ともに集まり合う
● ニカラグアのある区域では今なお,エホバの証人の集会に出席するにはたいへんな努力がいりますが,非常に大きな障害を克服しなければならない人のほうがより定期的に出席している場合がしばしばあります。その地方を旅行する地域の監督奉仕者の報告によれば,12人の伝道者は出席するのに片道2時間歩かねばなりませんが,めったに集会を欠かさないそうです。巡回する一監督奉仕者は,ひとりの婦人の伝道者が集会のたびに最初の15分間ほど涙を流しているのに気づき,会衆の監督奉仕者に,その婦人がなぜ集会の初めにいつも泣くのかわけを知っていますかと尋ねました。監督奉仕者の説明によると,彼女は血圧が高いうえ,リューマチで脚が痛むため,泣かずに苦痛をがまんできる程度におさまるまで10分ぐらいかかるとのことでした。ところが,寝込まないかぎり,その婦人の伝道者はだれよりも定期的に集会に出席しています。
― エホバの証人の1971年度年鑑より