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目ざめよ! 1971
目71 6/8 21–22ページ

気持ちを静めてくれるたそがれ

電気のスイッチを消した時のように,毎晩急に暗やみがやって来たらどうでしょう。あなたはたそがれがないのを寂しく思われないでしょうか。

たそがれを一日のうちでたいせつにしている人は少なくありません。空の色が次々に変化して,しだいに暗くなっていくさまに魅了されるのです。夕べの薄明に感動して,その気持ちを美しく表現した芸術家はたくさんいます。

たそがれを生み出すもの

もしも地球のまわりに大気がなかったなら,日没と同様に全くの暗やみが電灯を消したときのように突然やって来ます。大気のない月では,太陽が水平線に沈むと,そのとおりのことが起きます。

しかし地球では,夕方太陽が視界から消えても,大気の上層部はしばらくそのまま光を受けています。多くの微小なほこりを含む地球の大気は,引き続き太陽光線を反射し,地球に間接的な光,つまりたそがれをもたらします。こうして太陽が地平線の下に沈み,上方の大気がしだいに光を受けなくなるにつれて,徐々に暗くなって行くのです。しかし逆に同じ現象が,朝,日の出前にも起きます。この場合も薄明と呼ばれたり,あるいはしばしばあけぼのと呼ばれます。

地上のすべての人が必ずしも同程度にたそがれを経験するわけではありません。緯度によってその継続期間が異なるからです。たとえば緯度の低い赤道付近の地域では,太陽が地平線に対してほとんど直角に昇ったり沈んだりします。ですから,太陽は地平線の下に急いで「隠れて」,太陽光線は大気の最上層部にさえ触れなくなってしまいます。したがって赤道付近でのたそがれはごく短いものです。

しかし,比較的緯度の高い温暖な地域では,太陽の通る道は水平線に対して傾斜していますから,太陽が水平線下に「降りて」,光線が上方の大気に反射しなくなるまでに比較的時間がかかります。ですからその地域でのたそがれは長くなります。

同じ場所でも一年のうち季節の移り変わりによってたそがれの継続期間も変わります。地軸が傾いているので,地球の公転に伴って日の出の位置が一年じゅう変わるからです。

たそがれの間隔

たそがれは三つの間隔に分けられます。第一は,日没から始まって,太陽が地平線下6度になるまで続く,いわゆる常用薄明です。この期間にはふつうの屋外作業ができ,一番星が見えるぐらいの明かるさです。

次は,太陽が地平線下12度になるまでの航海薄明です。この時刻には物体のおおまかな輪郭は見分けられますが,地平線はぼやけ,比較的明かるい星が見えます。

最後に,太陽が地平線下18度に達すると天文薄明が終わり,太陽による明かるさがなくなって「完全な」暗やみが始まります。

たそがれの現象

たそがれは,さまざまな色彩で空を美しく色どります。太陽が地平線下約2度に沈むと,目のさめるような紫色が現われます。この色は非常に変わりやすいのですが,ふつう,急速に広がり,しかも濃くなるように見え,地上の物体は紫色を帯びます。この紫色の光は太陽が地平線下およそ6度になるまで続きます。これは約10㌔㍍上空にあるかすみの層が太陽光線を散乱させることによってできると言われています。

さて,ことばで言い表わせないほど美しい青色が空にも地上にも一面に広がるように見えることがあります。冬の雪景色の場合は特にそうしたことが起きます。空に広がるそのたそがれは,太陽が地平線下18度に近づくにつれてしだいに地平線へと沈み,消えてなくなります。

動植物に与える影響

昼から夜への漸進的な移行は植物や動物たちに調節をする時間を与えます。中には,たそがれになると,夜のやみからか弱い部分を隠すかのように,葉や花をゆっくり閉じる植物があります。また,日中に得られなかったものを捕えたり吸い込んだりするために開くような植物もあります。それらが,明暗の変化に応じる,作りつけの時計に支配されていることは明らかです。

同様の事柄は動物の世界でも見られます。静かになって,眠りにつくために巣やねぐらに向かう動物もいれば,目ざめて夜の活動の用意をするものもいます。3,000年ほど昔,イスラエル人で,聖書の詩篇記者のひとりは,こうした動物たちの生活のリズムを次のように詩的に表現し,その誉れをエホバ神に帰しています。「なんぢ黒暗をつくりたまへば夜あり,そのとき林のけものは皆しのびしのびに出きたる」― 詩 104:20。

人間への影響

たそがれは人間にとっても一日のうちで健全かつ楽しいひとときであると言えます。夜の到来に気持ちを順応させたり,日中の明かるさから夜のやみに眼を無理なくなれさせる時間を与えてくれます。たそがれによって不安な気持ちが静まりますし,驚くほどの満ち足りた気持ちになることがよくあります。「たそがれ至れば,憩い訪れ,苦しみ和らぐ」と一詩人はうたっています。

たそがれは黙想するのに理想的な時です。人は,日常の仕事のことよりも高尚な事柄に思いを巡らすよういざなわれます。たそがれは,人の思いを調整してより深い考えに導き,人が自分の心臓をさぐるのを助けます。

しかし,警戒もしなくてはなりません。というのは,たそがれは人間の感情に作用して,道を踏みはずさせることもあるからです。考えが横道にそれて性的な欲望を呼びさまされ,そのため人が不道徳な方法でそうした欲望を満足させることもあり得るのです。賢王ソロモンは聖書の箴言という本の中でそのことに関して警告のことばをしるしました。そこでは,心臓の浅はかなひとりの若者が「たそがれに半宵に夜半に黒暗の中に」,通りを過ぎて淫婦の家に近づくさまが描写されています。―箴言 7:7-9。

確かに,神を恐れる人々が,一日の他の時刻と同様,たそがれ時をも正しく用いることの必要性がそこで強調されているのです。神のことば聖書の中に示されている清く気高い諸原則に思いを巡らし,気持ちを静めてくれるたそがれの偉大な創造者,エホバ神に祈りをささげつつ自分の考えを向上させることは非常にたいせつです。

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