多くし,
大いに喜ばせた。
彼らはあなたの前で喜ぶ。
収穫の時に喜ぶ人々のように。
戦利品を喜んで分ける人たちのように。
4 あなたは,彼らが負っていたてんびん棒や,
肩を打つ棒や,仕事を割り当てる者のつえを粉々に砕いた。
ミディアンの時と同じように+。
5 行進して地面を揺らす長靴と,
血にまみれた服は皆,
火にくべる燃料となる。
6 私たちのために子が生まれた+。
私たちに男子が与えられた。
彼は肩に統治の責任を負い+,
素晴らしい助言者+,力強い神+,永遠の父,平和の統治者と呼ばれる。
7 彼の統治は限りなく栄え,
平和がいつまでも続く+。
彼はダビデの王座につき+,
王国によって統治する。
その王国は公正+と正義+によって確立され+,
今もこれからもずっと存続する。
大軍を率いる熱心な神エホバがそうならせる。
8 エホバはヤコブに警告の言葉を伝えた。
それはイスラエルに対して語られた+。
9 民は皆そのことを知る。
エフライムもサマリアの住民も。
傲慢で心がおごり高ぶった彼らはこう言う。
10 「れんがは崩れたが,
われわれは切り石で建てる+。
エジプトイチジクの木は切られたが,
われわれは代わりに杉を使う」。
11 エホバはレツィンの敵対者たちにイスラエルを攻めさせ,
イスラエルの敵たちを奮い立たせる。
12 東からシリア,西からフィリスティア人が来て+,
口を開けてイスラエルをむさぼり食う+。
民が背いたために,神の怒りは収まらず,
手は打つために伸ばされたままである+。
13 民が自分たちを打つ方のもとに戻っていないからだ。
彼らは大軍を率いるエホバに頼っていない+。
14 エホバはイスラエルから,
頭と尾,若枝とイグサを1日のうちに切り取る+。
15 敬われている長老が頭,
偽りを教えている預言者が尾である+。
16 導いている人たちは民をさまよわせており,
導かれている人たちは混乱している。
17 そのため,エホバは若者のことを喜ばず,
父親のいない子供ややもめに憐れみを示さない。
彼らは皆,背教者また悪人であり+,
無分別なことを語っているからである。
民が背いたために,神の怒りは収まらず,
手は打つために伸ばされたままである+。
18 邪悪さは火のように燃え,
いばらと雑草を焼き尽くす。
森の茂みに火が付き,
煙がもうもうと立ち上る。
19 大軍を率いるエホバは激怒し,
土地は燃え上がった。
民は火にくべる燃料となる。
誰もが兄弟さえ容赦しない。
20 人は右に切り付けるが,
まだ飢えている。
左に食らい付くが,
満足しない。
それぞれ自分の腕の肉をむさぼり食う。
21 マナセはエフライムをむさぼり食い,
エフライムはマナセをむさぼり食う。
彼らは共にユダを襲う+。
民が背いたために,神の怒りは収まらず,
手は打つために伸ばされたままである+。
10 有害な規定を定める者たち+,
常に厳しい布告を記す者たちには災いがある!
2 彼らは貧しい人の申し立てを退け,
私の民の中で立場が低い人を公正に扱わず+,
やもめや孤児の持ち物を奪い取る+。
3 処罰の日に+,遠くから破滅がやって来る時に+,
あなたたちはどうするのか。
助けを求めて誰のもとに逃げるのか+。
どこに富を残していくのか。
4 捕虜たちの中でうずくまるか,
殺された者たちの中に倒れるしかない。
民が背いたために,神の怒りは収まらず,
手は打つために伸ばされたままである+。
5 「見なさい! アッシリア人である+。
私の怒りを表明する棒であり+,
彼は手にしたつえで私の糾弾を浴びせる。
6 私は彼を遣わし,背教した国民を攻めさせる+。
私を激怒させた民を。
彼に命じて多くの戦利品や略奪品を奪わせ,
民を通りの泥のように踏みにじらせる+。
7 しかし,彼はそうしようとは思わず,
心の中でそのようには企てない。
彼の心にあるのは滅ぼし尽くすことであり,
少しではなく多くの国を除き去ることだからである。
8 彼はこう言う。
『私に仕える高官は皆,王ではないか+。
9 カルノ+はカルケミシュ+のようではないか。
ハマト+はアルパド+のようではないか。
サマリア+はダマスカス+のようではないか。
10 私は無価値な神々の王国を手に入れた。
エルサレムやサマリアよりも多くの彫像を持つ国々を+!
11 私はサマリアとその無価値な神々にしたのと同じことを,
エルサレムとその偶像にもするのではないか+』。
12 エホバはシオンの山とエルサレムで行うべきことを全て終わらせる。その時,私はアッシリアの王のおごり高ぶった心と,自慢げで高慢なまなざしのために,彼を処罰する+。 13 彼がこう言うからだ。
『私は自分の力によってこのことを行う。
また,自分の知恵によって行う。私は賢いからだ。
さまざまな民の境界を取り除き+,
彼らの財宝を奪い取り+,
強力な者のように住民を制圧する+。
14 鳥の巣に手を伸ばす人のように,
私はさまざまな民の資産を手に入れる。
見捨てられた卵を集める人のように,
全世界をかき集める!
誰も翼を羽ばたかせず,口を開かず,さえずらない』」。
15 おのは,それを使って切る者に対して高ぶるだろうか。
のこぎりは,それをひく者に対して高ぶるだろうか。
つえは+,それを掲げる者を振るうことができるだろうか。
棒は,それを持つ者を掲げることができるだろうか。
16 真の主,大軍を率いるエホバは,
彼の太った者たちを痩せ衰えさせ+,
彼の栄光の下で火を燃え上がらせる+。
17 イスラエルの光+である方は火となり+,
イスラエルの聖なる方は炎となる。
それは燃え上がり,彼の雑草といばらを1日のうちに焼き尽くす。
18 彼の森林と果樹園の栄光は完全に除き去られる。
あたかも病気の人が弱り果てるときのように+。
19 森には木がごくわずかしか残らず,
少年が書き留められるほどの数になる。
20 その日,イスラエルの残っている人たちと,
ヤコブの子孫の生き延びた人たちは,
自分たちを打った者に頼るのをやめる+。
エホバに,イスラエルの聖なる方に,
心から頼るようになる。
21 残りの者だけが帰る。
ヤコブの残りの者が,力強い神のもとに帰る+。
22 イスラエルよ,あなたの民は海の砂のように多いが,
そのうちの残りの者だけが帰る+。
滅びが定められており+,
人々は処罰にのみ込まれる+。
23 主権者である主,大軍を率いるエホバが定めた滅びが,
全土にもたらされるのである+。
24 主権者である主,大軍を率いるエホバはこう言う。「シオンに住んでいる私の民よ,アッシリア人はエジプトがしたように棒であなたを打ち+,つえを振り上げたが+,彼らを恐れてはならない。 25 ほんのもう少しすれば,糾弾は終わる。私の怒りは彼らの滅びへと向けられる+。 26 大軍を率いるエホバは,オレブの岩のそばでミディアンを打ち負かした時のように+,彼に向かってむちを振るう+。エジプトに対して行ったように,つえを海の上にかざす+。
27 その日,彼の荷はあなたの肩から取り去られ+,
彼のてんびん棒はあなたの首から離される+。
油のゆえに,てんびん棒は砕かれることになる+」。
28 彼はアヤト+に来た。
ミグロンを通っていった。
ミクマシュ+に荷物を置く。
29 彼らは渡り場を渡った。
ゲバ+で夜を過ごす。
ラマは震え,サウルのギベア+は逃げた+。
30 ガリムよ,甲高い声で叫べ!
ライシャよ,注意を払え!
哀れなアナトテ+よ!
31 マドメナは逃げ去った。
ゲビムの住民は避難した。
32 この日,彼はノブ+で立ち止まる。
シオンの山,エルサレムの丘に向かって,こぶしを振る。
33 真の主,大軍を率いるエホバは,
すさまじい音を立てて枝を切り落としている+。
非常に高い木々が切り倒されており,
そびえ立つ木々が低くされている。
34 神はおので森の茂みを切り払い,
レバノンは力強い者によって倒される。
11 エッサイの切り株+から小枝+が生え出る。
彼の根から出る芽+は実を結ぶ。
2 その者の上にエホバの聖なる力がとどまる+。
それにより知恵+と理解を示し,
助言を与え,強くなり+,
知識を得て,エホバを畏れる。
3 彼は喜んでエホバを畏れる+。
見える事柄だけに基づいて裁くことをせず,
聞いた事柄だけに基づいて戒めることもしない+。
4 立場が低い人たちを公平に裁き,
地上の温厚な人たちのために公正に戒めを与える。
口から出る棒で地上を打ち+,
唇から出る息で邪悪な人々を死に至らせる+。
5 正しさが帯として胴に巻かれ,
忠実さも腰の帯となる+。
6 オオカミが子羊と共に過ごし+,
ヒョウが子ヤギと共に寝そべる。
子牛とライオンと肥えた動物が皆一緒にいて+,
小さな子供に導かれる。
7 雌牛と熊が一緒に食べ,
子牛と子熊も共に寝そべる。
ライオンが雄牛のようにわらを食べる+。
8 乳児がコブラの巣の上で遊び,
乳離れした子が毒蛇の巣穴の上に手を置く。
9 私の聖なる山のどこにも+,
荒らしたり危害を加えたりするものはいない+。
水が海を覆っているように,
エホバについての知識が必ず地上に満ちるからである+。
10 その日,エッサイの根+が立ち上がり,国々のための旗印となる+。
人々は彼に導きを求め+,
彼の休み場は栄光に輝く。
11 その日,エホバは再び手を差し伸べて,ご自分の民の残りの者を取り戻す。アッシリア+,エジプト+,パトロス+,クシュ+,エラム+,シナル,ハマト,海の島々+から,残っている人々を取り戻すのである。 12 国々のために旗印を掲げ,イスラエルの追いやられた人たちを集め+,ユダの散らされた人たちを地上の四方から集める+。
13 エフライムの嫉妬はなくなり+,
ユダに敵意を示す者たちは滅ぼされる。
エフライムはユダに嫉妬せず,
ユダはエフライムに敵意を示さない+。
14 彼らは西のフィリスティア人の丘に襲い掛かり,
共に東の人々から物を奪い取る。
エドム+とモアブ+に対して勢力を振るい,
アンモン人を服従させる+。
15 エホバはエジプトの海の湾を2つに分け+,
川の上で手を振りかざす+。
灼熱の息を川の7つの流れに吹き掛け,
民がサンダルを履いたまま渡れるようにする。
16 神の民の残りの者のために+,アッシリアから出る街道が備えられる+。
イスラエルがエジプトから出てきた日に道が備えられたように。
12 その日,あなたは必ずこう言う。
「エホバ,私はあなたに感謝します。
あなたは私に対してお怒りでしたが,
怒りを徐々に静め,私を慰めてくださったからです+。
2 神は私を救う方+。
私は信頼し,恐れない+。
ヤハ,エホバは,私に力を与え,守る方。
私を救ってくださった+」。
4 そして,その日こう言う。
「エホバに感謝し,神の名を呼べ。
神の行いを人々に知らせよ+。
その名がたたえられていることを広めよ+。
5 エホバを賛美して歌え+。偉業を行われたからだ+。
そのことを全世界に知らせよ。
6 シオンに住む者よ,大声で叫び,歓声を上げよ。
あなたのただ中にいるイスラエルの聖なる方は偉大だからである」。
13 アモツの子イザヤ+が見た幻。バビロンに対する宣告+。
2 「岩山の上に旗印を掲げよ+。
彼らに向かって呼び掛け,手を振り,
彼らが貴族たちの門から入るようにせよ。
3 私は任命した者たちに命令を出した+。
私の怒りを表明させるために,
私の戦士たち,誇らしげに喜ぶ者たちを呼び集めた。
4 聞け! 山々に群衆がいる。
数が多い民の音のようだ!
聞け! 数々の王国の騒音,
集められた国々の騒音を+!
大軍を率いるエホバは戦いのための軍勢を招集している+。
5 エホバと憤りの武器は,
遠くの土地から+,
天の果てからやって来る。
全世界を滅ぼすために+。
6 泣き叫べ。エホバの日が近いからだ!
その日に全能者は滅びをもたらす+。
7 そのため,皆の手は力なく垂れ下がり,
心は恐れにとらわれる+。
8 人々はひどく取り乱している+。
子を産んでいる女性のように,
けいれんと痛みに襲われる。
恐怖のあまり見つめ合い,
顔に苦渋の色を浮かべている。
9 エホバの日が来る。
激怒と燃える怒りを伴う残酷な日が。
土地を恐怖の光景に変え+,
罪人をそこから滅ぼし尽くすために。
10 天の星も星座も+輝かず,
昇ってくる太陽は暗く,
月も光を放たない。
11 私は世界の人々に悪い行いの責任を問い+,
邪悪な者たちに過ちの責任を問う。
思い上がった者たちの誇りをくじき,
傲慢な圧制者を卑しめる+。
12 死にゆく人間を,精錬された金よりも+,
オフィルの金よりもまれなものとする+。
13 そのため,私は天を震わせる。
大軍を率いるエホバの激怒により,その燃える怒りの日に,
地は揺り動かされる+。
14 追われるガゼルのように,
集める者がいない羊の群れのように,
人はそれぞれ自分の民のもとに帰り,
それぞれ自分の土地に逃げていく+。
15 見つかった者は皆,刺し通され,
捕らわれた者は皆,剣によって倒れる+。
16 彼らの子供たちは目の前で打ち砕かれ+,
家々は略奪され,
妻たちは暴行される。
17 私はメディア人に彼らを攻めさせる+。
メディア人は銀を何とも思わず,
金を見て喜びもしない。
18 彼らは弓で若者たちを打ち倒す+。
子供たちを哀れに思わず,
彼らに憐れみを示さない。
19 最も輝かしい王国+,
カルデア人にとって美しく誇らしいバビロンは+,
神が滅ぼしたソドムとゴモラのようになる+。
20 そこに人が住むことはなくなり,
いつの時代までも居住地にはならない+。
そこにアラブ人が天幕を張ることはなく,
羊飼いが群れを休ませることもない。
21 砂漠の生き物がそこで寝そべり,
家々にはワシミミズクが群がる。
ダチョウがそこにすみ+,
野ヤギが跳ね回る。
22 遠ぼえする動物が塔でほえ,
華やかだった宮殿でジャッカルがほえる。
バビロンの終わりは近く,先延ばしにされることはない+」。
14 エホバはヤコブに憐れみを示し+,再びイスラエルを選び+,彼らを自分たちの土地に住まわせる+。外国人居住者たちが彼らに加わってヤコブの子孫と結び付く+。 2 さまざまな民が,彼らを彼らの場所に連れていく。イスラエル国民はエホバの土地でそれらの民を所有し,男性も女性も召し使いとする+。自分たちを捕らえていた者たちを捕らえ,労働を強いていた者たちを服従させる。
3 エホバがあなたを痛みと混乱と奴隷労働から解放する日に+, 4 あなたはバビロンの王に対してこのあざけりの言葉を語る。
「労働を強いていた者が終わりを迎えた!
圧制は終わった+!
5 エホバは邪悪な者たちの棒を,
支配者たちのつえを折った+。
6 憤って人々を絶え間なく打ち続けた者+,
怒りに任せて国々を服従させて容赦なく迫害した者を打ち砕いた+。
7 今や全世界は安らいでおり,騒乱はやんだ。
人々は歓声を上げる+。
8 ネズの木々もあなたのことで喜ぶ。
レバノンの杉と共に喜んで言う。
『あなたが倒れて以来,
誰もわれわれを切り倒しに来ない』と。
9 地下の墓も騒ぎ立つ。
やって来るあなたを迎えようと。
あなたのために無力な死者たちを目覚めさせる。
地上で圧制的な指導者だった者たちを。
国々のかつての王を皆,王座から立ち上がらせる。
10 彼らは皆,あなたにこう言う。
『あなたもわれわれのように弱くなったのか。
われわれと同じようになったのか。
11 あなたの誇りは墓に落とされた。
弦楽器の音と共に+。
うじが敷き詰められてあなたの寝床となり,
うごめく虫があなたの覆いとなる』。
12 輝く者,夜明けの子よ,
あなたは天から落ちた!
国々を征服した者よ,
あなたは切り倒された+!
13 あなたは心の中で言った。
『私は天に昇る+。
神の星々の上に王座を据え+,
北の果てにある会見の山に座る+。
14 雲の頂よりも高く上り,
至高者のように振る舞う』。
15 しかし,あなたは墓に,
深い穴の底に落とされる。
16 あなたを見る者たちは,あなたを見つめ,
念入りに調べて言う。
『これが,地上を揺るがし,
数々の王国を震え上がらせていた者か+。
17 大地を荒野のようにし,
町々を滅ぼし+,
囚人を故国に帰らせなかった者か+』。
18 国々の他の王は皆,
それぞれ自分の墓に,
厳かに横たえられた。
19 しかしあなたは,墓に入れられず捨てられた。
ひどく嫌われた芽のように。
剣で刺し殺された者たち,
岩だらけの穴に投げ込まれる者たちに覆われる。
踏みにじられた死体のように。
20 あなたが他の王たちと共に葬られることはない。
自分の土地を滅ぼし,
自分の民を殺したからだ。
悪を行う者の子孫は二度と名前を呼ばれない。
21 彼の子たちを殺す用意をせよ。
彼らの父祖たちの罪のゆえに。
彼らが立ち上がって世界を支配し,
土地を町々で満たすことはない」。
22 「私は彼らに敵対する+」と,大軍を率いるエホバは宣言する。
「そして,バビロンから名と残りの者と子孫と末孫を一掃する+」と,エホバは宣言する。
23 「そこをヤマアラシのすみか,また沼地とし,滅亡のほうきで掃く+」と,大軍を率いるエホバは宣言する。
24 大軍を率いるエホバは誓った。
「私が意図した通りに物事は運び,
私が決めた通りのことが起こる。
25 私はアッシリア人を私の土地で砕き,
私の山々で踏みにじる+。
私の民に対する圧制を終わらせ,
民の肩から重荷を取り除く+」。
26 これが全世界に対して決められたことであり,
全ての国に向かって伸ばされた手である。
27 大軍を率いるエホバが決めたことを,
誰が阻めるだろうか+。
伸ばされたその手を,
誰が引き戻せるだろうか+。
28 アハズ王が死んだ年に+,この宣告がなされた。
29 「フィリスティアよ,あなたの中の誰も喜んではならない。
あなたを打つ者のつえが折られたからといって。
蛇の根+から毒蛇が出+,
蛇の子孫は飛び掛かる火のような蛇となるからである。
30 立場が低い者の初子が食べ,
貧しい者が安心して横になる中,
私は飢餓によってあなたの根を死に至らせる。
あなたの残っている民は殺される+。
31 門よ,泣き叫べ! 町よ,声を上げよ!
フィリスティアよ,皆が気を落とすことになる!
北から煙がやって来るからだ。
その隊列から離れる者はいない」。
32 異国の使者たちに何と答えるべきだろうか。
エホバがシオンの土台を据えたのであり+,
苦しむ民はそこに避難する,とである。
15 モアブに対する宣告+。
一夜のうちに滅ぼされたため,
モアブのアル+は沈黙させられた。
一夜のうちに滅ぼされたため,
モアブのキル+は沈黙させられた。
2 人々は家とディボン+に行った。
泣くために高い場所に上った。
モアブはネボ+とメデバ+のことで泣き叫ぶ。
皆の頭がそられ+,顎ひげが切り落とされている+。
3 彼らは通りで粗布をまとった。
皆が屋上や広場で泣き叫び,
泣き崩れる+。
4 ヘシュボンとエルアレ+は叫び,
その声はヤハツ+にまで聞こえる。
そのため,モアブの兵士たちも叫び続ける。
人々は震えている。
5 私の心はモアブのことで嘆く。
逃亡者たちはゾアル+やエグラト・シェリシヤ+まで逃げた。
ルヒトの上り坂を泣きながら上り,
ホロナイムへの道で惨事について泣き叫ぶ+。
6 ニムリムの水は枯れ果て,
青草は干からびた。
草はなくなり,緑は全く残っていない。
7 そのため,彼らは蓄えていた物や財産を運び去っている。
ポプラの谷を渡っている。
8 叫び声はモアブの領土中に響き渡る+。
泣き叫ぶ声はエグライムにまで届き,
ベエル・エリムにまで届く。
9 ディモンの水は血に染まっている。
ディモンにはさらに災いがある。
逃げるモアブ人と,土地に残っている者たちを,
ライオンが襲う+。
16 土地の支配者に雄羊を送れ。
セラから荒野を通って,
シオンの山に。
2 モアブの住民はアルノン+の渡り場で,
巣から追い払われた鳥のようになる+。
3 「助言をし,決めたことを行え。
真昼にあなたの陰を夜のようにせよ。
散らされた人たちをかくまえ。
逃げていく人たちを裏切ってはならない。
4 モアブよ,散らされた人たちを住まわせよ。
滅ぼす者のゆえに+,彼らの隠れ場となれ。
虐げる者は終わりを迎え,滅びは終わり,
踏みにじる者たちは地上から滅びる。
5 そして揺るぎない愛によって王座が確立される。
ダビデの天幕の中で王座につく者は,忠実に行動する+。
公平に裁き,速やかに正しいことを行う+」。
6 私たちはモアブの誇りについて聞いた。彼は非常に高ぶっている+。
彼の傲慢さ,誇り,激怒について聞いた+。
しかし,彼の中身のない話は無駄に終わる。
7 それで,モアブはモアブのことで泣き叫ぶ。
人々は皆,泣き叫ぶ+。
打ちのめされた人たちはキル・ハレセトの干しぶどうの菓子のことで嘆く+。
8 ヘシュボン+の段丘は荒れ果てた。
シブマ+のブドウの木の真っ赤な枝は,
国々の支配者たちに踏みにじられた。
その枝はヤゼルにまで達し+,
伸びて荒野に及んでいた。
若枝は海に届くほど生い茂っていた。
9 そのため,私はヤゼルのことで泣くように,シブマのブドウの木のことで泣く。
ヘシュボンとエルアレよ+,私は涙であなたをすっかりぬらす。
あなたの夏の果物と収穫に対する歓声はやんだからである。
10 喜びと楽しみが果樹園から取り去られた。
ブドウ園で喜びの歌も歓声も聞かれない+。
もう搾り場でブドウを踏む人はいない。
私は叫び声を絶えさせたのだ+。
11 そのため,私の心はモアブのことで,
私の奥底はキル・ハレセト+のことで騒ぎ立つ+。
かき鳴らされるたて琴のように。
12 モアブが高い場所で疲れ果てても,自分の聖なる所に行って祈っても,何も成し遂げられない+。
13 これはエホバが以前モアブに関して語った言葉である。 14 そして今エホバは言う。「雇われた労働者の年期に従って3年のうちに,モアブの栄光はあらゆる混乱と共に汚される。残る者はごくわずかで,取るに足りない+」。
17 ダマスカスに対する宣告+。
「見なさい! ダマスカスは町ではなくなり,
がれきの山となる+。
2 アロエル+の町々は捨てられる。
そこでは家畜の群れが横たわり,
誰にも脅かされない。
3 防備された町々がエフライムから+,
王国がダマスカスから消えうせる+。
シリアの残っている人たちの栄光は,
イスラエル人の栄光のように失われる」と,大軍を率いるエホバは宣言する。
4 「その日,ヤコブの栄光は損なわれ,
健やかな体は痩せ細る。
5 収穫する人が畑の穀物を集め,
穂を収穫する時のようになる。
人がレファイムの谷で+落ち穂を拾う時のようになる。
6 オリーブの木がたたかれる時のように,
わずかな実しか残らない。
熟したオリーブが一番上の枝に2つか3つしかなく,
実がなる枝に4つか5つしかない+」と,イスラエルの神エホバは宣言する。
7 その日,人は自分を造った方を見上げ,イスラエルの聖なる方を見つめる。 8 自分の手で作った+祭壇を見ることはなく+,自分の指で作った聖木や香台も見つめない。
9 その日,堅固な町々は,森林地帯の見捨てられた場所のようになる+。
イスラエル人の前に捨てられた枝のようになり,
荒れ地になる。
10 救ってくださる神をあなたが忘れたからである+。
あなたは,要塞である方,岩のような方+を思い出さなかった。
そのため,美しい栽培地を設け,
そこによそ者の芽を植える。
11 その日に栽培地を念入りに柵で囲い,
朝に種を芽生えさせるが,
病気と癒えない痛みの日に収穫は消えうせる+。
12 聞け! 多くの民が騒ぎ立てている!
