急いでもむだ
● アメリカのミネソタ安全委員会によれば,高速道路でスピードを出して危険を冒しても時間は短縮できない。最近,腕ききの運転者ふたりが,約1,600㌔の同じ道を車で走った。スピードを上げる運転者は2,000台の車を追い越し,1,339回ブレーキをかけた。走行時間は20時間12分であった。スピードを出さない運転者は車の流れにそって走り,13台の車を追い越し,ブレーキは652回かけただけであった。所要時間は20時間43分であった。スピードを上げる運転者の場合,不必要な危険を冒し神経を緊張させてもわずか31分速かったにすぎない。そのうえ,スピードを出さない運転者より約40㍑も多くのガソリンを消費した。