昔とは変わってきている子どもたち
◆ 子どもたちは,昔とは変わってきている。最近の報告によると,過去20年間にアメリカの子どもの肥満児は50%もふえた。ハーバード大学のJ・メイヤー博士はその原因を,高カロリーの食物と,テレビを見るために,「無意識になされるからだの運動が急激に減少していること」とに帰している。知的な面での変化も同様に著しい。今日,高校の中には親が大学で学んだことを生徒に教えている所もあり,小学校の生徒がかつては中・高等学校で用いられた教材を使っている場合もある。1958年の国連の報告は,若い人たちの関心はあまりにも急速に変化しているため,年が7つも違うと考え方の面で,かつての2世代ほどの開きがあると述べている。しかし,最近のガーディアン紙の論評によると,1960年代の半ばまでには,「年齢が2,3歳違う若い人たちのあいだに世代の隔たりがあった」という。最近出されたアメリカ政府の白書が,米国の児童の10ないし12%は定期的に精神衛生面の治療を必要としていると述べていることに不思議があろうか。