まるで荒れ狂う海のように。
国々が大声でわめいている!
その音は大波のとどろきのようだ。
13 国々は多くの波のとどろきのような音を立てる。
神に叱責されると,人々は追われて遠くに逃げる。
山々の上で風に払われるもみ殻のように。
暴風に巻かれるアザミのように。
14 夕方に恐怖が生じる。
朝になる前に彼らはいなくなる。
私たちから奪い取る者たちはこういう目に遭い,
略奪する者たちはこういう結果になる。
18 エチオピアの川の地方の,
羽音を立てる虫の土地には災いがある+!
2 その土地は海路で使節を遣わす。
パピルスの舟を水に浮かべ,こう言う。
「速い使者たちよ,行け。
背が高く,肌が滑らかな国民のもとへ。
あらゆる場所で恐れられている民の所へ+。
川によって土地を押し流された,
征服する強い国民のもとへ」。
3 土地の全住民,地上に住む者たちよ,
あなた方は山々の上に掲げられる旗印のようなものを見,
吹き鳴らされる角笛のような音を聞く。
4 エホバは私にこう言った。
「私は平静を保ち,私の所定の場所を眺める。
まばゆい日の光に伴う熱のように。
暑い収穫の時期に降りる露のように。
5 収穫の前,花が開いて散り,
ブドウの実が熟していく時,
若枝は鎌で切り取られ,
巻きひげも切られて取り除かれる。
6 それらは皆,山々にいる肉食の鳥のため,
また野獣のために残しておかれる。
肉食の鳥はそれを食べて夏を過ごし,
全ての野獣もそれを食べて収穫の時を過ごす。
7 その時,大軍を率いるエホバのもとに贈り物が持ってこられる。
背が高く,肌が滑らかな国民から。
あらゆる場所で恐れられている民から。
川によって土地を押し流された,
征服する強い国民から。
大軍を率いるエホバの名が付された場所,シオンの山に+」。
19 エジプトに対する宣告+。
エホバは速い雲に乗って,エジプトに入ってくる。
エジプトの無価値な神々はその方の前で震え+,
エジプトの心は恐れにとらわれる。
2 「私はエジプト人にエジプト人をけしかけ,
彼らは戦うことになる。
それぞれが兄弟や隣人と戦い,
町と町,王国と王国が戦う。
3 エジプトはうろたえる。
私は彼らの計画を混乱させる+。
彼らは無価値な神々に頼り,
蛇使いや霊媒師や占い師のもとに行く+。
4 私はエジプトを無情な主人の手に渡す。
厳しい王が彼らを支配することになる+」と,真の主,大軍を率いるエホバは宣言する。
5 海の水は干上がり,川も枯れる+。
6 川は悪臭を放つようになる。
エジプトのナイルの運河は水かさが減り,枯れる。
アシやイグサは朽ちる+。
7 ナイル川のほとりや河口の植物は枯れ果てる。
ナイル川沿いの,種をまかれた土地+は全て乾き切る+。
それらは吹き飛ばされ,なくなってしまう。
8 漁師たちは嘆き,
ナイル川に釣り針を投げ入れる者たちは悲しみ,
水の上に網を広げる者たちは減っていく。
9 すいた亜麻+で布を作る者たちや,
織り機で白い織物を織る者たちは恥をかく。
10 織り手たちは打ちのめされ,
雇われた労働者たちは悲嘆に暮れる。
11 ツォアン+の高官たちは愚かである。
ファラオの極めて賢い顧問官たちは,無分別な助言をする+。
あなた方はファラオにどうして言えるのか。
「私は賢者たちの子孫,
昔の王たちの子孫です」と。
12 では,あなたの賢者たちはどこにいるのか+。
大軍を率いるエホバがエジプトに関して決めた事を彼らが知っているなら,言わせてみよ。
13 ツォアンの高官たちは愚かなことをした。
ノフ+の高官たちは欺かれた。
エジプトの諸部族の長たちは自国を惑わした。
14 エホバはエジプトを混乱させた+。
彼らにより,エジプトは何を行うにも惑わされた。
酔った人が自分の吐いた物の上でよろめくように。
15 エジプトは何も行えなくなる。
頭のためにも尾のためにも,
若枝のためにもイグサのためにも。
16 その日,エジプトは女性のようになり,恐怖に震える。大軍を率いるエホバが手を振り上げるからである+。 17 そして,ユダの土地はエジプトに恐怖を抱かせる。エジプト人は,ユダについて聞く時,大軍を率いるエホバが自分たちに対して決めた事のために恐れを感じる+。
18 その日,エジプトには,カナンの言語を話し,大軍を率いるエホバに尽くすことを誓う5つの町があることになる+。その1つは「打ち壊す町」と呼ばれる。
19 その日,エジプトの真ん中にエホバのための祭壇ができ,境界の所にエホバのための柱ができる。 20 それはエジプトで,大軍を率いるエホバについてのしるしまた証しとなる。人々が虐げられてエホバに向かって叫ぶと,神は彼らを救う偉大な救い主を遣わす。 21 エホバはエジプト人に知られるようになり,エジプト人はその日にエホバを知り,犠牲と供え物を捧げ,エホバに誓約をしてそれを果たす。 22 エホバはエジプトを打つ+。打って癒やす。人々はエホバのもとに帰り,神は彼らの願いに応え,彼らを癒やす。
23 その日,エジプトからアッシリアへの街道が備えられる+。アッシリア人がエジプトに入り,エジプト人がアッシリアに入る。エジプトはアッシリアと共に神に仕える。 24 その日,イスラエルはエジプトとアッシリアと共になり+,世界の中で祝福となる。 25 大軍を率いるエホバが彼らを祝福し,こう言うからである。「私の民であるエジプト,私が手で造ったアッシリア,私の財産であるイスラエルは祝福される+」。
20 アッシリアのサルゴン王がタルタンをアシュドド+に遣わした年のことである。タルタンはアシュドドと戦い,攻め取った+。 2 その時,エホバがアモツの子イザヤ+に語り掛けてこう言った。「腰に巻いている粗布を取り,サンダルを脱ぎなさい」。彼はその通りにし,裸になってはだしで歩き回った。
3 それからエホバは言った。「私に仕えるイザヤは,エジプト+とエチオピア+に対するしるし+また予告として,3年の間,裸になってはだしで歩き回った。同じように, 4 捕虜となったエジプト人+と捕囚にされたエチオピア人は,少年も老人も裸にされ,はだしにされ,尻をむき出しにされて,アッシリアの王に連れていかれる。エジプトは裸にされるのである。 5 彼らはおびえ,自分たちが望みをかけていたエチオピアと誇りにしていたエジプトを恥じる。 6 その日,この海沿いの地帯の住民はこう言う。『私たちの希望のよりどころは,あのありさまだ! アッシリアの王から救ってもらおうと,助けを求めて逃げてきたのに。こうなっては,どうして逃れられるだろうか』」。
21 海の荒野に対する宣告+。
それは南で吹き荒れる暴風のようにやって来る。
荒野から,恐ろしい土地から+。
2 深刻な幻が私に示された。
「不誠実な者が不誠実に行動し,
滅ぼす者が滅ぼしている。
エラムよ,上っていけ! メディアよ+,包囲せよ!
私は彼女が生じさせた苦しみを全て終わらせる+」。
3 そのため,私は非常に苦しんでいる+。
出産する女性のように,
けいれんに襲われた。
苦痛のあまり何も聞こえず,
動揺のあまり何も見えない。
4 心がうろたえ,恐怖に身震いする。
待ち焦がれていた夕暮れに震え上がる。
5 食卓を整え,座席を並べよ!
食べて,飲め+!
高官たちよ,立ち上がって,盾に油を塗れ!
6 エホバは私にこう言った。
「行って,見張りを立て,見たことを報告させなさい」。
7 見張りは,2頭の馬が引く戦車と,
ロバが引く戦車と,
ラクダが引く戦車を見た。
目を凝らして注意深く見た。
8 そして,ほえるライオンのように叫んだ。
「エホバ,私は昼間ずっと見張り台の上に立ち,
毎晩自分の見張り所に就いています+。
9 ご覧ください。
2頭の馬に引かれた戦車に乗って,人々がやって来ます+!」
それから大声でこう言った。
「彼女は倒れた! バビロンは倒れた+!
彼女の神々の彫像は全て粉々に砕かれた+!」
10 踏みにじられた私の民よ,
私の脱穀場の産物よ+,
私は,イスラエルの神,大軍を率いるエホバから聞いたことをあなたたちに伝えた。
11 ドマに対する宣告。
誰かがセイル+から私に呼び掛けている。
「見張りよ,夜はいつ明けるのか。
見張りよ,夜はいつ明けるのか」。
12 見張りは言った。
「いずれ朝が来て,また夜になる。
尋ねたければ,尋ねなさい。
また来なさい!」
13 砂漠平原に対する宣告。
デダンの商人の一団よ,
あなた方は砂漠平原の森で夜を過ごす+。
14 テマの住民よ+,
水を持ってきて喉が渇いている人を迎え,
逃げてきた人のためにパンを持ってくるように。
15 彼らは剣から逃げてきたのである。
抜かれた剣,引かれた弓,残酷な戦いから。
16 エホバは私にこう言った。「雇われた労働者の年期に従って1年のうちに,ケダル+の栄光は全て失われる。 17 弓を持つ戦士はケダルにわずかしか残らない。イスラエルの神エホバがそう語ったからである」。
22 幻の谷に関する宣告+。
2 あなたは非常に騒がしかった。
騒々しい都市,浮かれた町。
殺された人たちは剣で殺されたのでも,
戦いで死んだのでもない+。
3 支配者たちは皆,一緒に逃げた+。
弓が使われることもなく,彼らは捕らわれた。
遠くへ逃げた人も皆,
見つかって捕らわれた+。
4 そのため私は言った。
「私を見ないでほしい。
激しく泣きたいからだ+。
私の民が滅ぼされたことについて,
私を無理に慰めようとしないでほしい+。
5 主権者である主,大軍を率いるエホバから,
幻の谷に,混乱と敗北と動揺の日が来た+。
城壁は破壊され+,
山に向かって叫び声が上がる。
6 エラム+は矢筒を持ち,
人が乗った兵車と馬を引き連れる。
キル+は盾の覆いを外す。
7 あなたの最も良い谷は戦車でいっぱいになり,
馬が門の前に陣取り,
8 ユダの覆いは取り除かれる。
その日,あなたは『森の家+』の武器庫の方を見る。 9 あなたたちは『ダビデの町』の城壁にある多くの裂け目+を見て,下の池の水を集める+。 10 エルサレムの家々を数え,その一部を取り壊して城壁を補強する。 11 そして,古い池の水を入れるために,2つの城壁の間に貯水池を造る。しかし,これらを造った偉大な方に目を向けず,昔にこれらを形作った方を見ようとしない。
12 その日,主権者である主,大軍を率いるエホバは,
人々が泣き,嘆き悲しみ+,
頭をそり,粗布をまとうことを求める。
13 ところが,人々は祝い,喜び,
牛を殺し,羊をほふり,
肉を食べ,ぶどう酒を飲む+。
『食べたり飲んだりしよう。明日には死ぬのだから+』と」。
14 大軍を率いるエホバは私の耳にこう告げた。「『あなたたちが死ぬまで,この過ちが贖われることはない+』と,主権者である主,大軍を率いるエホバは言う」。
15 主権者である主,大軍を率いるエホバはこう言う。「家の管理人シェブナ+の所に行って,言いなさい。 16 『あなたはここで何をしているのか。誰と関わりがあってここに自分の墓を作ったのか』。彼は高い場所に墓を作っている。大岩をくりぬいて休み場を作っている。 17 『エホバはあなたを激しく投げ落とし,力ずくで捕らえる。 18 あなたをしっかりと包み,広い土地に球のように投げ入れる。あなたはそこで死に,あなたの豪華な兵車もそこにあって,主人の家に不名誉をもたらす。 19 私はあなたをその地位から退け,その職務を辞めさせる。
20 その日,私は,ヒルキヤの子,私に仕えるエリヤキム+を呼び, 21 あなたの長い服を着せ,あなたの飾り帯を固く締めさせ+,あなたの権威を渡す。彼はエルサレムの住民とユダ国民にとって父のようになる。 22 私は彼の肩にダビデの王家の鍵+を置く。彼が開けると誰も閉じず,彼が閉じると誰も開けない。 23 私は彼を掛けくぎのようにしっかりと打ち込み,彼は自分の父の家にとって栄光の座となる。 24 彼の父の家の栄光が全て彼に掛けられる。子孫や末孫,全ての小さな器,鉢形の器,全ての大きなつぼが掛けられる。
25 その日,しっかりと打ち込まれた掛けくぎは取り除かれる+。それは切り落とされ,掛けられていた荷も落ちて駄目になる。エホバ自身がそう語ったのである』と,大軍を率いるエホバは宣言する」。
23 ティルスに関する宣告+。
タルシシュの船+よ,泣き叫べ!
港は滅ぼされ,入っていけなくなった。
それはキッテム+で彼らに明らかにされた。
2 海沿いの地帯の住民よ,沈黙せよ。
海を渡る,シドン+からの商人たちはあなたを富ませていた。
3 シホル+の穀物,ナイルの収穫物が,
海を越えて運ばれ,あなたは利益を得た。
国々に収益がもたらされた+。
4 海のとりでであるシドンよ,恥じよ。
海がこう言ったからである。
「私は産みの苦しみを味わったことがない。子を産んだことがなく,
男子を育てたことも,女子を養ったこともない+」。
5 人々は,エジプトについての知らせを聞いた時のように+,
ティルスについての知らせを聞いて苦悩する+。
6 タルシシュに渡れ!
海沿いの地帯の住民よ,泣き叫べ!
7 これが,昔から,初めの頃から歓喜していた,あなた方の町なのか。
彼女は遠い土地に住むために足を運んでいた。
8 ティルスがこうなると決めたのは誰か。
ティルスは冠を授ける者であり,
そこの商人たちは高官であり,
貿易商たちは全世界でたたえられていたのに+。
9 このことを決めたのは,大軍を率いるエホバである。
あらゆる美しさを誇っていた彼女の誇りをくじき,
世界中でたたえられていた者たち皆を辱めるために+。
10 タルシシュの人々よ,ナイル川のように自分の土地にあふれ出よ。
造船所はもはやない+。
11 神は海の上に手を伸ばし,
幾つもの王国を揺るがした。
エホバはフェニキアのとりでを滅ぼし尽くすよう命じた+。
12 そしてこう言う。「虐げられた者,シドンの処女である娘よ,
あなたはもう歓喜することはない+。
立ち上がって,キッテム+に渡れ。
とはいえ,そこでも安らぎを見いだせない」。
13 見なさい! カルデア人+の土地である。
アッシリア+ではなく,この民こそが,
彼女を砂漠の生き物のための場所とした。
包囲するための塔を建て,
彼女の防備された塔を破壊し+,
彼女を崩れゆく廃虚とした。
14 タルシシュの船よ,泣き叫べ!
あなた方のとりでは滅ぼされた+。
15 その日,ティルスは70年間忘れられることになる+。それは1人の王の生涯に等しい。70年の終わりに,ティルスは娼婦の歌にある通りになる。
16 「忘れられた娼婦よ,たて琴を持って町を巡れ。
たて琴を巧みに奏で,
多くの歌を歌え。
人々に思い出してもらうために」。
17 70年の終わりに,エホバはティルスに注意を向け,彼女は再び報酬を得るようになり,地上の全ての王国と売春をする。 18 彼女の収益と報酬はエホバにとって聖なるものとなる。蓄えられることも,取っておかれることもない。その報酬は,エホバの民が満足するまで食べ,上品な服を着るために使われるからである+。
24 エホバは土地を空にし,荒廃させている+。
土地をひっくり返し+,住民を散らす+。
2 皆が同じ目に遭う。
民も祭司も,
召し使いも主人も,
召し使いの女性も女主人も,
買い手も売り手も,
貸し手も借り手も,
債権者も債務者も+。
3 土地は完全に空にされ,
完全に略奪される+。
エホバがこの言葉を語ったのである。
4 土地は嘆き悲しみ+,痩せている。
大地は枯れ,衰えている。
土地の主立った人たちは弱る。
5 土地は住民によって汚された+。
彼らが律法を無視し+,
規定を変え+,
ずっと続く契約を破ったからだ+。
6 そのため,災いが土地を食い尽くし+,
住んでいる人たちは有罪とされた。
そのため,土地の住民は減り,
ごくわずかな人だけが残った+。
7 新しいぶどう酒は嘆き悲しみ,ブドウの木は枯れ+,
陽気な人たちは皆ため息をついている+。
8 タンバリンの楽しげな音はやみ,
浮かれる人たちの騒ぎは終わり,
たて琴の心地よい音はやんだ+。
9 彼らは歌なしにぶどう酒を飲む。
酒を飲んでも苦く感じる。
10 捨てられた町は破壊され+,
どの家も閉ざされて入れない。
11 通りでぶどう酒を求めて叫ぶ声がする。
喜びは全て消えうせた。
土地から楽しみがなくなった+。
12 都市は廃虚と化した。
門は壊され,がれきの山となった+。
13 その土地で,人々の間で,こうなる。
オリーブの木がたたかれる時のようになり+,
ブドウの収穫が終わった後の採り残しのようになる+。
14 人々は大声を出し,
歓声を上げる。
海からエホバの威光を広く知らせる+。
15 彼らは光の地方でエホバをたたえ+,
海の島々でイスラエルの神エホバの名をたたえる+。
16 地の果てから歌が聞こえる。
「正しい方+に栄光あれ!」と。
しかし私は言う。「私は弱っている! 私は弱っている!
災いだ! 不誠実な者が不誠実に行動した。
不誠実な者が裏切り,不誠実に行動した+」。
17 この土地に住むあなたを待ち受けるのは,恐怖と落とし穴とわな+。
18 恐ろしい音から逃げる者は穴に落ち,
穴からはい上がる者はわなに掛かる+。
天の水門が開かれ,
地の土台が震える。
19 土地は張り裂け,
かき乱され,
激しく揺れる+。
20 土地は酔った人のようによろめき,
風に揺さぶられる掘っ立て小屋のようにぐらつく。
違反が重くのしかかり+,倒れて,
再び起き上がることはない。
21 その日,エホバは高い所にいる軍勢と,
地上の王たちに注意を向ける。
22 捕虜が穴に集め入れられるように彼らは集められ,
監獄に閉じ込められる。
長い月日の後,彼らに注意が向けられる。
23 満月は当惑し,
輝く太陽は恥じる+。
大軍を率いるエホバが,シオン+の山とエルサレムで王となり+,
ご自分の民の長老たちの前で栄光に輝くからである+。
25 エホバ,あなたは私の神です。
私はあなたをたたえ,お名前を賛美します。
あなたは素晴らしいことを行われたからです+。
昔から決めておられた事柄を+,
誠実に+,また確実に。
2 あなたは都市を石の山に,
防備された町を崩れゆく廃虚にしました。
外国人の塔はもはやなくなり,
二度と建て直されません。
3 そのため,強い民があなたをたたえ,
圧制的な国民の都市があなたを恐れます+。
4 あなたは,立場が低い人のとりで,
苦悩している貧しい人のとりで+,
暴風雨から逃れるための避難所,
暑さを避けるための陰となられました+。
圧制者たちの怒りが,壁に打ち付ける暴風雨のようになる時,
5 乾き切った土地の熱気のようになる時,
あなたはよそ者たちの騒ぎを鎮めます。
雲の影によって暑さが和らぐように,
圧制者たちの歌は沈黙させられます。
6 大軍を率いるエホバはこの山+で全ての人々のために,
豪華な料理の宴を+,
上等のぶどう酒の宴を催す。
骨髄をふんだんに使った豪華な料理の宴,
こされた上等のぶどう酒の宴である。
7 神はこの山で,全ての人々を包んでいる覆いと,
全ての国を覆っている織物を取り除く。
8 神は死を永久にのみ込む+。
主権者である主エホバは全ての顔から涙を拭う+。
ご自分の民に対する非難を全世界から除き去る。
エホバご自身がそう語ったのである。
9 その日,彼らはこう言う。
「これが私たちの神だ+!
希望を抱いてこの方を待ってきた私たちを+,
神は救ってくださる+。
これがエホバだ!
