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目ざめよ! 1971
目71 10/22 17–19ページ

鳥が住まいを建てるとき

毎年何百キロもの旅行から帰って間もなく,新しい家を建てなければならないとしたらあなたはどう思いますか。もしその家が六,七か月しか役に立たないとしたらあなたはどんな態度を取りますか。地球上の北の地方に住むあらゆる種類の鳥は毎春,まさにそのとおりのことをするのです!

鳥は将来のヒナ鳥を住まわせる小ぢんまりとした巣を作るのに用いるいろいろな材料を集めるため,あちらこちら元気よく飛び回ります。神から与えられた本能によって動き,また大工道具として自分のくちばしだけを使ってこれらの鳥は驚くべき建築計画に乗り出すのです。

巣を作らない鳥

もとよりすべての鳥が春に巣を作る仕事をするわけではありません。ある鳥は古巣にもどって,必要な修理をし,それから再びそこに住むのです。他のある鳥は巣を作ることに無とんちゃくで,その中にはある種類のシギや北米産チドリがいます。これらの種類のメス鳥はコケと落葉が貧弱な巣を作ってくれる地面にタマゴを生むことだけで満足します。しかし神の知恵は,そのために生ずるかもしれない危険を補っています。これらの鳥のヒナ鳥は生まれるときにうぶ毛でおおわれており,また走りまわることができます。それでそれらのヒナ鳥がカラを破って出てくるときに,暖い日光でウブ毛をかわかし,それから安全な場所へとびはねて行きます。

ウミガラスは巣を作ることにわずらわされないもう一つの鳥です。その母親は傾斜した岩だなにタマゴを生むめずらしい習性を持っています。タマゴがころがり落ちて砕ける危険がいつもあるので,岩だなは鳥がタマゴを生む所としては最も不適当な場所ではないだろうかとあなたは考えるかもしれません。ところがウミガラスの創造者はこの点の危険にも気を配っておられます。ウミガラスのタマゴはコマのような形をしており,そのカラは堅いので簡単には割れません。さてこのことはすべてどのように保護となるのでしょうか。

ある愛鳥家がウミガラスを観察した際に行なった実験はこの質問に答えを与えています。彼はそのタマゴの一つを傾斜面にころがしました。タマゴはまっすぐにころがらず,コマのように揺れ,その堅いカラは無キズのまま静止したと彼は報告しています。この先のとがったタマゴの一つも岩だなからころげ落ちなかったのです。ただ理知のある創造者のみが,タマゴの生み落とされる傾斜面の岩だなの上でタマゴを安全に保つ手段としてそのかたちを案出することがおできになったのです!

ヨタカとクロアジサシもやはり巣を作る仕事をしません。ヨタカは,保護色になっている自分のタマゴを何もない地面,じゃ利,岩の上,時には町のビルの屋上の平らな砂地の上に生み落とすだけなのです。クロアジサシについて言えば,ただ砂地にしゃがんでぐるぐるとまわり,タマゴを生み落とす小さなくぼみを作るだけです。なかなか手間のはぶける方法です。

巣を作る鳥たちの住まい

巣を作る鳥が自分の住まいを建てるために選ぶ場所は,鳥の種類と同じほど変化に富んでおり,同類の鳥のあいだでも巣の場所はかなり異なっています。

ミソサザイの一族はそのことを示す目だった例です。オス鳥は粗末な巣を作ることにより建築を始めます。それから別の場所へ行ってもう一つの巣を作ります。なんと熱心なことなんでしょう! 彼は自分の領域内のふさわしいすべての場所に粗末な巣を作るのです。のちほど彼の配遇者が到着すると,これら将来の住まいを視察してもらうため彼女を連れて回ります。それは彼女の好みに合った住まいを選べるようにするためです。それからメス鳥はオス鳥の棒切れをすて,自分の好みに応じて巣を作りはじめます。

ミソサザイのオスとメス鳥が建てた住まいにはいったいどんな所があるのでしょうか。調査が明らかにしたところによると,キツツキの穴,鳥小屋,魚かご,洗濯ばさみの袋,古ぐつ,ブリキかん,帽子,古びた自動車のラジエーターなどですが,中にはズボンの足の部分,バスローブのポケット,それに水泳パンツに巣を作ったものさえいます。明らかに,ミソサザイにとって住まいの問題はありません。

ミソサザイのメスが拒んだ粗末な巣が取りこわされないのを見るのは興味深いことです。ある権威者は,それらの巣が,これから先住まいを求めようとする他の鳥たちがミソサザイの領域にはいってくることを思いとどまらせる役を果たすと述べています。なぜ思いとどまらせるのですか。なぜならミソサザイは大家族を育てるので,そのために必要な食糧はたいへんなものだからです。そこで食物を供給してくれるミソサザイの育児室のすぐ近辺には,おなかをすかした他の家族の競争相手をだれも近づけさせないようにしなければなりません。

