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目ざめよ! 1972
目72 12/8 25–26ページ

中央アメリカの旅

エルサルバドルの「目ざめよ!」通信員

道路事情が良くなり,北アメリカから中央アメリカに旅行する人がふえている。北アメリカでは12月と1月は寒くてわびしいが,国境の南ではすこぶる快適な気候である。雨季が過ぎ,気温もほどよく,1年のうちで旅行するのに絶好の季節だ。しかも,見る物はたくさんある。

昔のヨーロッパの冒険家は,マヤ文明やアズテック文明などの輝かしい文明を持つ富裕な都市をこの地に発見した。メキシコシティから48㌔ばかり行けば,2,000年以上昔に建てられた巨大なピラミッドが見物できる。そのうちの一つ,太陽のピラミッドは,その基底部がエジプトのクフ・ピラミッドとほぼ同じ大きさである。

さらに南のグアテマラには,驚くべきティカルの遺跡がある。ピラミッドの建造物のあるものは,高さが47㍍ほどで ― 20階建てのビルに等しい ― 周囲の密林を越えてそそり立っているものもある。

そのうえ,自然の驚異も数多い。コスタリカの火山,イラズ。エルサルバドルの,黒い火山灰の見事な海岸。山や湖,そして熱帯の花や植物がある。確かに中央アメリカは美しい土地だ。

エルサルバドルには,イロパンゴと,コアテペクエというふたつの美しい火山湖がある。コアテペクエでは,サンサルバドルの『旅行省』の許可を得れば,政府の公園内にある家具付きの小屋に無料で泊まれる。

準備

中央アメリカは貧しいということを聞いて,当地で休暇を過ごすのに費用はあまりかからないと思う人がいるかもしれない。他の土地よりも安いかもしれないが,物によっては高くつく場合もある。たとえば,ガソリンは,メキシコを出ると1㍑13㌣(約40円)はする。だから,一日の費用として少なくとも3,000円を見込んでおくべきだろう。

軽装で旅行すれば,ずっと楽だ。荷物をまとめたりほどいたりする手間が少なくなるからである。また,ノーアイロンの衣服を持って行くのは賢明である。出発する前に,その正しい洗たく方法を知っておくとよい。中央アメリカの人々は,訪問者が身なりをきちんとしていることを望んでいる。したがって,歓迎され,尊敬されたい人は,ヒゲをのばしていたり,ぼろぼろの短ズボンをはいてはだしで町を歩き回ったりすることはしないだろう。

さらに,アメリカ合衆国の国境からパナマシティまでだけでも約5,600㌔という,長距離旅行であることを忘れてはならない。自動車とタイヤの状態が良好であることを確認しておくのはたいせつだ。自分の国におけるのと同様な自動車の修理をしてもらえると期待することはできない。小さな町ではたいてい,自分の車の部品が手にはいらないので,部品を入手するために遠くまでバスに乗って行かねばならない場合がある。

それから,ことば ― スペイン語 ― の違いという問題がある。英語を知っている人を当てにすることはできない。特に,小さな町では,たいていの人々は英語がわからない。だから,旅行の準備として少なくともいくらかのことばを学んでおくよう勧めたい。ことばがわかれば旅行はもっと楽しくなるし,緊急な事態にたいへん助かる。

一例として,旅先で病気になる場合がある。水が変わって病気になったり,時には,マンゴとかパイナップルとかニスペロスなどのおいしいくだものを食べ過ぎて胃腸をこわすこともある。そうなると,医者とか薬剤師と話さなければならない。あるいは,急に車が故障して,修理工と話さなければならないかもしれない。それで,スペイン語の単語は覚えておけばどれも役に立つだろう。

社会習慣と良い作法

若い独身の男性は,旅行中にだれかすてきな女性に会えると考えているかもしれない。確かに,中央アメリカの若い女性の多くは礼儀正しく親切であるよう教育されており,その点東洋の女性とよく似ている。彼女たちは,アブラハムのしもべの十頭のラクダに水をやるという,決してささいでやさしい仕事とは言えないことを勧んで申し出たリベカを思い出させる。―創世 24:15-21。

しかし,中央アメリカでは,若者は女性とデートする前にしばらくのあいだその女性を観察するというのが習慣である。男性が娘をその家に訪問する許可を娘の両親に願い出ると,それは,彼がその女性の正式な男友だちとして,また,おそらく後日に彼女の夫として認めてほしいということを意味する。デートは一般に遊びとは見なされず,結婚の準備段階と考えられている。

また,品位のある人は一般に付き添いなしでデートに行くことはしない。女性の両親は,若者が娘を連れて出かける時には家族のもうひとりの成員をも招待してくれるものと期待している。異性の相手とふたりだけでピクニックとか他のそうした遠出をするのは品位のあることではない。

良い客となる

ここ数年間に,北アメリカから多くの人が中央アメリカに移住したが,その中には,神の王国の良いたよりを宣べ伝えるために来た人も少なくない。それらの人たちはしばしば,北アメリカから休暇でやって来るクリスチャンに親切を示し,家に泊まるように招待したり,友人の家に彼らが泊まれるように手配してくれる。中央アメリカの人の家に泊まるよう招待された場合はどうだろうか。

訪問客の中には,中央アメリカの家庭にはたいてい使用人がいるから,客の洗たくやその他個人の世話は使用人にさせればよいと考える人がいた。しかし,それは正しい態度ではない。もし,その家の使用人がベッドをきちんとすることとか,衣類の洗たく,靴みがきその他の世話をしてくれるなら,それを当然のこととせずに,そうした世話を喜び,感謝を表わすべきである。訪問者が感謝するのを忘れると,相手の感情を害することがある。

スペイン人にとって,人をもてなすことは自然に行なわれるようである。この家はあなたの家であり,家族の者はあなたの召使いですと言うのが彼らの習慣である。訪問客は,主人が自分に対するように,主人にも礼儀正しくするよう努めなければならない。

訪問客が主人の家のタオルとか毛布でクツをみがくことは,確かに良い印象を与えない。また,シャワーをとらないで敷布,まくらカバーなどをよごすのもよいことではない。主人の就寝時間を過ぎても外出していると,家にはいるために主人を起こさなければならないので失礼に当たる。ところが軽卒にもそうしたことをする人がいるのだ。

中央アメリカの旅行は確かにすばらしい経験である。土地の人の家に泊まるなら,それは最高だ。しかし,もしそうした特権を得たなら,あなたがそこに泊まって良かったと思うと同様に,あなたに泊まってもらってよかったと家の人に思ってもらえるのはすばらしいことではないだろうか。

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