私たちは希望を抱いてこの方を待ってきた。
歓喜し,神による救いを喜ぼう+」。
10 エホバの手がこの山の上にとどまる+。
モアブは自分の場所で踏みつけられる+。
肥やしの山の上で踏みつけられるわらのように。
11 神は手を伸ばしてモアブを打つ。
泳ぐ人が手で水を打つように。
手を巧みに動かして,
モアブの傲慢さを打ち砕く+。
12 安全な高い城壁に囲まれた強固な都市を,
神は打ち砕く。
地面に打ち倒し,土にまみれさせる。
26 その日,ユダで+この歌が歌われる+。
「私たちには強固な都市がある+。
神による救いが,城壁や土塁のようになる+。
2 門を開けよ+。正しい国民,
忠実な行いを続けている国民が入ってこられるように。
3 あなたに全く頼る人たちを,あなたは守り,
絶え間ない平和を与えます+。
彼らがあなたを信頼するからです+。
4 いつまでもエホバに頼れ+。
ヤハ,エホバは,永遠の岩+だからだ。
5 神は,高い所に住んでいる者たち,
そびえ立つ都市を低くし,打ち倒す。
地面に打ち倒し,土にまみれさせる。
6 足がそれを踏みつける。
苦しんでいる人たちの足,立場が低い人たちの足が」。
7 正しい人の道は真っすぐです。
あなたは真っすぐな方であり,
正しい人が歩む道を平らにされます。
8 エホバ,私たちはあなたの公正の道を歩み,
希望を抱いてあなたを待ちます。
あなたの名を大切にし,それが人々の記憶に刻まれることを願います。
9 夜に,私はあなたを慕う気持ちでいっぱいになります。
心からあなたを探し求めます+。
あなたが世界を裁く時,
地上の住民は正しさについて学びます+。
10 邪悪な人は情けを掛けられても,
正しさを学びません+。
正直さに満ちる土地でも悪を行い+,
エホバの威光を認めません+。
11 エホバ,あなたは手を高く上げておられますが,彼らは分かっていません+。
ご自分の民に対するあなたの熱意を見て,彼らは恥じます。
あなたの敵に向けられる火が,彼らを焼き尽くします。
12 エホバ,あなたは平和を与えてくださいます+。
私たちが行ったことは皆,
あなたのおかげで成し遂げられたのです。
13 私たちの神エホバ,私たちはあなた以外の主人に支配されてきましたが+,
あなたのお名前だけを口にします+。
14 彼らは死んでおり,もう生きることはありません。
死んで無力であり,起き上がることはありません+。
あなたが彼らに注意を向けたからです。
彼らを滅ぼし尽くし,二度と話題に上らなくするために。
15 エホバ,あなたはこの国民を増やされました。
この国民を増やし,
ご自分が栄光に輝くようにされました+。
この土地の全ての境界を大きく広げました+。
16 エホバ,人々は苦難の時にあなたに頼りました。
あなたから矯正を受けた時,小声で祈りを捧げました+。
17 私たちは,産みの苦しみのために叫ぶ妊婦のようになりました。
エホバ,あなたのゆえに。
18 私たちは妊娠し,陣痛を味わいましたが,
あたかも風を産んだかのようです。
土地に救いをもたらしてはおらず,
土地に住む者は誰も生まれていません。
19 「あなたの死者は生きる。
私の民の死体は起き上がる+。
土の中に住む者たち+,
目を覚まし,歓声を上げなさい!
あなたの露は朝露のようであり,
大地は無力な死者を生き返らせる。
20 私の民よ,行って,奥の部屋に入り,
扉を閉めなさい+。
少しの間,隠れていなさい。
憤りが過ぎ去るまで+。
21 エホバは自分の場所から来て,
土地の住民に過ちの責任を問う。
土地は流血をあらわにし,
殺された者たちをもはや覆い隠さない」。
27 その日,エホバは,鋭く,大きく,強い剣を持ち+,
滑るように動く蛇レビヤタンに注意を向ける。
身をくねらす蛇レビヤタンに注意を向け,
海にいるその巨獣を殺す。
2 その日,彼女に向かって歌え。
「泡立つぶどう酒を生み出すブドウ園よ+!
3 私エホバが,彼女を守っている+。
絶えず彼女に水を注ぐ+。
昼も夜も彼女を守る。
誰からも危害を受けないように+。
4 私は憤っていない+。
誰が戦いでいばらや雑草を持って私に挑むだろうか。
私はそれらを踏みつけ,まとめて火を付ける。
5 それを望まない者は,私のとりでに来て,
私と和解せよ。
和解せよ,私と」。
6 後の日々に,ヤコブは根付き,
イスラエルは花を咲かせて芽を出し+,
土地を産物で満たす+。
7 彼は自分を打つ者によって打たれなければならないのか。
虐殺される民のように殺されなければならないのか。
8 彼女を追い出す時,あなたは大声で叫び,彼女と争われる。
東風の日に,神は激しい突風で彼女を追い払う+。
9 このようにヤコブの過ちは贖われる+。
彼の罪が取り去られる時,次のような結果になる。
神は祭壇の全ての石を,
みじんに砕かれた石灰石のようにし,
聖木や香台は一つも残らない+。
10 防備された都市には誰も住まなくなる。
牧草地は見捨てられ,荒野のように放置される+。
そこで子牛が草を食べて横たわり,
枝を食べ尽くす+。
11 小枝が枯れると,
女性たちがやって来て折り,
それで火をたく。
この民は理解が欠けている+。
そのため,彼らを造った方は憐れみを示さず,
彼らを形作った方は情けを掛けない+。
12 その日,エホバは流れる川からエジプトの谷に+至るまで,実をはたき落とす。イスラエルの民よ,あなたたちは次々に拾い集められることになる+。 13 その日,大きな角笛が吹き鳴らされ+,アッシリアで滅びつつあった人たち+とエジプトに散らされた人たち+が来て,エルサレムの聖なる山でエホバにひれ伏す+。
28 エフライムの酔っぱらいたちの派手な冠には災いがある+!
その輝かしい美しさは,しおれゆく花のようだ。
それはぶどう酒に酔いつぶれた者たちの肥沃な谷の上にある。
2 エホバは力が強い者を持っている。
その者は,ひょうを伴う激しい嵐,破壊的な暴風,
ひどい洪水を引き起こす雷雨のように,
力強く冠を地面に投げ落とす。
3 エフライムの酔っぱらいたちの派手な冠は,
足で踏みにじられる+。
4 その輝かしい美しさは,しおれゆく花のようだ。
それは肥沃な谷の上にあり,
夏の前の早い時期になるイチジクのようになる。
それを見る者は,手に取るとすぐにのみ込む。
5 その日,大軍を率いるエホバは,ご自分の民の残っている人たちにとって,輝かしい冠,美しい花輪となる+。 6 座って裁く者にとっては公正さのよりどころとなり,門の所で攻撃を防ぐ者たちにとっては力の源となる+。
7 祭司や預言者もぶどう酒のせいで堕落し,
酒を飲んでよろめく。
彼らは酒のせいで堕落し,
ぶどう酒によって混乱し,
酒を飲んでよろめく。
幻を見て堕落し,
間違った判断をする+。
8 彼らの食卓は吐いた物にまみれている。
汚れていない所はない。
9 「誰に知識を伝え,
聞いた事柄を説明するのか。
乳離れしたばかりの子供,
乳房から離されたばかりの子供にか。
10 『命令に次ぐ命令,命令に次ぐ命令,
1行ごとに,1行ごとに+,
ここに少し,そこに少し』という具合だ」。
11 それで神は,口ごもりながら外国語を話す者たちによって,この民に語る+。 12 神はかつて彼らに言った。「これが休み場である。疲れている人は休みなさい。これが憩いの場所である」。しかし,彼らは聞こうとしなかった+。 13 彼らにとってエホバの言葉はこう聞こえる。
「命令に次ぐ命令,命令に次ぐ命令,
1行ごとに,1行ごとに+,
ここに少し,そこに少し」。
彼らは歩くと,
よろめいて後ろに倒れ,
傷を負い,わなに掛かって捕らわれる+。
14 自慢する者たち,エルサレムでこの民を治める者たち,
エホバの言葉を聞け。
15 あなたたちはこう言う。
「われわれは死と契約を結び+,
墓と協定を交わした。
激流が通り過ぎる時も,
われわれの所までは来ない。
われわれはうそを避難所とし,
偽りの中に身を隠したのだ+」。
16 そのため,主権者である主エホバはこう言う。
「私はシオンに,試された石を土台として据える+。
強固な土台+の貴重な隅石+である。
信仰を抱く人は動揺することがない+。
17 私は公正を測り綱とし+,
正しさを水準器とする+。
ひょうが偽りの避難所を一掃し,
水が隠れ場を押し流す。
18 あなたたちの,死との契約は解消され,
墓との協定は無効になる+。
激流が通り過ぎる時,
あなたたちは押しつぶされる。
19 それは通り過ぎるたびに,
あなたたちを押し流す+。
来る朝も来る朝も,
昼も夜もそれは通り過ぎる。
人々は恐怖を抱いて初めて,聞いた事柄を理解する」。
20 ベッドは体を伸ばすには短過ぎ,
織られた布は体をくるむには幅が狭過ぎる。
21 エホバはペラツィム山の時のように立ち上がる。
ギベオンに近い谷の時のように奮い立つ+。
不思議なことを行い,
普通ではない事柄を成し遂げるために+。
22 あざ笑ってはならない+。
さもなければ,もっときつく縛られることになる。
私は,主権者である主,大軍を率いるエホバから聞いた。
全土が滅ぼされることになったと+。
23 耳を傾け,私の声を聞け。
注意を払って,私の言うことを聞け。
24 耕す人は,種をまく前に一日中耕し続けるだろうか。
いつまでも地面を掘り起こし,ならすだろうか+。
25 地面を平らにしたなら,
黒クミンを散らし,クミンをまくのではないか。
また,小麦,キビ,大麦をそれぞれの場所に植え,
スペルト小麦+を畑の端に植えるのではないか。
26 神が彼を正しく教える。
彼の神が指示を与えるのである+。
27 黒クミンが脱穀そりにひかれることはなく+,
クミンの上をローラーが転がることもない。
黒クミンは棒で打たれ,
クミンはつえで打たれる。
28 人はパンのために穀粒をつぶすだろうか。
いや,いつまでも脱穀し続けることはない+。
馬で引く車のローラーを穀物の上に転がす時,
穀粒をつぶすことはしない+。
29 これも大軍を率いるエホバからの言葉である。
その方の助言は素晴らしく,
成し遂げる事柄は偉大である+。
29 「ダビデが陣営を張った都市アリエル+,アリエルには災いがある!
来る年も来る年も,
一連の祭り+を行い続けるがよい。
2 私はアリエルに苦難をもたらす+。
悲しみと嘆きがあり+,
その都市は私にとって神の祭壇の炉のようになる+。
3 私はあなたの周囲に陣営を張り,
とがった杭の柵を巡らして包囲し,
あなたを攻めるための土塁を築く+。
4 あなたは打ち倒され,
地面から話すようになり,
言うことは土のせいで聞こえにくくなる。
あなたの声は地面から聞こえてくる+。
霊媒師の声のように。
あなたの言葉は土の中からささやかれる。
5 あなたに群がる敵は細かい粉のようになり+,
群がる圧制者は風に払われるもみ殻のようになる+。
それは突然,瞬く間に起きる+。
6 大軍を率いるエホバがあなたに注意を向ける。
雷鳴と地震と大きな音をもって。
暴風と大嵐と焼き尽くす炎をもって+」。
7 アリエルに群がって戦っている全ての国の人々+,
すなわち,その都市と戦っている全ての者,
都市を包囲するための塔,
都市に苦難をもたらしている者たちは,
夜の夢のようになる。
8 空腹の人が,食べている夢を見たのに,
目覚めると空腹のままであるように。
また,喉が渇いている人が,飲んでいる夢を見たのに,
目覚めると疲れて喉が渇いたままであるように。
シオンの山に群がって戦う全ての国の人々は,そのようになる+。
9 ぼうぜんとし,ひどく驚け+。
自分の目を覆い,見えなくなれ+。
彼らは酔っているが,ぶどう酒のせいではない。
よろめいているが,酒のせいではない。
10 エホバはあなたたちの心を深く眠らせ+,
あなたたちの目を閉じ,頭を覆った。
目とは預言者+,頭とは幻を伝える者+である。
11 あなたたちにとってはどの幻も,封印された書の言葉のようになる+。字が読める人にそれを渡して,「どうか声を出して読んでください」と言うと,その人は「封印されているから読めません」と言う。 12 字が読めない人にその書を渡して,「どうか読んでください」と言うと,その人は「私は字が読めません」と言う。
13 エホバはこう言う。
「この民は口では私に近づくと言い,
唇で私を敬うが+,
心は私から遠く離れている。
彼らが私を畏れるのは,人間の命令を教え込まれたからにすぎない+。
14 そのため,この私が,驚くべきことを再びこの民に行う+。
驚きに驚きを重ねて。
賢人たちの知恵は滅び,
思慮深い人たちの理解は失われる+」。
15 計画をエホバから必死に隠そうとする者たちには災いがある+。
彼らは暗闇の中で事を運び,
こう言う。「誰がわれわれを見ているだろうか。
誰がわれわれのことを知っているだろうか+」。
16 あなたたちは物事をゆがめている!
陶芸家が粘土と同じに見なされるべきだろうか+。
作られた物が作った人について,
「彼は私を作らなかった」と言うべきだろうか+。
形作られた物が形作った人について,
「彼は分かっていない」と言うだろうか+。
17 もう間もなく,レバノンは果樹園に変えられ+,
果樹園は森と見なされるようになる+。
18 その日,耳が聞こえない人が書物の言葉を聞き,
目が見えない人が暗がりと闇から解かれて見る+。
19 温厚な人はエホバのことで大いに喜び,
貧しい人もイスラエルの聖なる方のことで歓喜する+。
20 圧制者はいなくなり,
自慢する者は終わりを迎え,
悪事を働こうと機会をうかがう者は皆滅ぼされる+。
21 偽りの言葉によって人を有罪とする者,
町の門の所で弁護する人をわなに掛けようとする者+,
根拠のない主張をして正しい人が公正に扱われないようにする者+は,滅ぼされるのである。
22 それで,アブラハム+を助けたエホバは,ヤコブの子孫にこう言う。
「ヤコブはもはや恥じることがなく,
顔が青ざめることもなくなる+。
23 彼が,自分の中にいる子供たち,
私が形作った者たちを見る時+,
彼らは私の名を神聖なものとする。
ヤコブの聖なる者を神聖なものとし,
イスラエルの神に畏敬の気持ちを抱く+。
24 考え方が間違っている人たちも理解するようになり,
不平を言う人たちも教えを受け入れる」。
30 エホバはこう宣言する。
「強情な子たちには災いがある+。
彼らは,私が立てたのではない計画を実行し+,
私の聖なる力に導かれることなく同盟を結び,
罪を重ねる。
2 私に助言を求めずに+エジプトに行き+,
ファラオの保護の下に身を潜め,
エジプトの陰に避難する。
3 ファラオに保護を求めたことはあなたたちの恥となり,
エジプトの陰に避難したことは恥辱となる+。
4 高官たちはツォアン+におり,
使節はハネスに着いた。
5 皆が,全く役に立たない民のせいで恥をかく。
その民は何の助けにも,ためにもならず,
恥と不名誉をもたらすだけである+」。
6 南にいる動物に対する宣告。
苦難と困難の土地,
ほえるライオンがいる土地,
毒蛇や飛び掛かる火のような蛇がいる土地を通り,
人々は財産をロバの背に載せ,
物資をラクダのこぶに載せて運ぶ。
しかし,それらは民の役に立たない。
7 エジプトは何の助けにもならない+。
それで私はこの者を,「じっと座るラハブ+」と呼んだ。
8 「さあ,行って,
民の前でこれを書き板に書き,
書に記しなさい+。
それが将来,不変の証しとなるように+。
9 彼らは反逆的な民+,人を欺く子たち+,
エホバの律法を聞こうとしない子たちである+。
10 予見者たちに向かって『予見するな』と言い,
幻を伝える者たちに向かってこう言う。『真実の幻を伝えるな+。
気分が良くなることを話せ。人を惑わす幻影を見ろ+。
11 道からそれ,進路から外れろ。
もうイスラエルの聖なる方について話すな+』」。
12 そのため,イスラエルの聖なる方はこう言う。
「あなたたちがこの言葉を退け+,
詐欺と偽りに頼り,
それにものをいわせているので+,
13 この過ちはあなたたちにとって破れた城壁のようになる。
突き出て今にも崩れそうな高い城壁のように,
突然,瞬く間に崩壊する。
14 それは陶芸家の大きなつぼのように壊され,
粉々に砕かれる。
炉の火を移したり,
水たまりから水をすくったりするための破片も残らないほどに」。
15 主権者である主エホバ,イスラエルの聖なる方はこう言う。
「あなたたちは,私のもとに戻って休むなら,救われる。
平静を保ち,信頼するなら,力を得る+」。
しかし,あなたたちはそうしようとしなかった+。
16 かえって,「いや,われわれは馬に乗って逃げる!」と言ったので,
あなたたちは逃げることになる。
「われわれは速い馬に乗る!」と言ったので+,
速い者たちに追われることになる+。
17 1人の威嚇で1000人が震え+,
5人の威嚇であなたたちは逃げる。
山頂の柱のように,丘の上の旗印のように見えるほど,
わずかな人しか残らない+。
18 それでも,エホバはあなたたちに情けを掛けようと辛抱強く待っており+,
憐れみを示そうと立ち上がる+。
エホバは公正の神だからである+。
この方を待ち続ける人は皆,幸せだ+。
19 民がシオンに,エルサレムに住む時+,あなたは決して泣かない+。神は助けを求めるあなたの叫び声を聞くと,必ず情けを掛ける。聞いてすぐにあなたに答えてくださる+。 20 エホバはあなたたちに苦難というパンを食べさせ,圧迫という水を飲ませる+。とはいえ,あなたの偉大な教師はもはや姿を隠さず,あなたは自分の目で偉大な教師+を見る。 21 右や左にそれそうになる時には+,後ろからあなたの耳に,「これが道である+。この道を歩みなさい」という言葉が聞こえる。
22 あなたたちは,彫像を覆っている銀や,金属像にかぶせた金を汚す+。それらを月経の時の布のように投げ捨て,「消えてなくなれ!」と言う+。 23 神はあなたが地面にまく種のために雨を降らせてくださり+,地面から栄養豊かな食物が豊富に生み出されるようになる+。その日,あなたの家畜は広い牧草地で草を食べる+。 24 地面を耕す牛やロバは,シャベルとフォークでえり分けられて酸葉で味付けされた飼い葉を食べる。 25 幾つもの塔が倒れ,大勢が殺される日に,全ての高い山や丘の上に川や水路ができる+。 26 満月の光は太陽の光のようになり,太陽の光は7倍強くなり+,7日分の光のようになる。エホバがご自分の民のけがを包み+,自ら打った民の重い傷を癒やす日に,そのようになる+。
27 エホバが遠くからやって来る。
怒りに燃え,厚い雲と共に。
その方の唇は憤りに満ちており,
舌は焼き尽くす火のようだ+。
28 その方の聖なる力は,首にまで達する激流のようであり,
滅びのふるいで国々を揺り動かす。
人々は口にくつわをはめられ+,惑わされる。
29 あなたたちの歌は,
祭りの準備をする夜に歌われる歌のようになる+。
あなたたちは心から喜ぶ。
エホバの山に,イスラエルの岩のような方+のもとに行くために,
笛を持って歩く人のように。
30 エホバは威厳ある声を響かせ+,
振り下ろす腕を見せる+。
その腕は燃える怒りのうちに+,
焼き尽くす炎と+,豪雨と+,雷雨と,ひょうと共に振り下ろされる+。
31 エホバの声によってアッシリアは恐怖に襲われる+。
神はつえでアッシリアを打つ+。
32 エホバがアッシリアに処罰のつえを振り下ろすたびに,
タンバリンとたて琴が鳴らされる+。
神は腕を振りかざして彼らと戦う+。
33 トフェト+はすでに用意されており,
王のために整えられている+。
神は,深く広い場所にまきを積み,
大量のまきで多くの火をおこす。
エホバの息が,流れる硫黄のように,
まきに火を付ける。
31 助けを求めてエジプトに行く人たちには災いがある+。
彼らは馬に頼り+,
数が多いからといって戦車を頼みにし,
力強いからといって軍馬を頼みにする。
イスラエルの聖なる方に目を向けず,
エホバを探し求めない。
2 神にも知恵がある。災いをもたらし,
ご自分の言葉を取り消さない。
悪を行う人たちや,
悪人を助ける人たちに敵対する+。
3 エジプト人は単なる人間であり,神ではない。
彼らの馬は単なる動物であり,目に見えない強力な存在ではない+。
エホバが手を伸ばす時,
助けを与える者はつまずき,
助けを受ける者も倒れる。
彼らは皆,同時に滅びる。
4 エホバは私にこう言った。
「若くて強いライオンが獲物の上でうなる時,
追い払うために羊飼いの一団が呼び集められても,
ライオンは彼らの声におびえず,
騒ぎにもひるまない。
同じように,大軍を率いるエホバも下ってきて,
シオンの山とその丘の上で戦う。
5 舞い降りる鳥のように,大軍を率いるエホバはエルサレムを守る+。
その都市を守り,救う。
その都市を容赦し,助け出す」。
6 「イスラエルの民よ,あなたたちがあからさまに反抗した者のもとに戻りなさい+。 7 その日,各人は,役に立たない銀の神々や無価値な金の神々を退ける。罪深くもあなたたちの手で作った神々をである。
8 アッシリア人は,人間のものではない剣によって倒れる。
人間のものではない剣が,彼をむさぼり食う+。
彼は剣を恐れて逃げ,
若者たちは強制労働を課される。
9 彼の大岩は恐怖のあまり逃げ去り,
高官たちは旗印のためにおびえる」と,エホバは宣言する。
その方の光はシオンに,炉はエルサレムにある。
32 1人の王+が正義のために統治する+。
高官たちが公正のために治める。
2 彼らはおのおの,風から逃れるための場所,
暴風雨から避難するための場所,
水のない土地に流れる水+,
乾き切った土地にある大岩の陰のようになる。
3 見る人たちの目はもはや閉ざされず,
聞く人たちの耳は注意を払う。
4 性急な人たちの心は学ぶためにじっくりと考え,
口ごもる人たちの舌はよどみなくはっきりと話す+。
5 無分別な人が気前のいい人と言われることはなくなり,
無節操な人が高貴な人と呼ばれることもなくなる。
6 無分別な人はたわ言を語り,
心の中で有害なことをたくらむ+。
背教を促し,エホバに向かって理不尽なことを語り,
飢えている人が食べ物を得られないようにし,
喉が渇いている人に飲み物を与えない。
7 無節操な人の手口はあくどい+。
恥ずべき行いを促し,
苦しんでいる人をうそによって破滅させる+。
貧しい人が正しいことを話す時にも。
8 一方,惜しみなく与える人は,いつも気前がよく,
物惜しみせずに与え続ける。
9 「気楽に生きている女性たち,立ち上がって私の声を聞け!
気苦労がない娘たち+,私が言うことに注意を払え!
10 1年余り後に,気苦労がないあなたたちは慌てふためく。
ブドウの収穫期が終わっても,全く実が集められていないからだ+。
11 気楽に生きている女性たち,震え上がれ!
気苦労がない娘たち,慌てふためけ!
服をすっかり脱ぎ,
腰に粗布を巻け+。
12 良い畑や,よく実がなるブドウの木に起きたことで,
嘆き悲しんで胸をたたけ。
13 私の民の土地はいばらに覆われる。
喜びに沸いていた家々全てが,
歓喜の都市が,覆われる+。
14 防備された塔は捨てられ,
にぎやかだった都市は見捨てられた+。
オフェル+と見張り台はずっと荒れ地のままになり,
野ロバが喜ぶ場所,
家畜のための牧草地となる+。
15 上から聖なる力が私たちに注がれ+,
荒野が果樹園になり,
果樹園が森と見なされるようになるまで+。
16 その時,荒野には公正が満ち,
果樹園には正しさが行き渡る+。
17 真の正しさは平和をもたらし+,
絶えることのない平穏と安心を生み出す+。
18 私の民は,平和な住まいに,
安全な家に,心休まる平穏な場所に住む+。
19 とはいえ,ひょうによって森林は倒れ,
都市は完全に破壊される。
20 全ての水のそばに種をまき,
牛やロバを放牧するあなたたちは幸せだ+」。
33 滅ぼし,裏切ったあなたには災いがある+!