さて今度は,この家族の別の親族,砂ばくに住むいとこのサボテンミソサザイのことを考えてみましょう。この鳥は本能的に,往来を勧めないような所,そうです,米国西南部産のいやなチョーヤサボテンのいちばんとげの多い部分に巣を作ります。その場所でこの球状の巣は,数々のとげによって安全に守られています。そのとげは非常に多くのつるぎのようなかっこうをしており,不注意にもそれにさわるものは刺し通されてしまうでしょう。それから別のいとこ,イワミソサザイは岩の割れ目に自分の巣を作ります。そして入口に向かって小石を敷き石のように並べることがよくあります。やはりもう一つの親族であるヌマミソサザイは沼地の植物の奥深くにうまく偽装された住まいを建てます。

いつまでも変わらない春の人気者,コマドリはいろいろな場所に自分の巣を組み立てます。コマドリは木の枝,木のまた,やぶ,ベランダのブドウの木,バラのアーチ門,かきねのくい,石べい,建物の隅,橋,ボート,それに荷馬車またある親切な人が作った巣だなを用います。これらの場所の高さは地面から1メートルぐらいから20メートルぐらいまでのあいだであることが観察されました。

おそらくあらゆる巣の場所のうちいちばんめずらしい場所は,北米の西部山岳帯に1年中暮らしている小さな水鳥,カワガラスの巣の場所です。この鳥は往々にしてばく布の水しぶきをまともに受ける所,あるいは落下する水を通り抜けねばはいれないようなばく布のうしろにさえ巣を組み立てるのです。またカワガラスは樹木の根のあいだや滝の落下する水の近くの岩の割れ目に巣を作ります。水中を歩くことを喜ぶ鳥にとってまさに格好な場所と言えます。

建築材料と巣のかたち

鳥の巣はわたしたちの心をうばうものです。そのことに関するいくつかのことは,近づいて行って注意深く観察するようわたしたちを招いているようです。捨てられている巣を見い出した人はその建築の仕組みに驚かずにはおられません。そぼくな材料で組み合わされ泥で固められているにすぎませんが,その巣は決してもろいものではありません。なぜならその巣はたいてい雨や強い風にも耐え,築かれた場所にしっかりと固定されているからです。鳥はその場所であらゆる天候の下にあってもその貴重なタマゴの荷を安全に保つのです。考えてみてください。小さな鳥が建築道具として自分のくちばしを使うだけで本能によってそのすべてを組立てるのです!

これらの鳥が自分たちの驚くべき育児所を建てるのに用いる材料にはどんなものがありますか。そのうちのあるものは小枝,草,落葉,樹皮,羽毛,人間や馬の毛髪,ときには鳥のだ液で強化される粘着材としての泥です。タマゴが置かれる巣の内部はたいてい,コケ,クモの巣,綿のような植物からの軟毛,毛糸それに衣類乾燥機からの糸クズなどのような柔らかい材料で裏打ちしてあります。

草,木の葉,小枝などででき上がっているカワガラスの巣はみどりのコケをきわだたせています。この鳥はコケの状態については非常にうるさいのです。直径が十五,六センチほどでやや球状になっているその巣を偽装するためには,それをみどり色に保たねばなりません。巣のある場所に湿気が不十分ならば,コケを新鮮で青々とさせるために,時にはこれらの鳥がぬれたつばさで水滴をはねかけると言われています。

カマドドリは大変おもしろい巣を作りますが,カマドドリの名前はその鳥の特徴に由来しています。樹皮の小片,葉,草,その他の材料を用いて屋根が巣の上にアーチ状に築かれるのです。入口は上ではなく横についています。それでこの建物全体はいくらか古風な丸い形をしたかまどのように見えます。

きわだった巣は北米産ムクドリの巣です。メスのムクドリは高い所でゆれるこずえに,針の役をする自分のくちばしだけを用いて西洋ナシの形をした袋を組み立てますが,材料には植物の繊維,毛髪,コケ,少量の柔らかいひも,毛糸などが用いられます。この巣はとてもじょうぶであるため,それが見捨てられてから三,四年のちでも往々にして巣の一部がこずえにしっかりとくっついています。鳥の腕まえはほんとうにすぐれたものです。

北米産のツバメは,半円形の壁だなに似た樹木のくぼみや煙突の中に台皿のかたちをした巣を作ります。ツバメは小さい細枝を組み合わせ,空気にふれると堅くなるのりのようなだ液で細枝を結合させて巣を作るのです。

のりのことを言えば,コマドリは自分の巣を作るのに接着剤として自然の泥を用います。もし泥が少しもない場合にはくちばしに土をいっぱいくわえ,それからくちばしを水につけると言われています。あるいは自分のつばさを水でぬらし,ほこりっぽい所で水滴をふるい落とすかもしれません。

鳥の世界において住まいを建てるときはたしかに楽しいときであり,その活動を観察するために時間をさく人々の魂をさわやかにするものです。「鳥みずからが巣を作る所」と方法を気をつけて観察することによって,人は人類にこれらつばさのある賜物を与えてくださったことに対し,愛ある創造者エホバ神に賛美と感謝をささげたい気持ちになるでしょう。―詩 104:1,16,17,新。

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