あなた自身は滅ぼされておらず,裏切られていない。
滅ぼし終えると,あなたは滅ぼされる+。
裏切り終えると,裏切られる。
2 エホバ,憐れみを示してください+。
私たちは希望を抱いてあなたを待ちます。
朝ごとに力を与えて+ください。
苦難の時に救ってください+。
3 騒がしい音を聞いて,人々は逃げます。
あなたが立ち上がる時,国々は散り散りになります+。
4 食欲旺盛なバッタが集まる時のように,あなた方の戦利品は集められる。
人々はバッタの大群のようにそれに群がる。
5 エホバはたたえられる。
この上なく高い所に住み,
シオンを公正と正しさで満たす。
6 その方はあなたの時代に安定をもたらす。
十分な救い+,知恵,知識,エホバへの畏れ+は宝である。
7 勇士たちが通りで叫ぶ。
平和の使者たちが激しく泣く。
8 街道は荒れ果て,
道を通る人は誰もいない。
彼は契約を破り,
町々を退けた。
死にゆく人間を気に留めない+。
9 土地は嘆き悲しみ,枯れていく。
レバノンは恥じ+,朽ちた。
シャロンは砂漠のようになった。
バシャンとカルメルは葉を振り落とす+。
10 エホバはこう言う。
「今,私は立ち上がる。
今,私は,自分がたたえられ+,
あがめられるようにする。
11 あなたたちは枯れ草を身ごもり,わらを産む。
自らの邪悪な精神により,焼き尽くされる+。
12 さまざまな民は,石灰が焼かれる時のようになる。
切り払われたいばらのように火で燃やされる+。
13 遠くにいる人たち,私が何を行うかを聞きなさい!
近くにいる人たち,私の力を知りなさい!
14 シオンの罪人たちは恐れている+。
背教者たちは震えている。
『われわれのうち誰が,焼き尽くす火がある所で生きられるだろうか+。
われわれのうち誰が,消せない炎に耐えられるだろうか』。
15 正しい歩みを続ける人+,
正直なことを語り+,
詐欺による不当な利益を退け,
賄賂を受け取らずに拒み+,
人を殺す計画について聞こうとせず,
悪いことを見ようとしない人,
16 その人は高い所に住む。
岩の多いとりでが安全な避難所となる。
パンを供給され,
飲み水がなくなることはない+」。
17 あなたは輝かしい王を見つめ,
遠い土地を見る。
18 心の中で恐怖を思い起こす。
「秘書官はどこにいるのか。
貢ぎ物を量った者はどこにいるのか+。
塔を数えた者はどこにいるのか」。
19 横柄な民を見ることはもうない。
彼らの言語はあまりに曖昧で理解できず,
口ごもるので言葉を聞き取れない+。
20 私たちの祭りの都市,シオンを見よ+!
あなたが見るエルサレムは,平穏な住まい,
動かされることのない天幕である+。
その杭は決して引き抜かれず,
1本の綱も断ち切られない。
21 そこで,威光に輝く方エホバは,
私たちのために川や広い運河が流れる場所となる。
そこをガレー船隊が通ることはなく,
堂々とした船が通過することもない。
22 エホバは私たちを裁く方+,
エホバは私たちのために法を定める方+,
エホバは私たちの王+。
私たちを救ってくださる方である+。
23 あなたの綱は垂れ下がる。
帆柱はしっかり立たず,帆は張られない。
その時,たくさんの戦利品が分けられ,
足が不自由な人も多くの略奪品を手に入れる+。
24 「私は病気だ」と言う住民はいなくなる+。
その土地に住む人々は過ちを許される+。
34 国々よ,近寄って聞け。
人々よ,注意を払え。
世界とそこに満ちるもの,
大地とそこから生じる全てのものは聞け。
2 エホバは全ての国に対して激怒し+,
彼らの全ての軍隊に対して憤っている+。
彼らを滅ぼし尽くし,
完全に打ち負かす+。
3 殺された人たちは投げ捨てられ,
死体から悪臭が立ち上る+。
山々に彼らの血が大量に流れる+。
4 天の全軍は朽ち果て,
天は巻物のように巻かれる。
彼らの軍勢は皆,弱り果てる。
しおれた葉がブドウの木から落ち,
しなびた実がイチジクの木から落ちるように。
5 「天で私の剣は血にまみれる+。
それはエドムを処罰するために振り下ろされる+。
私が滅ぼすことにした民の上に。
6 エホバは剣を持っており,
それは血だらけになる。
脂肪+,若い雄羊とヤギの血,
雄羊の腎臓の脂肪で覆われる。
エホバはボツラで人々を犠牲とし,
エドムで大勢を討つのである+。
7 野牛も彼らと共に倒れる。
若い雄牛も強い牛と共に。
彼らの土地は血まみれになり,
土は脂肪で覆われる」。
8 エホバは復讐の日を定めている+。
シオンの訴訟に関する報復の年を+。
9 彼女の川は歴青に変えられ,
土は硫黄に変えられる。
その土地は燃える歴青のようになる。
10 それは昼も夜も消されず,
煙がいつまでも立ち上る。
彼女はいつの時代も荒廃したままとなり,
永久に誰もそこを通らない+。
11 ペリカンとヤマアラシが彼女を所有し,
トラフズクとワタリガラスがそこにすむ。
神はその上に空虚の測り綱を伸ばし,
荒廃の下げ振りを垂らす。
12 彼女の高貴な人たちは誰も王位につけられず,
高官たちは皆存在しなくなる。
13 防備された塔にはいばらが生え,
要塞にはイラクサやとげ草が生える。
彼女はジャッカルのすみかとなり+,
ダチョウのための囲いとなる。
14 砂漠の生き物が,遠ぼえする動物に出合い,
野ヤギが仲間に呼び掛ける。
ヨタカがそこにすみ着き,休む所を見つける。
15 蛇がそこに巣を作って卵を産み,
それをかえして自分の陰に集める。
トビのつがいがそこに集まる。
16 エホバの書を調べて,声に出して読め。
どの動物も欠けることはなく,
必ずつがいになる。
エホバの口から命令が出たのであり,
その方の聖なる力によってそれらが集められたのである。
17 神がそれらのためにくじを引いたのであり,
ご自分の手で,それぞれに割り当てられた場所を測った。
それらはいつまでもそこを所有し,
いつの時代までもそこにすむ。
35 荒野と乾き切った土地は歓喜し+,
砂漠平原は喜びに満ちてサフランのように花を咲かせる+。
2 必ず花を咲かせ+,
喜んで歓声を上げる。
レバノンの栄光が与えられ+,
カルメル+とシャロン+のように輝く。
人々は私たちの神エホバの輝かしい栄光を見る。
3 弱った手を強くし,
震える膝をしっかりさせよ+。
4 心に不安を抱いている人たちに言え。
「強くありなさい。恐れてはいけない。
あなたたちの神が来て復讐する。
神が来て報復する+。
神が来てあなたたちを救う+」。
5 その時,目が見えない人は見えるようになり+,
耳が聞こえない人は聞こえるようになる+。
6 その時,足が不自由な人は鹿のように跳びはね+,
口が利けない人は歓声を上げる+。
荒野に水が湧き出て,
砂漠平原に川が流れる。
7 熱で乾き切った地面はアシが茂る池になり,
乾燥した地面は泉になる+。
ジャッカルが休んでいたすみかには+,
青草やアシやパピルスが生える。
8 そこには街道ができる+。
「神聖な道」と呼ばれる道である。
汚れた人がその道を通ることはない+。
それはその道を歩く人のためのものであり,
愚かな人が入ってくることはない。
9 そこにライオンはおらず,
どう猛な野獣が来ることはない。
そのようなものはいないのである+。
救い出された人たちだけがそこを歩く+。
10 エホバに救い出された人たちが+,歓声を上げながらシオンに帰ってくる+。
いつまでも続く喜びが彼らの冠となる+。
彼らは歓喜にあふれ,
悲しみやため息は逃げ去る+。
36 ヒゼキヤ王の治世の第14年に,アッシリア+の王セナケリブがユダの防備された町々全てを攻めに来て,占領した+。 2 アッシリアの王はラキシュ+から,ラブシャケ+を大軍と共にエルサレムのヒゼキヤ王の所に送った。彼らは,洗濯人の野原に至る街道沿いにある+,上の池の水道+のそばに陣取った。 3 すると,家の人たちのまとめ役でヒルキヤの子であるエリヤキム+,秘書官シェブナ+,アサフの子である記録官ヨアハが,ラブシャケの所に出ていった。
4 するとラブシャケがこう言った。「ヒゼキヤに言ってもらいたい。『アッシリアの王,大王はこう言っている。「おまえはどうしてそこまで強気なのか+。 5 おまえは『私には戦略と戦力がある』と言うが,それは口先だけだ。いったい誰に頼って,私に背くのか+。 6 いいか。おまえは,エジプトというあの折れかけたアシの支えに頼っているが,寄り掛かっても,それに手のひらを刺し通されるだけだ。エジプトの王ファラオに頼るなら,皆そのようになるのだ+。 7 おまえたちは私に,『私たちが頼っているのは,私たちの神エホバだ』と言うだろう。だが,ヒゼキヤはその神の高い場所と祭壇を次々と取り除いてしまったではないか+。そしてユダとエルサレムに,『この祭壇の前でひれ伏すべきだ』と言っている+」』。 8 わが主人であるアッシリアの王+と賭けをしたらいい。おまえが十分な乗り手を用意できたら,2000頭の馬を与えてやろう。 9 兵車と騎手のためにエジプトに頼るおまえには,わが主人の家来の中で最も目立たない総督の1人さえも追い返せないだろう。 10 私がエホバからの許可なしにこの土地を滅ぼそうとして上ってきたと思うか。エホバが私に,『この土地に攻め上って滅ぼせ』と言ったのだ」。
11 エリヤキムとシェブナ+とヨアハは,ラブシャケ+に言った。「アラム語で+話してください。私たちは理解できますから。城壁の上の人たちに聞こえる所では,ユダヤ人の言語で話さないでください+」。 12 ラブシャケは言った。「わが主人は,これらのことをおまえの主人やおまえだけに話すよう私を遣わしたというのか。城壁の上に座っている者たちにも話すためではないか。彼らもおまえたちと共に自分の便を食べ,尿を飲むようになるのだ」。
13 ラブシャケは立って,ユダヤ人の言語で大声でこう叫んだ+。「アッシリアの王,大王の言葉を聞け+。 14 王はこう言っている。『ヒゼキヤにだまされるな。彼にはおまえたちを救い出すことなどできない+。 15 ヒゼキヤが「エホバは必ず救い出してくださる。この都市がアッシリアの王の手に渡されることはない」とおまえたちに言ってエホバを信頼させようとしても,その手に乗るな+。 16 ヒゼキヤの言うことに耳を貸してはならない。アッシリアの王はこう言う。「和平に応じ,降伏せよ。そうすれば,それぞれが自分のブドウの木やイチジクの木の実を食べ,自分の水ための水を飲めるようになる。 17 やがて私が,おまえたちの土地のような土地へと連れていってやる+。そこには,穀物と新しいぶどう酒,パンとブドウ園がふんだんにある。 18 『エホバが救い出してくださる』と言うヒゼキヤに欺かれてはならない。国々の神の中に,アッシリアの王の手から自分の国を救った神がいるか+。 19 ハマトやアルパドの神々はどこにいるのか+。セファルワイムの神々はどこにいるのか+。その神々はサマリアを私の手から救ったか+。 20 こうした国の神々の誰も私の手から自分の国を救えなかったのに,エホバは私の手からエルサレムを救えるというのか+」』」。
21 それでも,彼らは沈黙を守り,一言も答えなかった。王から,「皆さんは答えてはなりません」と命じられていたからである+。 22 家の人たちのまとめ役でヒルキヤの子であるエリヤキム,秘書官シェブナ+,アサフの子である記録官ヨアハは衣服を引き裂き,ヒゼキヤの所に来て,ラブシャケの言葉を伝えた。
37 それを聞いたヒゼキヤ王は衣服を引き裂き,粗布を身に着け,エホバの家に入った+。 2 それから,家の人たちのまとめ役エリヤキム,秘書官シェブナ,祭司の長老たちに粗布を身に着けさせ,アモツの子である預言者イザヤ+の所に遣わした。 3 彼らはイザヤに言った。「ヒゼキヤはこう言っています。『今日は苦難と叱責と屈辱の日です。子供が生まれそうなのに産む力がないのです+。 4 エホバ神がラブシャケの言葉を聞き流すことはないでしょう。彼は,生きている神をあざけるよう+,主人であるアッシリアの王から遣わされました。エホバ神は,聞いた事柄について彼に責任を問われます。それで,生き残っている人たち+のために祈ってください+』」。
5 イザヤの所にやって来たヒゼキヤ王の家来たちに+, 6 イザヤは言った。「皆さんの主人にこう言いなさい。『エホバはこう言っています。「あなたが聞いた言葉,アッシリアの王の従者たち+が語った私への冒瀆の言葉のことで恐れてはならない+。 7 私は彼に1つの考えを植え付ける。彼はある報告を聞いて自分の土地に帰る+。私は彼が自分の土地で剣によって倒れるようにする+」』」。
8 ラブシャケは,アッシリアの王がラキシュから離れたことを聞き,王のもとに戻った。王はリブナ+を攻撃していた。 9 王は,エチオピアのティルハカ王が戦いを仕掛けに向かってきているという知らせを聞いた。王はヒゼキヤの所に再び使者たちを遣わして+,こう言った。 10 「ユダのヒゼキヤ王にこう伝えよ。『おまえが信頼している神が「エルサレムがアッシリアの王の手に渡されることはない」と言うとしても,だまされるな+。 11 いいか。アッシリアの王たちがあらゆる国を滅ぼし尽くしたことをおまえも聞いたはずだ+。それでも,自分だけは救い出されるというのか。 12 私の父祖たちが滅ぼした国々の神々は民を救い出したか+。ゴザン,ハラン+,レツェフはどうなったか。テル・アサルにいたエデンの民はどこにいるか。 13 ハマトの王,アルパドの王,セファルワイム+,ヘナ,イワの町々の王はどこにいるか』」。
14 ヒゼキヤはこの手紙を使者たちから受け取って読んだ。それからエホバの家に上っていき,手紙をエホバの前に広げた+。 15 そしてエホバにこう祈り始めた+。 16 「ケルブたちの上に王として座っている,イスラエルの神,大軍を率いるエホバ+,あなただけが,地上の全ての王国の真の神です。天と地を造られたのはあなたです。 17 エホバ,耳を傾けて聞いてください+! エホバ,目を開いてご覧ください+! セナケリブが送ってきた,生きている神へのあざけりの言葉全てを聞いてください+。 18 エホバ,アッシリアの王たちは確かにあらゆる国と自分たちの領土を荒廃させました+。 19 彼らはそうした国の神々を火の中に投げ入れました+。それらは神ではなく,人が木や石で作ったものだったからです+。それで滅ぼせたのです。 20 私たちの神エホバ,彼の手から私たちを救ってください。エホバ,あなただけが神であることを地上の全ての王国が知るためです+」。
21 アモツの子イザヤはヒゼキヤの所に人を遣わして,こう伝えた。「イスラエルの神エホバはこう言っています。『あなたはアッシリアのセナケリブ王について私に祈った+。それで, 22 エホバはセナケリブ王に対して次の言葉を語った。
「処女であるシオンはあなたを見下げ,あざ笑う。
エルサレムはあなたに向かって頭を振る。
23 あなたは誰をあざけり+,冒瀆したのか。
誰に対して声を荒らげ+,高慢な目を向けたのか。
イスラエルの聖なる者に対してである+!
24 あなたは家来たちを通してエホバをあざけり+,こう言った。
『私は無数の戦車を率い,
山々の頂,レバノンの山奥にまで登る+。
そこにそびえる杉,立派なネズの木を切り倒し,
最も高い宿営地,深い森に入る。
25 私は井戸を掘って水を飲み,
足の裏でエジプトの川を干上がらせる』。
26 あなたは聞かなかったか。遠い昔から,決まっていた。
ずっと前から,私は用意していた+。
今,それを実現させる+。
あなたは防備された町々を廃虚の山にする+。
27 住民たちは無力になり,
おびえ,屈辱を味わう。
野原の草木や青草のようになり,
東風で干からびた,屋根の草のようになる。
28 しかし,私はよく知っている。
あなたが座るのも,出ていくのも入ってくるのも+,
あなたが私に激怒するのも+。
29 あなたの激怒+と怒鳴り声が,私の耳に届いたからだ+。
私はあなたの鼻にかぎを引っ掛け,口にくつわをはめ+,
あなたを引いて,来た道を帰らせる」。
30 あなたのために次のようなしるしを示そう。あなたたちは,今年は自然に生えたものを食べ,来年はそれから芽を出した穀物を食べるが,3年目には,種をまいて刈り取り,ブドウ園を造って実を食べる+。 31 ユダ国民の逃れて残っている人たち+は下に根を張り,上に実を付ける。 32 残りの者がエルサレムから,生き残っている人たちがシオンの山から出ていく+。大軍を率いる熱心な神エホバがそうならせる+。
33 エホバはアッシリアの王についてこう言う+。
「彼がこの都市に入ることはない+。
そこに矢を射ることも,
盾を持って立ち向かうことも,
攻めるための土塁を築くこともない+」』。
34 エホバはこう宣言しています。
『彼は来た道を帰り,
この都市に入ることはない。
35 私はこの都市を守って救う+。
自分のため+,私に仕えたダビデのためである+』」。
36 それからエホバの天使が出ていき,アッシリア人の陣営で18万5000人を討った。人々が朝早く起きて見ると,皆,死んでいた+。 37 それで,アッシリアのセナケリブ王はそこを去り,帰ってニネベ+にとどまった+。 38 そして,ニスロク神の家でひれ伏していた時,自分の子アドラメレクとシャルエツェルに剣で殺された+。その2人はアララト+地方に逃げた。セナケリブの子エサル・ハドン+が代わりに王になった。
38 その頃,ヒゼキヤは病気になり,死にそうになっていた+。アモツの子である預言者イザヤ+が来て言った。「エホバはこう言っています。『家の人たちに指示を出しなさい。あなたは回復せず,死ぬからだ+』」。 2 それでヒゼキヤは顔を壁に向け,エホバに祈り始めた。 3 「エホバ,お願いです。どうか,思い出してください+。私が心を尽くして忠実にあなたに仕え+,あなたから見て良いことを行ったのを」。そしてヒゼキヤは激しく泣きだした。
4 エホバがイザヤに語り掛けてこう言った。 5 「戻って,ヒゼキヤにこう言いなさい+。『あなたの父祖ダビデの神エホバはこう言っている。「私はあなたの祈りを聞いた+。あなたの涙を見た+。あなたの寿命を15年延ばそう+。 6 そして,アッシリアの王の手からあなたとこの都市を救い,この都市を守る+。 7 エホバは語ったことを実行する。エホバからのしるしは,こうである+。 8 私は,太陽によりアハズの階段を下った影を,10段戻す+」』」。すると,階段を下った影が10段上に戻った。
9 ユダのヒゼキヤ王が病気になり,回復した時に書いた詩。
10 私は言った。「人生の半ばで,
私は墓の門を入っていかなければならない。
残りの年月を奪い去られる」。
11 私は言った。「私はヤハを,地上でヤハを見ることはない+。
何もかもが絶える場所の住民と共になる時,
もう人を目にすることはなくなる。
12 私の住まいは引き抜かれ,私から取り去られた+。
羊飼いの天幕のように。
私は機織りのように自分の命を巻き上げた。
神は私を縦糸のように断ち切る。
夜明けから日暮れまで,あなたは私の命を終わらせようとする+。
13 私は朝になるまで自分を落ち着かせる。
神はライオンのように,私の骨を残らず砕き続ける。
夜明けから日暮れまで,あなたは私の命を終わらせようとする+。
14 私はアマツバメやツグミのようにさえずり続ける+。
ハトのようにクークーと鳴き続ける+。
私の目は天を仰いで疲れ果てた+。
『エホバ,私はとても苦しんでいます。
私を支えてください+!』
15 何と言えばよいのだろう。
神は私に語り掛け,行動してくださった。
私は生涯,謙遜に歩む。
ひどい苦しみを味わったからだ。
16 『エホバ,人は皆これらのものによって生きます。
それは私にも生きる力を与えてくれます。
あなたは私を再び健康にし,生き続けさせてくださいます+。
17 ご覧ください,私は平和の代わりにひどい苦難を味わいました。
しかし,あなたは優しくしてくださり,
私を滅びの穴から守ってくださいました+。
私の全ての罪をご自分の後ろに投げ捨ててくださいました+。
18 墓はあなたをたたえることができず+,
死はあなたを賛美することができません+。
墓穴に下る人は,あなたの真実さに希望を抱けません+。
19 生きている人こそあなたを賛美できます。
私が今日そうできているようにです。
父親はあなたの真実さについて子たちに教えることができます+。
20 エホバ,私を救ってください。
私たちは弦楽器で私の歌を演奏します+。
生きている限り,エホバの家で+』」。
21 イザヤは言った。「干しいちじくの菓子を持ってきて,腫れ物に当てなさい。そうすれば彼は回復します+」。 22 ヒゼキヤはこう尋ねていた。「私がエホバの家に上っていけるというしるしがありますか+」。
39 その頃,バビロンの王,バラダンの子メロダク・バラダンがヒゼキヤに手紙と贈り物を贈った+。ヒゼキヤが病気になり,その後回復したと聞いたからだった+。 2 ヒゼキヤは使者たちを歓迎し,宝物庫を見せた+。銀や金も,バルサム油や他の高価な油も,全ての武器も,宝物庫にあった物を残らず見せた。自分の家の中,全領土の中で,ヒゼキヤが彼らに見せなかった物は一つもなかった。
3 その後,預言者イザヤがヒゼキヤ王の所に入ってきて尋ねた。「あの人たちは何と言いましたか。どこから来たのですか」。ヒゼキヤは,「遠い国,バビロンからやって来ました」と言った+。 4 イザヤは尋ねた。「あなたの家で彼らに何を見せたのですか」。ヒゼキヤは答えた。「私の家にある物全てを見せました。私の宝物庫の中で見せなかった物は一つもありません」。
5 イザヤはヒゼキヤに言った。「大軍を率いるエホバの言葉を聞きなさい。 6 エホバはこう言っています。『あなたの家にある物全て,あなたの父祖たちがこれまで蓄えてきた物全てが,残らずバビロンに持っていかれる日が来る+。 7 生まれてくるあなたの子孫の中には,連れていかれてバビロンの王の宮殿で廷臣にされる者もいる+』」。
8 ヒゼキヤはイザヤに言った。「あなたが語ったエホバの言葉はもっともです」。そして言った。「私の生涯中,平和と安定を与えていただけるのですから,感謝します+」。
40 あなたたちの神はこう言う。
「慰めよ,私の民を慰めよ+。
2 エルサレムの心に語り,伝えよ。
彼女の労役が終わり,
罪が償われたことを+。
彼女はエホバの手から,自分の全ての罪に対する十分の報いを受けた+」。
3 荒野で叫ぶ声がする。
「エホバの道を整えよ+!
私たちの神のために,砂漠を通る真っすぐな街道を造れ+。
4 全ての谷を埋め,
全ての山と丘を低くするように。
でこぼこの地面を平らにし,
険しい土地を谷あいの平原にしなければならない+。
5 エホバの栄光が明らかにされ+,
全ての人が共にそれを見る+。
エホバの口が語ったのである」。
6 聞け! 誰かが「叫べ!」と言っている。
別の者が,「何と叫べばいいのか」と尋ねる。
「人は皆,青草である。
人々の揺るぎない愛は全て,野の花のようだ+。
7 青草は干からび,花は枯れる+。
エホバが息を吹き掛けるからである+。
確かに人々は青草にすぎない。
8 青草は干からび,花は枯れる。
しかし,私たちの神の言葉は永遠に存続する+」。
9 シオンに良い知らせを持ってくる女性よ+,
高い山に登れ。
エルサレムに良い知らせを持ってくる女性よ,
力強く声を上げよ。
声を上げ,恐れてはいけない。
ユダの町々に,「ほら,あなたたちの神です」と告げよ+。
10 主権者である主エホバが力を帯びて来て,
ご自分の腕によって治める+。
報いを与えることを願い,
報酬を支払おうとしている+。
11 神は羊飼いのようにご自分の群れを世話する+。
腕で子羊を集め,懐に抱いて運ぶ。
子に乳を飲ませている羊を優しく導く+。
12 誰が手のひらのくぼみで全ての水を量り+,
開いた手の幅で天を測れるか。
誰が地上の土を容器に集め入れ+,
山々をてんびんで,
丘をはかりで量れるか。
13 誰がエホバの聖なる力を測れるか。
誰が助言者として神を教えられるだろうか+。
14 神は理解するために誰に助言を求めたというのか。
誰が神に公正の道を教え,
知識を与え,
真の理解の道を示すのか+。
15 国々はおけからこぼれる滴のようであり,
はかりの上のほこりのように見なされる+。
神は島々を細かいちりのように持ち上げる。
16 レバノンでさえ火を燃やし続けるのに足りず,
そこにいる野生動物も全焼の捧げ物として十分ではない。
17 全ての国は神の前で無に等しく+,
価値のないむなしいものと見なされる+。
18 神に匹敵する者が誰かいるか+。
神を何になぞらえられるというのか+。
19 職人が偶像を鋳造し,
金属細工人がそれに金をかぶせ+,
銀の鎖を作る。
20 ある人が寄進物にしようと,
腐らない木を選び+,
熟練した職人を探す。
倒れない彫刻像を作るために+。
21 あなたたちは知らないのか。
聞いていないのか。
最初から告げられていないのか。
地の土台が据えられた時から理解していないのか+。
22 丸い地の上に住む方がいる+。
地に住む者たちはバッタのようだ。
その方は天を薄織りの布のように広げ,
天幕のように張って住まいとする+。
23 高官たちを失脚させ,
地上の裁判人たちを無価値なものとする。
24 彼らはまともに植えられることも,
まかれることも,
根付くこともなく,
息を吹き掛けられて干からび,
わらのように風に運び去られる+。
25 聖なる方はこう言う。
「あなたたちは私を誰になぞらえ,誰と同等に見なそうというのか。
26 天を見上げてみなさい。
誰がこれらの物を創造したのか+。
星の軍勢を数え上げて率いている者である。
その者は全ての星を名で呼ぶ+。
膨大な活力と驚異的な力を持っているので+,
一つとして欠ける星はない。
27 ヤコブよ,なぜ言うのか。
イスラエルよ,なぜ言い張るのか。
『エホバは私の歩みを見ていない。
神は公正に扱ってくれない』と+。
28 あなたは知らないのか。聞いていないのか。
地の果てから果てまでを創造したエホバは,永遠にわたって神である+。
疲れ果てることも,弱ることもない+。
その理解力は計り知れない+。
29 神は疲れた人に力を与え,
弱った人にみなぎる活力を与える+。
30 少年が疲れ果てて弱ることも,
青年がつまずいて倒れることもある。
31 しかし,希望を抱いてエホバを待つ人は,再び力を得る。
ワシのように翼を広げて舞い上がる+。
走っても弱ることがなく,
歩いても疲れ果てない+」。
41 「島々よ,静かに私の言うことを聞け。
国々は力を取り戻せ。
近くに来て,語れ+。
裁きのために集まれ。
2 誰がある者を日の出の方から立ち上がらせ+,
正義を担わせようと足元に呼び寄せたのか。
その者に国々を渡し,王たちを服従させるために+。
誰が彼らをその者の剣の前でみじんに砕き,
その者の弓の前でわらのように吹き散らすのか。
3 その者は彼らを追い,妨げられることなく進む。
歩いたことがない道を通って。
4 誰が行動し,このことを行い,
初めから代々の人々を呼び出してきたのか。
私エホバは最初の者であり+,
最後の人々に対しても変わらない+」。
5 島々は見て,恐れた。
地の果ても震え始めた。
人々は結束し,やって来る。
6 それぞれが仲間を助け,
兄弟に「勇気を出しなさい」と言う。
7 職人は金属細工人を力づける+。
金づちで打ち延ばす者は,
作業台で打ちたたく者を力づけ,
金属の接合について「いい出来だ」と言う。
そして偶像は倒れないようにくぎで固定される。
8 「しかし,イスラエルよ,あなたは私に仕える者であり+,
ヤコブよ,私が選んだあなたは+,
私の友アブラハムの子孫である+。
9 私はあなたを地の果てから連れ出し+,
最も遠い所から呼び出した。
私は言った。『あなたは私に仕える者である+。
私はあなたを選んだ。退けてはいない+。
10 恐れてはいけない。私があなたと共にいる+。
心配してはいけない。私があなたの神である+。
私はあなたを強くし,必ず助ける+。
私の正義の右手であなたをしっかりと支える』。
11 あなたに激怒する者は皆恥をかき,辱められる+。
あなたに歯向かう者たちは除き去られ,滅びる+。
12 あなたと争う者たちを捜しても見つからない。
あなたと戦う者たちは無に等しいもの,価値のないものになる+。
13 あなたの神である私エホバは,あなたの右手をしっかりつかみ,
『恐れてはいけない。私があなたを助ける』と言う+。
14 虫のようなヤコブ+,イスラエルの人たち,恐れてはいけない。
私があなたを助ける」と,あなたを救う方+,イスラエルの聖なる方エホバは宣言する。
15 「私はあなたを脱穀そりとした+。
両刃の付いた新しい脱穀機とした。
あなたは山々を踏みつけて砕き,
丘をもみ殻のようにする。
16 あなたがそれらを放り上げると,
風が運び去り,暴風が吹き散らす。
あなたはエホバのことで歓喜し+,
イスラエルの聖なる者について誇る+」。
17 「困っている人や貧しい人が水を求めているが,全くない。
彼らは喉が渇き,舌が乾いている+。
私エホバが彼らに答える+。
イスラエルの神である私は,彼らを見捨てない+。
18 私は,はげ山に川が流れるようにし+,
谷あいの平原に泉を湧き出させる+。
荒野をアシが茂る池に変え,
水のない土地を泉に変える+。
19 砂漠に杉を植える。
アカシア,ギンバイカ,松も+。
砂漠平原にネズの木を,
トネリコとイトスギと共に植える+。
20 エホバの手がこれを行い,
イスラエルの聖なる者がそれをもたらしたことを,
全ての人が見て知り,
注意を払って理解できるようにするために+」。
21 「訴え出よ」と,エホバは言う。
「論拠を示せ」と,ヤコブの王は言う。
22 「証拠を提出し,これから起きる事柄を私たちに告げよ。
以前にあった事柄について話してみよ。
私たちがそれらについて考え,先行きを知ることができるように。
あるいは,今後のことを宣言してみよ+。
23 将来に起きる事柄を私たちに告げよ。
そうすればあなた方が神であることが分かる+。
良いことでも悪いことでも,何か行ってみよ。
それを見る私たちは驚嘆するだろう+。
24 あなた方は実在せず,
何も成し遂げていない+。
あなた方を選ぶ者は忌まわしい+。
25 私はある者を北から立ち上がらせ,彼は来る+。
日が昇る方から来て+,私の名を呼ぶ。
彼は支配者たちを粘土のように踏みつける+。
湿った粘土を踏む陶芸家のように。
26 誰が初めからこのことを告げて,私たちが知ることができるようにしたか。
誰が前もって告げて,私たちが『彼は正しい』と言えるようにしたか+。
知らせた者は誰もいない!
宣言した者は誰もいない!
あなた方から何かを聞いた者は誰もいない+!」
27 私が最初にシオンに,「これから起きることを見なさい!」と言った+。
そして,エルサレムに良い知らせを伝える者を遣わす+。
28 私はずっと見ていたが,誰もいなかった。
彼らの中に,助言を与える者はいなかった。
私は彼らに返答させようと尋ね続けた。
29 彼らは皆,幻影である。
何も行っていない。
彼らの金属像は風であり,むなしいものなのである+。
42 見なさい,私が支えている奉仕者+,
私が選び+,喜んでいる者である+。
私は彼の内に聖なる力を宿らせた+。
彼は国々に公正をもたらす+。
2 彼は叫ばず,声を上げず,
通りで声を発することもない+。
3 傷ついたアシを折らず,
くすぶるランプの火を消さない+。
忠実に公正をもたらす+。
4 彼は消えそうになることも折られることもなく,地上に公正を確立する+。
島々は彼の律法を待ち続ける。
5 真の神エホバは,天を創造し,広げた偉大な方+,
地を据え,豊かな産物を生じさせた方+,
地上の人々に息を与え+,
地上で歩む者に生命力を与える方である+。
その方はこう言う。
6 「私エホバが,正義をもってあなたを呼び,
あなたの手を取った。
私はあなたを守り,民のための契約とし+,
国々の光とする+。
7 あなたは見えない人の目を開き+,
囚人を監獄から連れ出し,
暗闇の中に座っている人たちを牢屋から連れ出すことになる+。
8 私はエホバ。それが私の名。
私は自分の栄光をほかの誰にも与えず,
自分の栄誉をどんな彫像にも与えない+。
9 最初の事柄はすでに起きた。
今,私は新しい事柄を告げている。
それらが生じる前に,あなたたちに知らせよう+」。
10 エホバに新しい歌を歌え+。
地の果てからその方を賛美せよ+。
海に乗り出す人たちと,海に満ちる全てのものよ。
島々とその住民よ+。
11 荒野とそこにある町々は声を上げよ+。
ケダル+の人々が住む集落も。
大岩の住民は歓声を上げよ。
山々の頂から叫べ。
12 エホバの栄光を認め,
島々でその方を賛美せよ+。
13 エホバは勇士のように出ていき+,
戦士のように熱意を燃やす+。
叫び,ときの声を上げ,
ご自分が敵よりも強いことを示す+。
14 「私は長い間,静かにしていた。
沈黙し,自分を制していた。
出産する女性のように,
うめき,あえぎ,息を切らす。
15 私は山や丘を荒廃させ,
そこにある草木を全て枯れさせる。
川を島々に変え,
アシが茂る池を干上がらせる+。
16 目が見えない人たちを導いて彼らの知らない道を通らせ+,
なじみのない道を歩かせる+。
彼らの前の闇を光に変え+,
険しい土地を平地に変える+。
私は彼らのためにこれを行い,彼らを見捨てない」。
17 彫刻像に頼る者たち,
金属像に向かって「われわれの神」と言う者たちは,
退けられてすっかり恥をかく+。
18 耳が聞こえない人たち,聞きなさい。
目が見えない人たち,よく見なさい+。
19 目が見えないのは,私に仕える者だけではないか。
私が遣わす使者ほどに耳が聞こえない者がいるか。
報われた者ほどに目が見えない者,
エホバに仕える者ほどに目が見えない者がいるか+。
20 あなたは多くのものが見えているのに,注意を払わない。
聞こえているはずなのに,耳を傾けようとしない+。
21 エホバは自分の正義のために,
喜んで律法を偉大で輝かしいものとした。
22 しかし,この民は略奪され,奪い去られた+。
皆が穴に捕らわれ,牢屋に閉じ込められている+。
略奪されて,誰にも救い出してもらえず+,
奪い去られて,誰にも「連れ戻せ!」と言ってもらえない。
23 あなたたちのうち誰がこれに耳を傾けるだろうか。
やがて来る時のために,誰が注意を払って聞くだろうか。
24 ヤコブを奪い去られるままにし,
イスラエルを略奪者たちに渡したのは誰か。
それはエホバではないか。私たちはその方に対して罪を犯した。
人々はその方の道を歩もうとせず,
その方の律法に従わなかった+。
25 神は彼に怒りを浴びせ続け,
憤りと戦火で彼を包んだ+。
それは彼の周りを焼き尽くしたが,彼は気に掛けなかった+。
それは彼に向かって燃え盛ったが,彼は心を留めなかった+。
43 ヤコブよ,あなたを創造した方,
イスラエルよ,あなたを形作った方+,
エホバはこう言う。
「恐れてはいけない。私はあなたを救い+,
あなたの名を呼んだ。あなたは私のものである。
2 あなたが水の中を通るとき,私はあなたと共にいる+。
川を渡るとき,あなたが水にのまれることはない+。
火の中を歩いても,あなたは焼かれず,
炎に焦がされることもない。
3 私はあなたの神エホバ,
イスラエルの聖なる者,あなたの救い主である。
私はあなたのための贖いとしてエジプトを与え,
あなたと引き換えにエチオピアとセバを与えた。
4 私はあなたを貴ぶようになり+,
重んじ,愛した+。
それで,あなたの代わりに人々を与え,
あなたの命と引き換えに国々を与える。
5 恐れてはいけない。私はあなたと共にいる+。
東からあなたの子孫を連れてきて,
西からあなたを集める+。
6 北に向かって『引き渡せ!』と言い+,
南に向かってこう言う。『引き留めるな。
私の息子たちを遠くから,娘たちを地の果てから連れてくるように+。
7 彼らは皆,私の名で呼ばれており+,
私が自分の栄光のために創造し,
形作った者たちである+』。
8 目があるのに見えない民,
耳があるのに聞こえない民を連れ出せ+。
9 全ての国は1つの場所に集合し,
人々は集まれ+。
彼らのうち誰がこれを告げられるか。
誰が最初の事柄を私たちに聞かせられるか+。
彼らに証人を出させ,自分たちの正しさを証明させてみよ。
聞く者たちに,『それは真実だ!』と言わせてみよ+」。
10 エホバはこう宣言する。
「あなたたちは私の証人である+。
私に仕える者であり,私が選んだのである+。
あなたたちが私を知り,私に信仰を持ち,
私が変わらないことを理解するために+。
私の前に存在するようになった神はおらず,
私の後にもいない+。
11 私,この私がエホバであり+,ほかに救い主はいない+」。
12 エホバはこう宣言する。
「あなたたちの中にほかの神がいなかった時に,
私こそが,救うと告げ,実際に救い,そのことを知らせた+。
それで,あなたたちは私の証人であり,私は神である+。
13 また,私は常に変わらない+。
誰も私の手から何かを奪い取ることはできない+。
私が行動する時,誰が阻めるだろうか+」。
14 あなたたちを救う方+,イスラエルの聖なる方+,エホバはこう言う。
「私はあなたたちのためにバビロンに人を遣わし,全ての門のかんぬきを外す+。
カルデア人は自分たちの船の中で苦悩して叫ぶ+。
15 私はあなたたちの聖なる者エホバ+,イスラエルの創造者+,あなたたちの王である+」。
16 これはエホバの言葉である。
その方は海の中に道をつくる。
荒れ狂う水の中をも通る道を+。
17 その方は戦車と馬を引き出し+,
強い戦士たちから成る軍隊を引き出す。
「彼らは横たわり,起き上がらない+。
燃えるランプの火が消されるように,消し去られる」。
18 「以前のことを思い出してはならない。
過去についてあれこれ考えてはならない。
19 私は新しいことを行う+。
今それは起ころうとしている。
あなたたちは気付いていないのか。
私は荒野に道をつくり+,
砂漠に川が流れるようにする+。
20 野獣が私をたたえる。
ジャッカルやダチョウが。
私が荒野で水を湧き出させ,
砂漠に川が流れるようにするからだ+。
私の民,私の選んだ者+が水を飲めるように。
21 その民は,私が自分のために形作った。
彼らが私を賛美するようになるために+。
22 しかし,ヤコブよ,あなたは私に呼び掛けていない+。
イスラエルよ,あなたは私にうんざりしたからである+。
23 私に全焼の捧げ物の羊を持ってきていないし,
犠牲を捧げて私をたたえることもしていない。
私は供え物を持ってくるようあなたに強要したことはなく,
乳香を要求してあなたをうんざりさせたこともない+。
24 あなたは自分のお金で私のために香りの良いショウブを買うことをせず,
犠牲の脂肪で私を満足させなかった+。
代わりに,多くの罪で私を悩ませ,
数々の過ちで私を煩わせた+。
25 私,この私が,私自身のために+あなたの違反を消し去っており+,
あなたの罪を思い出さない+。
26 互いに主張を戦わせよう。私に思い起こさせなさい。
言い分を述べて,自分が正しいことを証明してみなさい。
27 あなたの最初の父祖は罪を犯し,
あなたの代弁者たちは私に反逆した+。
28 それで私は,聖なる場所の長たちを汚れたものとし,
ヤコブが滅ぼされるようにし,
イスラエルが侮辱されるままにする+。
44 今こそ聞きなさい,私に仕えるヤコブよ,
私が選んだイスラエルよ+。
2 あなたを造った者,あなたを形作り+,
胎内にいる時から助けてきた者,
エホバはこう言う。
『私に仕えるヤコブよ,
私が選んだエシュルン+よ,恐れてはならない+。
3 私は喉が渇いている者に水を注ぎ+,
乾いた地面に川が流れるようにする。
あなたの子孫に私の聖なる力を注ぎ+,
あなたの末孫を祝福する。
4 彼らは青草の中から伸び出るかのように+,
川のほとりのポプラのように育つ。
5 ある人は「私はエホバのもの」と言う+。
ある人はヤコブの名を名乗る。
ある人は自分の手に「エホバのもの」と書き,
イスラエルを自分の名とする』。
6 エホバ,イスラエルの王+,
イスラエルを救う者+,大軍を率いるエホバはこう言う。
『私は最初であり,最後である+。
私のほかに神はいない+。
7 私のような者がいるだろうか+。
その者は声を上げ,そのことを主張し,私に証明してみよ+!
私が昔の民を定めた時からしてきたように,
間もなく起きる事柄や,
やがて生じる事柄を告げてみよ。
8 あなたたちは恐れてはならない。
恐怖で身がすくむことがないようにしなさい+。
私は前もって一人一人にはっきり告げたではないか。
あなたたちは私の証人である+。
私のほかに神がいるだろうか。
いや,ほかに岩のような者+はいない。私は全く知らない』」。
9 彫刻像を作る者は皆むなしく,
彼らがあがめている物は何の役にも立たない+。
それらの像は何も見ず,何も知らないので,証人にはなり得ない+。
それで,作った者たちは恥をかくことになる+。
10 何の役にも立たない神や金属像を,
誰が形作ったり鋳造したりするのか+。
11 その者の仲間も皆恥をかくことになる+!
職人たちは人間にすぎない。
皆で集まって立つがよい。
彼らはおびえ,共に恥をかく。
12 金属細工人は道具を使って炭火の上で鉄を加工する。
金づちでそれを形作り,
力強い腕で作業する+。
しかし,空腹になり,力が出なくなる。
水を飲まず,疲れてしまう。
13 木彫り職人は測り綱で測り,赤いチョークで下図を描く。
のみで削り,コンパスで印を付ける。
それを人の姿に似せ+,
人間のように美しくし,
家の中に安置する+。
14 杉を切り倒す仕事をしている人がいる。
彼はある種の木,巨木を選び,
森の木々の中で大きく育つようにする+。
また,月桂樹を植え,雨がそれを成長させる。
15 木は火にくべる燃料となる。
人はその一部を使って暖を取る。
火をたき,パンを焼く。
それだけでなく,神を作って崇拝する。
彫刻像を作り上げ,その前でひれ伏す+。
16 木の半分を火の中で燃やす。
それで肉をあぶり,食べて満足する。
また,暖を取ってこう言う。
「ああ,火を見ていたら温まった」。
17 そして,残りの木で彫刻像を作り,自分の神とする。
それにひれ伏し,崇拝し,
それに向かって祈ってこう言う。
「救ってください。あなたは私の神です+」。
18 彼らは何も知らず,何も理解していない+。
目が閉ざされていて見えず,
心に洞察力がないからである。
19 誰も心の中で思い巡らすことをせず,
知識も理解力もないので,こう言うことはない。
「私は木の半分を火の中で燃やし,
その炭火でパンを焼き,肉をあぶって食べた。
そうであれば,残りの木で忌まわしい物を作るべきだろうか+。
木の切れ端を崇拝すべきだろうか」。
20 彼は灰を食べている。
自身の欺かれた心によって惑わされた。
自分を救うことができず,
「私の右手にあるものは偽りではないか」と言うこともない。
21 「ヤコブよ,イスラエルよ,これらのことを覚えておきなさい。
あなたは私に仕える者である。
私があなたを形作ったのであり,あなたは私に仕える者である+。
イスラエルよ,私があなたを忘れることはない+。
22 私はあなたの違反を雲で覆うかのように,
あなたの罪を厚い雲で覆うかのように覆い隠す+。
私のもとに帰りなさい。私はあなたを救う+。
23 天よ,歓声を上げよ!
エホバが行動したからだ。
地の深い所よ,勝利の叫びを上げよ!
山々よ,喜んで叫べ+!
森とその全ての木々も。
エホバはヤコブを救い,
イスラエルの上で光り輝く+」。
24 あなたを救う方+,
胎内にいる時から形作った方,
エホバはこう言う。
「私はエホバであり,全てのものを造った。
自ら天を広げ+,地を据えた+。
誰が私と共にいたか。
25 私は偽預言者たちのしるしを無効にし,
占い師たちを愚か者のように行動させる+。
賢人たちを混乱させ,
彼らの知識を愚かさに変える+。
26 自分に仕える者の言葉を実現させ,
使者たちの予告通りになるようにする+。
エルサレムについて,『そこに人が住むようになる』と言い+,
ユダの町々について,『それらは再建され+,
私は廃虚を元通りにする』と言う+。
27 深い水に,『蒸発せよ。
私はあなたの川を全て干上がらせる』と言う+。
28 キュロス+について,『私の牧者,
私が望むことを完全に成し遂げる者』と言う+。
エルサレムについて,『建て直される』と言い,
神殿について,『土台が据えられる』と言う+」。
45 私はキュロスの右手を取った+。
国々を彼に従わせ+,
王たちの武器を取り上げ,
彼の前で2枚扉を開いて,
門が閉じられないようにする。
エホバは自分が選んだ者であるキュロス+にこう言う。
2 「私はあなたの前を行き+,
険しい土地を平らにする。
銅の扉を粉々に砕き,
鉄のかんぬきを切り落とす+。
3 暗闇の中にある宝,ひそかな場所に隠された宝をあなたに与える+。
あなたは知ることになるだろう。
私がイスラエルの神エホバであり,
あなたを名指しで呼ぶ者であることを+。
4 私に仕えるヤコブ,私が選んだイスラエルのために,
私はあなたを名指しで呼ぶ。
あなたは私を知らなかったが,私はあなたに名誉ある名を与える。
5 私がエホバであり,ほかにはいない。
私以外に神はいない+。
あなたは私を知らなかったが,私はあなたを力づける。
6 日が昇る所から沈む所まで,
人々は知ることになるだろう。
私以外に誰もいないことを+。
私がエホバであり,ほかにはいない+。
7 私は光を形作り+,闇を創造し+,
平和をつくり+,災いを創造する+。
私エホバがこれら全てを行っている。
8 天よ,上から雨を降らせよ+。
雲は正義を滴らせるように。
地は開いて,救いを豊かに生み出し,
正義をも芽生えさせよ+。
私エホバがこれを創造したのである」。
9 自分を造った方と争う者には災いがある!
彼はただの土器のかけらであり,
地面に落ちているかけらの1つにすぎないからだ。
粘土が陶芸家に向かって,「何を作っているのか」などと言うだろうか+。
あなたの作品が,「この人には能力がない」などと言うだろうか。
10 父親に向かって,「何の父となるのか」と言う者,
女性に向かって,「何を産もうとしているのか」と言う者には災いがある。
11 イスラエルの聖なる方+,イスラエルを形作った方,エホバはこう言う。
「あなたたちは,これから起きる事柄について私を疑うのか。
私の子たち+や行いについて,私に命じるのか。
12 私が地を造り+,その上に人を創造した+。
私が自らの手で天を広げたのであり+,
天の全軍に命令を出す+」。
13 「私は正義のためにある者を立ち上がらせ+,
彼の道を全て真っすぐにする。
彼が私の都市を建てる者であり+,
代価も賄賂も求めずに+私の捕囚の民を自由にする+」と,大軍を率いるエホバは言う。
14 エホバはこう言う。
「エジプトの利益,エチオピアの商品,背の高いシバ人が,
あなたのもとに来て,あなたのものとなる。
彼らは鎖につながれてあなたの後ろを歩き,
やって来てあなたにひれ伏し+,祈ってあなたにこう言う。
『確かに神はあなたと共におられます+。
ほかにはいません。ほかに神はいません』」。
15 イスラエルの神,救い主+であるあなたは,
まさしくご自分を隠される神です。
16 偶像を作る者は皆,恥をかき,辱められ,
不名誉を被って立ち去ることになる+。
17 一方イスラエルはエホバによって救われる。それは永遠の救いである+。
あなたたちは永遠にわたり,恥をかくことも不名誉を被ることもない+。
18 エホバは天の創造者+,真の神であり,
地を形作った方,それを造ってしっかりと据えた方+。
意味もなく創造したのではなく,人を住まわせるために形作った方+。
その方がこう言う。
「私がエホバであり,ほかにはいない。
19 私は,ひそかな場所,暗い土地で語ってはいない+。
『私に導きを求めても意味はない』と,
ヤコブの子孫に言ってはいない。
私はエホバであり,正しいことを語り,真実なことを告げる+。
20 集まって,来なさい。
国々から逃れてきた人たちよ,共に近寄りなさい+。
彫刻像を持ち運ぶ者たち,
救うことができない神に祈る者たちは,何も知らない+。
21 言い分を述べ,訴え出よ。
一緒に協議するがよい。
誰が昔にこのことを予告し,
以前から告げていたのか。
それは私エホバではないか。
私のほかに神はいない。
正しい神,救い主+は,私以外にいない+。
22 地の果てに至るまで,全ての人は私に頼り,救われるように+。
私が神であり,ほかにはいない+。
23 私は自分自身に懸けて誓った。
私の口から出た言葉は正しく,
撤回されることはない+。
全ての人は私に向かってひざまずき,
私に尽くすことを誓って+,
24 こう言う。『確かに,エホバは本当に正しく,強い方である。
この方に激怒していた者は皆,そのもとに来て恥じる。
25 イスラエルの子孫は皆エホバによって正しさを証明され+,
その方について誇る』」。
46 ベルはかがみ+,ネボはうずくまる。
彼らの偶像は荷を運ぶ動物に載せられる+。
疲れた動物の負担となる荷物のように。
2 彼らは共にかがみ,うずくまる。
積み荷を救うことはできず,
自分たち自身が捕らわれる。
3 「ヤコブの子孫よ,イスラエル国民の残っている全ての人よ+,私の言うことを聞きなさい。
私はあなたたちが生まれた時から支え,胎内にいる時から世話してきた+。
4 あなたが年を取っても私は変わらない+。
あなたが白髪になっても背負い続ける。
これまでしてきたように,あなたを運び,背負い,救う+。
5 あなたたちは私を誰になぞらえ,誰と同等に見なすのか+。
誰と比べ,似ているなどと言うのか+。
6 ある者たちは財布から金を惜しまずに出し,
はかりで銀を量る。
金属細工人を雇い,神を作らせる+。
そしてひれ伏し,それを崇拝する+。
7 それを肩に載せて運び+,
安置するが,それは立っているだけである。
その場所から動くことはない+。
それに向かって叫んでも,答えはない。
それは誰をも苦難から救うことができない+。
8 こうした事柄を思い起こし,勇気を出しなさい。
違反を犯す人たちよ,それを心に留めなさい。
9 ずっと昔の事柄を思い起こしなさい。
私が神であり,ほかにはいないことを。
私が神であり,私のような者は誰もいない+。
10 私は,結末を初めから,
まだ行われていないことをずっと前から予告する+。
『私の決定はその通りになり+,
私は自分が望むことを全て行う』と言う+。
11 肉食の鳥を日の出の方から+,
私の決定を実行する者を遠い土地から呼ぶ+。
私は語ったことを実現させ,
決めたことを実行する+。
12 心が頑固な者たち,正しさから程遠い者たち,
私の言うことを聞け。
13 私は間もなく正しいことを行う。
それは遠い先のことではない。
私の救いが遅れることはない+。
私はシオンを救い,イスラエルを光り輝かせる+」。
47 処女であるバビロンよ,
降りてきて土ぼこりの中に座れ+。
カルデア人の娘よ,
王座のない地面に座れ+。
あなたは二度と人々から,上品で甘やかされているとは言われなくなる。
2 ひき臼で麦粉をひけ。
ベールを外せ。
裾の長い衣を脱ぎ,脚をあらわにせよ。
川を渡れ。
3 あなたの裸はあらわになり,
あなたの恥はさらされる。
私は復讐をし+,誰にも邪魔をさせない。
4 「私たちを救う方は,
イスラエルの聖なる方。
名は,大軍を率いるエホバ+」。
5 カルデア人の娘よ,
黙って座り,暗闇に入れ+。
あなたはもう「多くの王国の女王」とは呼ばれない+。
6 私は自分の民に対して憤った+。
自分の財産を汚れたものとし+,
あなたの手に渡した+。
あなたは彼らに憐れみを示さなかった+。
老人にも重い荷を負わせた+。
7 「私は永遠に女王であり続ける」とあなたは言った+。
これらのことを心に留めず,
終わりについて考えなかった。
8 快楽を愛する者よ+,聞け。
安らかに座り,心の中でこう言う女よ。
「私のような者はほかにいない+。
私はやもめにはならない。
子供を失うことも決してない+」。
9 その2つのことが突然,1日のうちにあなたに生じる+。
子供を失うことと,やもめになることが。
それは容赦なくあなたに生じる+。
あなたが呪術にふけり,強力な呪文を唱えるからだ+。
10 あなたは平然と悪を行い続け,
「誰も私を見ていない」と言った。
自分の知恵と知識によって道を誤り,心の中で言う。
「私のような者はほかにいない」と。
11 あなたは災いに見舞われ,
どんなまじないもそれを止められない。
逆境に遭い,それを回避できない。
突然,考えたこともないような破滅に直面する+。
12 あなたが若い時から苦労して覚えた,
呪文や数々の呪術を使ってみよ+。
もしかしたら役に立つかもしれない。
人々を畏れさせることができるかもしれない。
13 あなたは助言者が多過ぎて疲れ果てている。
彼らは天を崇拝し,星を眺め+,
あなたに起こる事柄について新月のたびに知らせる。
彼らを立たせて,あなたを救わせてみよ。
14 彼らはわらのようで,
火に焼き尽くされる。
炎の力から自分たちを救い出せない。
それは暖を取るための炭火ではなく,
前に座るためのたき火でもない。
15 あなたの蛇使いたち,
若い時から共に働いた者たちは,このようになる。
彼らはさまよい,それぞれ自分の行きたい方へ行く。
あなたを救う者は誰もいない+。
48 ヤコブの子孫よ,これを聞け。
イスラエルの名を名乗り+,
ユダの泉から出た人たちよ。
エホバの名に懸けて誓い+,
イスラエルの神に呼び掛けるが,
誠実さや正しさに欠ける人たちよ+。
2 彼らは聖なる都市の住民を名乗り+,
イスラエルの神に支えを求める+。
その神の名は,大軍を率いるエホバ。
3 「私は以前の事柄をずっと昔に告げた。
それは私の口から出ていき,
私はそれを知らせた+。
突然,私は行動し,それは起きた+。
4 私は,あなたが非常に頑固で,
あなたの首筋が鉄,額が銅であることを知っていたので+,
5 ずっと昔に告げた。
それが起きる前に,あなたに聞かせた。
あなたがこう言えないように。『私の偶像がこれを行った。
私の彫刻像と金属像がこれを命じたのだ』。
6 あなたはこの全てを聞いて,見た。
それを広めないのか+。
今から私はあなたに新しい事柄を知らせる+。
あなたが知らない,秘められてきた事柄を。
7 それは昔ではなく今,創造されている。
今日まであなたが聞いたことのない事柄である。
それであなたは,『それをすでに知っている』とは言えない。
8 あなたは聞いておらず+,知らない。
過去には耳をふさいでいた。
私は,あなたが非常に不誠実で+,
生まれた時から違反者と呼ばれてきたことを知っている+。
9 しかし,私の名のために怒りを抑え+,
私の栄誉のために自分を制し,
あなたを滅ぼすことはしない+。
10 私はあなたを精錬したが,銀のようにではない+。
苦悩の溶鉱炉の中であなたを試した+。
11 私は自分自身のために行動する+。
私が汚されることがあってよいだろうか+。
私は自分の栄光をほかの誰にも与えない。
12 ヤコブよ,私が呼んだイスラエルよ,私の言うことを聞きなさい。
私は変わらない+。私は最初であり,最後でもある+。
13 私の手が地の土台を据え+,
私の右手が天を広げた+。
私が呼び掛けると,それらは共に立ち上がる。
14 あなたたちは皆,集まって聞きなさい。
彼らのうちの誰がこれらのことを知らせたか。
エホバは彼を愛した+。
彼は神が喜ぶことをバビロンに対して行い+,
彼の腕がカルデア人を襲う+。
15 私が語り,彼を呼んだ+。
私が彼を連れてきたのであり,彼は成功を収める+。
16 私に近づいて,聞きなさい。
最初から私はひそかに語ったりはしていない+。
それが起きた時から私はそこにいた」。
今,主権者である主エホバが,ご自分の聖なる力と共に私を遣わした。
17 あなたを救う方,イスラエルの聖なる方,エホバはこう言う+。
「私エホバは,あなたの神である。
あなたのためになる生き方を教え+,
あなたを導いて正しい道を歩ませる+。
18 あなたが私のおきてに注意を払いさえすれば+!
そうすれば,あなたの平和は川の流れのように豊かになり+,
あなたの正しい行いは海の波のように多くなる+。
19 あなたの子孫は砂のように,
末孫は砂粒のようにたくさんになる+。
彼らの名は決して私の前から取り除かれず,消し去られない」。
20 バビロンから出よ+!
カルデア人から逃げよ!
歓声を上げてこのことを知らせ,広めよ+!
こう言って,地の果てにまで伝えるように+。
「エホバはご自分に仕えるヤコブを救い出した+。
21 神に導かれて荒野を通った時,彼らは渇きを覚えなかった+。
神は彼らのために岩から水を流れ出させた。
岩を割ると,水がほとばしった+」。
22 「邪悪な者たちに平和はない」と,エホバは言う+。
49 島々よ,私の言うことを聞け。
遠くの国々よ,注意を払え+。
エホバは,私が生まれる前に私を呼んだ+。
私が母の胎内にいた時から私の名を口にした。
2 私の口を鋭い剣のようにし,
ご自分の手の陰に私をかくまった+。
私を研いだ矢とし,
ご自分の矢筒の中に隠した。
3 私にこう言った。「イスラエルよ,あなたは私に仕える者である+。
私はあなたを通して私の栄光を示す+」。
4 私は言った。「私は労苦したが報われなかった。
むなしいもののために無駄に力を使い果たした。
しかし,エホバが必ず私を裁いてくださり,
私の神が報酬を与えてくださる+」。
5 エホバは,胎内にいた私を形作り,ご自分に仕えさせた。
今その方は,ヤコブをご自分のもとに連れ戻すようにと私に言った。
イスラエルをご自分のもとに集めるために+。
私はエホバから栄光を与えられ,
私の神が私の力となってくださる。
6 神は言った。「あなたは私に仕える者として,
ヤコブの諸部族を立ち上がらせ,
保護されたイスラエル人を連れ戻す。
だが,それだけでは十分ではない。
私の救いが地の果てにまで及ぶように+,
私はあなたが国々の光となるようにもした+」。
7 軽んじられ+,国民にひどく嫌われ,支配者たちに仕えている者に,イスラエルを救う方,イスラエルの聖なる方+であるエホバはこう言う。
「王たちは見て,立ち上がり,
高官たちはひれ伏す。
あなたを選んだ+,イスラエルの聖なる者,
信頼できる者+であるエホバのゆえに」。
8 エホバはこう言う。
「私は恵みの時にあなたに答え+,
救いの日にあなたを助けた+。
私はあなたを守り続けた。
あなたを民のための契約として与えるために+。
土地を復興させ,荒廃した相続地を民に所有させるために+。
9 捕らわれている人たちに『出なさい!』と言い+,
暗闇の中にいる人たち+に『姿を見せなさい!』と言うために。
彼らは道端で草を食べる。
あらゆる踏みならされた道の周りが牧草地となる。
10 彼らは飢えることも,喉が渇くこともなく+,
焼け付くような暑さや太陽の熱に襲われることもない+。
憐れみ深い者が彼らを導き+,
泉のほとりに連れていく+。
11 私は,私の全ての山を道にし,
私の街道を高くする+。
12 彼らは遠くからやって来る+。
北から,西から,シニムから来る+」。
13 天よ,歓声を上げよ。地よ,喜べ+。
山々は歓喜して叫べ+。
エホバはご自分の民を慰めてくださり+,
苦しんでいる人たちを憐れんでくださる+。
14 しかし,シオンは言い続けた。
「エホバは私を捨てた+。エホバは私を忘れた」と+。
15 女性が自分の乳を飲ませている子を忘れたり,
自分が産んだ子を思いやらなかったりするだろうか。
たとえ女性たちが忘れたとしても,私があなたを忘れることは決してない+。
16 私は手のひらにあなたを刻んだ。
あなたの城壁は常に私の前にある。
17 あなたの子たちは急いで帰ってくる。
あなたを破壊し荒廃させた者たちは,いなくなる。
18 目を上げて,周囲を見なさい。
子たちが皆,集まってきている+。
あなたのもとにやって来る。
エホバはこう宣言する。「私は生きている私自身に懸けて誓う。
あなたは彼ら皆を装飾品のように身に着け,
花嫁がするように彼らを身にまとうことになる。
19 あなたのさまざまな場所は荒れ果て,人けがなく,あなたの土地は荒廃していたが+,
今や住んでいる人たちにとって窮屈過ぎるほどになる+。
あなたをのみ込んだ者たち+は遠くに離れ去る+。
20 あなたが子供を亡くした後に生まれた子たちが,あなたに言う。
『ここは私にとって窮屈過ぎます。
私が住めるように場所を空けてください+』。
21 あなたは心の中で言う。
『これは誰の子たちなのだろう。
私は子供を亡くし,子供ができなくなり,
捕囚の身になったのに。
誰がこの子たちを育てたのだろう+。
私は独りぼっちだったのに+,
この子たちはどこから来たのだろう+』」。
22 主権者である主エホバはこう言う。
「私は国々に向かって手を高く上げ,
人々に向かって旗印を掲げる+。
彼らはあなたの息子たちを腕に抱え,
あなたの娘たちを肩に乗せて連れてくる+。
23 王たちがあなたの世話係となり+,
王女たちがあなたの乳母となる。
彼らはあなたにひれ伏し+,屈服する+。
あなたは私がエホバであることを知る。
希望を抱いて私を待つ人たちが恥をかくことはない+」。
24 力がある者に捕らわれた人たちを取り戻せるだろうか。
圧制者の捕虜を救い出せるだろうか。
25 エホバはこう言う。
「力がある者の捕虜でさえ取り戻され+,
圧制者に捕らわれた人たちが救い出される+。
私は,あなたに敵対する者たちに敵対し+,
あなたの子たちを救う。
26 あなたを虐待する者たちに自分たちの肉を食べさせる。
彼らは甘いぶどう酒に酔うかのように自分たちの血に酔う。
全ての人は知らなければならなくなる。
私がエホバであり+,あなたの救い主+,
あなたを救う者+,ヤコブの強力な者+であることを」。
50 エホバはこう言う。
「私が去らせたという,あなたたちの母親の離婚証書+はどこにあるのか。
私がどの債権者にあなたたちを売ったというのか。
あなたたちは自分の過ち+のために売られたのであり,
母親はあなたたちの違反のために追い出されたのだ+。
2 私が来た時,誰もいなかったのはどうしてか。
私が呼んだ時,誰も答えなかったのはどうしてか+。
私の腕は,救うには短過ぎるというのか。
私には救い出す力がないというのか+。
私は海を叱りつけて干上がらせ+,
川を砂漠に変える+。
水がないために魚は腐り,
乾き切って死ぬ。
4 主権者である主エホバは,私に話し方を教えてくださった+。
疲れた人に適切な言葉で答えられるように+。
神は毎朝,私を目覚めさせてくださり,
私が生徒のように耳を澄まして聞けるようにしてくださる+。
5 主権者である主エホバが私の耳を開いてくださった。
私は反抗的ではなく+,
背を向けることはなかった+。
6 打ちたたく者たちに背中を差し出し,
ひげを引き抜く者たちに頰を差し出した。
侮辱や唾から顔を覆い隠さなかった+。
7 主権者である主エホバが私を助けてくださる+。
そのため,私は屈辱を感じない。
そのため,私は顔を火打ち石のようにした+。
恥をかくことはないと知っている。
8 私を正しいと認めてくださる方が近くにいる。
誰が私を訴えられるだろうか+。
裁きの場に共に立とう。
私に対して訴訟を起こすのは誰か。
私に近寄るがいい。
9 主権者である主エホバが私を助けてくださる。
誰が私に有罪を宣告するのか。
彼らは皆,衣服のように擦り切れ,
蛾に食い尽くされる。
10 あなたたちのうち誰が,エホバを畏れて,
その方に仕える者の声に耳を傾けているか+。
誰が,光のない深い闇の中を歩んできたか。
その人はエホバの名に信頼を置き,自分の神に頼れ。
11 「火を付けて,火花を散らしている者たち,
あなた方は皆,自分の火の光の中を,
自分が生じさせた火花の中を歩め。
あなた方は私の手により,
ひどく苦しんで横たわることになる。
51 正しく生きようとしている人たち,
エホバに導きを求めている人たち,
私の言うことを聞きなさい。
自分たちが切り出された岩と,
掘り出された岩穴に目を向けなさい。
2 あなたたちの父アブラハムと,
あなたたちを産んだサラ+に目を向けなさい。
私が呼んだ時,彼は1人だったが+,
私は彼を祝福し,子孫を多くした+。
3 エホバはシオンを慰める+。
その廃虚全てに安らぎをもたらし+,
荒野をエデン+のようにし,
砂漠平原をエホバの園のようにする+。
そこには喜びと楽しみがあり,
感謝の声と美しい歌が響き渡る+。
4 私の民よ,私に注意を払いなさい。
私の国民よ+,私に耳を向けなさい。
私は律法を定め+,
私の法規をさまざまな民の光とする+。
5 私は間もなく正しいことを行い+,
救いをもたらす+。
私の腕はさまざまな民を裁く+。
島々は私に望みをかけ+,
私が腕を振るうのを待つ。
6 天を見上げ,地を見下ろしなさい。
天は煙のように散らされ,
地は衣服のように擦り切れ,
住民はブヨのように死ぬ。
しかし,私の救いは永遠であり+,
私の正義は決して絶えない+。
7 何が正しいかを知っている人たち,
私の律法を心に留めている人たち+,
私の言うことを聞きなさい。
死にゆく人間のあざけりを恐れてはならない。
彼らの侮辱のためにおびえてはならない。
8 蛾が彼らを衣服のように食い尽くし,
衣蛾が彼らを羊毛のようにむさぼり食う+。
私の正義は永遠に存続し,
私の救いはいつの時代までも及ぶ+」。
9 目覚めよ! 目覚めよ!
力をまとえ,エホバの腕よ+!
昔のように,過ぎ去った時代のように,目覚めよ。
ラハブ+を打ち砕き,海の巨獣を刺し通したのは,あなたではないか+。
10 広くて深い海の水を干上がらせたのは,あなたではないか+。
海の底を道とし,救い出された人たちが渡れるようにしたのも+。
11 エホバに救い出された人たちが帰ってくる+。
歓声を上げながらシオンに来る+。
いつまでも続く喜びが彼らの冠となる+。
彼らは歓喜にあふれ,
悲しみやため息は逃げ去る+。
12 「あなたたちを慰めているのは,この私である+。
死にゆく人間,青草のように枯れる人間の子を,なぜ恐れるのか+。
13 あなたを造ったエホバをなぜ忘れるのか+。
天を広げ+,地の土台を据えた者を。
あなたは一日中,虐げる者の激しい怒りを恐れていた。
その者があなたを滅ぼせるかのように。
今,虐げる者の怒りはどこにあるのか。
14 鎖につながれてかがんでいる者は,間もなく自由にされる+。
死んで墓穴に入れられることはなく,
パンに事欠くこともない。
15 私はあなたの神エホバであり,
海をかき回して波を荒立たせる+。
名は,大軍を率いるエホバ+。
16 私の言葉をあなたの口に入れ,
私の手の陰であなたを覆う+。
天を植え,地の土台を据え+,
シオンに『あなたは私の民』と言うために+。
17 目覚めよ! 目覚めよ!
立ち上がれ,エルサレムよ+。
あなたはエホバの手にある憤りの杯から飲んだ。
器から飲み,ふらつかせる杯を飲み干した+。
18 彼女が産んだ子たちのうち,誰も彼女を導かない。
彼女が育てた子たちのうち,誰も彼女の手を取ろうとしない。
19 2組の災いがあなたに降り掛かった。
誰があなたに同情するだろうか。
滅びと荒廃,飢えと剣+!
誰があなたを慰めるだろうか+。
20 あなたの子たちは気を失い+,
どの街角にも横たわっている。
網に掛かった野生の羊のように。
エホバの憤り,あなたの神の叱責を十分に味わった」。
21 それで,どうか聞いてほしい。
ぶどう酒によらずに酔い,苦しんでいる女よ。
22 あなたの主エホバ,ご自分の民を弁護する神はこう言う。
「私は,ふらつかせる杯をあなたの手から取る+。
その器,私の憤りの杯から,
あなたは二度と飲むことはない+。
23 私はそれを,あなたを苦しめた者たちに渡す+。
彼らはあなたに,『おまえを踏んで歩けるように,ひれ伏せ』と言った。
それであなたは,自分の背を地面のようにし,
彼らが歩くための通りのようにした」。
52 目覚めよ! 目覚めよ!
力をまとえ+,シオンよ+!
美しい衣服を身に着けよ+,聖なる都市エルサレムよ!
割礼を受けていない汚れた者があなたの中に入ることはもうない+。
2 エルサレムよ,土を振り払って立ち上がり,席に着け。
捕らわれたシオンよ,首に巻かれた縄を解け+。
3 エホバはこう言う。
「あなたたちはただで売られたのであり+,
代価なしに買い戻される+」。
4 主権者である主エホバはこう言う。
「初め,私の民はエジプトに行き,そこで外国人として暮らした+。
それから,理由もなくアッシリアに虐げられた」。
5 「では今,私はどうすべきだろうか」と,エホバは言う。
「私の民はただで奪われた。
彼らを支配する者たちは勝利の叫びを上げ続けており+,
私の名は一日中,しきりに侮られている+」と,エホバは言う。
6 「そのため,私の民は私の名を知ることになる+。
そのため,彼らはその日,話しているのが私であるのを知ることになる。
それは私なのである!」
7 山々を越えて良い知らせを持ってくる者+,
平和について伝える者+,
より良い事柄についての良い知らせを持ってくる者,
救いについて伝える者,
シオンに「あなたの神は王となった+!」と言う者の足は,何と美しいのだろう。
8 聞け! あなたの見張りたちは声を上げる。
彼らは一斉に歓声を上げる。
エホバがシオンを連れ戻す時,彼らははっきり見るのである。
9 エルサレムの廃虚よ,喜んで,一斉に歓声を上げよ+。
エホバがご自分の民を慰め+,エルサレムを救ったからである+。
10 エホバは全ての国の人々の目の前で聖なる腕をあらわにした+。
地の果てに至るまで,人々は私たちの神による救いを見る+。
11 立ち去れ。立ち去れ。そこから出よ+。汚れたものには一切触れるな+!
エホバの器具を運んでいる人たちよ+,
彼女の中から出て+,身を清く保て。
12 あなたたちは慌てて去ることはなく,
逃げる必要もない。
エホバがあなたたちの前を行き+,
イスラエルの神が背後も守ってくださるからだ+。
13 私に仕える者+は,洞察力をもって行動する。
高い地位に就けられ,
偉大な者とされ,非常に重んじられる+。
14 彼の容姿はほかの誰よりも損なわれ,
その堂々たる姿はどんな人間よりも醜くなった。
それで多くの人が驚いて彼を見つめたように,
15 彼は多くの国の人々を驚かせることになる+。
王たちは彼の前で口を閉ざす+。
告げられていなかった事柄を見て,
聞いていなかった事柄について考えるからである+。
53 私たちから聞いた事に誰が信仰を持ったでしょうか+。
エホバの力は+誰に示されたでしょうか+。
2 彼は小枝のように,乾き切った地面の中の根のように,人の前に生え出る+。
堂々たる姿はしておらず,輝かしくもない+。
私たちは彼を見ても,その容姿に引き付けられない。
3 彼は軽んじられ,人々に避けられた+。
苦痛を味わうことになっており,病気をよく知っていた。
顔が私たちから隠されているかのようだった。
彼は軽んじられ,私たちは彼を無視した+。
4 彼はまさしく私たちの病気を担い+,
私たちの痛みを負った+。
しかし私たちは,彼が災厄に遭い,神に打たれて苦しんでいると考えた。
5 彼は私たちの違反のために+刺し通され+,
私たちの過ちのために打ち砕かれた+。
彼が処罰を受けたので私たちに平和がもたらされ+,
彼の傷のおかげで私たちは癒やされた+。
6 私たちは皆,羊のようにさまよい+,
それぞれの道を歩んでいた。
エホバは私たち皆の過ちを彼に負わせた+。
7 彼は虐げられ+,苦しめられるままになったが+,
口を開こうとしなかった。
羊のように,殺されるために連れてこられ+,
毛を刈る人たちの前で黙っている雌羊のようになり,
口を開こうとしなかった+。
8 彼は不当な裁きを受けて取り去られた。
誰が彼の家系の詳細を知ろうとするだろうか。
彼は地上から除かれた+。
私の民の違反のゆえにむちで打たれた+。
9 悪人と共に墓を与えられ+,
裕福な人と共に葬られた+。
何も間違ったことをしておらず,
欺きを語ったこともないのに+。
10 しかし,エホバは彼が打ち砕かれることを望み,彼が苦しむようにしました。
もしあなたが彼の命を有罪の捧げ物とするなら+,
彼は自分の子孫を見て,長く生きることになり+,
エホバの望まれることは彼を通して成し遂げられます+。
11 彼は苦悩の結果を見て満足します。
私に仕える正しい者+は,自分の知識によって,
多くの人が正しいと見なされるようにし+,
彼らの過ちを負う+。
12 それで,私は彼に多くの人たちと同様に分け前を与え,
彼は力がある者たちと戦利品を分け合う。
彼が自分の命を捧げて死をも受け入れ+,
違反者たちの1人に数えられたからである+。
彼は多くの人の罪を担い+,
違反者たちのために仲裁した+。
54 エホバはこう言う。
「子供を産んだことがない不妊の女よ,歓声を上げよ+!
産みの苦しみを味わったことがない女よ+,歓喜して叫べ+!
見捨てられた女の子供は,
夫がいる女の子供よりも多いからだ+。
2 あなたの天幕の場所を広げよ+。
あなたの偉大な幕屋の布を張れ。
ためらわずに,天幕の綱を延ばし,
杭をしっかり打ち込め+。
3 あなたは右にも左にも広がっていき,
あなたの子孫は国々を手に入れ,
荒廃した町々に住むようになる+。
4 恐れてはならない+。あなたが恥をかくことはない+。
屈辱を感じるな。あなたが失望することはない。
あなたは若い時の恥を忘れ,
やもめだった時の恥辱をもはや思い出さない」。
5 「あなたを造った偉大な者+は,あなたの夫のようである+。
名は,大軍を率いるエホバ。
あなたを救うのは+,イスラエルの聖なる者。
全世界の神と呼ばれることになる+。
6 エホバは,あなたが捨てられて悲嘆に暮れた妻であるかのように+,
若い時に結婚して後に退けられた妻であるかのように,
あなたに呼び掛けた」と,あなたの神は言う。
7 「私は少しの間あなたを捨てたが,
深い憐れみをもってあなたを連れ戻す+。
8 私は短い間,激しく憤ってあなたから顔を隠したが+,
永遠に続く揺るぎない愛をもってあなたを憐れむ+」と,あなたを救う+エホバは言う。
9 「これは私にとってノアの時代のようである+。
私は,ノアの洪水が地上を覆うことはもうないと誓ったように+,
あなたに対して憤ったり叱責したりすることはもうないと誓う+。
10 山は取り除かれ,
丘は揺らぐかもしれない。
しかし,あなたに対する私の揺るぎない愛が取り除かれることはなく+,
私の平和の契約が揺らぐこともない」と+,あなたを憐れむエホバは言う+。
11 「苦しめられ+,嵐に翻弄され,慰められていない女よ+,
私は固いモルタルを使ってあなたの石を敷き,
サファイアをあなたの土台として据えている+。
12 ルビーであなたの胸壁を,
輝く石であなたの門を造り,
宝石であなたの全ての境界を設ける。
13 あなたの子たちは皆エホバに教えられ+,
豊かな平和を味わう+。
14 あなたは正しさによってしっかりと据えられる+。
圧迫から遠く離れ+,
何も恐れず,おびえることもない。
恐怖を抱かせるものがあなたに近づくことはない+。
15 もしも誰かが攻撃するとしても,
それは私の命令によるのではない。
誰であれあなたを攻撃する者は倒れることになる+」。
16 「この私が職人を創造した。
風を送って炭火をおこし,
武器を作り出す者を。
滅びと破滅をもたらす者も,この私が創造した+。
17 あなたを攻撃するために作られるどんな武器も役に立たず+,
裁判においてあなたを責めるどの舌も有罪とされる。
これはエホバに仕える者たちが受ける財産であり,
私が彼らを正しいと見なす」と,エホバは宣言する+。
55 喉が渇いている全ての人たち+,水のある所に来なさい+!
お金がない人たち,来て,買って食べなさい!
来て,無償で,お金を払わずに+ぶどう酒とミルクを買いなさい+。
2 あなたたちはなぜ,パンではない物のためにお金を払い続けるのか。
なぜ,満足できない物のために稼ぎを費やしているのか。
私の言うことを一心に聞き,良い物を食べなさい+。
そうすれば,本当に豊かな物を大いに喜べる+。
3 耳を傾け,私のもとに来なさい+。
聞きなさい。そうすれば,あなたたちは生き続け,
私は進んであなたたちと永遠の契約を結ぶ+。
ダビデに揺るぎない愛を示すという確かな約束に基づいて+。
4 私は彼を,国々に対する証人+とし,
人々の指導者+また司令官+とした。
5 あなたは自分が知らない国民を呼び,
あなたを知らなかった国民があなたのもとに走ってくる。
あなたの神エホバ,イスラエルの聖なる方のために+。
その方があなたに栄光を与えるからである+。
6 見いだせるうちにエホバを探し求めよ+。
その方が近くにいるうちに呼び掛けよ+。
7 悪い行いをやめ+,有害な考えを捨てよ。
憐れんでくださるエホバのもとに帰れ+。
私たちの神のもとに帰れ。
神は寛大に許してくださる+。
8 エホバはこう宣言する。
「私の考えはあなたたちの考えとは違い+,
あなたたちの行いは私の行いとは違う。
9 天が地より高いように,
私の行いはあなたたちの行いより高く,
私の考えはあなたたちの考えより高い+。
10 雨や雪は天から降り注ぎ,地を潤し,芽を出させて作物を生じさせ,
種をまく人に種を与え,食べる人にパンを与える。
それまでは天に戻らない。同じように,
11 私の口から出る言葉も+,
成果を収めずに私のもとに戻ることはない+。
必ず私の望むことを成し遂げ+,
私が託した使命を確実に果たす。
12 あなたたちは喜びながら出ていき+,
平和のうちに連れ戻される+。
山や丘はあなたたちの前で歓喜の声を上げ+,
野の木々はこぞって手をたたく+。
13 いばらの代わりにネズの木が生え+,
イラクサの代わりにギンバイカの木が生える。
それはエホバに名声をもたらし+,
消え去ることのない永遠のしるしとなる」。
56 エホバはこう言う。
「公正を守り+,正しいことを行いなさい。
私は間もなく救いをもたらし,
私の正しさを明らかにする+。
2 このことを行う人,
これにしっかり従う人は幸福である。
安息日を汚すことなく守り+,
どんな悪事にも手を出さない人は。
3 エホバのもとに来る外国人+は,
『エホバはきっとご自分の民から私を引き離す』と言ってはならない。
宦官は,『私は枯れた木だ』と言ってはならない」。
4 私の安息日を守り,私の喜ぶことを選び,私の契約にしっかり従う宦官たちに,エホバはこう言う。
5 「私は,私の家で,私の壁の内側で,彼らに場所と名を与える。
それは息子や娘よりも勝っている。
私が彼らに与えるのは永遠の名,
消え去ることのない名である。
6 エホバに奉仕し,その名を愛し,
仕えるためにエホバのもとに来る外国人たち+,
安息日を汚すことなく守り,
私の契約にしっかり従う人たち皆を,
7 私は自分の聖なる山に連れてきて+,
私の祈りの家の中で喜ばせる。
彼らの全焼の捧げ物や犠牲は,私の祭壇の上で受け入れられる。
私の家は全ての国の人々のための祈りの家と呼ばれる+」。
8 イスラエルの散らされた人たちを集めている,主権者である主エホバはこう宣言する+。
「私は,すでに集められた人たちに加えて,他の人たちをも彼のもとに集める+」。
9 野原にいる全ての野生動物よ,
森林にいる全ての野生動物よ,食べに来い+。
10 見張りたちは目が見えておらず+,誰も注意を払っていない+。
彼らは皆,声が出ない犬であり,ほえることができない+。
あえぎながら横たわり,うたた寝してばかりいる。
11 彼らは猛烈な食欲を持つ犬であり,
決して満足しない。
彼らは何も理解していない羊飼いである+。
皆が好き勝手に歩んでおり,
一人残らず不当な利益を求めてこう言う。
12 「さあ,私はぶどう酒を持ってこよう。
皆で酒をたっぷり飲もう+。
明日も今日と同じようになる。いや,ずっといい日になる!」
57 正しい人が死んでも,
誰も心に留めない。
忠実な人たちが連れ去られるのに+,
正しい人が災いのゆえに連れ去られたことを誰も悟らない。
2 彼は安らかになる。
正直に歩む人は皆,寝床で休む。
3 「あなたたちは近寄りなさい。
女呪術師の子たちよ,
姦淫をする男と娼婦の子供よ。
4 誰を笑いものにしているのか。
誰に向かって口を大きく開け,舌を突き出すのか。
あなたたちは違反の子供,
欺きの子供ではないか+。
5 大きな木々の間で+,全ての生い茂った木の下で+,
情欲に燃える者たち,
谷で,大岩の裂け目の下で,
子供を殺す者たちではないか+。
6 あなたは谷の滑らかな石を選んだ。
それらがあなたの取り分なのである+。
あなたはそれらに飲み物の捧げ物を注ぎ出し,供え物を捧げる+。
こういうことに私は満足するだろうか。
7 あなたは高大な山の上に寝床を設け+,
登っていって犠牲を捧げた+。
8 扉と戸口の柱の後ろに記念碑を置いた。
私から離れて裸になり,
登っていって自分の寝床を広くし,
彼らと契約を結んだ。
好んで彼らと寝床を共にし+,
男根を見つめた。
9 油とたくさんの香料を携えて,
メレクのもとに行った。
使節を遠くに送り,
墓に下った。
10 あなたは多くの道を歩もうと労苦したが,
『もう駄目だ!』とは言わなかった。
活力を奮い起こし,
諦めない。
11 あなたは誰におびえ,誰を畏れたのか。
そのようにうそをつき始めるとは+。
あなたは私のことを思い起こさず+,
何も心に留めなかった+。
私は沈黙し,手を引いたのではないか+。
それであなたは私を畏れなかった。
12 私はあなたの“正しさ”と+行いを暴く+。
それらは全くあなたのためにならない+。
13 あなたは助けを求めて叫んでも,
集めた偶像に救ってはもらえない+。
それらは皆,風に運び去られ,
単なる息に吹き飛ばされる。
しかし,私のもとに避難する人は土地を与えられ,
私の聖なる山を所有する+。
14 こう言う声がする。『道路を造れ! 道を整えよ+!
私の民の道から障害物を取り除け』」。
15 永遠に生きていて+聖なる名を持つ+,
至高の方はこう言う。
「私は高く聖なる場所に住んでいるが+,
打ちのめされた謙遜な人たちと共にいる。
謙遜な人たちを元気づけ,
打ちのめされた人たちの心を力づけるために+。
16 私はいつまでも敵対することはせず,
常に憤ったままでいることもない+。
さもなければ,私のゆえに人の生気は弱まり+,
私が造った生き物は弱り果てる。
17 彼が罪深くも不当な利益を追い求めたことに,私は憤っていた+。
それで彼を打ち,私の顔を隠し,憤っていた。
しかし,彼は背き続け+,心のままに歩んだ。
18 私は彼の歩みを見たが,
彼を癒やし+,導き+,
彼および共に嘆き悲しむ人たち+を以前のように慰めることにする+」。
19 「私は唇の実を創造している。
遠くにいる人にも近くにいる人にも絶え間ない平和が与えられ+,
私は彼を癒やす」と,エホバは言う。
20 「しかし,邪悪な者たちは静まることができない荒海のようであり,
その水は海藻や泥を打ち上げ続ける。
21 邪悪な者たちに平和はない」と,私の神は言う+。
58 「声を限りに叫びなさい。ためらってはいけない!
角笛のように声を上げなさい。
私の民に彼らの反抗について,
ヤコブの子孫に彼らの罪について告げなさい+。
2 彼らは日ごとに私に導きを求め,
私の道を知ることの喜びを表す。
正しいことを行った国民であるかのように。
自分たちの神の公正を捨てなかったかのように+。
正しく裁くよう私に求め,
神に近づくことを喜んでこう言う+。
3 『断食しているのに,どうして見てくださらないのですか+。
自分たちを苦しめているのに,どうして気に留めないのですか+』。
なぜなら,あなたたちは断食の日に自分のしたいことをし,
労働者たちを虐げるからだ+。
4 断食しても結局は口論や争いになり,
こぶしで激しく殴り合う。
そのように断食しても,あなたたちの声が天で聞かれることはない。
5 私が望む断食は,
人が自分を苦しめる日なのだろうか。
頭をイグサのように垂れ,
粗布と灰の上に寝床を設けることなのか。
あなたはこれを断食と呼び,エホバに喜ばれる日と呼ぶのか。
6 いや,私が望む断食はこうである。
不当な束縛を解き,
てんびん棒の縄をほどき+,
虐げられている人を解放し+,
全てのてんびん棒を折ること。
7 また,空腹の人にパンを分け与え+,
貧しくて家のない人を自分の家に招き入れ,
裸の人を見たなら服を着せ+,
肉親に背を向けないことである。
8 そうすれば,あなたの光は夜明けのように輝き渡り+,
あなたは速やかに癒やされる。
正義があなたの前を行き,
エホバの栄光があなたの背後を守る+。
9 あなたが呼ぶと,エホバは答える。
あなたが助けを求めて叫ぶと,『私はここにいる!』と言う。
もしあなたがてんびん棒を除き去り,
指をさすことや悪口をやめ+,
10 あなた自身が欲する物を空腹の人に与え+,
苦しんでいる人を十分に世話するなら,
あなたの光は闇の中でも輝き,
あなたの暗がりは真昼のようになる+。
11 エホバは常にあなたを導き,
乾き切った土地でもあなたを十分に世話し+,
元気づける。
あなたはよく潤っている庭園のようになり+,
水が枯れることのない泉のようになる。
12 人々はあなたのために古い廃虚を建て直し+,
あなたは過ぎ去った時代の土台を修復する+。
あなたは,破れた城壁を直す者+,
人が住む通りを修復する者と呼ばれる。
13 もしあなたが安息日を守り,私の聖なる日に自分のしたいことをせず+,
安息日を最高に喜ばしい日,エホバの聖なる日,重んじるべき日と呼び+,
自分のしたいことをしたり無駄口を利いたりする代わりにその日を重んじるなら,
14 あなたはエホバのゆえに最高の喜びを味わい,
私はあなたを地上の高い所に乗り進ませ+,
あなたの父祖ヤコブに与えた土地の産物を食べさせる+。
エホバの口がこれを語ったのである」。
59 エホバの腕が短過ぎて救えないということはない+。
その方の耳が遠くて聞こえないということもない+。
2 あなたたちは自らの過ちによって神から引き離されたのだ+。
あなたたちの罪のせいで神は顔を隠したのであり+,
耳を傾けようとしないのである。
3 あなたたちの手のひらは血で汚れ+,
指は過ちで汚れている。
あなたたちの唇はうそを語り+,舌は正しくないことをささやく。
4 誰も正義を擁護せず+,
法廷で正直であろうとしない。
人々はむなしいものに頼り+,無価値なことを語る。
災難を宿し,有害なことを産む+。
5 彼らは毒蛇の卵をかえし,
クモの巣を張る+。
その卵を食べる者は死に,
砕かれた卵からは毒蛇がかえる。
6 そのクモの巣は衣服にはならず,
彼らは自分で作ったもので身を覆うことができない+。
有害なことを行い,
暴力を振るう+。
7 彼らは悪を行うために走り,
無実の人を殺そうと急ぐ+。
彼らの考えは有害であり,
彼らの道には破滅と不幸がある+。
8 彼らは平和の道を知らず,
彼らが進む道に公正はない+。
彼らは自分の道を曲げる。
その道を歩む者は平和を知ることがない+。
9 そのため,公正は私たちから遠く離れており,
正義は私たちに近づかない。
私たちは光を待ち望むが,闇がある。
明るさを待ち望むが,暗がりの中を歩き続ける+。
10 目が見えないかのように手探りで壁を伝い,
目がないかのように手探りし続ける+。
真昼なのに夕闇の中にいるかのようにつまずく。
強健な人たちの中で,まるで死人のようだ。
11 私たちは皆,熊のようにうなり続け,
ハトのように悲しげに鳴き続ける。
公正を待ち望むが,それはない。
救いを待ち望むが,それは程遠い。
12 私たちは何度もあなたに反抗しました+。
一つ一つの罪が,私たちに不利な証言をしています+。
私たちは反抗したことを自覚しており,
自分たちの過ちをよく知っています+。
13 私たちは違反を犯し,エホバを拒んだ。
私たちの神に背を向けた。
圧迫と反抗について語り+,
心の中でうそを考え,偽りの言葉をささやいた+。
14 公正は追い返され+,
正義は遠くに立っている+。
真実は広場でつまずき,
正直さは入ってくることができない。
15 真実は消えうせた+。
悪から離れる人は物を奪われる。
エホバはこれを見て不快に思った。
公正が見られなかったからである+。
16 神は誰もいないのを見て,
誰も仲裁しないことに驚いた。
それで,ご自分の正義に促され,
ご自分の腕で救った。
17 そして正義をよろいのように身に着け,
救いのかぶとをかぶった+。
復讐の衣服を着て+,
熱意を上着のようにまとった。
18 神は人々の行いに対して報いる+。
反対者に憤りを表し,敵に報復する+。
島々に当然の返報をする。
19 人々は日が沈む方でエホバの名を畏れ,
日が昇る方で神の栄光を畏れる。
神は激しく流れる川のようにやって来るからだ。
エホバの聖なる力にあおられた川のように。
20 「救う者+はシオンに来る+。
ヤコブの子孫の,違反から離れる人たちの所に来る+」と,エホバは宣言する。
21 「これが,私が彼らと結ぶ契約である+」と,エホバは言う。「あなたの上にある私の聖なる力と,私があなたの口に入れた私の言葉は,あなたの口からも,あなたの子供の口からも,あなたの孫の口からも,取り除かれることはない。今もこれからもずっと」と,エホバは言う。
60 「女よ+,立って,光を照らせ。あなたの光が来た。
エホバの栄光があなたの上に輝いている+。
2 闇が地上を覆い,
濃い暗がりが国々を包む。
しかし,エホバがあなたを照らし,
その栄光があなたの上に現れる。
3 人々はあなたの光のもとに行き+,
王たちも+あなたの光輝に引き寄せられる+。
4 目を上げて,周囲を見なさい!
皆が集まり,あなたのもとにやって来る。
遠くからあなたの息子たちがやって来る+。
娘たちも腕に抱かれて連れてこられる+。
5 その時,あなたは見て,顔を輝かせ+,
胸が高鳴って喜びに満ちる。
海の富があなたのもとに向かい,
国々の資産があなたのもとに来るからだ+。
6 ラクダの大群があなたの土地を覆う。
ミディアンとエファ+の若い雄のラクダが。
シェバの人々も皆やって来て,
金と乳香を運んでくる。
エホバの栄誉を広くたたえる+。
7 ケダル+の羊の群れは全てあなたのもとに集められる。
ネバヨト+の雄羊もあなたの役に立つ。
それらは私の祭壇の上で捧げられて受け入れられ+,
私は私の輝かしい家をいっそう美しくする+。
8 雲のように飛んでくるこれらの者は誰か。
まるでハト小屋に向かうハトのようだ。
9 島々は私に望みをかける+。
タルシシュの船が先頭を行き,
遠くからあなたの子たちを連れてくる+。
銀や金も携えて,あなたの神エホバの名のもとに,
イスラエルの聖なる者のもとに来る。
その者があなたに栄光を与えるのである+。
10 外国人があなたの城壁を築き,
彼らの王たちはあなたに仕える+。
私は憤ってあなたを打ったが,
情けを掛けてあなたを憐れむ+。
11 あなたの門は常に開け放たれ+,
昼も夜も閉じられない。
彼らの王たちが先頭に立ち,
国々の資産があなたのもとに運ばれてくる+。
12 あなたに仕えない国民や王国は滅び,
国々はすっかり荒廃する+。
13 レバノンの栄光があなたのもとに来る+。
ネズの木,トネリコ,イトスギも共に+,
私の聖なる所を美しくするために。
私は私の足を置く場所に栄光を与える+。
14 あなたを虐げた者の子たちが来て,あなたにひれ伏す。
さげすんでいる者は皆あなたの足元にひれ伏し,
あなたをこう呼ばなければならなくなる。
エホバの都市,イスラエルの聖なる者のシオンと+。
15 あなたは見捨てられ,憎まれ,誰も通らない場所だったが+,
私はあなたを永遠に誇るべきものとし,
いつの時代までも喜びの源とする+。
16 あなたは国々の乳を飲み+,
王たちの乳房を吸うことになる+。
あなたは必ず,私エホバがあなたの救い主であり,
ヤコブの強力な者があなたを救う者であることを知る+。
17 私は銅を金に替え,
鉄を銀に,木を銅に,
石を鉄に替える。
平和をあなたの監督とし,
正義をあなたの管理者とする+。
18 誰もあなたの土地で暴力を耳にしなくなり,
あなたの境界内で破滅や滅びについて聞かなくなる+。
あなたは自分の城壁を『救い』と呼び+,自分の門を『賛美』と呼ぶ。
19 太陽はもはやあなたにとって昼の光とはならず,
輝く月もあなたを照らすことはない。
エホバがあなたの永遠の光となり+,
あなたの神があなたの美しさとなる+。
20 あなたの太陽はもはや沈まず,
あなたの月は欠けない。
エホバがあなたのために永遠の光となり+,
あなたの嘆きの日々は終わるのである+。
21 あなたの民は皆,正しいことを行い,
土地を永遠に所有する。
彼らは,私が栄光を受けるように+,
私が植えた苗,私が形作った者たちである+。
22 小さな者が千人にもなり,
取るに足りない者が強大な国民になる。
私エホバが,定めの時にそれを速める」。
61 主権者である主エホバの聖なる力が私の上にある+。
エホバが私を選び,温厚な人に良い知らせを告げるようにさせたからである+。
私は神から遣わされて,心が傷ついた人を癒やし,
捕らわれている人に釈放を,
囚人に目が大きく開かれることを知らせる+。
2 また,エホバの恵みの年と,
私たちの神の復讐の日+について広め,
嘆き悲しむ人全てを慰め+,
3 シオンのことで嘆き悲しんでいる人たちに,
灰の代わりに頭飾りを,
悲しみの代わりに歓喜の油を,
落胆の代わりに賛美の衣服を与える。
彼らは正義の大木と呼ばれる。
エホバがご自分の栄光のために植えた木々である+。
4 彼らは古い廃虚を建て直す。
過去に荒れ果てた場所を復興し+,
破壊された町々を元通りにする+。
長い間荒廃していた場所をである+。
5 「よそ者が立ってあなたたちの羊の群れを世話し,
外国人+があなたたちのために農業をし,ブドウを栽培する+。
6 あなたたちはエホバの祭司と呼ばれ+,
神の奉仕者だと言われる。
国々の資産を食べ+,
彼らの富について誇る。
7 恥の代わりに2倍の分け前を得て,
屈辱の代わりに自分の分について喜んで叫ぶ。
自分たちの土地で2倍の分け前を持つようになり+,
いつまでも喜ぶことになる+。
8 私エホバは公正を愛し+,
強奪と不正を憎んでいる+。
民に誠実に報酬を与え,
彼らと永遠の契約を結ぶ+。
9 彼らの子孫は国々の中で知られ+,
末孫は人々の間で知られる。
彼らを見る人は皆,
彼らがエホバに祝福された子孫だと分かる+」。
10 私はエホバのことで歓喜する。
私の神のことで喜びに満ちる+。
神は救いの衣服を着せてくださった+。
正義の外衣をまとわせてくださった。
祭司のに似たターバン+を巻く花婿のように。
装飾品で身を飾る花嫁のように。
11 大地が芽を生じさせ,
庭園がまかれた種を芽生えさせるように,
主権者である主エホバは全ての国の人々の前で,
正義+と賛美を芽生えさせる+。
62 シオンのために,私は黙っていない+。
エルサレムのために,じっとしてはいない。
彼女の正しさが明るい光のように輝き+,
救いがたいまつのように燃えるまでは+。
2 「女よ+,国々はあなたの正しさを見,
王たちは皆あなたの栄光を見る+。
あなたは新しい名で呼ばれることになる+。
エホバ自らが名付ける名で。
3 あなたはエホバが持つ美しい冠,
あなたの神の手にある,王のターバンとなる。
4 もはやあなたは捨てられた女とは言われず+,
あなたの土地は荒廃しているとは言われない+。
あなたは『私の喜びのもと』と呼ばれ+,
あなたの土地は『妻となった者』と呼ばれる。
エホバがあなたのことを喜び,
あなたの土地は妻のようになるのである。
5 若者が乙女を妻とするように,
あなたの子たちはあなたを妻とする。
花婿が花嫁のことで歓喜するように,
あなたの神はあなたのことで歓喜する+。
6 エルサレムよ,あなたの城壁の上に私は見張りを置いた。
彼らは昼も夜も決して黙っていてはならない。
エホバについて語る人たちは,
休んではならない。
7 神に祈り続けなさい。
神がエルサレムをしっかりと据え,
世界の称賛の的とするまで+」。
8 エホバは右手を,強い腕を挙げて誓った。
「私はもう,あなたの穀物をあなたの敵に食べさせない。
あなたが苦労して造った新しいぶどう酒を,外国人が飲むことはなくなる+。
9 穀物を刈り取る人たちがそれを食べ,エホバを賛美する。
ブドウを収穫する人たちが,私の聖なる庭でぶどう酒を飲む+」。
10 通れ,門を通れ。
民のために道を整えよ+。
造れ,街道を造れ。
石を取り除け+。
人々のために旗印を掲げよ+。
11 エホバは地の果てにまでこう知らせた。
「シオンに言え。
『あなたの救いが来る+。
神は報いを与えることを願い,
報酬を支払おうとしている+』と」。
12 彼らは聖なる民,エホバに救われた人々+と呼ばれ,
あなたは「求められるもの」,「捨てられていない都市」と呼ばれる+。
63 エドムからやって来る者+,
鮮やかな色の衣服を着てボツラ+から来る者は誰か。
立派な装いをして,
大きな力を持って進んでくるこの者は。
「私である。正しいことを語る者,
大きな力で救う者である」。
2 なぜあなたの衣服は赤く,
ブドウを搾り場で踏む人の服に似ているのですか+。
3 「私は搾り場でブドウを独りで踏んだ。
誰も私と一緒にいなかった。
私は怒りのうちに人々を踏み続け,
憤りのうちに彼らを踏みつけた+。
私の衣服に彼らの血が跳ね掛かり,
すっかり汚れてしまった。
4 私は復讐の日を心に決めたのであり+,
私の民を救う年が来たからである。
5 私は見ていたが,助けになる者はいなかった。
驚くことに,支えようとする者はいなかった。
そのため,私の腕が救いをもたらし+,
私の憤りが支えとなった。
6 私は怒りのうちに人々を踏みつけ,
私の憤りで彼らを酔わせ+,
彼らの血を地面に流れ出させた」。
7 私は,エホバの揺るぎない愛の行い,
エホバの素晴らしい行いについて語る。
エホバは憐れみと大きくて揺るぎない愛により,
私たちのために,イスラエル国民のために,
多くの良いことを行ってくださったからだ+。
8 「彼らは確かに私の民,私に尽くす子たちである」と神は言い+,
彼らの救い主となった+。
9 彼らが苦しんでいたどの時にも,神も苦しみを味わった+。
そして,神ご自身の使者が彼らを救った+。
神は愛と思いやりをもって彼らを救い+,
昔はいつも彼らを抱き上げて運んだ+。
10 しかし,彼らは反逆し+,神の聖なる力を悲しませた+。
そのため神は彼らの敵となり+,
彼らと戦った+。
11 彼らは昔の日々を,
神に仕えたモーセの時代を思い出した。
「群れの牧者たちと共に+民を海から連れ出した方+はどこにおられるのか。
ご自分の聖なる力を彼の内に宿らせた方+はどこにおられるのか。
12 その方はご自分の輝かしい腕でモーセの右手を支え+,
民の前で水を分け+,
永遠の名声を得た+。
13 その方は,民が波立つ水の間を歩いて通れるようにし,
平原の馬のようにつまずかずに歩けるようにした。
14 彼らは家畜が谷あいの平原に下る時のように,
エホバの聖なる力によって休んだ+」。
このようにあなたはご自分の民を導き,
輝かしい名声を得ました+。
15 天から見てください。
神聖さと栄光に満ちた,あなたの高大な住まいから。
あなたの熱意と力強さ,
深い思いやり+と憐れみ+はどこにあるのですか。
それらは私に示されていません。
16 あなたは私たちの父です+。
アブラハムが私たちを知らないとしても,
イスラエルが私たちを認めないとしても,
エホバ,あなたは私たちの父です。
昔から私たちを救ってきた方です+。
17 エホバ,なぜ私たちがあなたの道からそれるままにしているのですか。
なぜ私たちが心を固くするままにし,あなたを畏れないようにするのですか+。
あなたに仕える者たちのために,
あなたの財産である民のために戻ってきてください+。
18 あなたの聖なる民が土地を所有していたのはわずかな間でした。
私たちの敵があなたの聖なる所を踏みにじりました+。
19 私たちは長い間,あなたに治められたことがない者たちのようになり,
あなたの名で呼ばれたことがない者たちのようになりました。
64 あなたが天を引き裂いて下ってきていたなら,
あなたのゆえに山々は揺れ動いたでしょう。
2 火が茂みを燃え立たせ,
水を沸騰させるように。
そうすれば,あなたのお名前が敵たちに知られ,
あなたの前で国々が震えたでしょう。
3 あなたは,私たちの望みを超えた驚異的なことを行われた時+,
下ってこられ,あなたの前で山々は揺れ動きました+。
4 待ち続ける者のために行動してくださる神は,あなた以外にいません。
昔から,誰もほかに見たことも聞いたこともなく,
そのような神に注意を向けたこともありません+。
5 あなたは,喜んで正しいことを行う者たち+,
あなたを心に留めてあなたの道を歩む者たちを迎えてくださいました。
あなたが憤ったのは,私たちが長い間罪を犯し続けたからです+。
それなのに救っていただけるのでしょうか。
6 私たちは皆,汚れた者のようになりました。
正しい行いも全て,月経の時の布のようです+。
私たちは皆,葉のようにしおれ,
過ちが風のように私たちを運び去るでしょう。
7 あなたのお名前を呼ぶ者も,
あなたにすがろうとする者もいません。
あなたが私たちから顔を隠し+,
私たちを過ちのゆえに弱らせているからです。
8 しかし,エホバ,あなたは私たちの父です+。
私たちは粘土で,あなたは陶芸家です+。
私たちは皆,あなたの手で造られたのです。
9 エホバ,ひどく憤らないでください+。
私たちの過ちをいつまでも覚えておかないでください。
どうか目を向けてください。私たちは皆,あなたの民なのです。
10 あなたの聖なる町々は荒野となりました。
シオンは荒野となり,
エルサレムは荒れ地となりました+。
11 父祖たちがあなたを賛美した場所,
神聖さと栄光に満ちた家は,
火で燃やされてしまいました+。
私たちが大切にしていた物は皆,荒れ果てています。
12 それでもなお,エホバ,あなたはご自分を制するのですか。
沈黙し続け,私たちがひどく苦しむままにしておかれるのですか+。
65 「私は,私を知ろうとしなかった者たちが私を探し求めるようにした。
私を探さなかった者たちが私を見つけるようにした+。
私の名を呼んでいなかった国民に,『私はここにいる,私はここにいる!』と言った+。
2 私は頑固な民+に向かって一日中両手を広げた。
自分たちの考えに従って+,
良くない道を歩んでいる者たちに+。
3 その民は庭園で犠牲を捧げ+,れんがの上で犠牲の煙を立ち上らせ,
絶えず面と向かって私を怒らせている+。
4 彼らは墓地に座り+,
ひそかな場所で夜を過ごし,
豚の肉を食べ+,
不潔なものの煮汁を器に入れている+。
5 彼らは言う。『離れていろ。私に近寄るな。
私はあなたより清いからだ』と。
これらは私の鼻の中の煙,一日中燃える火である。
6 見なさい! 私の前に記録がある。
私はじっとしてはおらず,
彼らに返報する+。
十分に返報する。
7 彼らの過ちと父祖たちの過ちに対して+。
彼らが山の上で犠牲の煙を立ち上らせ,
丘の上で私を非難したので+,
私はまず彼らへの報いを量って十分に与える」と,エホバは言う。
8 エホバはこう言う。
「ブドウの房の中に新しいぶどう酒になるものがあると,
誰かが『それを損なうな。中に良いものがいくらかあるからだ』と言う。
私は,私に仕える者たちのために同じようにし,
皆を損なうことはしない+。
9 私はヤコブから子孫を出し,
私の山々を授かる者をユダから出す+。
私が選んだ者たちがその土地を所有し,
私に仕える者たちがそこに住む+。
10 シャロン+は羊の牧草地となり,
アコルの谷は+牛の休み場となる。
私を探し求める民のために。
11 しかし,あなたたちはエホバを捨て+,
私の聖なる山を忘れ+,
幸運の神のために食卓を整え,
運命の神のために香料を混ぜたぶどう酒を杯に満たしている。
12 それで,私はあなたたちが剣で討たれるようにする+。
あなたたちは皆,処刑のために身をかがめることになる+。
私が呼んだのに答えず,
私が話したのに聞かなかったからだ+。
あなたたちは私から見て悪いことを行い続け,
私にとって不快なことを選んだ+」。
13 そのため,主権者である主エホバはこう言う。
「私に仕える者たちは食べるが,あなたたちは飢える+。
私に仕える者たちは飲むが+,あなたたちは喉が渇く。
私に仕える者たちは喜ぶが+,あなたたちは恥をかく+。
14 私に仕える者たちは心が晴れやかなので喜んで叫ぶが,
あなたたちは心が痛むので叫び声を上げ,
意気をくじかれて泣きわめく。
15 あなたたちが残す名は,私が選んだ者たちが災いを願う際に使われる。
主権者である主エホバはあなたたち一人一人を死に至らせるが,
自分に仕える者たちを別の名で呼ぶ+。
16 地上で祝福を求める者は,
真実の神によって祝福され,
地上で誓いを立てる者は,
真実の神に懸けて誓う+。
以前の苦難は忘れられ,
私の目から隠される+。
17 私は新しい天と新しい地を創造している+。
以前の事柄は思い出されることも,
心に浮かぶこともない+。
18 私が創造しているものについて歓喜し,永遠に喜びなさい。
私はエルサレムを喜びのもととして,
住民を歓喜のもととして創造しているのである+。
19 私はエルサレムについて喜び,私の民について歓喜する+。
その都市の中で泣き声や苦悩の叫びが聞かれることはなくなる+」。
20 「そこには,数日しか生きない乳児も,
寿命を全うしない老人もいなくなる。
罪人は100歳であっても災いを受け,
100歳で死んだ者も少年と見なされるのである。
21 人々は家を建てて住み+,
ブドウ園を造って実を食べる+。
22 建てた家に他人が住むことはなく,
植えた物を他人が食べることもない。
私の民の寿命は木の寿命のようになり+,
私が選んだ者たちは働く喜びを存分に味わう。
23 彼らは無駄に労苦することはなく+,
生まれる子たちが苦しむこともない。
彼らとその子孫は+,エホバに祝福された民だからである+。
24 彼らが呼び掛ける前に私は答え,
彼らがまだ話しているうちに私は聞き入れる。
25 オオカミと子羊が一緒に食べ,
ライオンは雄牛のようにわらを食べる+。
蛇は土を食物とする。
これらは私の聖なる山のどこにおいても,荒らしたり危害を加えたりしない+」と,エホバは言う。
66 エホバはこう言う。
「天は私の王座,地は私の足台である+。
では,あなたたちは私のためにどこに家を建てられるというのか+。
私が休む場所はどこか+」。
2 エホバはこう宣言する。
「私の手がこの全てを造り,
皆そのようにして存在するようになった+。
それで,私が目を留めるのは,
謙遜で,意気をくじかれ,私の言葉を畏れている者である+。
3 牛をほふる者は,人を打ち倒す者のようである+。
羊を犠牲として捧げる者は,犬の首を折る者のようである+。
供え物を捧げる者は,豚の血を捧げる者のようである+。
乳香を記念のために捧げる者+は,不思議な言葉で称賛する者のようである+。
彼らは自分たちの道を選んだのであり,
極めて不快なものを喜ぶ。
4 それで私は彼らを処罰することを選び+,
彼らが恐れている事柄をもたらす。
私が呼んだのに誰も答えず,
私が話したのに誰も聞かなかったからだ+。
彼らは私から見て悪いことを行い続け,
私にとって不快なことを選んだ+」。
5 エホバの言葉を畏れているあなたたちは,その言葉を聞け。
「あなたたちを憎む兄弟たち,あなたたちを私の名のゆえに締め出す者たちは,『エホバがたたえられますように!』と言った+。
神は現れてあなたたちを喜ばせる。
彼らは恥をかくことになる+」。
6 都市から騒がしい音がする! 神殿から音がする!
エホバが敵に当然の返報をする音である。
7 彼女は陣痛が起こる前に子を産んだ+。
産みの苦しみが始まる前に男の子を出産した。
8 このようなことを聞いたことがあるか。
このような事柄を見たことがあるか。
土地が1日で生み出されるだろうか。
国民が一斉に生まれるだろうか。
しかし,シオンは産気づいた途端に子たちを産んだ。
9 「私は,子が今にも生まれるようにしてから,それをとどめるだろうか」と,エホバは言う。
「出産を生じさせながら,胎を閉ざすだろうか」と,あなたの神は言う。
10 エルサレムを愛するあなたたちは皆+,彼女と共に喜び,歓喜せよ+。
彼女のことで嘆き悲しんでいるあなたたちは皆,彼女と共に大いに喜べ。
11 あなたたちは彼女の慰めの乳房から乳を飲み,満足する。
十分に飲んで,彼女の豊かな栄光を喜ぶ。
12 エホバはこう言う。
「私は,川のように豊かな平和を彼女に与え+,
国々の栄光を激流のように彼女に向かわせる+。
あなたたちは乳を飲み,腕に抱かれて運ばれ,
膝の上であやされる。
13 母親が子を慰めるように,
私もあなたたちを絶えず慰める+。
あなたたちはエルサレムのことで慰められる+。
14 これを見て,あなたたちは心から喜び,
骨が若草のように活力に満ちる。
エホバの力は仕える者たちに知られ,
神は敵たちを糾弾する+」。
15 「エホバは火のように来る+。
神の兵車は暴風のようである+。
神は激しい怒りのうちに返報し,
炎によって叱責するために来る+。
16 エホバは火によって刑を執行し,
剣によって全ての人を処罰する。
大勢がエホバに討たれることになる。
17 真ん中の者に従って庭園に入ろうと自分を神聖にし,身を清めている者たち+,豚の肉+やネズミや他の忌まわしいもの+を食べている者たちは皆,共に終わりを迎える」と,エホバは宣言する。 18 「私は彼らの行いと考えを知っているので,いろいろな言語を話す全ての国の人々を集めるために来る。人々は来て,私の栄光を見る」。
19 「私は人々の中にしるしを置き,逃れる者たちの幾らかを国々に遣わす。弓の名手たちがいるタルシシュ+とプルとルド+に,また,トバルとヤワン+,遠くの島々に遣わす。その国々は私について聞いたことがなく,私の栄光を見たこともない。私が遣わす者たちは,国々で私の栄光について知らせる+。 20 彼らは全ての国からあなたたちの兄弟を皆連れ出す+。エホバへの供え物として,馬,兵車,覆いの付いた荷車,ラバ,足の速いラクダに乗せて,私の聖なる山,エルサレムに連れてくる。イスラエルの民が清い器に供え物を入れて,エホバの家に持ってくる時のようにである」と,エホバは言う。
21 「また私は,祭司とレビ族のために幾人かを選ぶ」と,エホバは言う。
22 「私が造っている新しい天と新しい地が+私の前で存在し続けるように,あなたたちの子孫と名も存在し続ける」と,エホバは宣言する+。
23 エホバはこう言う。
「新月から新月まで,また安息日から安息日まで,
全ての人がやって来て私にひれ伏す+。
24 そして彼らは出ていき,私に反逆した者たちの死体を見る。
それらに湧いた虫は死なず,
それらを燃やす火は消されず+,
それらは全ての人にとって不快なものとなる」。